【夏山事始】別当〜南竜〜御前峰周遊
- GPS
- 25:24
- 距離
- 15.0km
- 登り
- 1,649m
- 下り
- 1,643m
コースタイム
- 山行
- 3:55
- 休憩
- 0:14
- 合計
- 4:09
天候 | 8日 晴れ時々曇り 9日 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
バスで別当出合まで |
コース状況/ 危険箇所等 |
今年は雪渓が多い |
写真
感想
今回は会の夏山事始ということで、総勢14人で開山1300年の白山へ。
梅雨時のコロコロ変わる天気に悩まされたがなんとか行けそうだ。
8日 のんびりお花見歩き
車3台で一之瀬を目指すがsamoa号のsamoa、tentyo、M浦は今回が初白山だ。
一之瀬の駐車場で荷分やらパッキングやらする。
心配していた天気は曇るどころかカンカン照りでとんでもなく暑い。
結局12時のバスに乗り込んで別当出合へ向かう。
別当出合からは吊り橋を渡り長〜い列で歩いていく。
時期は端境かと思いきやいろいろな花が咲いていて、お花組は遅々として進まない。
コケイランやオオバノトンボソウ、サイハイランの野生ラン始まり、ベニバナイチヤクソウ、マイヅルソウ、オオマムシグサなんかを愛でながら歩いていく。
中飯場を過ぎて沢沿い歩いていくと別当覗。
別当沢に懸かる大きな滝や大崩っぽい地形なんかを眺めつつ上を目指す。
途中、暑さのためかペースダウンする者もあったものの、結局お花見組と一緒のペース。
前9人後ろ5人で南竜のテント場を目指す。
この辺りからちらほら山地から亜高山帯の植物へと遷移していき、ハクサンチドリやサンカヨウ、コイワカガミ、キヌガサソウなんかが見られるようになる。
最初のうちは花が終わっていたサンカヨウも雪渓の溶け具合によってつぼみだったり開花している個体もあって楽しめる。
雪渓が溶けたてのところはショウジョウバカマが顔を出し、ハリギリの新芽やアズキナ(ユキザサ)がとても美味しそうだ。
そんなこんなで、南竜分岐を過ぎてトラバースに入ると樹木も消え、高山帯の植生へ。
尾根を回り込むと別山が聳え、その下に南竜の草原が広がりとても気持ちいい。
途中残る雪渓を越えて南竜山荘を横切ってテント場に向かう。
沢型にはけっこうがっつり雪渓が残っている。
ふと、テント場手前で草地を見るとハクサンコザクラの群落があり、ここまでの疲れも癒される気分だ。
テント場に到着するとすでに先行組はテント設営済み。
こちらもテントを張り、2班に別れて晩御飯の準備に取りかかる。
ご飯を作っている間から宴会開始、持ってきたたくさんのビールは雪渓で冷やし、他にも日本酒やワイン(しかも瓶!)も次々に出てくる。
つまみもtentyoが持ってきた巨大スモークサーモンを始め、いろいろ出てくる。
ブヨがうっとおしいが、酔っぱらいにかかれば、ハンティングの標的。
虚空を掴むように大量の吸血昆虫を撃破する。
盛り上がってきたところで米も炊けては御飯も出来上がる。
A班はI村さん作の麻婆パスタ、B班はH田さん作の夏野菜カレー。
夏野菜カレーには野菜のピクルスもついていて贅沢。
そんなこんなで、お腹が満たされるとともに、夜闇も満ちていく。
大量に持ってきた酒と話は尽きることはない。焚き火でもあればいいのになあ。
そんなぼんやりとした感じで夜は更けていった。
9日 御前峰から大汝山を周遊
翌朝は3時半起き。
朝御飯はM浦さん作のうどん。昨晩そんな具がないと謙遜していたのはなんだったんだというくらいの具沢山で美味しい。
朝焼けが美しい中、テキパキとパッキングして5時半出発。
今日は天気の様子を見ながら山頂アタックか周遊かを考えながら進む。
テント場から昨日の道を少し引き返しエコーラインを登っていく。
最初は少し急登。この辺りも少し前まで雪渓が残っていたのだろう。ショウジョウバカマが顔を出しはじめている。
尾根に乗って咲き始めのチングルマなんかをみながら少し進むと弥陀ヶ原へ。広大な草地で気持ちいいが花の時期はもう少し先のようだ。
ガスに覆われていた御前峰も顔を出しはじめて行幸だ。
室堂までも少し登る。キバナノコマノツメやツガザクラが咲くなかを息を切らしながら登り、立派な山荘がある室堂へ。
天気も大丈夫そうなので、ここに荷物をデポして山頂周遊に向かう。
その前に白山神社をお参り。今年の夏の山行の成功をお祈りする。
御前峰の登り始めはクロユリがたくさんの咲いていて素晴らしい。よく見ると黄色がかった個体などもある。
クロユリの他にもツガザクラやイワツメクサ、イワウメなんかを見ながら御前峰へ。
山頂からはゴールデンウィークに歩いた笈ヶ岳からの稜線や苦労して降りた中宮道がよく見える。
三角点では恒例のヤッホー!
相変わらずH田さんは強いがtentyoもなかなか。
集合写真も撮って、天気も持ちそうなので、お池巡りも行くことにする。
白山の山頂周辺の荒涼としたところに、池が点在する感じはトムラウシっぽくていい感じだ。
それにしても残っている雪渓の量は多いのではないか。適当に歩いていって池。
青々とした水に大きな雪渓が残っていていい感じだ。
雪渓の上から覗き込んだりしてみる。
気を取り直して今度は大汝山を目指す。中宮道の分岐あたりで、トレランの人とすれ違う。中宮道から来たらしい。すごいな。
大汝山の登りには今まであんまりなかったミヤマダイコンソウがちらほら。
ひとふんばりして山頂へ。
風が少し冷たいが岩影に入ってここまで温存していたsamoaの隠しグッツのスイカを放出。
なんとか割らずにもってこれた。
甘くて美味しい。なんか夏が始まった気がする。
みんなでスイカを貪り食って大汝山をあとにする。
あとは室堂まで山腹を歩いて帰るだけだが、途中の雪渓でグリセードして遊んだりする。
そんなこんなで、室堂に帰ってきて大休止。
あとは、弥陀ヶ原に戻って観光新道を下るのみ。
分岐にある黒ボコ岩に登ったりして遊んでいると何やらヘリが飛んできてこれから向かう道で人をピックアップしている。
怪我人だろうか。最後まで安全に行こう。
観光新道は日当たりもよく、今回の中では一番花が多くニッコウキスゲを始めなんかも咲き乱れていて素晴らしい。
眺めもいいのだが、殿ヶ池避難小屋を過ぎたあたりから、カンカン照りでとても暑い。
ツマトリソウやアカモノの咲く樹林内に入ってもなおジメジメ暑い。
ヒイヒイ言いながら別当出合まで。自販機の飲み物で乾いた体を潤す。
あとはバスに揺られて一之瀬に戻り、温泉で汗を流す。
下山後のご馳走は福井IC近くの十仟萬でカツ丼&おろし蕎麦でお腹を満たして帰路についた。
久しぶりにゆっくりお花を楽しめて、初めての白山も無事登れ、大人数でワイワイ楽しい山行となった。
さて、今年の夏はどこへ行こうかな?
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