初夏の黒部五郎岳と雲ノ平 ブヨ注意!
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- GPS
- 224:00
- 距離
- 38.1km
- 登り
- 3,625m
- 下り
- 2,408m
コースタイム
7月6日05時双六小屋ー16時雲ノ平
7月10日08時雲ノ平山荘ー16時双六小屋
7月11日07時双六小屋ー14時黒部五郎小舎テント場
7月12日08時テント場ー12時黒部五郎岳山頂ー15時テント場
7月13日08時黒部五郎小舎ー16時双六小屋
7月14日03時双六小屋ー09時新穂高温泉登山口
天候 | 概ね晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
双六から三俣山荘周辺、黒部五郎小舎周辺などではブヨに注意してください。 |
写真
感想
ことし平成23年は可能な限り毎月一回は雲ノ平に行くことにしていますが、6月中旬に続いて今回は二回目の雲ノ平行となりました。
東京からはまだ直行バスが無いため、上高地行きの深夜バスを利用。中の湯、平湯と乗り継いで新穂高温泉登山口に到着。あいにく5日の早朝豪雨があり、上高地手前の釜トンネルが通行止め。その影響で夜行バスも沢渡の駐車場で2時間近く足止めされました。同じ豪雨でわさび平手前の林道でも土砂崩れが。
そういうわけで、梅雨がまだ明けきらないうちの入山だったけれど、入山後には思ったより天候に恵まれました。残雪は例年より早く融けはじめていましたが、ところどころたっぷり雪が残っている箇所もあり、短い距離だか慎重さを要求される場面もありました。アイゼン、ピッケルは携行せず、ストックだけで済ませました。
とくに鏡平から弓折岳稜線へのルートは、小屋の指示では春道でしたが、この春道というのは夏道の左手、ハイマツ帯をヤブコギしながら登るもので、もう少し雪がある時期ならともかく、ほとんど雪が溶けた状態ではかえって苦労が多いルート。そこで雪切りは未だということでしたが、迷わず夏道へ。雪面のトラバースが三カ所。内二カ所はちょっと緊張。途中、グリベルのピッケルを拾ったりしながら双六小屋へ。ピッケルの落とし主は、先に小屋についていた別のお客さんでした。
今年は例年通り6月10日に双六小屋が、7月10日に鏡平、わさび平が小屋開けなので、小屋番の方達は既に入山済み、小屋開け作業真っ最中。三俣山荘が7月初旬、雲ノ平は7日、水晶小屋は10日の小屋開けでした。毎年思いますが、この時期の登山道整備、ルートの印付け、雪切り、鎖やハシゴの安全確認等、小屋番の方々の仕事には、まことに頭が下がります。
7月11日からは梅雨も開けて夏の空。積乱雲がみるみる山の背後に現れて、そのうち雷鳴。黒部五郎のテント場では二日間とも夕方山から下りてくると激しい雷雨に見舞われました。
黒部五郎から三俣山荘へは三俣蓮華岳の巻き道を通りましたが、分岐から巻き道に入った部分の雪面のトラバースがアイゼン無しでは少々危険でした。三俣山荘の小屋番の方が数日前に雪切りをしてくださっていたのですが、2日続きの激しい夕立で雪が溶けてトレースがすっかり無くなっている部分がありました。三俣山荘から双六小屋へは巻き道を通過。とくに危険な場所はありませんでした。
下山時は双六小屋を午前2時半に出発。新穂高温泉登山口発07時55分のバスを目指しましたが、
着いたのは8時20分頃。惜しかったです。14日下山時には秩父沢の橋が架かっていました。
荷物は行きが24キロ程度。帰りは食材などが減って20キロ程度。うち、三脚を含む撮影機材が6キロほどあったと思います。
昨年新築された二代目雲ノ平山荘は、ことし6月にあらたに二階東側にすばらしいテラスができました。水晶岳や雲ノ平の池塘 がよく見えます。雲ノ平山荘は、日本の伝統的な木造建築技術で造られていて、いろいろな国産の木材を使っています。柱や梁などに高度な職人技の木組みを見ることができます。
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