奥穂高〜前穂高〜北穂高〜大切戸
- GPS
- 35:15
- 距離
- 32.8km
- 登り
- 4,113m
- 下り
- 4,094m
コースタイム
荷継沢へ戻り10:30-12:30昼食12:50-涸沢岳17:00-穂高岳山荘17:20幕営
9/16 起床4:00朝食-BC4:50-奥穂高岳5:30-前穂高岳7:15-岳沢小屋9:10休憩9:40-
天狗のコル11:45昼寝12:05-ジャンダルム13:35-奥穂高岳14:55-BC15:35
9/17 停滞
9/18 起床3:30朝食-撤収5:35-涸沢岳5:55-最低コル7:00-北穂高岳8:25/8:40-
A沢のコル10:05昼食10:20-長谷川ピーク10:35-南岳小屋12:30-
槍平小屋14:30-滝谷出合15:10-白出沢16:05-穂高平16:45-新穂高駐車場17:50
天候 | 9/15 晴れ夕方ガス 微風 最低気温9℃最高気温22℃ 9/16 晴れ夜雨 弱風 最低気温2℃最高気温21℃ 9/17 雨 強風 テント内温度9℃ 9/18 晴れ 弱風 最低気温5℃最高気温24℃ |
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過去天気図(気象庁) | 2011年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ここはいつ来ても(昨年2月に来た時以外)車がいっぱいです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山・下山届は新穂高登山補導所にて。 9/15 荷継沢に迷い込み、ズルズルのガレに泣きました。しかし登り切って右に突っ切ると古い道にロープが張ってあり、涸沢岳に辿り着けました。 9/16 吊り尾根は怖くありません。岳沢への下りが急峻で要注意。天狗のコルへの登りは最後までマーキングがあって、安定して登れました。ジャンダルムへの登りよりもロバの耳の登りのほうが足にきます。その後の馬の背ナイフリッジでふらつかないように。 9/18 涸沢岳〜キレットは、雨後のわりに岩の滑りもなく安定していました。慎重に足を運んではいましたが、思ったほど浮石もありませんでした。南岳新道下部の、木のハシゴがけっこう痛んでいて歩きにくかったです。 下山後は深山荘のお湯をもらいました。ちょっとぬるめですが、内湯と露天風呂両方を満喫しました。 |
予約できる山小屋 |
槍平小屋
|
写真
感想
今年のメインイベント、穂高岳縦走です。奥穂〜前穂の吊尾根の美しさに、いつか歩いてみたいと思っていました。ジャンダルムと
キレットには不安があるものの、だめ元で行ってきました。
初日。思い出の白出沢まで歩を進め、石畳のような道を登っているまではよかった。ハシゴ・クサリもある急な道から荷継沢に出たが、
間近に見えると思った白出大滝が無かったことから、実際の位置より先に見てしまった。奥穂高岳が右なら穂高岳山荘は左と思い込んだ。
荷継沢のガレ場は雪道のごとく滑る。とにかく休み休みながら行き止まりまで登った。もう戻る時間はないので稜線目指して登ると、古
い細道があり、ロープが張ってあった。だが、悪いことにガスで目標をつかめない。
稜線は南へ向かっているので、涸沢岳の西側だろうと思って歩き続けた。ブロッケンの怪物を見れたが、ラッキーと素直に喜べない。
さっと開けた景色はまごう事なき北穂高岳。そして涸沢岳に続く岩場。涸沢ヒュッテも見えた。前方に人の姿も。
キレットを越えてきたご夫婦にいろいろ質問させてもらい、明後日の予備知識にさせていただいた。3年振りの穂高岳山荘。前回はGW、
雪のアルプスデビュー行だった。テントに入り腹いっぱい食べて、外を見るとガスで真っ白だったので寝た。
2日目。予定通り起床、出発。今回初めてのサブザック行。奥穂高の山頂で日の出とはいかなかったが、朝焼けに染まる山々を堪能した。
吊尾根はほとんどが尾根の下の道で、想像よりずっと安全だった。しかも前穂高へは下り道なのでペースが上がる。紀美子平で岳沢から
のご婦人と出会い、山頂で語らった。すごい健脚である。しかも単独行。
岳沢への下りは、前穂高の下りをそのまま延長したような急斜面だった。ここは登らない道リストに入れておこう。途中3カ所の休憩
場所があった。続々と登ってくる人々とお互いの行き先を語らう。岳沢小屋はこじんまりとしていた。水筒に給水してトイレを借り、天
狗のコルへ。今日は水に困らない。
小屋の西側のガレ場から草むらの道へ。思ったより傾斜は緩いし、岩にマーキングがされていて安心して登れる。後半はさすがに急だっ
たが、足元が安定しているので予定より1時間早く着いた。反対側の景色も最高で、岩のベッドで転寝した。
戻りはジャンダルム越え。ここも想像より怖くなかった。浮石が少ないと感じた。道は稜線の西側だが、マーキングが薄いところを
見逃して、東側やナイフリッジを渡っていたりした。また雲が湧いてきた。ジャンダルムにも上がりホッとしていると、ロバの耳の強烈
な登りにやられた。その上でご兄弟と話が弾んだ。
再び奥穂高山頂に立った。記念写真を撮ってもらい、テントへ戻る。食事をして寝ていると雨の音で目が覚めた。20:00。その後1昼夜
降り続くことになる。
3日目。予定通り起床。雨の勢いは止まず、下山するつもりで幕営許可証を返却する。しかし、明日の天気予報が好転する可能性がある
らしく、停滞に切り替えた。ただ、食糧の配分を考え直さなければならない。水はコッヘルに雨を溜めた。初日の解析と反省を行い、地図
を眺めて山行素案を練った。
豪雨の中、幕営する人々の声が聞こえる。時間が経つにつれ雨足は強まっていく。本当に好転するのか、しなかったら下山するのみだが、
晴れていても風が強いとキレットは不安だ。この判断は難しそうだ。
4日目。雨は昨夜止んだ。まだ風はあるが煽られるほどではない。予定より早く撤収した。涸沢岳山頂からいきなり急降下。おまけに
ガスが流れてきて視界が悪い。三点支持を守らないと奈落の底だ。足運びも慎重に。今日は75肇競奪が邪魔くさい。中身は一泊二日並み
だが。クサリだらけでボルトまである急峻な登降が続き、最低コルへ。九十九折れのザレ道になってツルムとドームへはまた岩登り。
涸沢小屋からの道と合流してから緩く登ると北穂高岳だ。昨日ジャンダルム越えを経験していて良かった。
360度の展望をカメラに収め、小屋でバッジを買う。大キレットの高度感は凄い。歩いている人は大勢いる。飛騨泣きはほとんどクサリ
無しの岩場で、下りは肝を冷やされる。それにすれ違いに気を配らないと、危険だ。
A沢のコルで休む人は多い。自分も昼食にした。今回は歩きながら食べたことが無い。余裕があるようだ。長谷川ピークは岩壁の斜面を
よじ登る。さすがに怖かった。ここからはザレ道の稜線歩きになり、南岳小屋への最後の登りを前に休憩した。これを登れば下りのみ。
頑張って登った。ザレの斜面を丸太で整えているところがあったが、やはり歩きにくかった。
北穂高をもう一度見て南岳新道へ下った。槍平小屋に着いた時点でまだ余裕があったので、そのまま駐車場を目指した。滝谷出合で給水
し、白出沢から林道を歩いていると、足が痛み出した。なんとか暗くなる前に到着できた。深山荘へ入浴に行き、車内で夕食を摂り、仮眠
して翌朝早く出発した。
今回は運よく好天に恵まれ、いろいろな方とお話しできたのが嬉しかったです。岩場歩きはますます好きになりました。独特のテンポ
が何とも言えません。キレットは南岳→北穂も歩いてみたいです。ザックの中身については見直して軽量化しようと思います。
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