花の宝庫・至仏山と笠ヶ岳


- GPS
- --:--
- 距離
- 16.5km
- 登り
- 1,223m
- 下り
- 1,206m
コースタイム
天候 | 晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
乗合タクシー片道¥980 |
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所は特にないが、蛇紋岩がよく滑る |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
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感想
昨年7月末、初めて登った至仏山は雨で、足元の花々だけを楽しんだ。その折見つけたキバナノコマノツメに魅せられ、今回コマノツメ見たさに再び足を向けた。
4時10分、戸倉第一駐車場着。4時40分のバスに間に合うように着いたが、乗り合いタクシーは、人が集まり次第出発しているので、そちらを利用した。ただし、津奈木のゲートは5時にならないと開かないため、おのずとスタートは4時40分頃になる。
5時過ぎに鳩待峠着。同乗者は皆、思い思いの方へ散っていく。
天気も上々、まずは山ノ鼻を目指す。カラマツソウやマイズルソウ、ヤマオダマキなどを眺めつつ、途中から一緒になった方と山の話をしながら、小1時間で山ノ鼻へ。
残念なことにビジターセンターは閉鎖中(建て替え?)で、この時期に咲く花の情報を得ることができなかった。
見本園では、ワタスゲのほか、サワランやヒメオウギアヤメが咲き始めていた。
いよいよ登山口。樹林帯を進む。ツマトリソウやベニサラサドウダンが美しい。
森林限界から見上げた至仏山はガスの中だった。去年の悪夢が蘇るも、気を取り直して歩く。ニッコウキスゲも咲き始めている。振り返ると燧ケ岳と尾瀬ヶ原。
コメツツジやシャクナゲを写真に収めつつ歩いていくと、やがてハイマツも見られなくなり、いよいよ蛇紋岩と木道の世界に入る。そういえば、去年は腐った木道に苦労したが、おおよそ治っている。感謝。
高天ヶ原に着く手前くらいから、ミネウスユキソウ、コバイケイソウ、イワイチョウ、タカネシオガマなどなど歩みを進めるたびに、きれいな高山植物が次々と目に飛び込んでくる。どれも美しい。
おっと、見つけました。キバナノコマノツメ。木道の下にひっそりと。唇弁の長さ、側弁の反り返り、丸みを帯びた葉。念願のジョウエツキバナノコマノツメ。手を伸ばして写真を撮っているとあっという間にブヨの餌食に。これから虫よけスプレーは必須。
あたりをよく見まわすと、ミネウスユキソウとタカネシオガマのお花畑がとても見事で美しい。ここまで先になり後になりしながら一緒に登ってきた人生の先達たちとともに、ウットリと見とれてしまった。他にもハクサンイチゲの小群落、オゼソウやシナノキンバイも。なんとまあ多種に渡る花々があるんだろう。
高天ヶ原に着くと、一面に黄色い点が。コマノツメだ。これではいつになっても山頂にはたどり着けない。十分堪能し、山頂を目指す。ハクサンコザクラやチングルマなども眺めながら山頂。7組10名がいた。
残念ながら谷川連峰、日光連山はガスで拝めず。小休止の後、早々に小至仏山へと向かう。途中のお花畑も見事だったが、圧巻はコマノツメだ。小至仏山までずっとコマノツメ。どうやら一番の見ごろに来られたようだ。眼福、眼福。本当に来てよかった。
ひっきりなしというほどではないが、平日にもかかわらず、鳩待峠からは多くの人が登ってくる。今回は笠ヶ岳まで足を伸ばすため、オヤマ沢田代へ向かう。分岐後は一転して樹林帯を歩く。ミツバオウレンやギンリョウソウが残っている。開けた道にはタテヤマリンドウ。こちらのお花畑も見事だ。小笠を巻いてコバイケイソウの目立つお花畑を眺めつつ、帰りのバスの時間を気にしながら一路笠ヶ岳へ。片藤沼との分岐からはガレた急登。10分ほどで山頂に立つがこちらもガスで見えない。山頂で見つけたタカネナデシコが収穫。オヤマ沢田代に戻るまで、笠ヶ岳の道中で出会った人数は4組5人。至仏山とあまりに違うが、途中のお花畑も素晴らしく、静かで良い山だった。
オヤマ沢田代はワタスゲ畑。
鳩待峠までは、木道を中心とした緩やかな下り。
鳩待峠は資材を運ぶヘリコプターの爆音と大勢の中学生で雑然としており、一気に現実世界に引き戻された。
至仏山、噂通りの花の山。今日も素晴らしい一日となった。
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