北ア・黒部五郎岳(山頂直下テン泊)
- GPS
- 19:49
- 距離
- 32.2km
- 登り
- 2,399m
- 下り
- 2,393m
コースタイム
05:49 デブリ(通行止)箇所出発
06:01 飛越新道登山口
08:11 神岡新道分岐(GPS)
09:16 寺地山 09:18
10:08 北ノ俣岳避難小屋 10:14
12:37 北ノ俣岳 12:41
13:53 中俣乗越
16:17 黒部五郎岳 16:19
16:32 黒部五郎の肩
16:40 テン泊地
■2018/04/30(月)
05:50 テン泊地出発
05:57 黒部五郎の肩
06:11 黒部五郎岳 06:17
07:35 中俣乗越
09:05 北ノ俣岳 09:10
10:20 北ノ俣岳避難小屋 10:25
11:44 寺地山 11:48
12:48 神岡新道分岐
14:31 飛越新道登山口
14:47 路駐箇所帰着
天候 | 29日 快晴 日中15℃ 微風 30日 曇りのち晴れ 早朝-2℃ 日中10〜12℃ 風速10m.ぐらい |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
■復路(2018/04/30):路駐場所(15:00)−県道484号ー国道471号ー道の駅<奥飛騨温泉郷上宝>ー<安房トンネル>ー国道158号ー松本IC(17:36/206km) ■駐車場:飛越トンネルの手前の登山口に30台ほど駐車出来る広い駐車場がありますが、約1キロ手前で山側から雪が押し出しており通過できません。路駐をしました。帰りにも除雪はされておらず、通行止め状態でした。 マップコード:678 292 588*21(飛越トンネル手前登山口) |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山口ー寺地山 登山口には雪はありませんが、20分ほど登り尾根筋に出ると雪が出始めます。神岡新道分岐(雪のためか分岐道標は見当たりません)から先は雪も多く、夏道は雪の下で目印も多くはありません。トレースも日中の温度でとろけて不鮮明です。 往路は早朝で気温も低く、踏み抜くことはありませんでしたが、復路は雪解けで水溜まりも出来ていました。 山と高原地図には記載はありませんが、神岡新道分岐までの飛越新道は南側への分岐道が2箇所(?)ぐらいあります。登りでは問題ありませんが、下りでは分岐の踏み跡へ入ってしまう恐れがあります。実際にBCや先行者が迷っていました。GPSに往路のログがあったので登山道を確認できましたが、踏み跡が複数あり、迷いやすいので下山時は注意が必要です。 ■寺地山ー北ノ俣岳 寺地山から北ノ俣避難小屋までは尾根筋で迷うようなことはないと思います。避難小屋分岐から先は広い斜面です。登りは山頂を目指すので問題はないと思いますが、下山時は広い斜面でルートを外さないように注意が必要です。日中の気温でトレースはとろけるので、ルートは鮮明ではありません。夏道も一部出ているようでしたが雪原を直登しました。 ■北ノ俣岳ー黒部五郎岳 北ノ俣岳山頂は雪がなく露出しています。北ノ俣岳から先の赤木岳方面は西側の融雪が進んで夏道が露出しています。この時期、稜線ではなく、東斜面をトラバースしますが、日中は温度が上がり踏み抜きが多いです。頭上(稜線)からの雪の崩落にも注意が必要です。 黒部五郎岳への登りは急斜面です。気温は15℃ぐらい、膝上から股まで潜り進めません。ワカンを持ってきましたが、ワカンで登れる斜面ではありません。南側の夏道が露出していたので逃げましたが、黒部五郎の肩が近づくと夏道も消えズボズボ、思いの外時間を費やしました。 時間が押しているのでカールへ下るのを諦めビバーク地点を北西からの風裏になるカール下降点の手前としました。 翌朝は氷点下、アイゼンの爪が沈む程度で快適でした。黒部五郎岳から北ノ俣岳まで東斜面をトラバースしました。 |
写真
感想
北アルプスはテントを担いでノンビリと、第四段は黒部五郎岳。
黒部五郎岳もいいけど、キツイ登りは承知で北ノ俣岳からの素晴らしい雪の展望をもう一度見たかった。
雲ノ平でのテン泊も考えたが、北ノ俣岳、黒部五郎岳から見る雲ノ平を優先して、飛越新道・神岡新道から北ノ俣岳に登り黒部五郎岳へ...
あわよくば初日に黒部乗越まで、なんて考えたが、北ノ俣岳のキツイ登りと、ズボズボの黒部五郎岳の登りで心折れビバーク地点を探すことに...
安全のためカールに降りてからビバークをしようと考えていたが、黒部五郎岳の山頂で時間が押しているのでカールに降りるのは諦め、黒部五郎の肩から北へ少し行った北西側からの風裏になる場所でテン泊をすることにした。
日没まではほぼ無風だったが、日が落ちた頃からカールから吹き上げる風がテントを揺らしてうるさかった。
場所が場所だけにフライシートを念入りにペグダウンしたお陰で、ペグが飛ぶこともなく、ロープが外れることもなく、テントは朝までしっかりと固定されていたが、1時間毎に目が覚め風と会話をしていたように思う。
それでも疲れていたせいか、翌朝寝不足は感じなかった。
朝4時に起きて朝食を作りながら地図と睨めっこ。
カールに下って黒部乗越まで行くか、それともこのまま帰るか...
4時半を過ぎて明るくなって来たが風が治まらない。
ときにテントを押しつぶすような風が吹くが、気温はマイナス2℃、深く埋めた十字ペグが利いているのかテントはビクともしない。
5時の日の出が近くなったのでテントから這い出す。
寒い。テントに戻りハードシェルの上下に着替えた。
この時点で黒部乗越は諦め、雪が締まっているうちに北ノ俣岳を越えることにした。
いままでも冬季限定のビバーク的テン泊は好んでしてきたが、一晩中風と会話をしたのは、いつだったか...
でも、たぶん、寝ているのが不思議。
コメント
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hottenさん、こんばんは!
一週間後にコメしようと思いましたが、
レコの魅力に負けました
花レコ全盛期の中、山男は一味違いますね
それも、黒部五郎岳とは、実に渋い選択です
このお山、過去に2回訪れましたが、毎回ガスガスの洗礼。
風はふいたものの、写真で拝見する限り、とても素敵な
光景が広がっていますね。
朝夕の景色など、涎ものですよ!実に羨ましい山業です。
日頃の行いでは勝っていると思いますが、この差は何なのでしょう
流石の健脚さんも、雪の状態に翻弄されたご様子
鷲羽方面は残念でしたが、これだけの全景を拝められたら
満足でしょう!
ところで、今まで三角点タッチと記述、見掛けて
いなかったような気がしますが、心境の変化でしょうかね?
おはようございます、tailwindさん!
たしかに花レコ全盛期ですが、私の場合それほど花に造詣が深いわけでもなく、きれいな写真が撮れるわけでもないので、皆さんのような美しい花レコは遠慮しています
花の写真を入れるとしても、アクセサリー程度です
三角点については、毎回撮っている訳ではありません。
昔、三角点の記録を集めたことがありました。銀塩写真の頃で、撮影枚数の制限がありノートに記録しただけでしたが、いつしか紛失してしまい、ときどき思い出して写真を撮っています。
tailwindさんのレコには必ずあったやうな
hottenさん、こんばんは。
今年のGWも北アでしたか。
しかもワタシの大好きな黒部五郎岳ときましたか。
実にウラヤマシイ。
黒部源流の山々の雪景色は最高ですね
テントのロケーションも快適ではなさそうですけどインスタ的には素晴らしい。
北ノ俣岳の登りはキツいですよね〜
ワタシは無雪期でしたがダウン寸前でした。
是非鷲羽岳まで行ってほしかったところですが、この雪質ではさすがのhottenさんでもキツい?
それにしてもhottenさんは風とも会話ができるなんて、もしかして風の谷の出身では?
おはようございます、kanosukeさん!
kanosukeさんも黒部源流がお好きですか...
いいですよネェ〜のっぺりとして、どこまでも歩いて行けそうな広〜い雪原が大好きです
夏の時期に来たことがないので、雪が消えた緑と花の季節にも訪れたい場所です
風との会話は...
うるせぇなぁ〜
いつまで吹くんだよぉ〜
眠れねぇじゃねぇか〜
いいかげんにしろよぉ〜
って、会話になっていないか...
hottenさん ご無沙汰しています。
相変わらずの単独山行、ハンパないですねエ。
「強行日帰り」という言葉も追加したかったのですが、最近は、雪山を楽しむために、雪中泊も増えていらっしゃる感じですね。
今回は、また、厳冬期ですがガイド付きで遭難騒ぎが起きたルート。
hottenさんの体力、技術、経験を知らないと、だれでも「行けちゃう」と勘違いしてしまいますヨ。
おはようございます、BochiBochiさん!
こちらこそご無沙汰をしております。
北アルプスは昔せわしなく歩いた場所を、テントを担いでのんびりと歩こうと思っていますので、ほとんどが再訪です。
北アでの強行日帰りは極力止めようと思っています
黒部五郎のルートで、ガイド付き遭難騒ぎがあったのですか
知らなかった
ご子息がご結婚されたのですか、おめでとうございます
我が家のパラサイト息子はいつになることやら
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