南アルプス縦走(甲斐駒〜仙丈ヶ岳〜北岳)
- GPS
- 59:41
- 距離
- 45.9km
- 登り
- 5,461m
- 下り
- 4,721m
コースタイム
- 山行
- 8:22
- 休憩
- 1:54
- 合計
- 10:16
- 山行
- 7:13
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 8:19
- 山行
- 7:37
- 休憩
- 1:19
- 合計
- 8:56
天候 | 1日目:日中は晴れ。夕方から夜にかけて雨。 2日目:朝から午後にかけて小雨まじりの曇り。稜線では強風。 3日目:曇りときどき晴れ。風はなく穏やか。 |
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過去天気図(気象庁) | 2017年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
馬の背ヒュッテ手前までの沢沿いにはまだ雪渓が残っていましたが、歩行に差し支えはなくアイゼンも必要ない程度のものです。 両俣小屋〜左俣大滝間はマーキングが断続的です。基本的には地形図をよく見つつ、トレースを注意深く追いながらピンクテープや渡渉点を示すペンキを見逃さないよう歩く必要がありました。 左股大滝〜中白根沢の頭までは一応登山道にはなっているものの、急登にときどき現れる階段等は腐っている箇所も多く注意が必要です。また一部ルートは山と高原地図に載っている道筋と微妙に異なっていましたが、マーキングを追って尾根を目指すように歩けば問題ありません。いずれにしても地形図と照らし合わせて現在位置の把握は必須です。 |
その他周辺情報 | 広河原へ下山後、甲府駅行きのバス(2050円)に乗車。添乗員さんに声をかければ途中で降ろしてもらえるので、桃の木温泉等で温泉に立ち寄ることもできます。竜王にはスーパー銭湯もあり交通の便もよいのでおすすめだそうです。 自分は甲府駅から徒歩15分くらいの喜久乃湯温泉へ行きましたが、源泉が温めの冷水でなかなか快適でした。雰囲気は旧き良き銭湯といった感じでおすすめです。 |
予約できる山小屋 |
|
写真
装備
備考 | - 山と道 メリノフーディ ... 3日間ほぼ着っぱなしでしたが、オーバーヒートも汗冷えもせず最高に快適でした。 - OMM Aether Jacket ... 2日目〜3日目にかけてこちらもほぼ着っぱなしでしたが、強風の中の雨をしっかり防ぎつつ蒸れ感もほとんど無いという自分にとって理想的な性能を発揮してくれました。藪漕ぎの際も強度的な心配はありませんでした。 - ホシノ B+インソール B+LD Long Distance ... ALTRA Lone Peak 3.0 に入れて使用しました。もとから入っているインソールに比べてアーチの疲れがかなり軽減されたように思います。 - Trail Butter ... ハンガーノック寸前のところでシリアルバーに付けて食べたところかなり効きました。粘度が高くオエッとなるので水分は必須です。 |
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感想
南アルプスって意外と歩きづらいんだなあ、というのが率直な感想です。というのも登山口までのアプローチ方法が限られており、また多くの方が言うように小屋やテン場の間隔がけっこう空いているため自ずと一日の行動時間が制限されてしまうというのを身をもって感じたからです。2日目は走りを混ぜつつ熊ノ平小屋を目指す予定でしたが、朝からの風雨と睡眠不足による調子の上がらなさに負け、少し早い時間帯でしたが両俣小屋でストップすることになりました。ここと熊ノ平までの間にもうひとつ小屋かテン場があればいいのに...と思いましたが、その不自由さも含めてこのルートの魅力なのかもしれません。結果的にはひとつも悔いなく3日間を歩き通すことができ、素直にまた来たい!と思えるハイクでした。
両俣からのバリエーションルートは当初の予定になかったものですが、立ち行かなくなったら素直に引き返して北沢橋方面へ下りようと決めて行けるところまで行くつもりで入りました。幸運にも前日夜〜朝にかけて雨は降らなかったので沢の増水もなく、しばらく歩いているうちに太陽も出てきたのでこれはいける、と判断してそのまま北岳まで一気に進みました。樹林帯の急登を抜けて稜線に出ると、目の前には北岳へ連なる尾根、振り返ると甲斐駒がくっきり見え、思わず歓喜の雄叫びを上げてしまいました。リスクを取ることはあまり褒められたことではないですが、自分の力量を見極めた上で相応のチャレンジをしないと得られない喜びがあるのもまた事実なのだな、と感じました。今回のハイクでは山を歩く者として少しだけ成長できた気がします。
以下、思ったことなど。
- 出発前に気合い入れて食べ過ぎるのはよくない。消化にエネルギーを使ってしまい、甲斐駒山頂までお腹の冷えにだいぶ悩まされました。
- 手ぬぐいは万能。お腹が冷えているときに腹巻き代わりに巻いてだいぶ楽になりました。
- 行程の途中でも、余裕があれば積極的に寝る。1日目は睡眠不足になりがちなのでこれは大事だなと思いました。甲斐駒山頂では天気がめちゃくちゃ良くて2時間近く寝ましたが、この睡眠が後の行程をだいぶ快適にしてくれました(天気の傾向には注意)。
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