折立から-雲ノ平-鷲羽岳-水晶岳-高天原-三俣蓮華岳-黒部五郎岳-北ノ俣岳-薬師岳

2011年08月09日(火) ～ 2011年08月13日(土)

• GPS: --:--
• 距離: 71.9km
• 登り: 6,228m
• 下り: 6,223m

コースタイム

8月09日　4:20折立-太郎平小屋-薬師沢小屋-13:25雲の平山荘-雲ノ平キャンプ場

8月10日　6:00雲の平キャンプ場-祖父岳-ワリモ北分岐-7:55鷲羽岳(往復)-水晶小屋-9:40水晶岳-10:35温泉沢の頭-高天原山荘-15:30雲の平キャンプ場

8月11日　6:00雲の平キャンプ場-黒部源流-9:00三俣山荘-三俣蓮華岳-12:25黒部五郎キャンプ場

8月12日　5:35黒部五郎キャンプ場-7:10黒部五郎岳-10:30北ノ俣岳-11:45太郎平小屋-薬師峠キャンプ場

8月13日　3:30薬師峠キャンプ場-薬師岳(往復)×2-11:15太郎平小屋-14:15折立

天候

晴れ時々曇り　行動中は一滴も降られなかった☆

アクセス

利用交通機関：

自家用車

静岡東部から中央道松本ICで下車、安房トンネル、新穂高を経由して有峰林道東谷線利用、1800円ゲート通行時間に制限あり
折立の無料駐車場　無料のキャンプ場有、駐車場奥の建物にキャンプ届けの用紙有、前泊にオススメ

有峰湖周辺にコンビニ、ガソリンスタンド供に無い、早めに済ませるのが吉

コース状況／危険箇所等

登山届けは太郎平小屋へ提出してくださいとのこと

随所に木道、一応横にステップが刻んである、ただのまな板みたいな木道ではないのが救いか、スリップによる事故に注意してくださいと盛んにアナウンスしていました。

薬師沢小屋からの雲ノ平　きつい急坂、ツルツルした岩で、下りに利用したくない、、いや本当に

雲ノ平キャンプ場　岩が多く快適に張れる所が少ない、早めの到着が良い、蚊が多い、初日は大発生二日目は少々、季節、時間、天候に因るのでしょうが夕方、ご飯時に蚊が多い、肌に塗るタイプの虫除け必須または早めの夕食にした方が良い

高天原から温泉沢の頭　破線ルート、天気が悪い時、沢の水量が多い時は危険、沢沿いペンキマーク多いがわかりづらい、樹林帯が少し、樹林帯より上部はガレた急坂、スリップに要注意、踏み後は明瞭

雲ノ平から高天原　急坂でハシゴあり、がんばる所!!

雲ノ平山荘、水場無し天水の販売のみ、山荘宿泊者もテント場の水場まで汲みに行く祖父岳方面から来られた場合、水を汲んでから山荘に向かうと後々往復しなくて済みます。

スイス庭園　木道の散策路、テント場からは近い、山荘からは遠いが眼下に高天原、眼前に水晶岳が迫る好展望地、今回は見られなかったが夕焼けに染まる水晶が綺麗、、、らしいとの事　(現地の登山者談)

黒部五郎岳　黒部小屋から稜線コース、カールコースの二つがある、初めてならカールを楽しむカールコースがオススメ、稜線コースは展望が良く楽しいらしい、(現地情報)　時間があれば両方歩いて見たい　稜線コースはテント場を通過して行きます

写真

8/9 4:17

8月9日　一日目
折立で仮眠の後、ヘッドランプ点けて出発!

8/9 7:29

樹林帯を抜けてしばらくすると薬師岳がビッグスケールで迫る

8/9 7:31

整備された木道

8/9 7:44

整備された石畳

8/9 8:02

ようやく太郎平小屋が見えてきた

8/9 8:07

太郎平小屋で遭難者を救助中のヘリ　お世話になってはいけません。登山届けを提出すると、木道でのスリップが多発しているので、気をつけてくださいとのこと。

8/9 8:16

後々お邪魔します、黒部五郎岳

8/9 8:16

三俣蓮華　双六

8/9 8:17

中央に北鎌尾根

8/9 8:46

太郎平小屋から、見えるべきものがすべて見える状態、ここまで来るだけで大満足
しかし今日の目的地は雲ノ平、薬師沢小屋目指して下降します

8/9 8:52

薬師岳

8/9 9:42

ニッコウキスゲがちらほら

8/9 9:54

増水したら怖そうな橋を幾つか渡ります

8/9 9:59

所ドコロのベンチ、休憩にいい具合だ

8/9 10:50

ちょっと怖い吊り橋

8/9 10:54

飛び込みたくなる!!

8/9 10:54

そして吊り橋と渓谷に囲まれた素敵なロケーションの薬師沢小屋、ぜひ泊まってみたい!

8/9 10:58

高天原へ向かう大東新道を、本当は歩いてみたかったのですがいいプランが練れなかった、雲ノ平直登コースへ!!

8/9 11:57

ここからが勝負の急坂の連続、追い抜く登山者とこの急坂のきつさについて語りあう、数日前はシャワークライミング状態だったという話を聞く、
ココは下りに使いたくない。

8/9 12:21

気力を振り絞りようやく木道へ到達、ほっとした瞬間。

8/9 13:10

雲ノ平の庭園を楽しみながら雲ノ平山荘へ

8/9 13:15

8/9 13:16

木道を歩いて山荘を目指す、がなかなか山荘に辿り着かない

8/9 13:17

ミヤマリンドウ

8/9 13:24

大分足が重くなってきた所で、昨年立替られたまだ新築状態の山荘に到着、キャンプの受付を済ませる

8/9 13:45

今日のご褒美　テント場の湧き水で冷やしてからかぶりついた。

8/9 13:49

テント場まで20分ほど離れている、山荘宿泊者も水を汲むためテント場へ行かねばならない。

8/9 14:56

黒部五郎を眺めながら本日のキャンプ地!
二泊するので良い所を選ばなくては。

8/9 15:12

もうあとはのんびりするだけ、テント場中央の昼寝岩でごろり、至福のひと時。

8/9 15:27

テント場全景　ゴツゴツした岩が多く、広そうですが平らなテントが快適に張れる場所はわずかですので到着はお早めに。

8/9 15:36

雷岩付近から雲ノ平山荘へつながる木道を眺める

8/9 15:47

木道ばかりなのでサンダルでもOK

8/9 15:48

のんびりお散歩
スイス庭園と呼ばれる所まで来ると、眼下にかわいい高天原山荘が見える

8/9 15:50

スイス庭園から

8/9 15:50

そして水晶岳がドーンと構える

8/9 15:58

チングルマ、今回一番多かったような気がする

8/9 18:57

夕焼けはあまり赤くならなかった

8/9 19:14

8/10 0:07

雲が覆う夜の黒部五郎

8/10 0:16

星空の下　水晶岳

8/10 6:29

8月10日　二日目
朝靄の中　祖父岳目指して出発!!

8/10 6:32

今日はコースタイムで13時間(笑)の長丁場
サブザックに行動食、カッパ、水を詰め込んで身軽に行きます。

8/10 6:43

祖父岳の山頂、霧の中のケルンが印象的

8/10 6:57

ガスよ晴れて!!

8/10 7:15

イワギキョウ

8/10 7:15

タカネツメクサ

8/10 7:40

黒部源流方面、明日のルート

8/10 7:41

ワリモ岳を経由してガスの中の鷲羽岳へ

8/10 8:01

鷲羽岳山頂、見えるべきものはまったく見えず、いいのだたまには一つくらい、、、
すぐに水晶目指して引き返す

8/10 8:07

雲から突き出たワリモ岳がカッコイイ、引き返す道すがら、雲ノ平で一緒だった方々とすれ違いざまお別れを繰り返しつつ水晶へ向かう。

8/10 8:39

水晶小屋へは歩き易いルート
晴れてきたので気分は最高

8/10 8:54

大天井、常念岳

8/10 8:54

燕岳方面あちらも今日は大展望が楽しめているはず

8/10 8:56

8/10 8:57

ミヤマコゴメグサ

8/10 21:15

生オコジョ!!!水晶小屋のすぐ裏で三匹くらいがピョンピョンと跳ね回る、かわいいお尻とシッポだけなんとか、、、一眼の方は見事にカメラに捉えていた。

8/10 9:16

夏山を満喫

8/10 9:17

水晶小屋でちょびっと休憩、そして水晶岳へ至る稜線歩きへ

8/10 9:21

雲ノ平を見下ろす、ちょうど台地の様になっているのが良く判る

8/10 9:30

水晶岳直下、辺りの岩が鉱物でキラキラしている

8/10 9:31

鷲羽も見事にガスが晴れた

8/10 9:39

水晶岳頂上

8/10 9:40

裏銀座の稜線の向こうに大天井と常念がみえる

8/10 9:42

そして槍が一瞬だけ姿をみせる、この後厚い雲に隠れてしまった

8/10 9:44

剣や立山は雲の中でもこの展望

8/10 9:45

薬師岳

8/10 9:45

初めて見る黒部ダム、でかい!!
しばらく景色を楽しみ温泉沢の頭方面へ歩き出す

8/10 9:54

ココは読売新道コースの一部ですね

8/10 10:04

まるで誰かがカットしたみたいな残雪、チーズケーキ?

8/10 10:10

水晶池、あちらを経由してのルートも考えましたが、時間的に厳しいか!?

8/10 10:12

8/10 10:26

ズドーンとどっしりと構える薬師岳

8/10 10:32

赤牛岳へ続く稜線

8/10 10:37

そしていよいよ高天原へ!
標識のコメントがなんだか笑える、水晶小屋泊まりで赤牛ピストンのご夫婦とお話しする。
この下りルート地図では破線扱いです、正直オススメしません特に荷物が重いと更に厄介なルートになること間違いなしです。

8/10 10:41

細かい浮石でスリップしやすい急坂がはるか下まで続いている、なるべくヒザにダメージを与えないよう慎重に。

8/10 10:56

見上げると赤牛が構えているが
斜度がきつくコケれば一大事なので、立ち止まって見上げる

8/10 11:04

とにかくスリップしない様に、慎重に下降し続けてようやく樹林帯へ突入、ヘビも日向ぼっこしてた。

8/10 11:26

濃い樹林帯、短いがトンネル状で木の根がつまづきやすい、滑りやすい

8/10 11:35

そして飛び出した温泉沢
こんな石の上をずーっと歩きます
ココから長いこと長いこと
足場もよくないのであるきづらい

8/10 11:47

思いっきりジャンプしないと渡れない所も数箇所
ドボンしたらまずい所も多々
ヌメった石が以外に少ないのが救いか、とにかくルートがよくわからん。

8/10 11:59

ペンキマークは沢山あるのだけれど、それでもルート取りが判りづらい、時々岸を巻いたりしてルートが右へ左へ蛇行しながら下る。

8/10 12:10

硫黄臭がしてきたらようやく温泉へ到着

8/10 12:11

温泉到着、とても暑くて温泉なんか浸かってられない。

8/10 12:23

高天原最奥　夢ノ平　竜晶池
トンボの楽園でした

8/10 13:05

まだ新しい高天原山荘で水を補給して休憩
小屋番の女の子も温泉沢の頭からのルートを昨日歩いたそうだが、年々荒れてきているとのこと

8/10 13:05

山荘からこんな景色を眺めながら一休み

8/10 13:26

高天原　この景色を見ながらのんびりするのも良いでしょう。しっかり休憩した後雲ノ平へ帰ります。

8/10 14:18

雲ノ平への登りがめちゃくちゃしんどい、聞いてないよー!の三連ハシゴ
その後も重い足を引きづりながらテントへ帰還

8/11 6:04

8月11日　三日目
期待がもてる青空、本日は黒部五郎のキャンプ地へ向かいます

8/11 6:08

昨夜は雨がかなり降っていました

8/11 6:15

濡れた木道に注意しながらいきます、団体さんが雷鳥の撮影会

8/11 6:29

雲が覆いかぶさる水晶岳

8/11 7:26

日本庭園と呼ばれる所、お花を踏まない様に

8/11 7:30

ガスで眺望はないがお花畑が一面に広がる

8/11 7:35

クルマユリ

8/11 8:02

急な斜面を下った所で黒部川源流、ロープ伝いに徒渉する

8/11 8:04

立派な黒部源流の標柱の辺りで休憩

8/11 8:10

ぽつんと源流の碑、この一帯を差すのでしょう

8/11 8:59

ガスの中の三俣山荘

8/11 10:09

真っ白な三俣蓮華岳
いいのだまた来る理由が出来たから、、、

8/11 10:24

30分くらい粘るが、時折ガスの切れ目から景色が見えてもこの程度、黒部五郎方面へむかいます

8/11 11:27

所々ガスが薄くなっている

8/11 11:46

8/11 12:23

赤い小屋の黒部五郎小舎へ到着

8/11 14:25

オコジョがかわいい

8/11 17:08

本日のキャンプ地!!!
ここは小屋が近くていいね快適そしてテントの中、中央に折りたたみの座椅子、今回のMVPグッズ、テント泊が一段と快適になる優れもの!!
オススメです

8/11 17:23

はじめて買ってみた、今日は時間がたっぷりあるので、まったく同じ行程の、隣のテントのA君と小屋前のベンチで乾杯、のんびりと時間が流れる幸せなひと時。

8/11 20:43

昼間見えなかった笠が夜ははっきりと見える、明日は期待できそうだ、ものすごく冷え込んだ夜でした。

8/12 5:37

8月12日　四日目

気温5度の中、黒部五郎岳目指して出発!!!

8/12 6:02

稜線コースも展望が良く楽しいらしいが、初めてなのでカールコースを歩く。

8/12 6:14

8/12 6:14

青空の下の登山が一番

8/12 6:20

広大なカールの景色に見とれる

8/12 6:22

巨岩がゴロゴロ、アリエッティになった気分

8/12 6:30

8/12 6:35

8/12 6:44

凄いカールの風景、すっかり黒部五郎岳が好きになってしまった。

8/12 6:49

8/12 6:53

急なのぼりを頑張って登ると、、、

8/12 7:16

黒部五郎岳山頂から360度の大展望!!

8/12 7:20

見えるべきものがすべて見える

8/12 7:22

遠くには白馬三山

8/12 7:34

カールを見下ろす

8/12 7:53

笠　乗鞍　御嶽

8/12 7:54

槍穂高連峰もずらりと

8/12 7:54

雲ノ平を挟んで赤牛、水晶、鷲羽

8/12 8:04

剣に立山も圧巻の展望、眺めても眺めてもきりが無い、みな足早に下山していく、名残惜しいが出発しましょう。

8/12 8:14

8/12 8:29

そして北ノ俣岳方面へ縦走を開始、辿る稜線が一望できるのがうれしい。

8/12 8:36

トウヤクリンドウ

8/12 8:40

8/12 9:02

薬師岳がだんだん近づいてくる

8/12 9:45

下りがメインだが予想外にアップダウンがキツイ、そして暑い

8/12 10:12

おや雷鳥さん

8/12 10:19

きたルートを降り返る、大分歩いてきたなあ

8/12 10:25

8/12 10:38

北ノ俣岳山頂から、素晴らしい展望

8/12 10:53

お花畑を眺めながら太郎平へ

8/12 11:42

再び太郎平小屋へ戻ってきた、折立からの登山者が行列を成しているしかもテント泊装備が多い。休憩は後回しにしてキャンプ場へ急ぐ。

8/12 11:57

まだ余裕のキャンプ場、いい所に設営できた
テント場に出張の受付所、ビール売り場がある。

8/12 13:19

そして小屋にぶらりお散歩
特製ラーメン大、続けてカレーをぺロリと平らげる、ご馳走さまでした。

8/12 14:40

この日は今期一番の入り込みだそうで、ありえない斜面やゴツゴツした石の上にも張らざるを得ない状態、しかもかなりの方が明日雲ノ平を目指す
そうで、、テント場争奪戦になりそうな気配。

8/12 18:19

テント場から少し登った木道から夕焼けを鑑賞、九州から来た陽気な方としばらく夕日を眺める。

8/12 18:35

それほどではないが綺麗な色合いでした。
こんな綺麗な夕焼けを眺める人も少ない。

8/13 4:35

8月13日　五日目
夜明け前に行動開始、ヘッドランプで薬師岳山頂を目指す。

8/13 5:31

そして真っ白な薬師岳山頂、あきらめて帰る方多数、山は逃げない　またいつか、、、、テント場へ引き返す。

8/13 6:20

8/13 7:49

荷物をまとめてテント場とお別れ。
なぜか気持ちがスッキリしないまま太郎平小屋向けて歩き出す。

8/13 7:55

振り返ると快晴の薬師岳、、、、
このまま帰るときっと後味の悪い登山になる、歩みを止め深呼吸した後、後悔したくない!の思いでテント場へ引き返す。

8/13 8:18

テント場にザックをデポ、飴とデジカメだけをポケットに突っ込んで再び山頂目指す。

8/13 8:28

見えなかった稜線がはっきりと見える

8/13 8:34

青空の下を歩くのはいいもんだ

8/13 8:46

ガスに包まれていた小屋もはっきりと

8/13 9:09

少しガスがかかるが朝とは大違いの景色にやや興奮

8/13 9:28

そして再び薬師岳山頂

8/13 9:36

太郎平小屋まで見える

8/13 9:49

特別天然記念物の圏谷群

8/13 9:55

北薬師方面

8/13 10:04

中央カール

8/13 10:07

向かい合う位置に赤牛岳が

8/13 10:13

しばらく滞在の後、スッキリした気持ちで下山

8/13 10:32

ハクサンイチゲ

8/13 11:27

ガッツリ歩いて腹ペコ状態で、太郎平小屋へ到着
そしてうどん!

8/13 11:36

カレーを立て続けに頂く。

8/13 11:46

薬師岳まで2往復もして、思い残すことはもう何も無い(笑)

8/13 11:50

沢山の登山者で大盛況の太郎平小屋、ビールとラーメンとカレーが飛ぶように売れている、賑わう小屋を後に下山を開始する。

8/13 13:21

有峰湖がまだあんなに下に見える

8/13 14:15

折立登山口終盤まで、登山者の列は途切れる事が無かった、かなり疲れたが折立へぶじ帰還、ありがとうございました。

撮影機器：

Canon PowerShot S95 Canon

DMC-FT2 Panasonic

感想

NNP

初日　折立へ向かう途中、飛越トンネル手前で見た熊に興奮!カメラ構をえたら繁みに消えていった。

一日目

　折立から暗闇の中出発、五日分の食料がズシリと肩に来る、登ること一時間程でなにやら地図を忘れたという方と遭遇した、随分後にヤマレコユーザーさんと判明、地図をとりに戻るらしい。　薬師沢小屋からの登りが本当にきつかった。木道に登ったあたりで東京からきたA君と出会う、以後四日間まったく同じルートをそれぞれ歩くことになる。

二日目

　雲ノ平から高天原往復か鷲羽、水晶、高天原をめぐるルート、の二つを考えていたのですがネックは水晶からの高天原へのコース、ワリモ北分岐まで引き返して水晶池経由か温泉沢の頭を下るか、他の方に聞いても高天原往復の計画の方が多い。　隣のテントのA君もその計画のようだったが、水晶岳を見たら登りたくなったらしく鷲羽、水晶も絡めたコースに変えた、一緒に行動するわけではないが温泉沢の頭から下ってみようという事になった、そしてその日の行動終了後、飯を食いながらA君と、あの温泉沢の頭からの下りは、人には勧められないコースであるという事、二度と行かないだろうということ、でもいい経験ができたとの結論にいたる。

三日目

　天気予報どおり、あまりぱっとしない一日、三俣山荘で地図を忘れたヤマレコユーザーさんを見かけたので、少し声をかけお別れ、五郎小屋まであまり眺望も無かった、A君と缶チューハイで乾杯してマッタリと過ごす。

四日目　

12時までに折立へ帰らなくてはならないA君は夜明け前ヘッデンで旅立って行った、A君を見送りのんびり黒部五郎山頂を目指す、文句なしの大展望だった。そして折立から上がってくる登山者の凄い数、初めてこんなに大勢の登山者を見た気がする。ここで地図を忘れたヤマレコユーザーさんと再会、今日が最終日とのことどうやら山と沢を満喫されたみたいで終始笑顔でした。

五日目

　ご来光目指して登頂、真っ白なガスでなんも見えない、又くればいいさとザックに荷物を詰めて歩きだすも、振り返れば晴れ渡る薬師岳、このまま下るのはイカンと思い再び登頂、もやもやとした思いを吹き飛ばして晴れ晴れとした思いで下山した、きつかったが登り返して正解だった。

一番の思い出は、、薬師平峠のキャンプ場で荷物をパッキングしている時、テント一つぶんくらい隣の年配のご夫婦、会話したわけではないのでどんなルートでこられたかはわかりません、丁寧にテントをたたみ撤収の作業をされていました、使い込まれ色あせたザックの荷姿の美しいこと、入るべき所に入るものがきちっと決まっていて、そうして何年も山を楽しんでおられるのだなと思いました、そしてその夫婦は最後にキャンプ地を去る時、二人ならんできちんとお辞儀をして、静かに立ち去って行きました、そんな光景をみて俺もそんな登山者でありたいなと思う、その夫婦の姿が、素晴らしかったどんな景色よりも強く想い出として残る、そんな雲ノ平を満喫した五日間の山登りの記録。

　最後に、ぐうぜん四日間同じルートを歩いたA君、お互い名前も名乗らなかったがとてもいい想い出になった、本当にありがとう、またどこかで会えるのを楽しみにしています。

コメント

tabatti99

こんにちはー！
たまたまヤマレコ見てたら発見しました。
地図を忘れたヤマレコユーザーです

只今先日の山行の写真を鋭意整理中！
写真の整理が一段落したらヤマレコにアップしまーす！

kintakunte

素晴らしい天気と充実した山行でしたね
NNPさん今日はです。
黒部源流周辺への広大な山行お疲れ様でした。一生の内に一度は歩いてみたいコースですね。写真も素晴らしいに尽きます。座椅子は多少かさばりますが優れものですよね。それとミニュチュア撮影をされているカットが幾つかありましたが、その手のレンズをお持ちなのでしょうか？
山と天気と出会いはセットで楽しめればこれに尽きますよね。

NNP

tabatti99さんこんにちは
地図は大変でしたね

その後も三俣で見かけて、太郎平でお会いして、、偶然とはいえビックリです

記録と沢の写真楽しみにしています。

NNP

kintakunteさんこんにちは
せっかくの休みなので、この辺りをガッツリ散策してきました、座椅子は本当に良かったですこれから必需品になりそうです

ミニチュア撮影ですが、カメラにジオラマモードというのがあって、気軽にああいう写真が撮れるモードです

kankoto

北ア満喫ですね
NNPさん　

北アお疲れ様でした。

4泊５日ですか！
こんないい所をのんびりと、羨ましい限りです。

晴れるとこの辺りは文句なしに良いですね

ゲスト

すてきなお話ですね
NNPさん、初めまして。

最後のご夫婦のお話がすてきです。
登山できる環境にいつまでも感謝の気持ちを忘れないでいたいと改めて感じました。

それにしてもロングコースお疲れさまでした。

僕も雲ノ平、黒部五郎、あこがれです。

sus-AT

おつかれさまでした
5日間の山旅、いいですね。
僕も12・13日で鹿島槍でも行こうと支度しましたが、前日までの疲れか朝起きたら7時過ぎ。
あきらめて写真の整理とお盆の墓参りになりました。

1・2泊程度なら荷物もわかるのですが、それ以上となると・・・。今度装備や食料のレクチャー等お願いします。

NNP

kankotoさん、こんばんは
曇りの日もありましたが、おおむね良いお天気でした。

鷲羽からの景色が楽しみでしたが、ちょっと残念でした

kankotoさんの記録見ればどんな景色が広がっているか判りますよね

NNP

bluefinさんはじめまして
とても素敵な御夫婦でした見習いたいものです。

黒部五郎、想像以上に素晴らしい所でした

bluefinさんもいつかあこがれの地へ、、、

NNP

sus-ATさんこんばんは
鹿島槍残念でしたね、僕もいつか行きたい所です。

日数が増えると食料が増えます、どこで妥協するか難しい所ですね

chanq

壮大な山の旅
すごい、すごい！
山行記録を読んで大興奮、大はしゃぎ。
NNPさんのおかげで、丹沢縦走に引き続き、またまた行きたい場所が増えてしまいました。

いつも素敵な山を楽しまれていますね。
これからもどんどん山へ行って、羨ましくなるような記録をたくさんUPしてください

NNP

chanqさんこんにちは!
あはは 行きたくなりましたか

chanqさんもぜひ！！

な～んていうと本当にいっちゃうんですよね
でも本当にいいところでしたよ、この辺りは色んなコース取りが計画できるので、ものすごく悩みますが、それもまた楽しいですよ

minnie

はじめまして(*'-'*)♪
NNPさま♪

薬師岳13日薬師平付近でお会いしたminnieとMickey
です!!薬師岳2度目のTRY上手く山頂より、回られた
北アルプスの山々鷲羽、水晶、ワリモ岳、雲ノ平
黒部五郎、よく歩かれましたね。

全部見えてほんと良かったですね。
裏銀座の山々は新穂高から2回縦走してほぼ登ったの
ですが。薬師岳が心残りで登りましたが。
13日朝はガスがなかなか晴れず。下山しました。

”さすが若者と”Mickeyが言っていました。
良い登山でしたね。 minnie

NNP

minnieさんはじめまして
minnieとMickeyさんこんにちは

僕が二回目に登る時会話されたご夫婦ですよね！
薬師岳はアクセスが遠いですよね、なかなか来れないので二回目をがんばっちゃいました

12日も天気が良かったので、13日の朝方の天気はちょっと残念でしたね、また良い時に登りたいですね

yukko

大作ですね！
さすがNNPさんです！
２回も薬師岳登っちゃうなんて凄すぎです。
今回は天気が良かったのでいい写真いっぱいでしたね！
やっぱり青空が素敵です。

色あせたザックの夫婦の話　感動しちゃいました。
山で会った人と話した貴重な情報交換、楽しいです。
今回私も高天原行ったのですが、いろいろありまして、
UPまだです。NNPさんのレコ見てまた、北ア行きたくなっちゃいました。。。いいなぁ。。。

NNP

yukkoさんお久しぶりです
yukkoさんも高天原行かれたんですね、僕は温泉に入らなかったので少し後悔しております、でもいつかのんびりと行きたいと密かに思っています。