金峰山旧表参道と国師ヶ岳烏ノ尾根
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- GPS
- 30:39
- 距離
- 34.3km
- 登り
- 2,119m
- 下り
- 3,119m
コースタイム
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 7:31
- 山行
- 7:59
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 9:37
天候 | 5/26 晴れ後曇り、5/27 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
|
コース状況/ 危険箇所等 |
金峰山南稜(旧表参道)はトレースが不明瞭(ピンクテープはある)で、荒川の渡渉点は水量が多いと渡りにくい。また、御室小屋上部の岩場が少し注意が必要。 金峰山から北奥仙丈岳は人がよく入っているので特に問題なし。 北奥仙丈ケ岳からゴトメキまでの石楠花新道はルートはあるものの倒木が多くトレースも不明瞭。 ゴトメキから道の駅までの烏ノ尾根は、かつての道標が所々にあるもののトレースやピンクテープはなく、完全なバリエーションルート。道の駅に至る林道(古いコンクリで非常に不明瞭)へ降りる箇所が荒れた竹林になっており、沢沿いに笹薮を漕いで出る必要がある。 ロープは使わなかったものの行き帰りとも読図や藪漕ぎになれた人でないと難しい。 |
その他周辺情報 | 下山後は、花かげの湯で入浴、その横のはくさいという飲食店で食事 |
写真
感想
NAさんの企画で、かつての金峰山表参道から入山し、大弛峠を経由して国師ヶ岳の長大尾根を下山する山行に参加させていただきました。
金峰山や国師ヶ岳は秩父ではポピュラーなので過去に何度か登ったことはありましたが、今回のルートは初めてでした。基本的に破線ルートかバリエーションルートなので、道が不明瞭もしくは無く、読図を楽しませていただきました。
前日夜に塩山駅前の甲州タクシーさんの仮眠室を借りることができ(大変有り難い)、そこで仮眠してから早朝タクシーで柳平前のゲートに移動しました。ゲートオープンは6月からなので、そこから約2H アコウ平の登山口まで林道を歩きます。
アコウ平から御室小屋まではルートはありますが、とても不明瞭です。また、荒川の渡渉点は橋がなく、今回はなんとか良い場所を探しジャンプして渡れましたが、水量が多いと渡渉が必要になりそうです。御堂川は枯沢で、地図に表示されない何本もの支流が出ており、どこがルートの中間尾根か非常わかり難いです。ただ、ピンクテープがあるのでそれを辿っていけば今のところ大丈夫です。御室小屋は朽ち果てており崩した木材が並べてあるだけでした。
御室小屋からの登りはかつて金峰山信仰の表参道として利用されたというだけあり、五丈岩を目の前にして急登を登るルートで、途中弁慶の肩回し岩などの奇岩も楽しみながら登ることができます。明治以降廃れてしまったようですが、他のルートよりも景色が良く、最後は五丈岩直下に出るところが最高でした。ただ、消えつつあるルートなので渡渉や読図、藪に慣れた方だけに限られます。
金峰山まで出れば、あとは一般のルートなので、全く問題ありません。ささっと歩いて大弛峠まで到着できました。
まだゲートオープン前ということで、大弛峠小屋はとても空いており、自分たち以外は甲武信ヶ岳経由で来られたご夫妻だけでした。今回初めて小屋に泊めさせていただきましたが、料理はおでんに鍋と豪華で、居室にはコタツや薪ストーブもあり、布団もふかふかでとても快適に過ごさせていただきました。
夜に一雨きましたが、翌日にはあがり快晴でした。朝一発目に国師までの急登ですが、朝なので気持ち良く登れます。途中の夢の庭園は金峰山や南アルプス、八ヶ岳方面が一望でき、朝焼けが綺麗でした。
国師ヶ岳に寄り道し、秩父山脈最高峰の北奥千丈岳で記念撮影を行って、石楠花新道を下山しました。前日の登りではアズマシャクナゲがたくさん咲いていたので、石楠花新道を期待していたのですが、花どころかそもそも一本もシャクナゲが生えておらず、期待はずれでした。一応、ルートがあることになっていますが、道は倒木等で荒れており、ほとんど人が入っていない様子でした。ゴトメキまではそんな感じで一般道しか行ったことがない人は注意が必要です。
ゴトメキからはいよいよ烏ノ尾根バリエーションの始まりです。
ここには遠見山の道標はあるものの昔ついていたピンクテープは経年劣化により消えてしまい、完全に読図で行くしかなかったです。
遠見山、下遠見はアップダウンで気をつけてルーファンしないとあらぬ方向に行きそうになるので注意が必要です。道は基本的に鹿の獣道しかなく、笹薮と倒木をかき分けて進みます。
下遠見を過ぎるとひらけた笹原にでます。ここからはちょうど富士山がよく見え、ルートでないのがもったいないくらいの絶景ポイントでした。下遠見から延びる尾根の先では南東に90度曲がるのですが、割と見通しが利くのでわかりやすく、なぜか物置が捨ててあるので、それを目印にして曲がることができます。
その後、尾根伝いに下ると、林道に出ることができます。林道出口はコンクリートで壁面を固めていますが、ハシゴがつけてあるのでそこから下ることができます。
林道を過ぎると黒木や大烏山など小ピークのアップダウンが続くルートになります。この辺りからは高度が低くなるため樹林により眺望は悪くなり、ルーファンしにくくなります。
大烏山からの下りではメインの尾根ではないところを下るので、コンパスでしっかり確認が必要です。大烏沢の頭や馬止根場を始めとするピークも急峻な岩場になっているので、体力を奪います。大久保山を過ぎると後は大久保峠までの下りとなりますが、地形的に特徴に乏しく眺望もないので、左手の深い谷を目印に下ると良いです。
大久保峠は思った以上に存在感がなく、道標やクロスするルートも不明瞭なので危うく見過ごしてしまうところでした。
そこから大明神山(1070)までは難しくないですが、そこから鉄塔までは割とルーファンが難し目なので注意が必要です。鉄塔まで行けばあとは鉄塔管理用のルート目印も打ってあり、分かりやすいです。この辺りは花崗岩の巨石がゴロゴロしており、なかなか面白いルートでした。
高度700mを過ぎ、最後、林道に出るあたりでは荒廃した竹林が行く手を阻みそのまま降りることができません。ルートの目印をたどり沢沿に下ると2mほどある密生した笹薮に突入することになり、なんとかそこを通り抜け沢の左岸側に渡ると目的の林道(荒廃)に合流することができます。あとは舗装道沿下れば、ゴールの道の駅到着です。
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