行け!北アルプス表銀座縦走(常念岳、燕岳)
- GPS
- 24:03
- 距離
- 68.8km
- 登り
- 5,038m
- 下り
- 4,956m
コースタイム
- 山行
- 10:04
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 10:16
- 山行
- 10:03
- 休憩
- 0:22
- 合計
- 10:25
天候 | 12日:曇りのち雨 13日:雨のち曇り 14日:曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
一日市場駅ー三郷スカイライン 展望台 4 時間 6 分(※3時間と予想) 14.4 km 県道319号線 経由 853 m · 62 m 下山後、ラン 白沢登山口ー信濃常盤駅 1 時間 11 分(※40分と予想) 6.0 km 不明な道路経由 1 m · 316 m |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
感想
【はじめに】
こんにちは、砂糖次郎です。
お盆、ひいては山の日にみなさんどこか行きましたでしょうか?
自分が行ったのは北アルプスです。
【混雑を避けて12日の午後出発】
11日はあいにくの仕事。
そのおかげで「北アルプス ドローン大縦走」を見れたし、天気もよくなさそうだったので、いいということにしましょう。
準備もあんまりしていなかったし、いつ出発できるか分からなかったこともあり、12日の午後出発にしました。良識ある登山者は日の出とともに行動を開始し、日の入り前には行動を終了して日没を小屋で待つというスタイルですが、自分は違います。
最寄り駅の一日市場駅に18時半ごろ到着。
あずさが微妙に遅れてしまったので乗り換えが時間がなく、売店でなにも買うことができませんでした。
これは痛い!なぜなら一日市場は日中は駅員がいるらしいんですがその他の時間はいない。ということは駅前には当然、なにか買う店なんてあるわけがない。
駅に降りると当然なにもありませんでした。
まあしょうがない。なにかあることを祈りつつ、三郷スカイラインの方向へグーグルマップを見ながら行きます。
田んぼばかりの中、走っていると遠くに見慣れたものが
セブンイレブンです!
夜ごはんでからあげ弁当ゲットー
そして朝ご飯用におにぎりセットも買います。
弁当を食べている間に暗くなっちゃいました。
三郷スカイラインといいつつ、そこはもう林道といってもいい具合の整備ぐあい。
人っ子一人おりませんし、車も来ません。
ヘッドライトをつけて登り始めますが、先ほどの弁当を急いで食べたせいかお腹がいたい
走ったり歩いたり、しばらくするとガスってきてあんまり前が見えなくなりましたが、腹痛は治りました。
スカイラインは8kmで、1kmごとに表示があるんですが途中1台だけ車とすれ違いました。
登山者用の駐車場につきました。
さきほどのガスは雨がしとしと降っています。
駐車場には真新しいトイレがあって、人感センサーで電気がつきます。
中に入ると、本当にきれい!虫もいないし臭くもないです。
なんていいところなんだ。
テントを張るのは平なところでちょっとペグが刺さりづらかったけど、快適。
電波が通じるところだったので、ちょっとインターネッツをして就寝。
気になるのは雨ばかり
【三郷スカイライン展望台駐車場-鍋冠山-大滝山分岐】
雨はしとしと。でも寒さは感じないかな
標高は1400mぐらいで時刻は2時半
昨日買っておいたおにぎりセットを食べて、テントを収納して真っ暗なうちに出発です。
テントは濡れてしまっているので若干重いですが乾かす暇なんてないのが自分のスタイルです。
出発時間は3時40分ぐらいだったので1時間もすれば夜明けでしょう。
ただこの時間に進む林道はとてもつまんないです。
一生このまま同じような道を延々歩くような錯覚に陥ります。
下草が濡れているということは防水加工のないトレランシューズはびしょ濡れ。カッパは着ているので体が濡れないです。
ただ後から見ればこういった退屈で実りのないような道もあとから振り返ってみるといいもんです。
ロードもつまらないですが、結構いいもんです。
林道はとりあえず終わり。ここからは登山道です
登山道は認知されてなさそうなところで歩かれていないのかなと思いきや、ふかふかな道でとっても歩きやすいです。熊笹がところにより出ているので濡れないためにしばらくカッパを脱ぐことができませんでしたが、標高が上がるにつれて気温が高くなり、日が出てきたこともあり、カッパを脱ぐことにしました。
最初の頂上に到着!
道は相変わらずいいのですが、装備が重いのと先があるので走りません。
やがて森林限界を越えます。
ただここの木は結構高いところまで生えているのが特徴ですね。
お花畑もあります。
さあここからが稜線の道
【大滝山分岐-蝶ヶ岳-常念岳】
途中、池もあり、お花がよく咲いています。
写真を撮る暇も名前もしらないですが、ハエとハチとチョウがよくいました。
荒涼としていない北アルプスの山ということで、人気な山ということも頷けますね
蝶ヶ岳ヒュッテでポカリを補給。そして蝶ヶ岳の標識を取るのを忘れる。
だって景色が雄大ですから
蝶ヶ岳を過ぎると良かった天気は曇天に
元々、朝降っていた雨の層が上がってきたようです。
でも雨が降らないだけマシか。
道も稜線上の気持ちいいものでしたが、やや勾配も出てきます。
蝶ヶ岳の雰囲気はなくなり、ガレた感じが出てきます。
稜線は景色はいいけど、風が吹くと影響をモロに受けます。
ただ結構この風がちょうどいいです。
蝶ヶ岳を過ぎると人が多かったですが、順調に歩を進めます。
常念岳に到着!
またひとつ百名山を制しました。いくつ登ったかはあんまり数えてないけど!
【常念岳-大天井岳】
基本的にガスってますが、あいまに見える絶景が歩を進めてくれます。
ライチョウちゃんも挨拶してくれます。
今日の宿が見えてきました。
良識ある登山者が夕方前には宿についていることとは別に、テント泊の人間はテントを張る場所を確保するために早く着く必要があるんです。ついたのは14時。もっともいい場所は取られてなかったですが、比較的平たい場所に張ることができました。
ポカリとコーラと水を2.5リットル買いました。
今回は持ち込みの水は少なめだったので小屋だよりです。
カップラーメン食べて、アルファ米にカレーを入れて食べて、豚汁も食べました。
うん、これでお腹いっぱい。夜中にお腹が空いて起きることもないでしょう。
お腹がいっぱいになったらもうやることはないです。
眠いし。
すぐ行ける大天井岳にもいってみましたが、なんもすることないですね。
寝ます。うん!
【大天荘-燕岳】
みんなは寝てるみたいですが、この日も朝2時に起きます。昨日よりちょっと早いです。
朝2時は朝じゃないとこの前言われまして、そういえばそうだなと思いました。
まあ起きたので、朝ということで。
途中、寒くて何度も起きまして、ウインドブレーカーを含む全てを着て、足をザックの中に入れて、寝袋の口を最大限まで締めたら快適でした。ぐっすみん。
ただちょっと窮屈なのがよくないですね。首が若干痛かったです
自分の軽量テントは風通しがとっても良いので結露はしないのですが、夜露で濡れてます。
入り口だけを開けてバーナーをつけてカップラーメンを食べると体がぽかぽかしてやる気がでます。
走る格好にレインスーツ、化繊ダウンをつけて出発です。
月は半月で、ライトがなくても結構見えますが、稜線上を落ちると危ないので、ヘッドライトをつけます。
途中からコマクサらしき花が大量に咲いています。
点々と咲いているので群生しているという感じはしません。
この未明から朝になる瞬間がとても好きですが、東の空のほうを見ると明るくなってきます。
夜明けですと悠長になっているときではありません。
このまま順調に進めば燕岳らへんでご来光が見られるということなんです。
今の位置だと燕岳が邪魔でよく見えないです。
幸いにして表銀座の縦走路は道がなだらかでここぞとばかりに走ります。
すぐ疲れます!
直前でライチョウちゃんの親子も見られたので、ラッキーと思いつつもちょっと遠くだったので写真は撮れませんでした。
そして間に合った!
燕岳はやっぱり人気の山なのか山荘がいいのか、すごい人でした。
そしてやはり山に慣れていない人が多数いるせいかマナーはそれなりでした。
道を塞ぐ人、道を譲らない人が多数いて、半袖短パンで進んでいたんですがここですっかり冷えちゃいました。
だからここも横から手早く撮ったのみ
この日も天気は雲が多めです。午後からたぶん、昨日と同じ天気になるかなと思いました。
【燕岳-東沢乗越-東沢岳らへん】
この燕岳より先はまあ歩かれていません。
初っ端から道が分からずに一応踏み跡を辿っていくんですが、草が道を隠していて分かりづらい。
そして案の定濡れていたので、カッパを来ます。
燕岳から東沢岳は一回下って、東沢乗越を越えてまた登り返す必要があります。
目算500mぐらいでしょうか。ログを見ると450m下がってましたので自分の間隔も大したもんです。
そして燕岳から先、この足元が砂礫なんです。砂礫といえば自分が履いているトレランシューズの苦手ゾーンなんです。やたら滑る。
展望がきかない中、樹林帯を抜けていきます。
そこそこ歩きにくいです。
なんとか乗越まで来ました。あとは登り返すだけ
【東沢岳-餓鬼岳-白沢登山口-信濃常盤駅】
登り返しつつも今までの縦走路みたいに稜線を行くというわけではなく、時々巻きながら進みます。
これがちょいちょい険しい
岩場があるかと思えば樹木の道があり、油断していると砂礫で足元を滑らせて転びます。
特に岩場でこけると死ぬ箇所がちょこちょこあるので、そこだけは慎重に歩を進めました。
下りは危険なので、しゃがんで足を出しながら、座るように足を伸ばすと大抵のところは足が届きます。
こういうときだけ足が長くて良かったなと思います。
こういう足が進みやすいところはたまにありますが、調子に乗ると危ないところに出ますので、あまり速度を出さないようにしたほうが良かったです。
久々、梯子
これで終わりかなと思ったら、梯子があるある。うち何個かはしくったら死にます。
ここは中国か!というぐらいの不安定な足場もあります。
やっと小屋についたー。思わずコーラを飲みます。
今回、最後の目標です。あとは下山のみ!
下山にかかる時間は4時間50分と書いていましたので、まあ早くいけば2時間。小屋で会った人が険しい道だったっていっていたので2時間半ぐらいかなと思っていましたが、まあ険しすぎました。
下っていくとまた2500mぐらいのところにかかっているガスに巻き付いている部分だけ雨が降っています。
初日と一緒です。道は人一人分がやっとの道ですがそこまで険しいということはありませんでした。
ただ相変わらず足元が滑るのと下草が濡れているので靴がぐっしょりなのが気にかかりました。
これが歩を進めていくと足元のぬかるみが滑りはじめ、水の量も多くなり、道が崩れるような感じになってきました。
下山途中にある山
ここまで1時間20分ぐらいかかってしまいました。全部で2時間半での下山は無理かな
高度を下げるごとにどんどん道が崩れ、泥濘地帯が多くなっていきます。
また滑りやすい斜めの角度で道がなっているため、慎重に歩いても滑りやすくなってきます。加えて濡れている。途中からポールを出して補助として使うことにしました。それでも滑りました。
最終水場に出ました。ここからは沢沿いの道を下ればよく、今までに比べたら勾配は緩いはずなので時間短縮にもつながるはず。水場で水を汲み、靴の泥を払います。
しかしながらここからがもっとも危険なところでした。
沢沿いに道が設定されているかと思いきや、沢をほんとに下ります。
途中、はしごがかけられているところもありますが、そういうところも足場が不安定で滑りやすく、渡渉もあり、いずれも濡れているため滑ります。
例えばここだと左にマークがあるんで左の岩を渡る必要があるんですが、滑ります。
またここだと川に落ちても死ぬ危険はありませんが、やばいところもあります。
ついに派手に滑って転びました。幸い、沢に落ちることはありませんでしたが、これは本気で歩を進める必要があるなと思いました。
ポールをしまって、両手をフリーにして、腰を落とし、接地面積を大きくとるように歩きます。
手は草木や鎖場を掴むため、泥だらけですが、沢ぞいですので時折洗えます。すぐ汚れますが。
あまりに余裕がなかったので危険地帯はここしか撮っていませんが、マリオかよ!というぐらい足場が離れています。ここにある鎖場はメジャールートの鎖場とは違い、絶対に使ってください。
かけてある梯子がある場所も滑る以外に古くなっていたので踏み抜かれている段もあって、それがまた怖い
やっと走れるような道だ!10分程度ですが最後の最後に走りました。
かえってきたぞー!
整備されているって本当にいいね。駅まで走って終了です。
【まとめ】
いかがだったでしょうか。北アルプスの表銀座縦走路
本当は燕岳から槍までをいうんでしょうが、定番コースだとつまんないということで独自のルートを走って、歩いてみました。
やっぱり定番のコースは良かったですが、一番印象に残っているのはやっぱり餓鬼岳付近。久しぶりに山で死ぬかもと思ったぐらいの道でした。
まだまだ山は奥深いぞということを教えてもらった山行でした。
【記事について】
この記事はブログに掲載したものをコピペしているため、多少文章がおかしくなっております。ご了承ください。またブログにはおまけの話もあります。
行け!北アルプス表銀座縦走(常念岳、燕岳)その1
http://www.trailrunsugar.club/article/452706631.html
行け!北アルプス表銀座縦走(常念岳、燕岳)その2
http://www.trailrunsugar.club/article/452717655.html
行け!北アルプス表銀座縦走(常念岳、燕岳)その3
http://www.trailrunsugar.club/article/452722572.html
行け!北アルプス表銀座縦走(常念岳、燕岳)おまけの話
http://www.trailrunsugar.club/article/452774374.html
コメント
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去年の縦走で、西穂奥穂より舟窪の方が危険を感じたけど、やはり整備の行き届いていないところの方が危ない感じするよね。お疲れ。
さすが植物博士
やっぱ人が通るところは難所でも整備されてるよね。その目算で行くと秋に行きたい八海山は整備されていると考えていいのかな
ちょっと興味があったんだけど険しそうなので怖じ気づいた…。
無事下山でお疲れちゃんでした♪
ありちゃん。滑らなければね、なんとかいけると思うんだけど沢沿いの道だから濡れてないってことはないのかもね
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