大峯奥駈道縦走
- GPS
- 66:32
- 距離
- 103km
- 登り
- 8,118m
- 下り
- 8,569m
コースタイム
- 山行
- 10:45
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 11:25
- 山行
- 9:26
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 9:59
- 山行
- 9:52
- 休憩
- 1:03
- 合計
- 10:55
- 山行
- 8:41
- 休憩
- 1:32
- 合計
- 10:13
- 山行
- 11:01
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 11:27
- 山行
- 6:24
- 休憩
- 0:36
- 合計
- 7:00
天候 | 4/28快晴 4/29晴れ後一時雨・雪 4/30快晴 5/1晴れ 5/2快晴 5/3晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
本宮大社前〜明光バスでJR紀伊田辺駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
コースは明瞭です。沢山の指導標が設置されています 標高が下がってくると林道やら生活道路が交錯し、時々迷いかけました。 |
その他周辺情報 | 本宮大社の参拝後は汗を流しましょう。 我々は乗り継ぎバスの時間の関係もあり渡瀬温泉に入りました。 そのほかに湯峰温泉、川湯温泉があります |
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ハイドレーション
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
風防
ライター
マッチ
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
針金
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
|
---|---|
備考 | カロリー計算にとらわれすぎ、体力を顧みず持ちすぎました。しかも2日目から胃が疲れて食べられず胃薬を持って行くべきでした。 |
感想
山歩きを再開して10年足らず、自分の年齢、体力、休暇を考えて最初で最後の?大峯奥駈道縦走に挑戦しました。
4泊5日の計画を立てましたが結果は5泊6日。一番の原因は重量オーバー(体力に比して)。計画上は総重量19kgほどだったのに結果的に22.5kgに。しゃりばて不安から食糧を持ちすぎ、結果疲れて、胃が疲れて持って行った食糧も1日行程が増えたにもかかわらずたくさん残ってしまいました。
4月28日:吉野駅から小笹の宿まで。何回か歩いてるので安心して歩けます。でも、荷物が重い。計画とほぼ同タイムで小笹の宿に到着。先着でテントが2張り。その後1張り。晩御飯はかつ丼とビーンズサラダに一番搾り。
4月29日:小笹の宿から楊子の宿の予定が弥山小屋まで。阿弥陀が森までは予定通り。大普賢岳まではなんとか足を運ぶが、すでにバテバテ。朝ご飯も十分食べれず。胃が疲れてもどしそう。快晴の下、奥駈道を楽しめるが今回も行者還岳はパス。水場でたらふく水を飲み顔を洗おうと思っていたが、水はちょろちょろ・・・。行者還小屋で昼食。気持ちは楊子の宿だが、弥山泊がちらつく。一ノ垰、弁天の森と超えていくうち俄かに雨雲が、そして小雨。理源大師像まで来ましたが、予定通り弥山泊まりになりそう。弥山への斜面は木製階段が頭の中にイメージがあったが結構な山道、そして沢山の残雪、こわれた木製階段。喘ぎながら登っていると俄かに雷鳴が連発、あっという間に黒雲が広がりかたい小粒の雪が・・・。16時前には弥山に着きましたが、国見八方覗でのテン泊の気分萎え弥山小屋に素泊まりに決定。夕食はカレーとビーンズサラダの予定でしたが、カレーライスのみ。ビーンズのにおいが吐き気を催し封は切ったものの食べずにゴミ袋へ。それでもビールを頼んで何とかカレーは胃袋の中へ。ウィスキーも少しなめましたがすぐに就寝。
4月30日:弥山小屋から持経の宿の予定が奥守岳直下の鞍部でテン泊。朝はほぼ予定通り5時過ぎ出発。しかし、八経ヶ岳の登りですでに足が動かない。天気は最高なのに胃はまるっきり。それでもお釈迦様に合うことを楽しみに進みます。楊子の宿過ぎ出会った方から鳥の水でキンキンに冷えた水があることを聞き(以前は涸れていた)仏生ヶ岳スルー、孔雀スルー。鳥の水でマグカップに駆けつけ2杯、顔を洗ってさらに1杯。飲みすぎました。ほとんど食事をとらず(摂れず)がぶ飲みしたせいか、食べれず足に力が入らず極端にスピードが落ちます。東野さんには申し訳ないくらい遅くなり、荷物を持ってもらったのに・・・。やっとの思いで釈迦ヶ岳山頂へ。快晴の空の下お釈迦様に会って元気も復活!と行きたいところですが、食事は深仙宿でと思い30分頑張る!ところが40分近くかかった。灌頂堂の前でへたり込みマグカップ麺とあんぱんを何とか食べて、香精水をいただいて出発。なんとか太古の辻を超、蘇獏岳、石楠花山、天狗山、奥守岳と超えたがすでに力なく、天狗の稽古場でテン泊と決め下り始めたが、奥守岳下ったところでテントが張れそうな場所を見つけ、嫁越峠かと思いながらテント設営。設営後何も食べることなく1時間余りシュラフの上に横になり、とにかく何か食べねばと思いウィスキーを一口、チョコレートを一口。しかし、胃の奥からせり上がりついに吐いてしまいました(胃液だけですが)。
そのあと、簡単で消化の良いものと思い、なぜかパスタ。すいすいパスタのため1時間。さらに食べるのに1時間近くかかり何とか完食。ぐったりの1日でした。
5月1日:鞍部から行仙宿小屋、予定は持経の宿から玉置神社もしくは玉置辻まで。朝も何も食べれず、予定は5時過ぎのはずがテントの撤収に手間取り6時前出発。体調は最悪で、今日も東野さんに荷物を持ってもらい股関節と膝関節の可動域で前進、約30から40僉今日も天気は最高。雨が降らないのが唯一の救い。記憶はあまり残っておらず、持経の宿で後から来た女の子にあっという間に先を越されたことくらいか。行仙岳では久しぶりに電波が入ったので家人に電話をするが、音が途切れるとのことでLINEで1日日程が延びることを報告。帰った翌日は長男夫婦が孫を連れて帰ってくるので何としても帰りたかったが、無理。30分で行仙宿小屋のところ40分ほどかかって行仙宿小屋に到着。新宮山彦グループのみなさんのおかけで今日はゆっくり休めます。また、ビールとてんぷらもごちそうになり、一気に気力回復。食欲も戻り、ひさしぶりにきちんとご飯を食べました。小屋では京都から来たバイクで100名山を目指しているかた、東京から、埼玉からきた方、奥駈道を15回(うち13回順峰)の方、トレランでここまで2泊目の方、たくさんの方と会いました。楽しかった。
5月2日:行仙宿小屋から大森山まで。とりあえず玉置神社を目指す。聞いていた通り標高は下がるけど実直にピークを越えアップダウンの激しい鎖やロープの多い一日でした。玉置山では山頂を目指したため?本殿に回り駐車場に行くにはずいぶん遠回りになりました。前日の行仙宿小屋で新宮山彦グループの青木さんから駐車場に売店がありビールとうどんが食べられるぞ!聞いていたのでとにかくビール!と思い歩きました。売店のおっちゃんに行仙宿小屋で聞いたというと、それは青木さんやな(ということで彼の方が青木さんと分かったのです)で、ビール、うどんをいただき、水補給のため自販機で水を買おうとすると「俺が管理してる自販機やけど買うな!俺が水をやる」と言って、ただで水をくださいました。で、話をしているとあんたらなら大森山は十分やというので玉置辻ではなく大森山を今日の目的地にして出発。しかし、大森山への登りはきつく、16時前には到着のつもりが16時20分過ぎ。山頂に本宮側から歩いてきた方がおり話を聞くと、この先いろい平地はなく、空いたところにはすでに1人、2人とテントを張っているとのこと。そこで今日の宿営地は大森山山頂に決定。芭蕉選びは十分にしたつもりがやはり傾斜地。夜中に何度もずりあがりました。今日はさすがに昨日たくさん食べることができたのと食糧がだいぶん減ったこともあり、食欲は旺盛で東野さんが買ってくれていたビールと、月見きつね力そばにカップスープ、そのあと卵雑炊を食べ、初めて東野さんのテントを訪れウィスキーの残りといっぱい残っている行動食で酒盛りです。たくさん水分執ったのに夜中はトイレに起きず。
5月3日:5時出発のところ5時15分出発。軽い荷物と力の入る足取りですが、疲労で思うように足が進まず。行仙宿で一緒になったかたも昨夜大森山でツェルトでしたが、5時に出発。ついにその後お会いすることができませんでした。笠捨山、地蔵岳、五大尊岳とその他小さなピークをこれでもか!というほど超えてやっと七越峰。あとは下りとおもって気が緩んだか、まだまだアップダウンです。よく考えてみたら本宮からが順峰で七越峰という名前なので、ここに至るまでに6つの峰を超えて来たということか・・・
やっとの思いで本宮の河原までたどり着き、ほぼこのためだけに持ってきた?サンダルを履き浅瀬を探して川を渡りました。めちゃくちゃ冷たく足がしびれました。
その後大斉原に詣で、本宮大社にお参りし無事、奥駈道縦走を果たしました。
その後、渡瀬温泉で汗を流し、当然のようにビールを飲み、すっかりくつろいで紀伊田辺からくろしおで帰ってきました。
めちゃくちゃしんどかったけど、達成感は半端ないです。もし、チャンスがあればもう一度歩いてみたいです。全縦走でなくても、南奥駈だけでも。今回歩いてみて南の魅力が分かりました。
旅の途中であったりすれ違ったりした登山者や新宮山彦グループのみなさん、玉置山駐車場の売店のおっちゃん、そして東野さんのおかげで歩きとおせました。
感謝感謝の山旅でした。
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