念願のキタダケソウお花畑 残雪の多い今年はバス開通後に満開
- GPS
- 11:04
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 2,572m
- 下り
- 2,512m
コースタイム
- 山行
- 6:06
- 休憩
- 1:30
- 合計
- 7:36
天候 | 24日 晴れのち霧 25日 雨、時々曇り・晴れ間 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
今年は降水量が少ないため、例年の同時期よりも残雪がかなり多いそうです。 大樺沢左俣はアイゼン・ピッケルがあった方が安心です(個人差があります)。 CTは「速い」となっていますが、実際にはバテて速く歩いてはいません。途中の休憩(橋のところ、雪渓から梯子を登ったところ)も自動反映されていないようです。 |
その他周辺情報 | 混んでいなかったので白峰会館で温泉(\700)。金山沢温泉が値上がりしたのでこちらも上がったかな? |
写真
装備
個人装備 |
アイゼン(10本爪)
ピッケル
ヘルメット(使用しませんでした)
|
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感想
キタダケソウ 北岳に咲く固有種として有名だが、例年なら広河原へのバスが開通する頃には花期が終わりに近いという。特に近年は雪解けが早くハクサンイチゲの中に混じっているのを探すことになるらしい。バス無しで行く体力(日帰りもテン泊も大変)はないし、ここ数年は休みと天気予報が噛み合わなくて見送りしていたが、今年は何故か天気予報が好転して千載一遇のチャンス(大げさか?)になった。バスが金曜日に開通した(従来は土曜日)ので、天気の良い金曜日から登れた人が最高だが、土曜日もまずまずだったので、本当にラッキーだった。
金曜日は夜勤明け。都合で午前中の会議に出て昼過ぎに帰宅。さすがに眠いので荷物を積み込んだ後、少しだけ仮眠してシャワーを浴び、16時に出発。今日も下道で途中買い出しをして21時に芦安駐車場到着。第2駐車場には車は殆ど無く、第1駐車場もまだ十分にスペースがあった。今年から第1駐車場にも綺麗なトイレが出来た(洋式;暖房はないがクリーナー付き)ので、第1の方が便利。
近くでランタンを灯していた釣り師、もう一人の山屋と飲みながら暫く立ち話。22時過ぎに就寝。冷えたのか夜中にお腹の調子が悪くトイレに起きた。寝不足と合わせて若干体調が整わないまま朝を迎えた。
4時にアラームをセットしたが案の定3時半過ぎから周囲に動きがあった。トイレに起きるとタクシーに並び始めているのが判ったので4時頃にザックを並べた。ゲート5時半に合わせて5時過ぎに出発するはずだが随分早く乗せ始めたので朝食のピザは1切れだけにした。東の空がピンク色に染まり、今日は期待できそうだ。
夜叉神ゲートには5時10分頃に着いて暫くゲート待ち。山が見えるところで小停止したりだったので、バスに乗っても殆ど変わらない到着時間だった。なお、バスは2台運行して空席があった模様。
歩き始めるとザックが随分重たく感じた。ピッケル・アイゼン・ヘルメットは通常より余計として、水とドリンクで2L。これに小さなジュースのパックとジェルが2つだけだから、余計なものと言えばまあロング缶1本と焼酎(これは飲まずに持ち帰り)ぐらいか。結局、朝食もパンが残っていたのでコンロも使わなかったが。とにかく左岸に渡り返す橋の所の1本目で出発前に食べられなかったピザを食べ、水を0.5L減らしてリスタート。二俣のかなり手前で雪渓上に出た。一部は夏道に戻れたが、多くの人はそのまま雪渓を直進して行った。夏道の方が少し早かったけど。二俣からは早めにアイゼンを装着。長さにすれば先月の一ノ沢くらいだと思うが、後半は眠さとハンガーノックが重なって、空気も少し薄く感じられた。コルが常念岳とあまり変わらない標高だからそんなものか。
やっと雪渓を登り切るとそのまま木の梯子。アイゼンを外して手に持ったまま少し登って小スペースに出たのでここでL1休憩。完全にバテている。CTに自動反映されていないが15分ほど休んだだろうか。ここからは梯子の急登が続く。大昔に下ったことが一度あってイメージは判っていたが登ると本当にキツイ。さっき休んだのにコルでも休憩は必要だった。クロユリを探しに空身で少し行ってみたが、それらしいところにはハクサンイチゲが少々あるだけだった。この時点では稜線経由で山頂には行かず北岳山荘のつもりで、とにかく分岐まで・・・という気分。トラバース分岐で休んでいるとそちらから来た人が「トラバースルートではアイゼン・ピッケルを出すことはなかった」という。また、100mほどでキタダケソウがたくさん咲いているということだったので(ガスで50mほどしか見通せていない)、そのまま山荘に向かうつもりでザックを担いでトラバース道に向かう。大群落で写真を撮っているウチにガスの切れ間から稜線が見えるようになり、暫し逡巡。トラバースルートの梯子が見えてちょっと嫌だったのと、山頂が晴れるなら時間はまだまだあるし、やっぱり今日登っておくか、明日の雨の下りを楽にするか、ということで、分岐に戻ってゆっくり稜線を目指す。後で確認したら、トラバース道分岐は地図よりも上にずれているようだ。こちらの斜面にもキタダケソウは多数。本当に良い時期に当たった。
稜線分岐で再びL2で大休止。ちょっと休み過ぎかなという感じだけれど、ここでチョウノスケソウの花を確認できた。
山頂まではゆっくり、少し斜度のある雪渓を1ヶ所越えて無事到着。13時だからバテたとは言ってもまあまあだろう。軽い荷物で足が残っていれば日帰りも出来なくは無い時刻だ。(実際、翌日の雨を見越して日帰りする人も結構多かった)
取りあえず日は射してきたが、見通せるのは仙塩尾根くらいで展望はそれほど無い。早くビールを飲もうと肩の小屋に下る。
今日の肩の小屋はそこそこの人数だが混んでいると言うほどではなく、4人詰め込むスペース(布団3組)に3人の割り当てで横は気にならない。ただ、昔の規格(?)で縦方向には180cmくらいしかないので、私でも殆ど余裕がない。長身の人は足が伸ばせないだろう。外でビールを飲んでいたが展望も余りないので早々に小屋に戻った。夕食は写真のとおりで開山祭のお祝いでビール(7人テーブルに5本?)とワイン(同1本)が振る舞われた。追加のビールを買うことも、持参の焼酎を飲むこともなかった。夕方、少し展望があると言うので小屋前で撮影会。真夏の良いときと比較できるものでは無いが、梅雨時にこれくらい見えれば御の字だ。
夜はトタン屋根を叩く激しい雨の音がして、何となく落ち着かない。北岳山荘でなかったのは良かったが、あんまり降って林道が閉鎖にならないかと心配だったが、どうやら下の方はそれほどでも無く杞憂だった。朝になってヤマテンのレーダーで確認したら時間50mmくらいの雨ではあったようだが。
持参したパンが多めで残っていたことから朝食はコンロも出さずパンを囓って準備。夕食の時一緒だった鎌倉の同世代の方、熊谷の70代の方と一緒に出発。初めは雨が降っていたが、草滑りに入る頃には殆ど止んで、御池小屋では雨具の上を脱いだ。時々雲が切れたり、またパラッと降ったりしながら予想通り9時には下山完了。タクシーが待っていたのですぐに乗り込んで芦安駐車場へ。白峰会館で温泉に入って、いつものように「里の駅いちのみや」でお土産の桃や野菜を買って帰った。下山が早かったので16時には帰宅。靴などを洗う余裕もあった。
今回はキタダケソウが目的で、思った以上に素晴らしい大群落(タイミングぴったり)、雨にもそれほど当たらず(夜中で良かった)、大変ラッキーな山行だった。
またこんなタイミングで天気が伴えば行きたいが、そうそうツイてばかりはいないだろうから難しいかな? 来年も予定だけは入れておくか。
fireboltさん、今晩は。
一昨年、ガイドさん付きのツアーに参加し、北岳〜間ノ岳に登りました。
レコ読ませていただきとても懐かしくて・・・(*^^*)
思い出の場所の写真も拝見し懐かしさ倍増です♡
次に登る機会が有れば、一人で行きたいと思ってますが、広河原から一気に山頂まで登る自信がないので、白根御池小屋で一泊必要になりそうです(笑)
下山時のコースタイムの速さにはビックリしました‼
私は間違いなく倍以上必要になりそうです(^◇^;)
お天気何とかもって良かったですね❣
ak0211さん、コメント有り難うございます。
縦走もしたいところでしたが、キタダケソウが今回のメインですし、天気もこれ以上は期待しちゃ行けない所だったので、月曜日まで休みではありましたが素直に帰ってきました。
北岳は多分5回目だと思いますが、この季節は初めてで感動しました。
ヤマレコ見てびっくり!
fireboltさん、
一昨日は歩きながら楽しい山のお話ありがとうございました。
Sさんと温泉までご一緒いただいた鎌倉のpelikanです。。。
昨日は久しぶりの筋肉痛で、
8本歯のコルあの丸太のアスレチックにやられました!(笑)
満開の北岳草幸運でしたね、
また山で必ずお会いしましょう☆
pelikanさん、こんにちは。
ヤマレコメンバーでしたか。
雨の中の下りで何となく気が重いところ、一緒に歩いて頂いて本当に助かりました。
水曜日の今日になっても脹ら脛に張りが残っています 。運動不足やケアが良くなかったこともあるかも知れませんが、長い雪渓登りと丸太梯子が思っていた以上に負担になっていたのかも知れません。
また、山でお会いしましょう。日曜日の天気は良くなるのかな 。
fireboltさん、こんにちは。
グッドタイミングでしたね、一昨年行きましたが、ほんの数輪でしたよ。
八本歯のコルへの梯子地獄を堪能しましたね。
8月に白根三山を縦走します。
今回は肩の小屋に宿泊予定ですので、「ふりかけ」持参します。
あ…ついでにクソ親父ちにも泊まります(笑)
ダン之助でした。
ダン之助さん、コメント有り難うございます。
タイミングはピッタリでした。三山縦走はぜひテントでお願いします。
Nオヤジさんに宜しく。
読んでいて、なるほど糞おやじ(笑)が誰かわかりました。白根三山、長くて遠いですが、とっても気持ちいいですよね〜、堪能してくださいね。大門沢の激下りを思い出すと足が痛くなります。(笑)
fireさん こんばんは
お疲れ様でした
こちらにして良かったですね
梅雨時でなかなかタイミング良く開花に合わせて行けるのは、そうそう無いと思います
ピークを過ぎますが僕も7月半ばに行く計画です
niiniさん こんにちは。コメント有り難うございます。
初志貫徹で正解でした。バス利用を前提とするとなかなか無いチャンスでした。
7月半ばではキタダケソウは無いと思いますが(今週末が最後かな)、他の花はちょうど素晴らしい時期でしょう。
天気が良くなることをお祈り致します 。
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