厳冬期 八ヶ岳キレット (権現岳〜赤岳)
- GPS
- 14:36
- 距離
- 21.6km
- 登り
- 2,263m
- 下り
- 2,150m
コースタイム
- 山行
- 6:43
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 7:40
- 山行
- 5:02
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 6:39
天候 | 基本的に2日間とも良好でした。 1日目 晴れ 風弱 権現岳山頂-5度 2日目 晴れ 風15m程度 赤岳山頂-5度 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
夏はメジャールートなので全般的に看板・鎖等の整備状況は良好。 権現岳〜キレット小屋のCT1:10は厳しい(トレースあっても2:00は見たい) 今回は1日目権現岳直下ハシゴ以降〜キレット小屋までトレースほぼ無し、自分が先頭でした。2日目はキレット小屋でお会いした方が先頭! 以下詳細で、印象的だった箇所を難易度A(易)〜C(難)+R(ラッセル)で記載。 ■天女山登山口〜権現岳 トレースばっちりで歩きやすいです。前三ツ頭から風が強くなります。 ・権現岳登頂への山頂直下のトラバース(A) ■権現岳〜旭岳 積雪は少なめ。稜線の風が当たりにくい箇所にはなんとなく足跡らしきものはあり。 最大のアトランションは数十段(61段?)のゲンジハシゴ…ではなく、その直下のトラバース。 ハシゴの上までトレースがあっても下にはない場合があるので注意(笑 - みんな見学だけっぽい) ・権現岳キレット方面への直下の鎖(A) ・その先のハシゴ数十段(A) ・ハシゴ下のトラバース(C - ハシゴ下が雪で埋まっててすぐトラバース) ・旭岳へ向かう稜線(A - 長野県側をずっと歩きます) ■旭岳〜キレットまで0.5kmの金属看板 特に危険箇所は無いですが、積雪によっては雪庇注意かも。長野県側を歩きます。 ・旭岳からの稜線(A - 多少雪深い所あり) ■キレットまで0.5kmの金属看板〜ツルネ 急に雪深くなる。森林限界より少し下になるため。稜線をたどれば良いのだけなのだが、ここからスノーシューに切り替え。 ・金属看板〜ツルネ(R - 普通に歩いたら腰まで埋もれた…) ■ツルネ〜キレット小屋 いまいち怪しい感じで歩いていたので時間がかっちゃいました。 夏道とは違う樹林帯へ突っ込んでます。 ・ツルネ〜キレット小屋への道(A+R - 新雪 & 道わからん(樹林帯)) ■キレット小屋〜赤岳取り付き 2日目。先頭交代で二番手で付いてかせて頂きました。 稜線への脱出は朝っぱらからスノーシューです。下手に小屋に降りないで稜線の樹林帯で幕営したほうがいいかもです…。また、この先強風なので装備の準備を入念に。 ・キレット小屋から稜線への脱出(R) ■赤岳取り付き〜小天狗・大天狗 このルートのメインイベント(核心部)…だと思う。一番の急斜面。今回は氷化していてアックス打ち込んで進みました。満足度高いです。ただ、常時風が強いエリアなので、岩メイン。夏道のマーキングがバッチリ露出していました。 ・取り付き〜小天狗への登り(B - ピッケル振るって登れる!!) ■小天狗・大天狗〜真教寺尾根分岐 基本ガレ場が続きます。景色は良好…つまり高度感があります。強風注意! ・ガレ場につき注意看板のハシゴ+その先のトラバース(B - 高度感強い+強風) ・小天狗を過ぎた先のハシゴとか岩場(A - 岩場ばっかで難易度感覚マヒ) ・真教寺尾根分岐の先(A - 直登+トラバース+強風が続きます) ■真教寺尾根分岐〜赤岳 あんまり記憶に無いんですよね…(シャリバテ&一眼の電池と低温の格闘してた)。。詳細は夏山と同じなので、他の方のレコをご参考に…。 ・文三郎尾根ルートと交差する直前のトラバース(B - 最後が一番難しかった) ■赤岳〜地蔵尾根〜行者小屋 勿論バリバリトレース有り。気を抜かないことが一番重要だと思います。 ・地蔵尾根〜行者小屋(A - リッジはやっぱり気を抜かないで…) ■(おまけ) 美濃戸山荘〜八ヶ岳山荘 スリップ&道迷い注意(C - 最後の最後で転んだし…) |
その他周辺情報 | 温泉 : 「甲斐大泉温泉 パノラマの湯」820円 天女山登山口から車で5分程度 http://panoramanoyu.sakura.ne.jp/panorama.htm 温泉 : 「泉温泉健康センター」 820円。車10分。上と源泉同じらしい。 https://www.izumionsen.info/ 食事 : 中村農場(鳥・卵で有名) http://www.nakamuranojo.com/mise.html https://tabelog.com/yamanashi/A1902/A190201/19000151/ 食事 : 一休(超大盛りで有名) ←今度行きたい https://tabelog.com/yamanashi/A1902/A190201/19003059/ |
写真
装備
個人装備 |
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
着替え
靴
ザック
アイゼン
ピッケル
スノーシュー
スコップ
行動食
非常食
調理用食材
飲料
水筒(保温性)
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
モバイルバッテリー
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
ナイフ
カメラ
テント
テントマット
シェラフ
シェラフカバー
|
---|---|
備考 | ・スノーシューに助けられました。テント背負ってると、この積雪量でも意外と腰までズボリ行ったり。わかんでもいいかもですけど先頭切るならキツイかと…。 ・一眼α7II用のDCカプラー(CASE RELAY)のお陰で安定して写真撮影出来た…けど、途中でワイヤー破断して、天狗尾根ノ頭あたりから写真が一気に減ります…(T_T) |
感想
数年前、厳冬期の八ヶ岳キレット超えるのはオレには無理だよなぁ、なんて誰かと話していた記憶があるのですが、遂に挑戦する時が来た、ってか、むしろそろそろ行ってないのは如何なものか、と。
そもそも、週末はのんびり硫黄岳(泊まり)の予定が消えてしまい、せっかくなのでと、テント担いで行ける所、ってんで真っ先に思いついたのが八ヶ岳キレット縦走。
そんなんで決断即実行!!!
1日目は、権現岳直下のハシゴまでトレースがあり、あー、トレースあるなぁ、と残念半分嬉しさ半分が、ハシゴを降りた先のトラバースを見て、そこの危険度よりもトレースゼロな事に肝を冷やして、嬉しさ半分残念(略)。
ちなみに、ハシゴ下のトラバースが全コース中一番危険なのではないか…。。イメージは、奥穂から某ダルム行く時に最初にある馬の背みたいな? とりあえず一発かまさんと、的な?
まぁ、結果ずっと天気も良好で、気持ちよくトレース付けられたのが良かったです。ただ、ソロ先頭は緊張しているのか時間経つのが遅かったのを、記録見て最初に思いました。あれ、これしかかかってないんだ、みたいな?
2日目、赤岳直下の直登はさすがのクオリティ。この岩場を厳冬期登るのはなかなか痺れる快感です。雪は薄いけど、ピッケルをアックスらしく振るえて満足! 高度感あり、景色も素晴らしい。そして登った先は人が沢山いる赤岳山頂。達成感も安心感も(笑) 抜群!
そして、キレット小屋でお会いして、2日目は先頭行って頂いた方、本当にありがとうございました!! なんと編笠山、ギボシ経由で登られたとの事。凄い。2日目は付いて行くだけです…。1日目も途中で稜線の後ろの方に人が見えて、結構心の支えになってたり…。
厳冬期のテント縦走となるとコンディションもあるのでそこまで気軽には行けないですが…某アルプスのような無駄なアプローチも無く(- -;)、そこそこ気軽に行けるルートなので、また是非来たいルートです!
この度はキレット小屋までの先行と翌日の同行ありがとうございました!
大変心強かったです!
またどこかの山でお会いしましょう!
こちらこそお疲れ様でした!
お会い出来て本当に良かったです。2日目は引っ張ってもらって助かりました。。
また人気の無い所で(笑)是非お会いしたいです!冬山は天候とか含めると意外と限られてるので。。
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