一ノ沢〜常念岳〜蝶ヶ岳〜上高地

2017年08月17日(木) ~ 2017年08月19日(土)

• GPS: --:--
• 距離: 21.0km
• 登り: 2,011m
• 下り: 1,827m

コースタイム

1日目

• 山行: 4:15
• 休憩: 0:25
• 合計: 4:40

6:50 一ノ沢登山口
7:05 山ノ神
8:00 竜王ベンチ
9:00 笠原沢
9:50 10:15 胸突八丁
10:35 最終水場
11:30 常念乗越

2日目

• 山行: 5:30
• 休憩: 0:00
• 合計: 5:30

6:00 常念乗越
7:10 常念岳
8:50 2512
10:40 蝶槍
11:00 旧蝶ヶ岳山頂
11:05 蝶ヶ岳・蝶槍間分岐(横尾方面)
11:30 蝶ヶ岳ヒュッテ

3日目

• 山行: 4:45
• 休憩: 0:25
• 合計: 5:10

6:30 蝶ヶ岳ヒュッテ
6:35 蝶ヶ岳
7:00 妖精の池
7:25 長塀山
7:45 池
8:45 松下トヨナカ
9:35 9:50 徳沢
10:50 11:00 明神館
11:40 河童橋

ルートはヤマプラ＋手修正

天候

Day 1 晴れときどき霧
Day 2 霧と雨ときどき曇り
Day 3 雨→曇り→晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス タクシー

行き：柏矢町駅付近の宿 -(タクシー）→ 一ノ沢登山口
帰り：上高地BTよりバス(さわやか信州号)

コース状況／危険箇所等

常念岳周辺は岩場だが、焦らずマイペースで行けば大丈夫

その他周辺情報

下山後は上高地温泉ホテルの日帰り湯（800円 / タオル無 / 12:30 - 15:00営業）

写真

8/17 6:44

(Prelude) 安曇野の麓では雨でしたが、一ノ沢登山口に到着した時は既に晴れ、常念岳がほんの僅かに顔を覗かせていました

8/17 6:50

Day 1 一ノ沢登山口から出発です

8/17 7:15

早速、沢を渡ります

8/17 7:17

蜘蛛の巣

8/17 7:35

8/17 7:35

8/17 7:53

雨上がりのせいか流れが激しく見えます

8/17 7:54

本当に綺麗な水です

8/17 8:01

竜王ベンチ　キノコがメルヘン

8/17 8:22

すずなりに咲いています

8/17 8:22

ソバナ

8/17 8:39

水場　緑のコップが風景に溶け込んで気づきにくい

8/17 8:59

8/17 9:03

ノアザミとミツバチ

8/17 9:04

枯れたノアザミとトンボ

8/17 9:09

苔むす石からほとばしる水

8/17 9:09

暑い登山の最中ですが、ここは涼しげです

8/17 9:14

8/17 9:14

トモエシオガマかな

8/17 9:25

クルマユリ

8/17 9:35

見ているだけで涼しい

8/17 9:51

胸突き八丁の手前で食事休憩していると、足に蝶々が。。

8/17 9:52

ザックの腰ベルトにも

8/17 10:02

腕にまで

8/17 10:08

センジュガンピ

8/17 10:08

ミヤマカラマツかな

8/17 10:13

胸突八丁のスタートです。そこまでの登りに比べると急ですがお花畑が綺麗なのでそれほど苦になりませんでした。

8/17 10:15

お花畑から一ノ沢

8/17 10:15

リンドウ？のつぼみ

8/17 10:15

ト・モ・エ・シ・オ・ガ・マ

8/17 10:19

ソバナを真下から

8/17 10:21

この種の蝶々が多いようです

8/17 10:22

まだ露を付けたリンドウが「凛！」としてる

8/17 10:23

タカネウスユキソウ？？

8/17 10:27

沢を見下ろしながらお花畑を歩きます

8/17 10:27

ホタルブクロ

8/17 10:35

名前がとても親切

8/17 10:37

最終水場で水をくみます

8/17 10:40

これで一ノ沢ともお別れ

8/17 11:26

常念乗越までに唯一見つけたウサギギク

8/17 11:26

山頂はガスってます

8/17 11:27

8/17 11:29

常念乗越到着

8/17 11:32

常念小屋へ荷物を運んできているヘリ。クール！

8/17 11:36

横通岳方面

8/17 13:17

雲が晴れるほんの僅かの間の槍ヶ岳です（午後1時バージョン）

8/17 13:17

同じくズームアウト

8/17 13:21

常念小屋のベランダに咲く黄色い花に蝶々

8/17 13:26

同じくベランダに干した登山服に蝶々

8/17 14:13

霧が晴れた瞬間の常念岳方面の山

8/17 14:41

初めは涸沢カールかと思いましたが違うようです。南岳と北穂高岳の間にありますので、長谷川ピークというんでしょうか？

8/17 15:06

写真中央が南岳で、その左側の窪んだところに長谷川ピークとやらが位置します。

8/17 15:16

再び霧が晴れた瞬間の槍ヶ岳です（午後3時バージョン）

8/17 16:30

再々度の槍ヶ岳（午後4時半バージョン）

8/17 16:30

同じくズームアウト

8/17 16:36

おそらく正面に見える山が横通岳のはず（実際に登っていないので）

8/17 16:44

よく見ると、常念乗越にもコケモモに似たこんな花がたくさん咲いていました　多分ミヤマコゴメグサ

8/17 16:58

夕食はハンバーグと山盛りキャベツ、トマト、オクラなど野菜たくさんで嬉しい

8/17 18:19

夕暮れ時の常念小屋側からの常念乗越

8/18 5:19

Day 2 朝、曇りにもかかわらず槍・穂高の稜線がクッキリ!!すぐに隠れてしまいましたけど

8/18 5:59

常念小屋を後に出発です

8/18 6:45

振り返って常念小屋とさようなら

8/18 6:50

ニセ常念（正式名称ではありません）までくると、本物の常念岳がやっと顔を見せます

8/18 7:10

常念岳山頂

8/18 7:16

蝶ヶ岳はこっちですね

8/18 7:18

見た目ほど怖くはありません

8/18 7:29

露をまとったイワツメクサ

8/18 7:42

ひたすら岩場をすすむ

8/18 7:55

こんなオブジェや

8/18 8:01

あんなオブジェを見ながら岩ゴロを下る

8/18 8:48

で、急に森

8/18 8:52

ゴゼンタチバナ

8/18 8:53

ただの葉っぱでも雨露が綺麗です

8/18 9:01

イブキトラノオ

8/18 9:02

ウメバチソウ

8/18 9:03

8/18 9:04

ウメバチソウってかわいい

8/18 9:04

ハクサンフウロ

8/18 9:08

ムカゴトカノオの群集

8/18 9:08

ノアザミのつぼみ？

8/18 9:34

マルバダケブキ

8/18 9:57

不自然に尖った草地。。。誰が作った？

8/18 10:24

トウヤクリンドウ

8/18 10:33

蝶槍が見えてきました。なんだかカッコイイです。

8/18 10:38

蝶槍の頂上のオブジェもかっこいい

8/18 10:40

旧蝶ヶ岳まではなだらかな尾根をしばしお散歩

8/18 10:57

旧蝶ヶ岳山頂到着　土砂降りの風雨もmax

8/18 11:17

あれを越えれば蝶ヶ岳ヒュッテにちがいない

8/18 11:26

瞑想の丘

8/18 17:30

おかずの種類が豊富でうきうき

8/18 23:28

みんな寝静まった頃、やっと星空を見ることができました。ちなみにこの写真は、ISO800、露出時間約5分で撮影しました。

8/18 23:50

天の川の白鳥座付近を狙って撮影しました。アストロトレーサー機能を使いましたが、出来映えはトライアンドエラーです。

8/18 23:53

向きは変えずに、ISOと露出時間を変えて撮影しました。

8/18 23:56

ここまでくるとやりすぎでしょうか？ただ、この頃になると霧がかかってきていましたので、その影響が出ているかもしれません。

8/19 0:03

星空は雲ってきましたので、あきらめて夜景を撮ります。

8/19 4:54

Day 3 ご来光が近づいてきました。時折、霧に覆われますが、何とか期待したいものです。

8/19 4:59

雲が、まだ昇らない太陽に照らされ、黄金色に輝いています。

8/19 5:06

次第に赤みを帯びてきます。

8/19 5:06

間もなくです。

8/19 5:08

ついにご来光です。ただ、霧が。。

8/19 5:08

いったん出始めると、ズンズン昇ってきます。

8/19 5:09

ちょうど半分くらいの時、霧が晴れます。

8/19 5:11

完全に太陽が出た瞬間、霧に包まれてしまいました。

8/19 5:11

すぐに退いてくれましたが。。

8/19 5:12

沢山の人とご来光を見ることができました

8/19 6:31

お世話になりました。出発です。今日は下るだけ。

8/19 6:35

蝶ヶ岳山頂はテント場の裏に

8/19 6:42

お花畑の入口にはウサギギクがお出迎えしてくれました

8/19 6:43

しかもたくさんのウサギギク

8/19 6:47

白や黄色のお花畑

8/19 6:49

チングルマの種

8/19 6:50

ヨツバシオガマ

8/19 6:54

クルマユリ

8/19 6:55

オトギリソウ

8/19 6:55

今日は下りるだけなのでお花畑を堪能します

8/19 6:55

ウサギギクのある花畑はなごみます

8/19 6:59

妖精の池

8/19 7:00

おたまじゃくし　でかいな...

8/19 7:02

蝶が岳最後のウサギギク

8/19 8:03

長塀尾根の森、森、森

8/19 8:06

霧とカニコウモリの群集の中を歩いて下ります

8/19 9:36

徳沢の登山口に到着

8/19 9:43

徳澤園のソフトクリーム

8/19 11:04

振り返って、長塀山のようです。奥に見えるのは蝶が岳？

8/19 11:13

サルです

8/19 11:15

ボスざるらしきサルが何かくわえて堂々と歩いていました

8/19 12:25

日帰り温泉に向かう途中、なんだか気になる山が。。霞沢岳？

8/19 14:35

上高地BTからの穂高連峰。あ〜、一度は登ってみたい。

撮影機器：

TG-4 OLYMPUS CORPORATION

PENTAX K-70 RICOH IMAGING COMPANY, LTD.

感想

noir1411

連日の雨のため決行か中止か…毎日天気予報とにらめっこ。少なくとも初日は昼まで持ちそうなので、ひとまず常念岳までは行くことに決めて、その後のことはその場その場で判断することにした。
ところが初日は麓が雨でガッカリしていましたが、太陽と沢の水という抜群の条件の中、常念乗越までの歩きを楽しみました。このまま蝶まで行ってしまいたいと思いもしましたが日の入り過ぎてしまうので予定通り常念小屋泊。布団の中で雨音を聞きながら明日の天気の回復を願うのでした。
二日目の朝は残念ながら雨は止まずカッパ装備で出発。常念岳では前常念と槍・穂の姿を妄想…できない！！下りの岩場は足元注意しつつライチョウが居ないかきょろきょろ、きょろきょろ…霧の中のヒョコッとした石が雷鳥に見えて仕方がありません。展望がない日は、たいていライチョウに会えるのに、お盆にサービスしてしまって次の土日まで休業中だったのでしょうか。振り返っても来た道は見えず、達成感はゼロ。蝶槍についたころから風が強くなり、しばらくすると汗で濡れた身体が風にさらされとても冷えて、ああこれが低体温症を招く危険なやつなんだなと思いました。事実、山小屋についてご飯を食べても、乾いた服に着替えてダウン着ても2，3時間は寒かったです。寝るころはまだ曇っていましたが1時ごろ目が覚めると窓から星空が。外に出ると天の川が空に…きれいだった…。
3日目は日の出が見れたにもかかわらず、出発は雨。森に潜り込む前に、これが見納めと、お花畑で写真を撮りまくった。長い長い森をひたすら歩く長塀尾根。これを登るのは辛そう。徳澤園のアイスクリームを思い描きながら最後の急な下りを乗り越えた。

さて今回は、一日の歩く時間を短めにして山小屋ダラダラの旅がテーマでした。故に、いろいろと食べ物を背負い込み想定より荷物が重たくなってしまった。そして下山後の体重が微増…でも、ゆとりのある山旅も案外いいもんだと新発見です。昼には小屋に居て、ぼんやり景色を眺め、酒を飲みうたたねし、小屋に置かれた漫画や雑誌を読んだり、小屋の余興を楽しんだり、夜中に抜け出して星空を見て、日の出もゆったりした気持ちで眺めた。いつもは体力の限界ギリギリ（のつもり）まで歩いて小屋に着いたら放心状態・無気力で、夕飯食べたらバタンキューで翌朝も気持ちの余裕のないまま出発、という都会の生活をそのまま持ってきたような山旅でしたから。一方で歩き足りない物足りなさがあったのも事実。頑張るデーとぐうたらデーを組み合わせたメリハリのある山行ができるようになりたいなあ。

足首リハビリ　調査分析メモ
GW以降ゆるやかに痛みは軽減している。相変わらず急登の斜面と段差の大きな下りでは、何かが足首の関節に挟まれてイテテとなること数回と、このイテテの回数が減った分だけ腱らしきものがパツーンと弾くような痛みが目立ったが、前回までと痛みの大きさにさほど変化は感じず、回数は減ったと思う。山行翌日は軽い違和感（むくみ？）となぜか足首内側に筋肉痛。
膝を内側に倒さない、腰で支えて歩く、爪先で蹴りださないの3点引き続き留意。

usaru

直前の天気予報では1日目だけ一時晴れ間があるというので、槍・穂高連峰に沈む夕日、星空撮影、ご来光と、欲張りではあるものの淡い期待を抱きつつ、我ら夫婦で立てたのんびり登山計画を決行することにしました。

山の天気が変わりやすいとはよく聞きます。今回も、天気に合わせ、ダメならダメ、行けそうなら行く、というスタンスでした。

一日目の予報は、午後から天気が崩れるというので少し早めに出発しました。結局、槍・穂高連峰の雲が晴れることはありませんでしたが、午後も天気が崩れることなく、時折雲から出てくる槍ヶ岳を楽しみながら、常念小屋周辺で平和な時間を過ごしました。当然、この日の夕日は望めません。しかも、日が暮れると同時に雨が降りはじめ、星空も絶望的になりました。

二日目の予報は、一日中雨。しかし、三日目の未明から天気が回復するとのこと。星空が見れるかもとの期待が膨らみます。朝、山小屋のお兄さんにこの日の状況を聞いてみると、確かに雨であることには違いはないが風は穏やかだというので、蝶が岳まで行くことに決定。実際は、確かに雨は降りましたが、時折小粒の雨が降るだけで、蝶槍までは風も比較的穏やかで、途中の樹林帯では雨露に濡れたお花畑にも恵まれました。そして、この日の夜、星空です。まだ午後11時くらいでしたが、山小屋の宿泊者はひっそりと寝静まっています。いつでも持ち出せるように準備しておいた撮影機材一式（カメラ、三脚、交換レンズ、アストロトレーサー、レリーズ、予備電池）を抱えて小屋の外へ出ます。槍・穂高連峰をシルエットにした星空を期待していたのですが、その方面は雲が掛かり、時折、稲光がしていました。しかし、念願の星空撮影は、無事、成功です。そして、朝、少し寝坊しましたが、ご来光の撮影にも成功しました。もう、十分満足です。

三日目は上高地へ下るだけですが、予報では朝から天気が回復するはずでした。が、ご来光を拝めたにも関わらず、雨での出発となりました。しかし、それもすぐに止み、程なくお花畑に。これがまた、雨露に濡れてとても新鮮でした。

ちょっと残念だったのは、皆さんのレコに雷鳥が登場していましたので当然のように期待していたのですが、今回はお目にかかれなかったことくらいでしょうか。それでも、ここ最近、連日雨の天気の中、槍ヶ岳、星空、ご来光、そしてお花畑に恵まれたことはとても幸運でした。