晩秋の谷川馬蹄型縦走
- GPS
- 30:25
- 距離
- 25.1km
- 登り
- 2,850m
- 下り
- 2,849m
コースタイム
土合橋P 05:28 → 07:57 白毛門 08:09 → 笠ヶ岳 08:56 → 10:03 朝日岳 10:27 → ジャンクション・ピーク 10:44 → 白崩避難小屋(清水峠)11:59 →
13:16 七ッ小屋山 13:19 → 1544の分岐 13:48 → 13:59 蓬ヒュッテ
2日目
蓬ヒュッテ 05:31 → 武能岳 06:15 → 茂倉岳 07:42 → 一ノ倉岳 08:01 → 08:57 オキノ耳 09:12 → 09:24 トマノ耳 09:28 → ラクダの背 10:34 →
11:53 谷川岳登山指導センター
天候 | 1日目 : 最高の秋晴れ 2日目 : 高曇り、11時頃より小雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
復路 : 土合橋P〜湯テルメ〜都内 207km 計 409km |
コース状況/ 危険箇所等 |
・土合橋P〜白毛門 特に危険箇所はないが木の根などで段差が大きい箇所が多々あり、松ノ木沢の頭迄ひたすら根性で登るのみ。 白毛門山頂直下にあるロープ場をクリアしたら直ぐに右に巻くこと。 ロープにつられて、うっかり直登すると道が狭くなり笹に蔽われて岩場で行き詰まる。 ・白毛門〜笠ヶ岳〜朝日岳 ピークを幾つも越えて行くので結構疲れます。 小・大烏帽子を朝日岳と勘違いして、勘違いに気が付いた時点で心が折れました。 ・朝日岳〜白崩避難小屋〜蓬ヒュッテ ここからは大きな登りはなく、蓬ヒュッテまで標高差約400mを下る一方。 ジャンクション・ピークを過ぎてから北面に先日の雪が残っており、トラバースや急斜面で氷付いている箇所が何箇所かありました。 軽アイゼンを使おうかと思うような箇所もありましたが、何とか使わずに済みました。 次回雪が降ったらアイゼンが必要になるでしょう。 白崩避難小屋から七ッ小屋山までは急登となり、最後の力を振り絞って登ります。 山頂から蓬ヒュッテまではのんびりと下って行けます。 ・蓬ヒュッテ〜茂倉岳 武能岳より一旦下って茂倉岳に登り返します。 鞍部には危険箇所はありませんが、キレットのような雰囲気なので、勝手に一ノ倉キレットと呼んでいます。 茂倉岳への登りが北斜面となるので先日の雪がべったりと張り付いてグチャグチャになっている箇所と凍り付いている箇所があります。 左程苦労なく登れましたが、下りの人はちょっと辛そうでした。 これから雪が降れば必ずアイゼンが必要になる箇所でしょう。 ・茂倉岳〜谷川岳(オキノ耳・トマノ耳) 一ノ倉岳までは気持ちの良い稜線歩きで、東側の白毛門〜朝日岳方面や、西側の万太郎山〜千ノ倉山や苗場山を眺められます。 一ノ倉岳より谷川岳にかけて至るところに蛇紋岩が露出しているので濡れている時は滑ります。 ノゾキ〜オキノ耳にかけてはドロドロ・グチャグチャになっている箇所があります。 ・谷川岳〜西黒尾根〜登山指導センター 樹林帯に入るまで岩場が点在し、濡れると滑る蛇紋岩なので慎重に通過しました。 本当は下りより登りに使うと良いルートです。 今回は樹林帯に入る時に小雨が降ってきたのでラッキーでした。 樹林帯に入っても大き目の石が多く、落ち葉に隠れているので注意して歩かなければいけませんでした。 ・今回、土合駅駐車場にて仮眠。 駅舎のトイレは清潔で暖房が入っていた。 ・登山ポスト、土合駅内に投函。 下山時は谷川岳登山指導センターに提出。 ・立ち寄り湯は湯テルメ・谷川を利用、2時間の制限あり、550円。 但し湯がぬるめで中々暖まらない。 |
写真
感想
1年前、谷川岳より平標山経由三国峠に縦走した際に馬蹄型ルートを知り、いつか歩いてみたいと暖めていた計画を実行しました。
今回の山行は某岳連の雪山教室を一緒に受講したT氏とパーティー組みました。
白崩避難小屋を利用して1泊2日で縦走する予定でしたが、二日目の天気が下り坂と云う予報だったので、
同行したT氏の「初日の行動時間を伸ばして、二日目はトットと下りてきましょう」との提案を受け、
初日は蓬ヒュッテまで足を伸ばすことにしました。
土合駅駐車場にて仮眠後、土合橋の駐車場に移動し暗い内から行動開始。
白毛門まではただひたすら登るのみだが、途中の松ノ木沢の頭に来ると展望が開けてテンションが上がる。
その後も笠ヶ岳、小・大烏帽子まで幾つものピークを越して行くため、結構疲れます。
笠ヶ岳より見た大烏帽子が朝日岳と思い込んでいた為、更に奥にある朝日岳を目にした時は心が折れてしまいました。
朝日岳に着いた時、心底ホッとして360度の景観を眺めることが出来ました。
ジャンクション・ピークより分岐して残雪期に歩ける尾根伝いの巻機山へのルートも目に焼き付けてきました。
来春はテント担ぎ、このルートで巻機山まで雪の上を縦走してみましょう。
当初利用する予定だった白崩避難小屋にはお昼に着きましたが、ここでまったりしていたいと思う程良い場所でした。
その先の七ッ小屋山への急登は辛く、最後の力を振り絞って足を一歩づつ出した。
この時期にしては異様なほど暑く、半袖になりたかった。
長袖のハーフジップに半袖T-シャツの重ね着だったのでウエアの選択ミスでした。
しかし、あれ程暑くて汗が流れるとは思わなかった。
蓬ヒュッテに着いてまずは泡泡で乾杯。
一息ついてから水を確保する為に水場へ、結構な水量で冷たかったです。
チャッチャと歩いて往復20分でした。
小屋の寝具はペラペラの敷布団と薄い敷き毛布、それに掛け毛布1枚、枕は無しでした。
避難小屋泊まりの予定が営業小屋泊まり(素泊まり)に変更した為、軽量化で車にシュラフとマットを置いてきたのをちょっと後悔。
寝てて背中は痛い、寒い・・・
蓬ヒュッテにはテン場があったのにビックリ、私の調査不足でした。
山と高原地図にはテン場マークがありませんでした。
関東・越後の避難小屋ガイドブックにもテン場の記載はなかった。
ちょっと重いけど、ここではテントが大正解のようです。
翌朝、目が覚めた時、外はガスで真っ白。
テンションが激下がり、朝食を摂り、パッキングを済ませていざ出発。
外に出るとお星様も一部キラキラ、テンションが再び超アップです!
武能岳への登りでヘッデンを消す頃、東の空が赤く染まり期待大。
残念ながら日の出は雲が厚くてイマイチでしたがそれでも満足。
茂倉岳、一ノ倉岳、谷川岳へと歩を進めいよいよ大詰めのオキノ耳・トマノ耳。
高曇りでそこそこの遠望が利く中、一通りの眺めに満足して西黒尾根を下山。
蛇紋岩は相変わらず良く滑る岩です。
3点確保で慎重に下りますが、ステップがないところはクサリ頼りました。
樹林帯に入る頃に雨がポツポツ、岩場通過まで降らないでと祈りながら先を急ぎました。
幸いにも大した雨でもなく岩場も通過し、レインギアも着ることなく下山出来ました。
小雨混じりでしたが、下りてからも谷川岳の山頂が見えてるくらいの状況、感謝です。
登山指導センターにて下山届けを提出し、T氏の希望もあり、お隣の谷川岳資料館に寄ってみました。
古い登攀具やザック、ウエア等が展示してあり、それぞれ興味深く拝見しました。
1年越しの馬蹄型縦走計画が無事に終わりとても満足の山行となりました。
あとは残雪期に再び歩いてみたいと思い始めています。
コメント
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noborundaさん
こんにちは
このルート、私も歩いてみたいな〜と思っているルートでした
とても良さそうですね!
いつか行ってみたいです
日没と朝焼けの景色、雰囲気があってすごくキレイですね
私もここと、谷川岳から平標山への縦走は歩いてみたいと
思っていた道です。
ただ、夏は標高が低いから暑いだろうし、春は残雪が
あるだろうし、秋の頃と思っていましたが、穂高に
執着するあまり、ここの事を忘れていました
この日は暑かったですね。
私も大汗をかきました。
何を着ていいのか、全く解らなくなってきました
noborundaさん、こんばんは
馬蹄形、行かれましたね!ここは茂倉への登りとか結構ハードで
馬蹄形というよりバテ系・・
shira-ga門への登りでは私はうっかり直登して雪渓がまだ残っていたので凄く怖い思いをしました。ここはヤマレコみると結構皆さんも間違っていますね、要注意みたいです
谷川は秋はやっぱりいいですね 谷川の紅葉を是非みてみたいです
先日、谷川から平標山まで歩くことができましたが、ここもいつか、行きたいと思っているコースです。
もう、ほんとに晩秋ですね。冬へと着実に季節は移り変わっていくのですね。
これから、谷川は人を寄せ付けない魔の山と、その本性をあらわにするのでしょうか。
巻機山へとつながるルート、いつか踏破してみたいですね。 僕はことし春から4度谷川岳に登りました。今年、もっとも登った山になりました。冬季は恐ろしいので春、また訪れたいたいです。
noborundaさんこんばんはー。
いいですね〜。谷川周辺は私の青春そのものです。色々思い出します。
ナルミズ沢遡行の下山で白毛門を通りましたが、土合までのあの急下降は・・・辛い下りランキング第一位です、いまだに。
そういえば巻機山からジャンピーまでのヤブに、私の乙女心がデポしてあります。まだ回収しに行けてませんw
http://www.tuat.ac.jp/~tuatwv/mount_list/rennsei_2002maki.htm
(こうして私は、人間をやめたわけですな。笑)
noborundaさん、おはようございます。
何人かのここのレコを拝見し、
いつかは行ってみたいとは思っていますが
いつになったら実現するのか。
土曜日は谷川岳には珍しいほどの晴れだったと
聞いていました。
良い時に当たりましたね。
それにしてもノゾキで、これ以上って、
結構前に出ているのでは?
さすがにnoborundaさんですね。
私ならきっと、下が見えない位置までしか行けません。
匍匐前進です。
noborundaさん、遊びに来ました
馬蹄形縦走お疲れ様でした。
てっきり日帰りかと思っていましたが、
晩秋の谷川岳を満喫する素晴らしいコースでしたね
谷川岳にはまだ足を踏み入れた事がないので、
とても興味深く拝見させていただきました。
いつかいってみたいです
でも相当な気合が必要ですね
エリちゃんに同じくわたしも谷川岳行ったことないので、興味深く拝見。
でもnoborundaさんがきついっとことは相当ですよね…。しかもその小屋の状況を見る限りテントが良さそうだし
でも緑緑した稜線や急峻な岩陵〜、行ってみたいなぁ
地図だけはいつでも行けるように持ってるので、来年に向けて後で妄想してみよっと。笑
御無沙汰してしまいました。
なにしろ、妻の怪我でかかっていた医者がヤブで、
実は骨折しており、足の靭帯も痛めており、
未だ骨がつかず痛がっています。
この秋シーズンは山はお預けです
このルート、10月に行ってみたかったのですが、
来年以降になりますね
全く治癒する気配が無いとは困ります・・・。
すっかりレスが遅くなってしまいました!
馬蹄形のレコをアップして直ぐに4日間山に入り、
戻ってみたら仕事に皺寄せがきててバタバタ。
それに再び4日間のレコのアップ・・・
山行のたびにヤマレコに追われてるみたいで焦ります・・・。(笑)
このルート、今度みんなで行ってみませんか?
ただし、ドMではなく、超ソフトMで!
谷川岳周辺は結構いいところが一杯ですね。
onsenさんのことですから気が向けば直ぐに腰を上げるのでは?
onsenさんのかいた汗って、ゴルフですか?
まさか、OBの連発とか連続3パットとか?
馬蹄型→バテ系、その通り!
確かに茂倉岳への登りはきついですが、
私の場合は蓬ヒュッテで泊まった翌朝ですからまだましだったです。
shira-gaさんのように一日で馬蹄型+平標山までの縦走をするとなれば・・・、
私の場合、バテ系なんで駄洒落だけではすみません・・・
谷川周辺は秋の紅葉時期も良いですが、残雪期もとっても素晴らしいですよ!
超亀レスで申し訳ありません。
ヤマレコのアップ&レスが自分の山行についていけなく焦ってます・・・
谷川は確かに厳冬期は時として魔の山に変身しますね。
でも、残雪期、天気を見ながら条件の良い時に行けばとても素晴らしい山です。
レコ書いて、又直ぐ山に行って・・・
なんだかレコ書く為に山に登ってるような錯覚に陥る時があります。
確かにきついですよ、白毛門から下るのは。
登りだけにしておきたいルートです、間違いなく。
yokoさんの乙女心、探しに行きたいですね!
でも藪漕ぎはたくさん、できれば残雪期にジャンピーから巻機山方面へ行く時に雪面を掘り返してみましょうか?
yokoさんの昔の記録、ざっと目を通させていただきました。
なんとなく甘酸っぱい味がしました、楽しそうだなぁ。
また後で読み返してみます。
私、もっともっと前から山を始めてれば良かったのにと思います。
先週末も中央大、明治学院大、東京大の各WV部の学生さん達とたくさん話をしました。
皆さんと同じようにやってみたかったなってつくづく思いました。
でも、乙女心をデポしてあるのと人間を止めたってどんな因果関係?
女を止めたってことならまだ分かりますが・・・?
確かに良い時に当たったと思います。
白毛門、朝日岳より谷川岳方面がとても良く見えて大満足です。
1年間暖めたコースなので歩くのが楽しかったです。
ノゾキ、実は私もあのような場所は得意ではありません。
匍匐前進するまでには至りませんが、近ずかないのが一番です。
お立ち寄りいただきましてありがとうございます。
レコやレスを書くより山に行くことに忙しくて、遅ればせながらです・・・
馬蹄形を日帰りでと云っていた女性がいらっしゃいました。
前夜、土合駅前の駐車場で仮眠したのですが、駅舎でシュラフに包まって休んでいる方達が居る中で、
傍の椅子にこの女性は座り、5時半に出発すると云って寝ずに時間をつぶしてました。
どちらかと云えば UL山行のような感じでした。
ただ、途中で出会わなかったので撤退されたのか、或いは谷川岳ピストンに切り替えたのか・・・
いやはや勇ましい女性でした。
このルートはアップダウンが大きく、ドMじゃない私には日帰をしようなんてとても思えません。
でもerikkoさんもいつか歩いてみて下さい、このコース素晴らしいですから。
このルート素晴らしいです、
残雪期にテント担いで是非行きましょう!
条件の良い時なら巻機山まで行けますよ。
時期をみてお誘いしますね。
ピッケルとアイゼン、磨いといて下さい。
お立ち寄り下さいましてありがとうございます。
奥様のお怪我、結構重大だったのですね。
早期に回復されることをお祈り致します。
そうじゃないと・・・。
山に行けない Pengin22さんも欲求不満になっちゃいますね。
お察しします。
生ける伝説と化している、とある先輩の名言が書いてありまして・・・
「ワンゲルやめますか?それとも人間やめますか?」
最盛夏の水場の乏しいエリアで、無駄に荷物を重くして(=スイカ必携)、ヤブ漕いで、さらにさらに延々と歩いて・・・という情け容赦無いものでして・・・。
キツイ・汚い・危険に「クサイ」を加えてもはや4K!?
文明的・文化的なものから極端に隔離されてるので、それが我慢できないならワンゲルを辞めな!という格言ですw
乙女心は早々に、そして人間であることもやがて忘れ、獣のようにがむしゃらに前に進むのみ、そんな合宿でございました。
散々苦しめられたヤブが雪で埋まっているその上をスイスイと歩いたりスキーツアーしたり・・・さぞ快感だろうなぁ(笑)
かなり壮絶な体験をされたようですね。
当時のワンゲル部の合宿は厳しかった訳ですね・・・。
学校やワンゲル部の伝統によっても違うのかもしれませんが、
先週、奥秩父を縦走中に目にしたワンゲル部の合宿(4パーティ)ーでは
皆さんの様子からかなりユルユルに感じました。
大弛小屋を出発する際に某大学のCLと立ち話しをしました。
私: 今日はどちらまでの行程ですか?
CL: 甲武信小屋でテント張ります。
私: 皆さんならもっと先まで行けるでしょう。
CL: 歩くだけが目的じゃないので・・・、無理をしないのが一番です。
優等生の話を聞きいたように思えました。
勿論、無理をする必要はないしすべきでもないですが、
なんか若さがないなぁって感じました。
yokoさんが苦しみ乙女心をデポしてある藪、
是非とも雪の時期に上をスイスイ歩いてみたらいかがでしょうか?
こんばんは、
30日に同じコース(日帰りですが)を辿った者です。
久々の夏(?)山登山でしたが、天気に恵まれ楽しく縦走することができました。
(恥かしながら、)白毛門手前でやはり笹薮に真っ直ぐ突っ込んでいます。
noborundaさんとは、このあたりで最大接近していると思います。
暑かったですね。
汗を一気にかいたせいか、笠ガ岳の先からは足が攣って大変でした。
土合泊で気合十分の女性は、6時20分に橋を渡り、8時頃に白毛門山頂を通っていると思います(12時半には茂倉岳にいました)。
蓬ヒュッテには、逆コース取りの仲間達がテント泊してました。
快適だったようです。
白毛門手前でやはり右に行かず真っ直ぐ行かれましたか?
あそこはちょうどロープ場になってて、やれやれと思ってると真っ直ぐに行ってしまう場所ですね。
だからあれだけの踏み跡が出来てしまったのでしょう。
土合駅泊の女性、やはり途中で追い越された人がそうだったのかな?
別人だと思ってたのですがその後、女性には追い越されなかったし、
すれ違うこともなかったので一体どうしたのかなぁと思ってたです。
多分、朝追い越された方がそうだったのかな、なんてずっと後になってから思ってたところでした。
それにしても超健脚な女性だったのですね。
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