台風で槍ヶ岳に入山できず蝶ヶ岳〜常念岳縦走に変更。[上高地-徳沢-蝶ヶ岳-常念岳-一ノ沢]
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- GPS
- 31:45
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 1,893m
- 下り
- 2,072m
コースタイム
=7/21=
23:54 新宿駅発ムーンライト信州81号
=7/22=
04:45 松本駅着
↓
06:25 上高地BT着
07:10
↓ 0h40
07:50 明神館
08:05
↓ 0h45
08:50 徳沢
08:55
↓ 4h05(休憩0h40)
13:00 長塀山
13:10
↓ 0h50
14:00 蝶ヶ岳ヒュッテ
*テン泊
=7/23=
04:45 蝶ヶ岳ヒュッテ
↓ 0h45
05:30 蝶槍
↓ 1h10
06:40 △2592mピーク
06:50
↓ 2h40(休憩0h40)
09:30 常念岳
09:40
↓ 1h00
10:40 常念小屋
11:05
↓ 3h25(休憩0h30)
14:30 山ノ神
14:35
↓ 0h10
14:45 一ノ沢登山口
天候 | 1日目;小雨→曇り時々晴れ→ガス 2日目;晴れ→ガス→曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
●徳沢〜蝶ヶ岳 危険箇所はありませんが、非常にきつい登りで体力をとことん奪われます。 ●蝶ヶ岳〜常念小屋 蝶槍あたりまでは気持ちのいい稜線歩きですが、それ以降はきついアップダウンを繰り返しいくつかのピークを越え常念岳まで登っていく形になります。 ●常念小屋〜一ノ沢 急な下りは胸突八丁までですが、山と高原地図にも滑落注意・路肩注意と記載されているように、高巻き道は1mに満たない程の幅しかなく注意が必要です。 って滑落しました。。。 ●蝶ヶ岳のテン場 広くて平でペグも効き、張りやすいと思います。 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
ダイアモックスは飲んだんですが、今日は効き目いまいち。燕岳の時は元気だったんだけどなぁ。
photo by t2mount
この先で登ってくる登山者とのすれ違いの際に、誤って谷側に足を置いてしまい、そこがズボっと20僂曚匹い辰に崩れ、zawadaは滑落しました。。。
とっさに桜の若木にしがみついて何とか下まで落ちずに済みましたが、あの木がなかったら、、、南無〜。。。
感想
=台風のバカヤローっ!=
『今年の夏は槍ヶ岳だー』と半年前から計画を立ててきた夏山グループ山行。
20日の夜行バスで東京から新穂高に入り、2泊3日で双六〜槍〜上高地の予定を立てていたのですが、、、台風発生。
気象庁、ウェザーニュースに加え、米軍の台風情報まで閲覧し台風の動きをチェックするもそれで進路が変わる訳でもなく、19日の朝の段階で毎日アルペン号は早々に運休決定。。。
東京から新穂高まで直で入る手段が他にないため、21日の朝に東京から松本に向かい、上高地から横尾までなんとか入るなどなどいろいろ考えましたが、毎日アルペンからは上高地には雨量規制で入山できないでしょうとの事で(←後に偽情報と判明。上高地はなんの影響も受けていませんでした。ひどいよ毎日アルペン!)、泣く泣く槍ヶ岳は諦め1泊2日で別の山に変更する事に。
で代替プランとして浮上したのが蝶ヶ岳〜常念岳縦走プラン。
常念といえば子供の頃から朝に夕に眺めてきた故郷の山。ずっと登りたいとは思いつつなかなか機会がなかったのですが、いい機会だと思い蝶ヶ岳から常念岳の縦走をプランニング。メンバーにOKもらったので、いざ蝶へ常念へ!
=マゾ尾根認定。長塀尾根=
ムーンライト信州を松本で下車し上高地線で上高地へ。しかーし上高地に入ると小雨。
そういや5月末にひとりで来た上高地も台風の置き土産で雨でした。その時も蝶ヶ岳を断念するはめに。デジャヴュだ。う〜む。
しかしここまで来た以上登らないという選択肢はなし。雨の中出発です。
徳沢までは平坦地ですが、徳沢からはいきなりの急登です。
この長塀尾根がですね、キツかったんです。(横尾から蝶ヶ岳よりはマシですが。)
視界全体にドーンと立ちはだかる延々と続く急な尾根。登っても登っても樹林帯の急登が続きます。もうですね、心が完全に折れます。
徳沢から休憩をはさみつつ5時間、標高2500m、2600mを過ぎても森林限界を超えず、登っても登っても変わらない景色。蝶ヶ岳ヒュッテが目視できる箇所まで一切展望ゼロ。先日テン泊装備で登った燕岳の合戦尾根と比べても何倍もきつかったです。
=そして出ちゃった高山病=
そんなマゾ尾根をヘロヘロになりながら登っていたのですが、ここ最近は軽い症状ですんでいた高山病が今回はちとキツメに出てしまったのでした。
毎回標高2200mで決まって激しい動悸が出てくるのですが(高度順応力なさすぎ。もはや持病化の域。高度計並の正確さで発症。トホホ〜。)、治療薬のダイアモックスを飲み動悸は治まるも、軽い胃のムカツキの他に身体のダルサが今回はハンパなく、ついでに心も折れてやっとたどり着いた蝶ヶ岳ヒュッテ。天気予報では晴れの予報だったのですが残念ながらガスガス。
とりあえず1分でもいいから横になりたいと思い、疲れた身体にムチを打ちテント設営。
いつもだったら登頂したらビールっ!というのがお決まりなのですが、「飲みたくない・・・」。ビールを飲みたくないなんてこりゃ重症だ。
=かっこいい女性ソロテン泊登山者登場〜=
テントを張ってひと休みし、ダイアモックスを1錠追加服用。やっとなんとか動ける状態になったので、身の回りの整頓をしていると、「こんにちは〜」と声をかけてくる女性が。
テン場にはNEMOのオビ1Pでテン泊しているソロの女性がいたのですが、その人が僕の前室をつけたブラックダイヤモンドのハイライトに興味を持ったらしく、「テント見させてもらっていいですか?」と声をかけてきたのでした。
その女性はNEMOの他にブラックダイヤモンドのワンショットも持っているとの事で、テント話など交えつつ4人でしばらく話したのですが、その女性は普段からひとりでテント担いで歩いているらしく、明日は大天井岳まで行き、あさって槍ヶ岳で友達と落ち合うという事。槍ヶ岳で落ち合うなんて、なんだかいいですよね。自分のスタイルがきちんと定まっている感じで、とてもかっこいい女性でした。
=3度目の正直。やっと晴れたよ!=
このメンツでの北アルプスはこれが3回目でしたが、3回目にしてやっと晴れ。t2とk4は初の晴れた北アルプスの稜線歩きです。去年の燕岳は台風。奥穂は登頂日は雨でしたから。
眼前には蝶ヶ岳から常念岳〜大天井岳と続く常念山脈。そして横に平行して走るのはモルゲンロートに染まる槍穂高連邦。そしてその奥には裏銀座の山々。やっぱ北アルプスはすごい。
そんな絶景を眺めながらの常念岳への稜線歩きは、蝶槍まで登り、そこから一気に200m下り、また150m登り、また150m下り、そこから常念岳に向けて400m一気に登り、常念小屋まで400m一気に下るというルートで、これがまた手強かったです。
麓から見える秀麗なピラミッド型の山容は、間近で見ても当たり前ながらピラミッド型。きつかったぁ〜。でも子供の頃から毎日見上げていた故郷の山にやっと登る事ができてうれしかったです。
=滑落。。。桜の木に掴まり間一髪=
常念岳から常念小屋まで下り、小屋に登山口からのタクシーの手配をお願いし一ノ沢を下山します。
胸突八丁までの急斜面は長塀尾根に匹敵する斜度で、沢沿いの高巻き道は幅が1mにも満たず、しかも前日の雨でかなりゆるんでおり、なおかつ土曜日という事で多くの入山者をやり過ごすために何度か避けざるおえない状態でした。
その時もグループの入山者をやり過ごすために山側に避けていたのですが、やり過ごした後、後ろのメンバーの状態を確認するために身体を反転させた時に誤って谷側の道の端に足を置いてしまい、足を置いた箇所が20cm程一気に崩れ、そのまま後ろ向きに滑落。。。反射的に横に生えていた桜の木に掴まり下まで転げ落ちるのは回避しましたが、枝に半ばぶら下がっている形に。なんとか体勢を持ち直し、t2の助けもあり斜面をはい上がる事ができましたが、あの桜の木がなかったら間違いなく数10m下の沢まで落ちていたと思います。
幸いにも腕に擦り傷を負った程度で済みましたが、これからも山を登っていくにあたり、大きな教訓となりました。(猛省。。。)
その後は一ノ沢を何度か徒渉しヘロヘロになりながら下山口へ。
予約しておいたタクシーで穂高駅へ行き、電車で松本駅へ。銭湯で汗を流した後は、お決まりの萬来で暴飲暴食大会となりました。
あれ?高山病は?
下山すれば治るのです。
=まとめ=
昨年の夏の燕岳。今年の5月の瑞牆山も季節はずれの台風の影響を受け、そして今回もまた。このメンツでの雨率は7戦6敗。もはや何らかの呪いをかけられてるとしか思えない状態。。。
でも蝶ヶ岳のたおやかな二重稜線。麓の梓川からそびえる穂高岳の北アルプスの盟主たる巨大な姿。天を突く槍ヶ岳。俊英なピラミッドの常念岳。
いずれも本当に素晴らしかっです。
台風には泣かされ、滑落の痛いオマケつきでしたが、思い出に残る楽しい山行となりました。
zawada さん こんにちは! t2mount さん k4nkj さん はじめまして! juno といいます。
槍ヶ岳は残念でしたが・・・
上高地から蝶ヶ岳、常念岳経由一ノ沢までの縦走
23日は
私たちも次回は絶対に常念岳からの「お槍さま」この目に焼付けたいです。
滑落! 大事に至らなくて本当に良かったです。
これからもお互い十分注意して登りましょね
それにしても「7戦6敗」とは・・・
junoさん、こんばんは〜!
槍ヶ岳は残念でしたが、まぁ
滑落に関しては、我ながらなんとも不注意の極みだったと思います。大反省です。
助けてくれた桜
junoさんと奥さまも、
僕らとjunoさんが同じ山頂にいたら、そりゃお槍さまもお姿を現さないのも致し方ありませんね。
でも
p.s junoさんのヤマレコバッジにはまったく気付きませんでした。僕もザックにバッジつけていたんですけど。なかなか気付かないものですね。
やっぱヤマレコTシャツくらい着ないとダメかもしれません
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