北アルプス〜七倉岳・北葛岳・蓮華岳・針ノ木岳〜縦走

2017年08月13日(日) ~ 2017年08月15日(火)

• GPS: 52:18
• 距離: 18.4km
• 登り: 2,807m
• 下り: 2,455m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:57
• 休憩: 0:10
• 合計: 6:07

距離 4.9km 登り 1,577m 下り 184m

5:57 七倉登山口
7:25 唐沢ノゾキ
8:30 8:33 岩小屋
9:53 9:55 鼻突八丁（八合目）
10:57 11:02 天狗の庭
12:04 船窪小屋

2日目

• 山行: 6:52
• 休憩: 0:14
• 合計: 7:06

距離 6.2km 登り 859m 下り 773m

5:54 船窪小屋
6:06 6:09 七倉岳
8:05 8:10 北葛岳
11:22 11:28 蓮華岳
13:00 針ノ木小屋

3日目

• 山行: 5:24
• 休憩: 0:15
• 合計: 5:39

距離 7.3km 登り 366m 下り 1,487m

4:35 針ノ木小屋
5:21 針ノ木岳
6:24 6:37 針ノ木小屋
9:00 9:02 大沢小屋
10:13 扇沢駅
10:14 ゴール地点

天候

13日：薄曇、14日：曇り時々晴れ、15日：薄曇のち最後の最後にチョッと雨

アクセス

利用交通機関：

タクシー 自家用車

七倉：駐車スペースは結構広い(路駐含め100台〜)
扇沢：タクシー乗り場に並んでいても呼ばないとタクシーは来ない
　　　扇沢〜七倉は￥7,000くらい
　　　自分たちが乗車したタクシーは￥6,000だった

コース状況／危険箇所等

入山届
・七倉にある登山補導所で提出可能
・登山補導所に定型フォーマットの用紙あり

その他周辺情報

七倉山荘
・日帰り入浴可(\650／モンベル会員だと\500)
・単純温泉(pH：6.8，泉温：64.8℃，中性低張性高温泉)
・シャンプー／ボディソープあり
・洗い場は５ヶ所、脱衣所／浴槽は狭い

写真

8/13 5:26

七倉の駐車場
結構キャパはあるが、この日の朝は混んでいた

8/13 5:52

七倉の登山補導所
入山届けはここに提出する

8/13 5:58

山ノ神トンネル入り口の右脇に入山口がある
標高は1080m、この日は1370mほどの登り

8/13 6:39

尾根道までの取り付きは九十九折で結構な急登

8/13 8:14

樹木で隠れて眺望はほとんど無く、倒木は苔蒸している

8/13 10:35

コウメバチソウだと思っているけど・・・

8/13 10:58

天狗ノ庭
視界が良ければ高瀬ダムや餓鬼岳・燕岳・烏帽子岳・野口五郎岳などが望めるらしい

8/13 11:35

ミヤマアキノキリンソウ？

8/13 11:44

ウサギギク(兎菊)

8/13 11:45

ゴゼンタチバナ

8/13 11:48

ミヤマホツツジ

8/13 11:48

ハクサンボウフウ

8/13 11:49

ショウジョウバカマの花が終わったあと

8/13 11:49

セリバシオガマ

8/13 11:55

ハクサンチドリ

8/13 12:00

ヨツバシオガマ

8/13 12:07

この日の目的地・船窪小屋(2450m)に到着

8/13 15:12

船窪小屋近くのコマクサの群落

8/13 15:23

船窪小屋ではモンベル会員だとバッジが貰える

8/13 15:47

自転車を担いで登山している猛者に遭遇！

8/13 16:52

船窪小屋の夕食(2017/8/13)

8/13 17:07

船窪小屋の夕食(2017/8/13)

8/14 5:11

14日早朝、立山方面

8/14 5:13

14日の日の出、船窪小屋北側の斜面から

8/14 5:14

14日早朝、槍穂方面

8/14 6:10

七倉岳山頂(2509m)

8/14 6:18

これから向かう北葛岳(右)と蓮華岳(左)

8/14 6:22

針ノ木岳、右鞍部底にはこの日の目的地である針ノ木小屋がある

8/14 7:06

イブキジャコウソウ

8/14 7:06

イワオウギ

8/14 7:07

ハクサンシャジン

8/14 7:09

イブキジャコウソウの終わり

8/14 7:27

北葛岳斜面から見た七倉岳の尾根道

8/14 7:52

針ノ木岳越しの立山-1

8/14 7:56

針ノ木岳越しの立山-2

8/14 8:05

北葛岳山頂(2551m)

8/14 8:40

ミヤマコゴメグサ

8/14 8:47

シロバナハナニガナ(白花花苦菜)
※シロバナタカネニガナ(白花高嶺苦菜)じゃないかとのご意見あり

8/14 8:48

クモマニガナ

8/14 9:05

北葛乗越(2275m)から蓮華岳方面の斜面、結構な岩場の急登

8/14 9:39

ツガザクラ(栂桜)、岩場の斜面にひっそりと一輪だけ咲いていた

8/14 9:57

ミヤマムラサキ(深山紫)

8/14 10:20

普通のコマクサ

8/14 10:31

蓮華の大下り(下から)

8/14 10:32

ミヤマダイコンソウ

8/14 10:39

タカネシオガマ

8/14 11:03

白いコマクサ

8/14 11:20

蓮華岳(2799m)、三角点はこの右側にある

8/14 11:21

蓮華の大下り(上から)

8/14 11:37

神社の奥宮、蓮華岳の山頂かと思った・・・

8/14 11:43

イワギキョウ

8/14 11:59

ミヤマリンドウ (深山竜胆)

8/14 12:02

ミヤマリンドウの群落

8/14 12:23

蓮華岳の下り、もうすぐ針ノ木小屋

8/14 12:32

この日の目的地・針ノ木小屋に到着

8/14 12:48

針ノ木小屋の生ビール(\1,100)、総じて物価は高い

8/14 13:37

針ノ木小屋のおでん(\650)

8/14 16:07

北葛岳(左)と七倉岳(右)

8/14 17:30

針ノ木小屋の夕食(2017/8/14)

8/15 4:56

15日早朝、鹿島槍ヶ岳・爺ヶ岳方面とガスに隠れた針ノ木雪渓

8/15 5:20

針ノ木岳山頂(2821m)

8/15 5:21

雲海に浮かぶ剱岳、一瞬だけ現れてくれた

8/15 5:38

盛りのチングルマ

8/15 5:41

白いツガザクラ、もしかしたら別にちゃんとした名前があるかも・・・
※どうやらアオノツガザクラと言う名前があるとのこと

8/15 5:48

ミヤマキンポウゲ(深山金鳳花)

8/15 5:54

薹が立ってしまったチングルマ

8/15 6:00

針ノ木岳の斜面からの蓮華岳と針ノ木小屋

8/15 6:07

針ノ木小屋の朝食(2017/8/15)

8/15 7:15

オオレイジンソウ(大伶人草)

8/15 7:21

雪渓上部、マヤクボ沢

8/15 7:33

雪渓上部、雪はだいぶ減ったらしい

8/15 7:37

クルマユリ

8/15 7:43

針ノ木雪渓の崩落部分

8/15 8:27

雪渓下部から

8/15 8:38

シモツケソウ(下野草)

8/15 8:38

ウツボグサ(靫草)

8/15 9:21

湧き水の沢

8/15 9:39

ヤマアジサイ

8/15 9:40

＊10

8/15 9:54

扇沢側の入山口

8/15 10:11

扇沢直前、トロリーバスの道路

8/15 11:19

タクシーで扇沢から七倉へ戻ってきました
七倉山荘の温泉で汗を流しました

撮影機器：

Canon EOS 70D Canon

SH-02H SHARP

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ズボン タイツ 靴下 グローブ レインウエア上下 雨具(傘・ザックカバー) 日よけ帽子 靴 ザック 行動食 飲料 地図（地形図） ヘッドランプ 筆記用具 ファーストエイドキット 保険証 スマートフォン（GPS） 時計 タオル カメラ スマホ充電器

共同装備

ビール(350ml×6本) 冷凍茶豆

感想

arioreiks

　毎年恒例・盆休みの山行、イロイロ声を掛けたようだが結局はいつもの3名で決行。(たぶん？)渋滞を避けて12日夕方に自宅を出発し、入山口の七倉にはその日の深夜に到着。七倉駐車場は既に満車状態で僅かに残されたスペースにかろうじて駐車できた。※諸事情によりこのところ山行計画には参画できておらず、完全にお任せ状態が続いている。
　翌13日の6時前にガスで遠望は望めない状況の中を出発。取り付きから尾根までの登りは樹木に囲まれ蒸した中、傾斜も結構キツかった。途中、同行者の靴のソールが剥がれ始めたが、幸いほぼ未使用のハードタイプのテーピングを持っていたので応急処置。要領は足首の外反捻挫と同じくアンカーを立てて踵を吊る、テープ幅1.5インチと絶妙であったのも幸いした。この後、テープの残量を睨みながら補修を繰り返す。スキーでは当たり前なのことだが、山においてもマテリアルの事前点検の重要性を改めて感じた出来事であった。
　尾根道に出ても樹木に囲まれ視界はイマイチ、森林限界を超えてもガスが掛かって眺望はイマイチ。雨が降らなかっただけでも儲けモノと考える。この日は最後の最後に船窪小屋到着直前でコマクサの群落が現れた。
　この日に泊まった船窪小屋は最近メディア等で取り上げられたらしい。泊まるのを楽しみしていたと言う登山者がたくさん居た。食事は良かったし、他にも人気が出るそれなりの理由が幾つかあるらしい。また、自転車を担いで登ってきたツワモノとも交流ができ、それなりに面白い晩であった。
　翌14日、雲が掛かっていたが小屋近くの高台から槍穂や立山などの遠望が望めた。ただ、遠望が望めたのは朝の時間帯だけで、この日は終始薄曇状態であった。七倉岳〜北葛岳〜蓮華岳は登っては降り、登り返しては降るの連続であった。特に北葛岳〜蓮華岳間の鞍部である北葛乗越からの登り返しは結構スリルのある岩場で手に汗握ると言った感じであった。そんな中でも蓮華の大下りから蓮華岳を経由して針ノ木峠にかけての花畑は「花より団子」派の自分でも結構見事なものであったと感じられた。例年であれば花の見頃は終わってしまっている時期なのだが、今年は年初に雪が多く半月〜1ヶ月ほど遅れているようだ。
　この日に泊まった針ノ木小屋もそれなりに快適だったが、生ビールが1,100円と物価が高いのがマイナス要素。
　最終日の15日、朝食前に針ノ木岳を往復する。この道の花畑も結構見事であった。ガスも多く遠望もイマイチな状態であったが、山頂では絶妙のタイミングで剱岳を望むことができた。
　針ノ木岳から下山し、朝食を済ませた後に扇沢に向かって下山を開始。上部は乾いた沢だが針ノ木雪渓を挟んだ下部はシットリとした樹林帯である。雪渓の雪は若干硬く、慎重さを要する。下部の樹林帯でも見事な花畑が続いた。
　この日も雲が掛かっていたが、ゴールの扇沢に到着するのとほぼ同時に雨が降り出した。雨雲は西から東へ我々を追いかけるように移動していたらしい。首都圏ではこの3日間、雨が降り続けたとのことなので・・・まあ、雨具を使わずに済んだのは非常にラッキーだったと言えよう。「花より団子」派の自分としては眺望の部分では期待ほどではなかったが、たまには花メインの山行も有かなと思うのであった。