嵐から青空への立山 BC&ハイク
- GPS
- 06:14
- 距離
- 11.2km
- 登り
- 903m
- 下り
- 1,374m
コースタイム
- 山行
- 4:10
- 休憩
- 1:52
- 合計
- 6:02
■yamachan(スノーシュー)のGPS記録はこちら→https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1108519.html
天候 | 1日目:吹雪、2日目:晴天のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
写真
装備
個人装備 |
富山県条例によりビーコン携帯が必要
|
---|
感想
アルペンルート全線開通の土日に、泊りがけのスキーヤーとハイカー、日帰りのスキーヤーのトリプルミックスの山行を計画した。
15日: 下界では普通に曇りだったが、高原バスが標高を上げると霧の中に入り、雪も降って来た。室堂に着くと吹雪、とても行動できる状態じゃないが、偵察的に歩いてみた。室堂山荘まで目印のポールが並んでいるが、それを外れると全く何も見えず方向も分からない。横から降る雪が霰交じりで、顔に当たって痛い。ターミナルに逃げ帰って、コーヒー飲んだり、スマホで天気情報を見たりして待機。13時まで待って、日帰りのChikauさんは諦めて帰ることになった。当初浄土山に上がる予定でいたが、取り敢えず室堂山荘までとyamachanと2人で移動。15時の時点で上に上がるのは無理と判断、山荘の部屋には空きがあると聞いてそのまま宿泊をお願いした。食料は自炊予定で持っているので素泊まり。
夕方17時過ぎて漸く風も収まり、外に出て富山大学・富山県立大学の合同チームによる積雪調査の現場作業を見学した。富山大のS先生、A先生はNishidenの知り合いで、S先生はテレマークスキーヤーでもある。先生達は理学部地球物理学科で、毎年この場所で地面まで雪を掘って、積雪量と雪の層のデータを取っているのだ。作業員となる学生たちとともに室堂山荘に宿泊している。
16日: 朝早くは雄山や浄土山に雲がかかっていたが、出発する7時にはそれも晴れて文句ない晴れになった。僕はスキーで、yamachanはスノーシューで、先ずは一ノ越を目指す。既に先行者大勢でトレースは付いている。一ノ越に上がる直前は、雪面凍結してアイゼン、スノーシューは良いがシールだけのスキーでは危ない状態になることが多く、滑落する人も何人も見ている。怪我するほど長くは落ちないのだが。先行者の様子で今日もそうだと予想できたので、その前にクトーを付けて問題なく到着。
一ノ越から雄山への稜線ルートは、いつもの通りアイゼンに換装、僕はスキーを背負ってシートラーゲンとなる。風が強くなって少し煽られるが、危険なほどではない。5月連休以降には殆ど雪がなくなる斜面だが、今はまだ多く、着実な急斜面のアイゼンワークが必要ではある。我ら2人は順調に雄山の三角点に到達、荷物を置いて3000m越えの神社山頂へ。この時期の雄山登頂は初めてと、yamachanは感激していた。僕はもう何回目だろうという感じで冷ややかにしてはいたが、この絶景には感動してましたよ。
さてここから別行動、僕は山崎カールをスキー滑降する。社務所の裏から滑り出す所はyamachanに見守ってもらったが、トラバースしてカール本体に入って行くと見えなくなる。トラバースの斜面がガリガリのバーンで、これが続いたらやばいなぁと思った。カールの広い斜面に入って行くと、新雪が乗って普通にエッジが利く雪面と、新雪が落ちたガリガリ面がまだら存在するが、ガリガリ面を避けたコース取りが出来、ローソク岩まで達すれば最急斜面はクリアでホッとした。以後超快適にスラロームで下りて行き、登ってくる人たちともご挨拶。今朝一番の滑降を頂きました。もしかして、今年の一番乗り滑降かも? 昨日は絶対誰も入ってないだろうが、部分開通の先週の間にはいたのだろうか。
山崎カールから下へと滑り続けると、室堂山荘の裏手、標高2400mまで行けるが、標高2600m近で左手へとトラバースして室堂-一ノ越間のルートの中間に戻れる。ここで僕はなんとなく、yamachanが下りてくる道に早く戻った方が良い気がして、トラバースに移った。しかしyamachanが下りてくるまで相当に時間的余裕があったので、長く滑って登り返したら良かったのだ、と後から思った。
ともかく室堂山荘の方に戻り、積雪調査現場を見たりして過ごす。yamachanが戻ってきて、僕は少し上に移動して落ち合い、2人で国見岳を目指すことにした。先ずは室堂山方面に登って行くが、どうもyamachan調子が上がらず、ペースが落ちた。室堂山頂手前から国見岳へのコルに下りて休憩。yamachanはシャリバテのエネルギー切れ、でも食べても直ぐに回復する様ではないという。結局yamachanは室堂に引き返して行動を打ち切ることにし、僕はソロで国見岳、その先の天狗山を目指す。
滑って着いたコルでシールを貼り、登ってピークでシールを剥がして滑る。国見岳の登りもリッジが狭くて気を使ったが、最後の天狗山の登りが大分緊張した。右に落ちる急斜面の斜め登りトラバースで、ツボ足のトレースを辿れたのだが、右の谷足が崩れやすく、山足とストックで踏ん張る場面が数度あった。落ちれば標高差150m下のバス道路まで止まらないかも知れない。山頂近くの緩傾斜地まで来て緊張が解れる。
天狗山頂で4度目のシール剥ぎで最後、弥陀ヶ原まで標高差600mの滑降を残すのみとなった。しばらくは西へ西へと非対称の天狗山稜線近くをトラバースとギルランデ、ゴールの弥陀ヶ原の建物が見えてくると右に左にとターンが切れるようになってくる。天狗山裾を巻いてくる指定コースに合流すると、ポールでの案内が整備されている。雪は概ねよく締まっていて、ゲレンデ感覚に近い曲がりやすい雪。天狗山頂から20分ほどで全滑降を終えた。スキーを外してバス案内所へ歩いてバスを申し込む。10分ほどで乗れることになり、急いでスキーをケースに仕舞ってバス停へ。やって来たバスの窓にyamachanの顔が見えた。
一人で滑ると途中あまり休まず、降り切るまでは平気だったが、バスに乗ったらどっと足に来た。でも喜ばしい疲れの感覚だった。
天気が心配だったが、とりあえず立山駅でお二人と合流。室堂に着いて、天気が悪く、ターミナルでまったりとした。喫茶りんどうの水だしコーヒーはなかなか美味しかった。昼過ぎまで待ったが、天気は回復しないので、私はとりあえず下山となった。ニシデンさんとヤマチャンとゆっくりと話ができたので、こんな日もあっても良いと思った。
かねてから気になっていたアルペンルート室堂開通初日の立山。
nishidenさんが企画してくれた今回の計画に乗っかって初トライの機会を得た。
当初参加予定メンバーが体調不良やご家庭の事情でキャンセルとなり、自分も含め3名となったが、ゆっくり話もできて楽しい山行となった。
初日は浄土山の小屋を目指す予定が、ホワイトアウトの猛吹雪で室堂で足止め。
晴れ待ちで室堂ターミナルの「ティーラウンジりんどう」に腰を落ち着けたが、お勧めメニューの水出しコーヒーがかなりの味でびっくり。一杯800円は雲上なので止む無しとして、おかわり半額は良心的。3人で2杯ずつ飲んで1人1,200円は価値ありかも。
吹雪は止まず、13時で日帰りのchikauさんは下山。
残念でした。またご一緒させてください。
nishidenさんと2人、室堂山荘に移動し15時をリミットと決め天候回復を祈るが届かず。この日は室堂山荘に一泊することに。
そうとなれば「ちびちびやりますか」ということでビールで乾杯。
歩荷してきた安ワインのボトルに手をつけつつ早めの夕食を楽しんだら晴れ間が見えてきて未練もあったが、酔いが回ってるので行動は不可。差し飲みでバーボンの雪割りへと杯は進んだ。
すっかりいい気分で2人で山荘の食堂に顔を出し、東京から来たスキーヤーのグループや、雪上調査にいらしてた富山大学の教授陣と会話を楽しみ夜は更けた。
翌朝目覚めると西向き部屋の窓からは曇り空。
少しがっかりして様子見に外へ出ると、山荘東側の立山方向は青空でテンションアップ。
朝食を済ませて行動開始の7時頃にはすっかり快晴。
一汗かいて一ノ越。雄山からは単独行動になるので自分の技術と安全面考慮し当初から周回ではなく雄山ピストンと決めていたため、ザックをデポしスノーシューからアイゼンに履き替えて雄山トライ。
自分の場合、氷化した急斜面は登れても下れるとは限らない。緊張感を保ちつつ、引き返せるかどうか確かめながら高度を上げた。
そうこうして山頂に立った。・・・感動。
360度の雪と青空のパノラマ。
来てよかった。
登頂の余韻にたっぷり浸ったら、山崎カールにドロップするnishidenさんを見送ってピストン下山。
しっかりとアイゼンが効くコンディションだったが、間違っても転べない。油断せず足を運ぶ。
時間的に登ってくる方が増えてきてすれ違い待ちも多くなり一ノ越まで意外に時間がかかった。室堂経由で弥陀ヶ原へ下る予定だったが、天気も良いためトランシーバーのnishidenさんから国見岳〜天狗山〜弥陀ヶ原のルートの提案を受け快諾し、室堂山へ向かう中腹で待つnishidenさんと合流した。
しかし、室堂山直下に乗り上げる頃にシャリバテの兆候。やばい。国見岳への鞍部で休憩をリクエストしチーズ・みかん・ウィダーインゼリーなどを頬張るが時すでに遅し。自分の場合、一旦ガス欠になると再起不能、室堂に引き返すことにした。
国見岳北東面のデブリ跡を避けるように標高を下げへばりつつ室堂ターミナルに到着。館内でしばし体を休め、立山そばをゆっくりすすって体力回復。観光客の列に混じり美女平行きのバスに乗ったが、どんぴしゃり弥陀ヶ原で途中乗車のnishidenさんと合流できた。
今回シャリバテの原因はわかっている。
‥濟馨屋泊装備の歩荷がボディブロー。
⊆柴音柿顱鼠沙魁措柴音劃床爾泙婆3時間半、ろくに行動食をとらなかった。(雄山登頂後、あとは下りのみと思って甘く見てしまった。)
面倒でもザックを降ろしてこまめに栄養補給すべきだった。(←過去の学習効果なし(泣))
いろいろあったがそんなこんなも含めて、単独では行けなかったはずだし、雪焼けした顔の痛みも含めて非常に思い出深い山行となった。
ありがとうございました!
毎年アルペンルート開通を楽しみにしていて是非とも行きたかったのですが、熱はなかったのですが咳が止まらず止めました。土曜はともかく日曜日は天気が良くなる予報だったので絶景&滑走を堪能できると踏んでいたのですが残念でした。去年のようにGWに行けたらと思っています。
日曜日は少し良くなったので治りきらないまま低山に花を愛でに行って、夜は「かど屋」に参加したせいかまだ咳が止まりません。風邪は山と酒で治るものと思っていたのに(笑)
土曜日の立山なだれ情報では、ステージ掘嵌鷯錣亡躙韻幣態」と出ていて心配していたのですが、日曜日はワンランク下がって一安心でした。
ご両名とも楽しまれたようで何よりです。あっ、チカさん。「立山?行ってみたら吹雪だった。こんな日もあろうわな。」ですね。
Nishidenさん
情報ありがとうございました。
4年前の同じ日に社務所横から山崎カールをトライしましたが、ホワイトアウトでローソク岩辺りより少し下った高度で左の尾根を越え室堂側に下ってしまいました。
今年はリベンジと考えていましたが、まだ雪が硬いようですね。
もう少し時期をずらした方がよさそうですね。
更なるご活躍を期待してます。
bumpkinさん、コメントありがとうございます。
この時ローソク岩より上は、堅く締まったベースの上に新雪の付着が良い部分と、剥げてアイスバーンの面とがまだらになっていて、エッジが効く良い部分を辿ってわりと安心に降りてこれました。
雪質は気温の推移、降雪、降雨、風、日照でどんどん変わるので、時期が早いと言うことではもうないと思います。
6月でもカリカリアイスバーンで怖かったこともあります。
Nishidenさん、Chikauさん、yamachan41さん、こんにちは。
昨年11月の浄土山レコ以来、お久しぶりです!
前日から入られていたのですね。
私は16日の日帰りでしたが、時間的にお会いできず残念でした。。
あの大きな穴は何だろう?と疑問でしたが、雪質調査をされていたのですね
てっきり、大きな雪洞を掘っているのかと思っていました
この時期の立山に良い天気(風は強かったですが…)のなか来れて幸運でした^ ^
chataro7さん、
11月に行かなかった雄山に今回は登っていたのですね。
9時半頃一ノ越に上がって来られてますね。僕らは9時半まで雄山にいましたから、yamachanとchataroさんは雄山-一ノ越間のどこかですれ違ってますね。僕は山崎カールに行っちゃってたけど。
Nishidenさん、Chikauさん、yamachanさん こんばんは
さっそく行ってきたんですね。
初日は雪の大谷(あまり興味がないと思うけど)も中止の悪天候でしたが
翌日はしてやったりの快晴、全く羨ましい限りです。
Chikauさんは次回リベンジですかねw
成功をお祈りいたします。
僕はこの時期の雄山は装備も甲斐性も不十分なので登頂できませんが
オールホワイトのライチョウ(白い恋人)に逢いに行きたくなりました。
綺麗な写真がいっぱい、またっく目に猛毒ですよ
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する