黒部五郎岳(標高2,839m) 飛越新道往復


- GPS
- 12:02
- 距離
- 28.9km
- 登り
- 2,274m
- 下り
- 2,274m
コースタイム
- 山行
- 11:31
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 12:01
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・寺地山周辺は泥濘あり(延々と続きます)。雨天直後は注意。数日晴天が続いてからの方がいい。 ・北ノ俣避難小屋近くの木道で、破損している箇所は不要に乗ると危険。 ・北ノ俣避難小屋の木道から更に上部の登山道は、粘土質で下りは滑りやすい。 ・水場は北ノ俣岳避難小屋左側にあり。他はなし(夏季以降)。 |
写真
感想
8月12日に知人とこのコースを予定していたが雨天のため中止。
お盆休みに入り、条件がよさそうな日を狙って単独で出かけることにした。
事前に調べると飛越新道の泥濘がひどいようだ。
台風5号が通過した後でもあり注意が必要だ。
また、11日に避難小屋まで下見した知人の情報では、靴の半分ほど沈む程度とのこと。
最近雨が続いており、15日から天気は下り坂。やはりこの日しかないようだ。
富山を13日午後10時過ぎに出発。天気予報に反して雨が降りだす。
とにかく天候は現地まで出かけて判断することにした。
国道41号線を南下、岐阜県に入ると雨が上がった。
神岡町から県道484号線を通る。山の村トンネルは深い霧だった。
峠の清水で顔を洗う。実に冷たい。
飛越新道入口に0:30頃到着。霧が晴れ雲の中から月が見えた。
暫く横になってから山行準備。
今回は泥濘対策として、引退近いトレランシューズを使う。
靴下も替えを2足用意してきた。
長靴も考えたが行程への影響が大きいので止めた。
1:27 登山開始。まずは寺地山まで500mの登り。
序盤は標高1600m台のアップダウンが続く。
神岡新道合流点手前(標高1,842m地点)で一気に標高が上がる。
ヘッドランプ頼りで東へ進む。
標高が上がるにつれて泥濘が出てきた。
ヘッドランプで視界が狭いので、歩く道を選ぶのに苦労する。
神岡新道合流点からいよいよ泥濘が酷くなった。
登山道一面泥濘の場所が一番困る。
標高1,918m地点前後から寺地山直下まで延々と続く。
すでにシューズは泥だらけ。まあ、覚悟していたので気にならない。
ちょっと気を緩めると泥濘にはまるので緊張感のある登りだった。
寺地山 3:37通過。
ここから標高を下げ鞍部まで下るが、やはりぬかるんでいた。
北の俣避難小屋手前まで来ると高原に出てきてようやく泥濘から解放される。
4:17 北の俣避難小屋入口で小休止。食料を口にして先に進む。
ここからが今日一番のアルバイト。
木道を進むと、何か所か木道が壊れている。不意にバランスを崩して足をぶつけてしまう。
たいしたことはなかったが、何か所も固定が不十分な木道があった。ここは危険だ。
今年は雨が多いので池塘が見事。まだ暗いので帰りにゆっくりみることにした。
木道が切れると川底のような道になる。脇が粘土質でとても滑りやすい。
川底と両サイドにできた地道を選びながら進む。
夜明けが近い。雲海で下界は見えない。笠ヶ岳、乗鞍、御岳の山稜が見えた。
中盤から細い道となるが迷うことはない。砂利で足元が崩れやすいところがある。
また稜線手前でハイマツの中を直線状に登るので足に負荷がかかる。
北の俣岳の一角に乗り上げ、まっすぐ進むと縦走路と合流。
歩く登山者数人確認。北の俣岳に進むがさすがに寒い。
ケルンの陰で上下の防寒具を付ける。
霧も出てきて見通しが利かない。
ここで戻るか考えたが、まだ時間があるので先に進む。
霧がすぐに晴れて展望が広がる。薬師岳、剱・立山、黒部五郎岳、
赤牛岳、雲の平、水晶岳など良く見える。
ここからは快適な稜線歩きでスピードを上げる。
細かなアップダウをこなして中俣乗越通過。
黒部五郎岳の登山道が見える。標高2500m辺りで防寒具を脱ぐ。
ハイマツの通過による露で下の防寒具は結構濡れていた。
標高2500mを超えると本格的な坂となり黙々と登る。
体調はよい。
岩が重なり合う景色になると遠目に黒部五郎の肩が見える。
左手にトラバース気味に進むと黒部五郎の肩に到着。多くの登山者が休んでいる。
眼下にカールが広がる。その向こうに黒根五郎小屋を確認できる。
天候が回復、槍・穂高方面も良く見えた。
ここから空身で山頂を往復する人が多いが、自分はそのまま荷を背負って登る。
写真を取り山頂へ向かう。時間を気にしないでゆっくり上がる。
7:47 黒部五郎岳到着。
槍・穂高は逆行で黒い影しか見ないが笠ヶ岳は遮るものがない。
黒部五郎のカールも見事。いつかこの先も行ってみたくなる。
後半戦に備えて、おにぎり2個食べて、写真をたくさん取って下山。
黒部五郎の肩を過ぎると霧が湧いてきた。やはり山の天候は9:00までがリミットだろう。
下りは体調を探りながら進む。膝、足は異常ない。筋肉疲労は当然出てきた。
中俣乗越から登り返し。稜線歩きを楽しむが次第に霧に包まれる時間が長くなる。
赤木岳への登りはなかなかきつかった。ここから北の俣岳まではもう霧の中だ。
おまけに寒い。9:48 北の俣岳を後にする。
さすがに主稜線ということもあり多くの登山者とすれ違う。
ほぼ100%の人が挨拶を返してくれた。
分岐から飛越新道に入る。下降点で一息入れて下りにかかる。
さすが盆休みで、ここでも登ってくる登山者が多い。
辛い下り坂をこなして標高を落とす。粘土質の道は滑りやすく、一度、尻餅をついた。
ソールがだいぶんすり減っているようだ。
道を選んでスピードを落とすと膝に来る。厄介な道だ。
木道に入り、壊れている部分に注意しながら通過。やはり危ないと実感した。
木道脇の池塘は霧が出てきてちょっと残念。
避難小屋により、水を補給。冷たくて気持ちよかった。水量は豊富。
小屋の中は暗く、入口でおにぎりを頬張る。
疲労感が出てきて、筋肉が固い。
重い足を上げ更に下山。
行きに比べて少し乾燥している部分があったが、深い泥濘は避けられない。
大分、泥濘を避ける方法が分かったが、気を抜くとはまってしまう。
寺地山の登り返しは無難にこなせたが、この後のゴールまでの区間は気温が上昇して疲労感が出る。ちょっとした坂で心拍が上がった。
14:00過ぎに飛越トンネルを後にした。
黒部五郎岳はこの辺の多くの山並みを眺めることができる。
ぜひ快晴の日に登ってみたい山だ。
帰宅してすぐにシューズを洗ったがすごい汚れだった。
飛越新道を利用するときは、数日晴天が続いてから利用した方がいいだろう。
食料)
ポカリスエット 500
水 500
おにぎり 3個
ロールパン(小) 4個
ゼリー 3個
塩飴 4個
コメント
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一度行ってみたい山です(^.^)
こんなルートがあるんですね〜
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