谷川岳（馬蹄形縦走、反時計回り）

2017年09月09日(土) ~ 2017年09月10日(日)

• GPS: 19:18
• 距離: 24.3km
• 登り: 2,802m
• 下り: 2,172m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:28
• 休憩: 1:55
• 合計: 9:23

距離 10.3km 登り 1,553m 下り 806m

6:00 白毛門登山口駐車場
6:09 0:00 東黒沢
8:34 8:50 松ノ木沢の頭
9:32 9:47 白毛門
10:54 11:15 笠ヶ岳
12:44 13:30 朝日岳
13:48 0:00 ジャンクションピーク
14:48 15:05 池ノ窪
15:23 清水峠白崩避難小屋

2日目

• 山行: 7:40
• 休憩: 2:05
• 合計: 9:45

距離 14.0km 登り 1,250m 下り 1,385m

5:45 清水峠白崩避難小屋
6:35 6:45 七ツ小屋山
7:23 7:40 蓬ヒュッテ
8:34 8:45 武能岳
9:07 0:00 笹平
10:51 11:20 茂倉岳
11:37 0:00 一ノ倉岳
12:05 12:15 ノゾキ
12:50 13:20 谷川岳
13:38 13:46 谷川岳（トマノ耳）
13:50 13:55 谷川岳・肩の小屋
14:23 14:28 天狗の留まり場
14:52 0:00 熊穴沢避難小屋
15:30 0:00 天神平
15:30 ゴール地点

1）初日は、清水峠への到達時間と体力によっては蓬ヒュッテまでいくことも考えていたが、そこまで行った健脚の方も結構いたと思われる（その場合は、清水峠を遅くとも15時通過目安か）。
2）ロープウェイで下山することは、これまでの自分からすると躊躇いもあったが、「馬蹄形」縦走コースと言うからには、最後は繋げちゃいけない（「円形」になる）、というもっともらしい理由を発見して納得した。

天候

快晴、一時ガス

アクセス

利用交通機関：

自家用車 ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）

白毛門の登山口駐車場を利用。土曜朝5時で既に5割ほど駐車。

コース状況／危険箇所等

「山と高原地図」のコースタイムは、この馬蹄形ルートについてはかなり設定が厳しく感じた。
【水場】朝日岳頂上直下（わずか）、清水峠（下り5分、細い）。茂倉岳避難小屋直下は、常連の方曰く、夏でも涸れないとのこと。蓬峠は未確認。

その他周辺情報

下山後の温泉は湯テルメ谷川を利用。食事はないが、川岸の露天風呂が気持ちよい。

写真

9/9 6:09

登山口から左へ曲がる（注：右の小径は東黒沢を遡上するルート）とすぐ、登山ポストと橋。これを渡ると、いきなり見上げるばかりの急登で尾根に取り付き、そのまま直上。慣らす間もない体に容赦ない。

9/9 7:34

目標のないコースタイム3H30の急登を、息を整え体をつくりながら登っていく。時折のぞく谷川岳の雄姿。

9/9 8:34

高度が確実に上がっていくことはわかる。それが心の支え。

9/9 8:52

松ノ木沢ノ頭に到着。まずは目指す白毛門が視界に。ここまで急がず歩いて2H30。

9/9 8:52

一の倉沢を抱える谷川岳。青い空が気持ちよい。

9/9 8:52

ジジ岩、ババ岩。どっちがどっちだ？

9/9 9:16

9/9 9:38

やっと着いた白毛門で一休み。その先の笠ヶ岳から朝日岳へ続く稜線を見れば、まだまだ先は長い。細かいアップダウンが続く。

9/9 9:54

9/9 9:54

ヤマハハコ

9/9 10:03

9/9 11:14

笠ヶ岳から臨む稜線。小烏帽子、大烏帽子を経て、朝日岳へと続く。最初の登りと比べて、ひとつひとつ目標があるから頑張れる。

9/9 11:15

笠ヶ岳からの谷川連峰。

9/9 11:17

今日の目的地、清水峠を遙かに臨む。その向こうに魚沼盆地。

9/9 11:24

端正な笠ヶ岳を振り返る。

9/9 11:25

ハクサンフウロ

9/9 11:44

このピーク登ったらもう着くかな？という期待をいつも裏切られる行程。

9/9 12:30

9/9 12:33

いくつものピークを越えて、朝日岳の頂上までもう少し。大岩の麓から左に回り込めば頂上だ。

9/9 13:05

朝日岳到着。疲れた〜。岩の上で倒れ込むように、まずは昼寝。

9/9 13:31

朝日岳直下、池塘が広がる朝日が原。

9/9 13:35

水場は山頂を過ぎた分岐から、朝日が原の中をひと歩き。晴れの日が続くようだと心もとない。

9/9 13:44

朝日が原の池塘。遠景に、上州武尊、至仏。こんなに近かったのか。

9/9 13:54

至仏山、その左奥は燧ヶ岳か。

9/9 13:55

清水峠までの稜線。目印の東電小屋は見えているのに、どれだけ歩いてもなかなか近づかない。

9/9 15:25

ウメバチソウ？

9/9 15:19

池ノ窪を過ぎ、送電線の鉄塔を越えれば、やっと手の届くところに清水峠。国道291号線が斜めに横切る。

9/9 15:27

避難小屋着。この夜の清水峠は小屋内に5人。ほかにテントが東電小屋前含めて10張弱。

9/10 5:34

小屋の中は10人までなら広々と使える。
トイレも一応あるらしいが誰も使ってなかった。1メートルを超える大蛇の抜け殻も。。。

9/10 5:25

清水峠から土合側へ歩いて5分で水場。

9/10 5:29

シラネニンジン？

9/10 5:31

コゴメグサのなかま

9/10 5:55

朝の清水峠。

9/10 6:07

9/10 6:08

9/10 6:19

朝日の中を、七ツ小屋山へ笹原を登っていく。清水峠からピークまで一時間足らず。

9/10 6:40

七ツ小屋山からの稜線。大きくうねる笹原の中の道を快調に飛ばしていく。

9/10 6:47

オヤマリンドウ

9/10 6:51

9/10 7:21

蓬峠から武能岳へ。昨夜のヒュッテはすし詰めだったとのこと。

9/10 7:45

池塘と朝日岳。鏡平からの槍穂高と同じ構図に見えなくもない。

9/10 8:11

武能岳への登りから振り返る、歩いてきた笹原の稜線。

9/10 8:35

武能岳からは、（せっかく登ったのに！）いったん標高を下げ、細いでこぼこの稜線をたどる。

9/10 9:41

武能岳を振り返る。本格的な登りと平坦地を3回繰り返せば、茂倉岳。ここまで来ればもう安心。

9/10 9:42

昨日登った、白毛門から朝日岳への大きな山体。

9/10 9:49

ミネウスユキソウ（ホソバヒナウスユキソウ？）

9/10 10:08

鮮やかなミヤマトリカブト。

9/10 10:44

二日間の行程は、このバッタ君がいっぱい。

9/10 11:26

登り切った茂倉岳はガスの中。一ノ倉岳への吊尾根は浮かんでる気分。ここから先は気持ちも軽く、写真を撮りながらゆったり進む。

9/10 12:01

一ノ倉岳からは、道を間違えたかと思うくらい、結構下る。蛇紋岩の岩場は滑りやすい。濡れていないのが幸い。

9/10 12:04

鎖場を越えると、ノゾキ。時折ガスが晴れ、谷底まで見渡せる・・・

9/10 12:25

タカネコンギク

9/10 12:33

コシジシモツケソウ？

9/10 12:40

奥の院。だんだん賑わしく、軽装の登山客にも出会うようになってくる。

9/10 12:54

56座目／深田100名山。1977年生まれの私としては、その標高は何だかいい気分。

9/10 13:01

ガスが晴れた一瞬、トマの耳。天神平まで見渡せる。

9/10 13:32

9/10 13:37

トマの耳から振り返る、オキの耳と切り立つ岩壁。

9/10 14:03

下山路は天神平へ。思ったより大変。

9/10 14:07

万太郎山へ続く稜線。100名山一筆書きの田中陽希氏が好きだと言っていたのはここか。

9/10 14:15

万太郎山から仙ノ倉山。

9/10 14:51

尾根から見えるオレンジ色の屋根は、熊穴沢の避難小屋。

9/10 15:17

下山路から仰ぐ、谷川岳の耳ふたつ。

9/10 15:28

天神平から、昨日たどった朝日岳への登路。よく頑張った！

9/10 15:25

天神平に到達。最後がロープウェイでも、これだけの充実感、到達感。

撮影機器：

Canon EOS Kiss Digital X Canon

装備

個人装備

長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 靴 予備靴ひも ザック 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 ライター 地図（地形図） コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 タオル ストック ナイフ カメラ シェラフ

感想

げん

いつか来よう、いつでも来れる、と思っていた谷川岳。
祖母らとロープウェイで天神平まで来たのが20年前。谷川岳のみならず、その時眺めた朝日岳の山容が印象的で、馬蹄形縦走コースはずっと心にあった。
実は、さらにその20年近く前にも、父と母に連れられて、谷川岳に来ていたとのこと。登ると伝えると、懐かしそうに、二人ともその時のことを教えてくれた。

「魔の山」とは、一時期の、急峻な谷側への登攀の歴史に由来する名だが、谷川岳としては不名誉かもしれない。なだらかな笹原、池塘と花、深い谷、上越往来の歴史。さまざまな顔を持つ、味わい深い山。
またとない好天に恵まれた二日間、素晴らしい景色の中の長い稜線歩きをとことん堪能できた、充実の山行だった。