荒川岳〜赤石岳〜聖岳
- GPS
- 32:20
- 距離
- 43.7km
- 登り
- 4,505m
- 下り
- 5,159m
コースタイム
- 山行
- 7:44
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 8:00
- 山行
- 9:58
- 休憩
- 2:33
- 合計
- 12:31
- 山行
- 6:31
- 休憩
- 1:07
- 合計
- 7:38
- 山行
- 2:29
- 休憩
- 0:12
- 合計
- 2:41
- 山行
- 2:24
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 2:30
P(10:47)〜(14:17)三伏峠(14:25)〜(15:08)烏帽子岳(15:15)〜(15:50)前小河内岳(15:55)〜(16:29)小河内岳避難小屋
14日
小河内岳避難小屋(5:15)〜(6:59)板屋岳(7:03)〜(7:37)高山裏避難小屋(7:55)〜(9:28)森林限界(9:35)〜(10:35)前岳(10:45)〜(10:54)中岳〜(11:00)中岳避難小屋(11:07)〜(11:55)悪沢岳(12:09)〜(12:55)中岳避難小屋(13:05)〜(13:57)荒川小屋(14:10)〜(14:27)大聖寺平〜(15:11)小赤石岳の肩(15:15)〜(16:25)赤石岳〜(16:30)赤石岳避難小屋
15日
赤石岳避難小屋(4:42)〜(6:35)百間洞山の家(6:36)〜(7:31)百間洞下降点(7:40)〜(7:55)大沢岳(8:05)〜(8:18)百間洞下降点(8:24)〜(8:36)中盛丸山(8:40)〜(9:38)子兎岳(9:40)〜(10:40)兎岳(10:50)〜(12:55)前聖岳(13:11)〜(13:27)奥聖岳(13:28)〜(13:45)前聖岳(13:55)〜(14:29)小聖岳(14:35)〜(15:20)聖平小屋
16日
聖平小屋(5:18)〜(6:00)薊畑〜(6:38)苔平(6:45)〜(8:04)西沢渡(8:35)〜(9:00)便ヶ島
天候 | 晴れ 15日の聖岳は曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
便ヶ島駐車場 50台位可能 ほとんど満車 トイレ有り |
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険箇所はありません。 よく整備された北アルプスとは比較にならないので、当然草刈などはほとんどしてありませんから、早朝の登山路は朝露で濡れることは覚悟してください。 |
写真
感想
この計画を立てたとき、標準タイムで計算し10時間以上歩く無謀な計画とわかっていたが、このコースをクリアーするには無理を承知で2日目、3日目の強行軍を計画した。
初日(13日)に少しでも先行しようとしたが、スタートでちょっとつまずき時間ロスし、小河内岳避難小屋泊まりが限界でした。でも、これが大正解 まさか 他のお客さんが誰もいなくて、小屋が貸切になるとは思いませんでした。
その夜は静かな小屋で親切な管理人夫婦と、ゆっくりと過ごすことが出来大満足でした。
眠りについて、夜中に目が開いたら、小屋の中が明るいので何かと思ったら、満月が窓から差し込んでいる。外に出てみると月明かりで星もよく見えないくらい、目の前に塩見岳はじめ周囲の山々が見渡せ、北の空では時々稲光が光る。
神々しいくらいの深夜の山々に見とれていると、いくつかの流れ星が見え小屋に戻るのが惜しいくらい。
2日目(14日)は長丁場になるので気合を入れて出発、今度の計画のメイン行程にあたる荒川岳、赤石岳があるので体力的にもきついところ。特に荒川中岳から悪沢岳のピストンし荒川小屋からの登りがきつい。
大聖寺平まで来ると目の前に小赤石が聳え、40年前に小渋ルートでここまで来たことを思い出す。標識を見ると小渋へのルートは消されており廃道になっているようだ。当時のはやった表現でいうと、この急な登りは「ぐんぐんと高度を稼ぐ快適な登り」って言うんだよな〜なんて、追憶にふけりながら赤石の稜線まで上りあげる。
赤石岳山頂を越える直下に赤石岳避難小屋があり、小屋に飛び込むと既にお客さんで満員、昨夜のような快適な小屋泊まりはとても無理。とにかく明日のために早く食事して、眠るだけ、それ以上は望んでも無理。
3日目(15日)は3000メートルからの下りで始まる。ガスが出て風もあるので、ご来光を待つのはやめて、赤石岳山頂にかかる月を見ながら早々に出発。
少し下ると大沢岳方面に筋状の雲がたなびき、幻想的な光景が展開する。赤石岳山頂方面は雲に覆われているが、進行方向の大沢岳から聖岳にかけては朝日を浴びて輝いている。
百軒洞山の家まで下り、大沢岳と中盛丸山の鞍部を目指す、鞍部にザックをデポして大沢岳をピストン、中盛丸山を越え小兎と兎の鞍部にある水場で水を確保する。
この水場往復10分となっているが、かなり下るとお花畑が広がり、水音が聞こえ岩の間から冷たい水が湧き出している。
兎岳の山頂はタカネビランジが満開で迎えてくれる。ここから聖の最低鞍部まで下り、登り始めは大岩壁の脇を巻くようにいくと前聖岳。ガスで展望の無い中奥聖までピストンで今回計画した山は完了、後は聖平小屋まで下るだけ。
聖平に近ずくとオオバダケブキの群生が色鮮やかに登山道脇に展開し、疲れを癒してくれる。
心配した聖平小屋は意外に宿泊する人が少なく、ゆっくりしたスペースを確保することが出来一安心、食事も美味しくデザートまでサービスしていただきました。
4日目(16日)最終日は時間的に余裕がありゆっくり出発、薊畑まで登り後はひたすら下るだけ、もののけ姫の世界を思い出すような苔に覆われた原生林を過ぎ、西沢渡ではケーブルに乗り、あっという間に便ヶ島に着いてしまいました。
自分にとっては久しぶりの長期間に及ぶ山行きでした。
いつものあわただしい日帰り登山に比べ、大自然の中で日常の世界から隔離された4日間を過ごしてみると、日常の世界へ戻るのが嫌になってしまうような、大きな喜びを得ることが出来ました。
コメント
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treeaplle様
大沢岳、兎岳に行ってみたいと思っていた折り、山行記録、大変参考になりました。来シーズン是非とも挑戦してみたいと思います。ですが、車を使うととても不便ですよね、アクセスはどのようになさったのか教えていただければ嬉しいです。よろしくお願いします。
南アルプスは雄大すぎてアクセスには苦労します。
車を使うとその場所まで戻ることになるし、違う場所に下山すると車の回収に1日とられてしまう。
私の場合、今回は車2台を使いました。
聖の下山口、便ヶ島に1台デポして、もう1台で大鹿村の鳥倉林道へ向かい、そこから縦走を始めました。
車を置きにいく時間的なロスはありますが、バス、タクシーなど使うより効果的でした。
車1台で大沢岳、兎岳なら便ヶ島からのピストンでもいいかもですね。
南アルプスには他にもまだ行きたい山が沢山ありますが、おっしゃるようにアクセスを考えると実行が難しいです。
ピストンでも兎岳・大沢岳が可能と教えていただいて、目からうろこです。
天気次第ですが、今シーズン中に行けたらとピストンで計画立ててみました。
兎岳避難小屋に宿泊出来れば二泊三日で行けると思うのですが、他の方の記録を読むと大丈夫そうですね。
アドバイス有難うございました。
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