往きはこわごわ帰りは楽々 天国でひとときを過ごす飯豊山、大日岳
- GPS
- 24:32
- 距離
- 34.4km
- 登り
- 2,749m
- 下り
- 2,745m
コースタイム
- 山行
- 8:25
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 9:30
- 山行
- 9:07
- 休憩
- 0:39
- 合計
- 9:46
天候 | ガスは出ていましたが晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山届箱 不明 野営場管理事務所では、登山届用紙と記入机、筆記用品はあるがなぜか小屋に登山届箱がみつかりませんでした。 危険箇所 ・本格的ではありませんが、全般的に岩の上を三点支持で登ったり降りたりする技術が必要かと ・雪渓ではチェーンアイゼンなど使用しませんでした。雪渓が波のようにうねっているので、平らなところに足をおくとよいかと。 ・尾根の移動は岩山が多いためか、尾根歩きと油断してると意外と疲れます。三点支持必須。 |
その他周辺情報 | いいでのゆ 福島県喜多方市山都町一ノ木字越戸乙3876-4 TEL 0241-3-2360 http://www.sobanosato.jp 川入登山口から利用したときは喜多方市などに戻る途中にあるのが便利。 透明な湯と若干赤い湯があります。 施設はきれいで500円で日帰り利用できるのがうれしい。 喜多方ラーメン 山であった会津の方から教えていただき訪れました。 上海 福島県喜多方市字二丁目46520 TEL 0241-22-0563 いろいろありましたが、ラーメン620円でした。 店内はそば屋か町中の食堂のような感じ。こだわりのラーメン屋さんのようで、一日の販売量に達したら営業終了だそうです。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
テント
フライ
グランドシート
張り綱
サンダル
朝食
行動食
夕食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
ガイド地図(ブック)
携帯
時計
タオル
カメラ
帽子
水 2リットル
保温ポット
救急用品
着替え下着(上下)
着替え靴下
ボディペーパー
|
---|---|
備考 | 水は十分余裕ある量があると良い |
感想
全行程が意外と長く、足に負担が大きいので日帰りはできるけれど、最低2日は欲しい。
チェーンもない岩を登るので、慣れないはじめは怖かったのに、帰りは楽になるのは何故。
飯豊山から大日岳の稜線は、緑の絨毯にあるお花畑と雪渓が広がります。ここに天使さまがいれば天国かと思ってしまう景色を楽しめる。
喜多方市内の民宿に登山前日夜宿泊し、登山当日の朝5時頃登山口から登り始める。
前夜は星空が見られたので期待していたが、雲が出てきた。
川入民宿街の出口に「山野草採り立ち入り禁止」の看板があり不安だが、進むと野営場駐車場にはすでにたくさんの車が駐車している。ちょっと安心。
登山口から進むと二股に分かれる道に出るが、大滝と飯豊山ではない名前の標識が。大滝ではない道に進むと事前に用意したGPS軌跡の通り。尾根道は単調な登りが続き景色がほとんど見えません。大きな根が張り出したり、傾斜が急だったりと登山道は楽ではありせん。ひたすら、急斜面を登るので足が痛くなります。
地蔵山をまわるように進む道に入りしばらく行くと、岩の間から流れ出る水の音が。冷たい、きれい。コップが置いてあるのをいいことに、暑さで汗みどろになった体が抵抗できずゴックンゴックン飲んでしまいました。おいしい。冷たくてリフレッシング。お勧めです。
地蔵山と三国岳の尾根道に出てはじめて遠くの景色が広がり、道も平らになる。ただし、平らなのは初めのうちだけ。剣ヶ峰に向かい急傾斜プラス歩く道もはっきりしない岩盤の道が続きます。本当に少し鎖はありますが、その他はどこに手を置いて、どこに足をおいて良いのやら。帰りが心配。
三国小屋では小屋番のおじさんが見える範囲の登山者を双眼鏡でチェックしてくれています。三国避難小屋は寝袋、マット持参すると2,000円で宿泊できます。さらに夕飯1,500円、朝食1,500円の追加料金で冷凍食品の食事が出るそうです。ただし、数が少ないので団体は食事提供できないようなので、事前に確認すること。
本山小屋、御西小屋なども問い合わせれば簡単な食事が出るかも。事前に確認が必要です。意外とこの山域は登山者が利用しやすいかも。ただし、避難小屋なので、寝袋、マット、食料は持参するのがきまりです。その他、切合(きりあわせ)小屋では、頼んでおけば夕飯にカレー、朝食に生卵が出ると評判でした。
三国小屋から飯豊山方面に歩くとき、小屋からおじさんたちが監視していると思うからかなぜか背筋がピシッとしながら歩いてしまいます。思ったより水消費量が多く私はふもとから2.5リットル、3リットル飲んでしまったという方もいらっしゃいました。
汗だらけになりながら切合小屋に到着。途中からご一緒させていただいた方は飯豊山本山まで行く予定でしたが、体力不足のためあっさり予定変更され、切合小屋で一泊するという。非常に心動かされる足の疲労状態でした。一生懸命、ストレッチ、マッサージをして昼食をとり、1時間休息を取るとなんとか行けそうな気持ちになる。
切合小屋の前で何故か人が集まり騒いでいます。「熊だ!熊」一緒に谷をのぞき込むと雪渓の向こう側にある草原にジャッククレーマーより小さな黒い点が動いてます。昼食をとりまた見に行くと今度は、雪渓の上に腹ばいか仰向けに寝転んでいるようす。溶けた雪渓の下から出てくる新芽を食べているそうな。
切合小屋をでてしばらく行くと、登山道は雪渓の上を通ってます。波うった雪渓の平らなところに足をおきゆっくり小股に歩けば、キックステップなどせずとも上れます。その後は、相変わらずの岩登りなどの山登りが続きます。
ある地点まで行くと・・・。いきなり緑の平らな山腹が広がる牧場のような景色出現。ここで、いままでの苦労が報われたような気持ちになる。
おばあさんが鎮座されます姥権現を通過すると、コース一番の難所御秘所。慣れない私は鎖がもっとたくさんあるとか、足を置く場所がしっかりあればとぼやきつつ、やっとの思いで通過。北アルプスの岩盤を歩き慣れている人ならともかく、私はびびりました。
GPSで本山小屋までの距離を確認すると、切合小屋本山小屋間の3/4ほど到達しているのに、所要時間は1/3と非常に快調なペースに、自分の体力が強くなったと勘違いしていると・・。出ました、急坂が遙か上の方まで続いています。どこまで登りか見当もつかないので、疲れたところで大休憩。地図で傾斜を確認すると、傾斜が緩くなるまでそれほど距離がないようだが、筋肉疲労の蓄積が弱気に誘います。
左手に石で作った砦のようなところが急坂のピーク頂上でやっと本山小屋が見えてきます。しばらく行くと、テントサイトと水場への道標があります。このキャンプサイトと受付、トイレがある本山小屋までは200m以上離れているような。夜トイレに行くのはつらそう。
このコースは避難小屋が多く、避難小屋宿泊者でも寝袋、マット、食事持参なので、テント泊とテント装備の違いくらいでバックの大きさは変わりません。それでも、私のザックを見て皆さん大きいと言われるので、よほどパッキングが下手なんだなと反省。今後の課題です。
楽しみにしていた、夕日も星空もガスガスと全く楽しめず。テント泊の方は私ともう一人だけの寂しいテント場。疲れもあり、早々と熟睡モードに。
午前3時50分に起きると、東の空が明るくなり始め予定通り。朝食をすませ出発するため時計を見ると、日の出まで20分くらいしかない。準備が悪いようだ。テントを出発し本山小屋横を通ると、昨日ご一緒させていただいた方が日の出を待っていたので、軽く挨拶して飯豊山経由で大日岳へ向かう。なんとか一に弱い私は「飯豊連峰最高峰」という文字を見て訪れることを決める。結果、この尾根歩きで素晴らしい景色を楽しめました。この景色を見なければ、今回の山行きの感激の半分もなかったでしょう。
ちょっとガス気味だが、飯豊山山頂で日の出が見えそう。山頂には私だけ。あれだけ小屋に人がいたのに、少しさみしい。さらに進むと、ブロッケン君が登場。
朝日がなだらかな緑の尾根筋と雪渓を照らすと、それはそれは美しい景色を見せてくれます。しかも、刻々と陽の当たる角度が変わるので、遠くにある山の斜面がつくる陰が、次々に変わる景色はなんと表現して良いのやら。さらに、なだらかな登山道のまわりは白、黄、紫、青などさまざまな花で覆われているので、花が目当てでない私でも、お花畑のような景色で写真を撮らずにはいられません。
昨日に今日と歩き続けていたので、大腿四頭筋に軽い疲れが残り、股の筋にも疲労が残ってます。無理はせずゆっくり進むことに。疲れすぎる前にしっかり急速。なんだか、飯豊山尾根は
御西小屋を通過してもお花畑が続きます。最後の仕上げはニッコウキスゲの群落出現で傾斜が急になります。この時点では大日岳山頂が見えていたのですが。山頂に到着すると真っ白。ガスがかかりすぐなので晴れるかもしれないと10分くらい待ってみる。晴れないのであきらめて下山。普通ふともに降りると山頂が晴れることが多いのに、今回はそのまま二度と山頂が顔を出すことはなかったようだ。
帰りもお花畑を楽しみながらテント場に戻る。怖い岩の上を歩くため体力回復のためテント内で少し昼寝をしてから、テントをたたんで切合小屋に移動することに。汗をかきかき登る人を横目に楽々降りるといいたいところ無理して降りると膝が痛くなりそうなので、ゆっくり降ります。
登りであんなに嫌だった御秘所も楽々通過。アレッ。ひょっとして慣れたかも。ところどころに出現する登りは人の一つで小股にゆっくり足を動かして疲労を蓄積しないよう歩きます。
最後の雪渓の向こうには、切合小屋が。やはり降りは楽でした。さすが金曜日ともなると切合小屋は大賑わい。テント場には14張りのテントが並びます。ここまで来れば、明日はのんびり下るだけなので、足への負担がそれほどないと思います。14張りもテントがあると、話が弾む方も多くうれしい。これから行こうと思っている山について実感こもる情報も得られて大収穫でした。
最後の朝は、テントをたたんでいる間に、日の出を迎えてしまい見逃す。見た方の話では朝日が雲の間から差すのが一瞬だったという話。チョット残念。たいしたことがなくても見たかった。
そんなこんなで昨夜、お話しした方々が次々に出発したり、ゆっくり朝食をしている方がいらっしゃったりと、それぞれの山行きを楽しんでいるようすを横目で見ながら、下山開始。
昨日、疲労に気遣ったためか、疲れているにもかかわらず足は快調。降りの岩場や、急な段差にも対応できそう。
三国小屋に到着すると小屋番の方が切合小屋から来た、今日最初の登山者だといわれ理由はないがうれしくなる。
三国小屋で降りてから入る日帰り温泉についての情報をいただき、下山でご一緒になった会津にお住まいの方から喜多方ラーメンおすすめの店を教えていただく。おかげで今日の予定が決まる。
土曜日ということもあり登山口駐車場には車がぎっしり。それでも、まだ余裕がありました。
どうも野営場は営業してないようで、野営場管理棟には誰もいず、私が事務室窓に無理矢理おしこんだ登山届けはそのまま。compassで提出して良かった。
うーん、何を勘違いしたか、山でお会いした人たちにyamareco.com名をpancho2ではなく、alpha2と言ってしまいました。自分で自分にがっかり。
がっかりしないで下さい
見つけましたよ
洗濯物拾って、大日岳の山頂で会った者です
お互い無事下山出来て何よりです
これはこれは。
見つけていただきありがとうございました。
ほんと、洗濯物配達していただきありがとうございました。
さらに縦走される予定だったようですが、楽しめましたか。
週末となりかなりの登山者が飯豊山に入っているようでしたが。
お互い、無事下山できてよかったですね。
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