穂高岳から槍ヶ岳、引退興行
- GPS
- 29:29
- 距離
- 41.4km
- 登り
- 3,558m
- 下り
- 3,584m
コースタイム
- 山行
- 2:25
- 休憩
- 0:15
- 合計
- 2:40
- 山行
- 7:54
- 休憩
- 2:28
- 合計
- 10:22
- 山行
- 5:56
- 休憩
- 2:06
- 合計
- 8:02
- 山行
- 5:34
- 休憩
- 1:39
- 合計
- 7:13
天候 | 初日は曇りのち雨。翌日以降は、晴れときどき曇り。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
もともと危険だらけのコースではあるが、あらたな崩壊個所などは見当たらなかった。 |
その他周辺情報 | 下山後の入浴は、小梨平の「小梨の湯」が便利。河童橋手前、小梨平キャンプ場内にある。単なる風呂で、面白みはないが、バス停までの途中にあるのはここだけ、600円。 |
写真
感想
初めての槍穂キレットは昭和47年、最近のヤマレコ でも好レポを連続する、kyenさんといっしょだった。あれから46年の時が経過したのか。
そして大学2年の時、サークルの新入会員として入ってきたtruman君と出会い、北アルプス方面の山行は、たいてい彼と行動を共にしている。44年たっても、こっちが先輩、あっちは後輩。気の毒ではあるが、ここは絶対譲れない。
わたくしevegreもtruman君も、60代半ばにさしかかり、足腰弱り、バランスも悪くなった。槍穂もそろそろ卒業せねばなりませぬ。
昨年は、西穂高から奥穂高を縦走した。今年は奥穂高から北穂高、槍ヶ岳、危なっかしいコースの終幕としよう。
さて、涸沢からザイテングラード、白出乗越では、前穂高が残ってしまう。そこで、岳沢から重太郎新道経由、前穂高、奥穂高のコースを選択した。
重太郎新道、振り返ってみると下りで2回使っている(どちらもtruman君同行)が、登りは昭和51年の新入社員の時以来だ。あの時は会社の先輩を連れて、夜行列車利用、その日のうちに穂高岳山荘まで強行した。まったくの素人だった先輩、さぞ辛かったでしょう、ごめんなさい。
新宿7時発のあずさ、松本で直通バス利用、正午に上高地到着だ。ここから3時間の岳沢小屋は、ちょうど良い場所にある。岳沢ヒュッテがなくなってがっかりしたが、槍ヶ岳山荘グループが再建してくれて本当に助かる。
初日は曇りから小雨、次第に本降りになった。傘をさして歩いていたが、バランスは悪いし、けっこう濡れるので、途中でカッパ。truman君は傘で通した。
翌日は、雲は出ていたが雨の気配なし。涼しいし、辛い登りには最高だった。紀美子平から前穂高を往復し、奥穂高、穂高岳山荘へ。時間はあるが、そこそこ疲れた。ここで泊まりたかったが、そうすると翌日中に槍ヶ岳山荘まで行けないかもしれない。老骨に鞭打ち、涸沢岳へと向かう。幸い、下りとかきわどい部分通過は、お互い嫌いではない。普通に注意しつつ、まあまあ順調に、北穂高に到着できた。
この日は、3連休前の金曜日。北穂高小屋はガラガラでゆったり。明日はえらい混雑予定だと言う。こんな日程にできたのは、2人とも年齢を重ね、適当と思われる登山日を選ぶことができるようになったおかげだ。7畳の部屋に、たった4人という豪華版。19時ころには夢の中。
さあ、いよいよ人生最後となるか、大キレット。北穂高小屋から、A沢のコルまでの下りが滑りやすくて危険だ。しばらくして、上部の登山者が起こした人工落石。まあ、落ち着いて対処できたが、原因となったご当人は、かなりショックを受けた様子で、しきりに謝っていた。
飛騨泣き、一枚岩の通過、長谷川ピーク、快適に通過する。ただし、南岳と中岳、さらに大喰岳ですら登りでは、足が上がらなくなり、辛い思いをした。
槍ヶ岳山荘、受付する前に穂先に登ってしまいましょう。予想された通りの渋滞、特に下りでは、ロープに繋がれた幼児が怖がってなかなか下れない。お父さん、後ろの数十人をやり過ごす余裕がないのか、これで良いと思っているのか。
夕方の槍ヶ岳山荘テラス付近、初めての人が多いらしく、みんなみんな感激の様子。天気も良いし、達成感で本当に楽しそうだった。
いよいよ最終日、朝食直後にもう一度穂先まで。御来光目当ての人は下りきっているし、これからの人は、しばらくしてからかと計算したが、まあそれなりに時間はかかる。登り40分くらい。
頂上には10分くらい滞在し、山荘へ。あとは槍沢を下るだけだ。気分良く、快調に下る。槍沢ロッジまで2時間20分、横尾まで1時間少々、徳沢まで40分少々、明神まで40分弱、そして小梨平まで30分ほどだった。小梨の湯で入浴、サッパリして上高地バスターミナルへ。これほどの混雑は想定外だったが、素早くタクシーにエスケープしたのは正解だった。
昨年との大きな違い。外国人登山者の激増だ。裕福そうな欧州・米国系の方々、英語もかなりなレベルだし、日本語も可能な、中国・台湾の方々、数十人単位の韓国からの登山ツアー(それが何組も)などなど。良いでしょ!日本アルプス。本場アルプスにはかなわないだろうが、決してヘナチョコではない。しかも岩をよじって、頂上まで登ることができる。とても誇らしく思った。
また日本の老若男女、初心者が多い。自力で穂高とか槍ヶ岳に登る。景色を眺めるだけではない。気分最高ですよね。
コメント有難う。どっちの方かな?私evegreは、後部座席で揚水発電の説明していた方です。金券ショップでの割安切符、良かったでしょ。私たち、タクシーの中で目当ての電車の指定取り損ない、次のあずさにしたため、鯨飲(意味わかるかな)したため、ヘトヘトになりました。松本に来たら、小波食堂を、是非ご利用ください。金券ショップから、徒歩2分です。
evegreさん。ご返事ありがとうございます。
私はevegreさんの右手側に座っていた人です。金券ショップをご紹介いただきありがとうございます。普通の切符よりかなり安いので、タクシー代を含めても、全体的に本来予定の交通費より安いでした。
鯨飲の意味は大体わかります。中国語にも「鯨呑」という言い方があります(意味少し違いますが)。山を登った後、お酒を飲むときの気分は最高です。特に穂高、槍ヶ岳のような山ですね。
小波食堂ですか?今度松本に行くときぜひ試させていただきます。
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