ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 1549971
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
甲信越

南アルプス大縦走 8日間

2018年08月02日(木) ~ 2018年08月09日(木)
情報量の目安: S
都道府県 山梨県 長野県 静岡県
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
174:15
距離
64.5km
登り
6,081m
下り
6,989m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
4:55
休憩
0:26
合計
5:21
距離 5.3km 登り 1,054m 下り 212m
5:07
93
6:40
6:44
78
8:02
8:18
52
9:10
52
10:02
10:08
11
10:19
9
10:28
2日目
山行
5:48
休憩
0:27
合計
6:15
距離 8.8km 登り 401m 下り 1,249m
5:41
10
5:51
17
6:08
31
6:39
6:41
99
8:20
8:21
20
8:41
8:48
9
8:57
8:59
43
9:42
9:57
42
10:39
38
11:17
39
11:56
3日目
山行
6:20
休憩
0:22
合計
6:42
距離 7.1km 登り 1,060m 下り 485m
5:07
49
5:56
6:04
230
9:54
9:55
70
11:05
11:06
31
11:37
11:49
0
11:49
宿泊地
4日目
山行
6:42
休憩
0:43
合計
7:25
距離 9.6km 登り 871m 下り 700m
5:08
40
宿泊地
5:48
5:50
42
6:32
20
6:52
6:53
66
7:59
17
9:58
10:10
51
11:01
11:03
2
11:05
11:31
62
12:33
5日目
山行
5:30
休憩
0:40
合計
6:10
距離 9.2km 登り 747m 下り 719m
6:01
94
7:35
55
8:30
8:31
15
8:46
9:08
61
10:09
10:18
55
11:13
11:14
47
12:01
12:08
3
6日目
山行
7:00
休憩
0:48
合計
7:48
距離 9.7km 登り 1,103m 下り 818m
6:02
6:15
4
6:24
126
8:30
46
9:16
9:45
26
13:21
13:23
15
13:38
13:42
3
7日目
山行
3:43
休憩
0:13
合計
3:56
距離 5.6km 登り 605m 下り 557m
7:26
20
8:29
8:30
44
9:14
66
10:20
10:23
19
10:42
12
11:20
2
8日目
山行
5:08
休憩
0:50
合計
5:58
距離 9.1km 登り 239m 下り 2,223m
5:18
15
6:02
6:10
49
6:59
30
7:29
7:30
96
9:06
9:08
90
10:38
11:15
1
11:16
ゴール地点
過去天気図(気象庁) 2018年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
・甲府駅から南アルプス登山バスで広河原へ
・広河原から南アルプス市営バスで北沢峠へ
予約できる山小屋
北沢峠 こもれび山荘
【1日目】北沢峠を出発
2018年08月02日 05:02撮影 by  X-T2, FUJIFILM
8/2 5:02
【1日目】北沢峠を出発
3時間かかって小仙丈ケ岳へ
2018年08月02日 08:02撮影 by  X-T2, FUJIFILM
1
8/2 8:02
3時間かかって小仙丈ケ岳へ
標高No.1〜No.3
2018年08月02日 08:14撮影 by  X-T2, FUJIFILM
3
8/2 8:14
標高No.1〜No.3
ヨレヨレで山頂へ
2018年08月02日 09:36撮影 by  X-T2, FUJIFILM
3
8/2 9:36
ヨレヨレで山頂へ
最初の3000mピーク、仙丈ケ岳
2018年08月02日 09:40撮影 by  X-T2, FUJIFILM
2
8/2 9:40
最初の3000mピーク、仙丈ケ岳
この日は仙丈小屋に泊まり
2018年08月02日 10:22撮影 by  X-T2, FUJIFILM
1
8/2 10:22
この日は仙丈小屋に泊まり
【2日目】朝靄の中を出発
2018年08月03日 05:53撮影 by  X-T2, FUJIFILM
8/3 5:53
【2日目】朝靄の中を出発
再び仙丈ケ岳の山頂を踏んでから大仙丈ケ岳方面へ
2018年08月03日 06:12撮影 by  X-T2, FUJIFILM
8/3 6:12
再び仙丈ケ岳の山頂を踏んでから大仙丈ケ岳方面へ
大仙丈ケ岳も晴れてきた
2018年08月03日 06:18撮影 by  X-T2, FUJIFILM
2
8/3 6:18
大仙丈ケ岳も晴れてきた
小屋を出て1時間で大仙丈ケ岳を通過
2018年08月03日 06:39撮影 by  X-T2, FUJIFILM
8/3 6:39
小屋を出て1時間で大仙丈ケ岳を通過
下りて行くとライチョウの親子が
2018年08月03日 06:42撮影 by  X-T2, FUJIFILM
6
8/3 6:42
下りて行くとライチョウの親子が
ハイマツの中の小さなピークをいくつも越える
2018年08月03日 07:00撮影 by  X-T2, FUJIFILM
2
8/3 7:00
ハイマツの中の小さなピークをいくつも越える
2500mより下は林の中
2018年08月03日 08:19撮影 by  X-T2, FUJIFILM
1
8/3 8:19
2500mより下は林の中
先頃の台風による大量の倒木が道を塞ぐ
2018年08月03日 08:57撮影 by  X-T2, FUJIFILM
1
8/3 8:57
先頃の台風による大量の倒木が道を塞ぐ
この日は一旦、野呂川の沢筋へ下りる
2018年08月03日 11:16撮影 by  X-T2, FUJIFILM
8/3 11:16
この日は一旦、野呂川の沢筋へ下りる
両俣小屋に泊まる
2018年08月03日 11:57撮影 by  X-T2, FUJIFILM
8/3 11:57
両俣小屋に泊まる
【3日目】両俣小屋から1時間登り返して稜線に戻る
2018年08月04日 06:02撮影 by  X-T2, FUJIFILM
8/4 6:02
【3日目】両俣小屋から1時間登り返して稜線に戻る
オオシラビソの松ぼっくり
数年に一度、一斉に繁殖するとのこと
2018年08月04日 07:02撮影 by  X-T2, FUJIFILM
8/4 7:02
オオシラビソの松ぼっくり
数年に一度、一斉に繁殖するとのこと
この日の最難関、三峰岳(みぶだけ)、2999m
2018年08月04日 08:50撮影 by  X-T2, FUJIFILM
2
8/4 8:50
この日の最難関、三峰岳(みぶだけ)、2999m
間ノ岳のピークへのトラバース道がある
2018年08月04日 09:51撮影 by  X-T2, FUJIFILM
8/4 9:51
間ノ岳のピークへのトラバース道がある
三峰岳山頂
2018年08月04日 09:55撮影 by  X-T2, FUJIFILM
1
8/4 9:55
三峰岳山頂
山頂近くに咲く、イワオトギリ
2018年08月04日 10:25撮影 by  X-T2, FUJIFILM
8/4 10:25
山頂近くに咲く、イワオトギリ
三峰岳から30分で熊ノ平小屋が見えてくる
2018年08月04日 10:59撮影 by  X-T2, FUJIFILM
1
8/4 10:59
三峰岳から30分で熊ノ平小屋が見えてくる
今日の宿、熊ノ平小屋
2018年08月04日 11:37撮影 by  X-T2, FUJIFILM
8/4 11:37
今日の宿、熊ノ平小屋
【4日目】小屋の横から塩見岳への道に入る
2018年08月05日 05:09撮影 by  X-T2, FUJIFILM
8/5 5:09
【4日目】小屋の横から塩見岳への道に入る
初めて塩見岳が見えてくる
2018年08月05日 05:35撮影 by  X-T2, FUJIFILM
4
8/5 5:35
初めて塩見岳が見えてくる
林の中の雰囲気は八ヶ岳のよう
2018年08月05日 06:54撮影 by  X-T2, FUJIFILM
2
8/5 6:54
林の中の雰囲気は八ヶ岳のよう
北荒川岳からの塩見岳
南アルプスらしい姿
2018年08月05日 08:01撮影 by  X-T2, FUJIFILM
5
8/5 8:01
北荒川岳からの塩見岳
南アルプスらしい姿
この先の尾根の急登が苦しかった
2018年08月05日 08:50撮影 by  X-T2, FUJIFILM
3
8/5 8:50
この先の尾根の急登が苦しかった
熊ノ平小屋を出てから6時間で2番目の3000m峰、塩見岳山頂
2018年08月05日 11:00撮影 by  X-T2, FUJIFILM
5
8/5 11:00
熊ノ平小屋を出てから6時間で2番目の3000m峰、塩見岳山頂
南アルプス北部の山々
左から、仙丈ケ岳、甲斐駒、北岳、間ノ岳、農鳥岳
2018年08月05日 11:12撮影 by  X-T2, FUJIFILM
3
8/5 11:12
南アルプス北部の山々
左から、仙丈ケ岳、甲斐駒、北岳、間ノ岳、農鳥岳
西峰からの下りは岩礫が多く気を遣う
2018年08月05日 11:55撮影 by  X-T2, FUJIFILM
1
8/5 11:55
西峰からの下りは岩礫が多く気を遣う
この日は塩見小屋に泊まり
2018年08月05日 12:32撮影 by  X-T2, FUJIFILM
8/5 12:32
この日は塩見小屋に泊まり
小屋の夕景の背後に塩見岳と天狗岩
2018年08月05日 19:17撮影 by  X-T2, FUJIFILM
1
8/5 19:17
小屋の夕景の背後に塩見岳と天狗岩
【5日目】朝の南アルプス北部山群
2018年08月06日 05:13撮影 by  X-T2, FUJIFILM
3
8/6 5:13
【5日目】朝の南アルプス北部山群
出発の支度をする登山者たち
2018年08月06日 06:01撮影 by  X-T2, FUJIFILM
8/6 6:01
出発の支度をする登山者たち
本谷山付近からの塩見岳
2018年08月06日 07:37撮影 by  X-T2, FUJIFILM
1
8/6 7:37
本谷山付近からの塩見岳
2時間半ほどで三伏峠の小屋に着き、少し長い休憩
2018年08月06日 08:44撮影 by  X-T2, FUJIFILM
8/6 8:44
2時間半ほどで三伏峠の小屋に着き、少し長い休憩
烏帽子岳へ向かう途中のマツムシソウの花畠
2018年08月06日 09:26撮影 by  X-T2, FUJIFILM
1
8/6 9:26
烏帽子岳へ向かう途中のマツムシソウの花畠
烏帽子岳から塩見岳と北部の山々
2018年08月06日 10:10撮影 by  X-T2, FUJIFILM
1
8/6 10:10
烏帽子岳から塩見岳と北部の山々
同じく富士山
2018年08月06日 10:14撮影 by  X-T2, FUJIFILM
1
8/6 10:14
同じく富士山
烏帽子岳から望む前小河内岳(左)と小河内岳(右)
その奥に荒川三山
2018年08月06日 10:19撮影 by  X-T2, FUJIFILM
2
8/6 10:19
烏帽子岳から望む前小河内岳(左)と小河内岳(右)
その奥に荒川三山
小河内岳まであと少し、だが、苦しい
2018年08月06日 11:32撮影 by  X-T2, FUJIFILM
2
8/6 11:32
小河内岳まであと少し、だが、苦しい
三伏峠から3時間弱かけて小河内岳
2018年08月06日 12:01撮影 by  X-T2, FUJIFILM
2
8/6 12:01
三伏峠から3時間弱かけて小河内岳
この日は小河内岳避難小屋に泊り
2018年08月06日 12:12撮影 by  X-T2, FUJIFILM
8/6 12:12
この日は小河内岳避難小屋に泊り
【6日目】残念ながら夕方から朝まで霧の中だった
2018年08月07日 06:03撮影 by  X-T2, FUJIFILM
8/7 6:03
【6日目】残念ながら夕方から朝まで霧の中だった
小雨になってきた林の中を下りて行く
2018年08月07日 08:54撮影 by  X-T2, FUJIFILM
1
8/7 8:54
小雨になってきた林の中を下りて行く
ウスユキソウの仲間か?
2018年08月07日 09:08撮影 by  X-T2, FUJIFILM
1
8/7 9:08
ウスユキソウの仲間か?
高山裏の避難小屋でコーヒーを貰う
あまり泊まりたくない感じ
2018年08月07日 09:17撮影 by  X-T2, FUJIFILM
8/7 9:17
高山裏の避難小屋でコーヒーを貰う
あまり泊まりたくない感じ
トラバースしながら標高を上げる
2018年08月07日 11:32撮影 by  X-T2, FUJIFILM
1
8/7 11:32
トラバースしながら標高を上げる
最後のカールを休み休み這い上がる
2018年08月07日 11:59撮影 by  X-T2, FUJIFILM
2
8/7 11:59
最後のカールを休み休み這い上がる
やっと稜線に出た
2018年08月07日 13:07撮影 by  X-T2, FUJIFILM
1
8/7 13:07
やっと稜線に出た
3番目の3000m峰、荒川前岳
2018年08月07日 13:22撮影 by  X-T2, FUJIFILM
1
8/7 13:22
3番目の3000m峰、荒川前岳
荒川小屋への分岐
奥に荒川中岳
2018年08月07日 13:30撮影 by  X-T2, FUJIFILM
8/7 13:30
荒川小屋への分岐
奥に荒川中岳
4番目の3000m峰、荒川中岳
この日は中岳の避難小屋に泊り
2018年08月07日 13:41撮影 by  X-T2, FUJIFILM
1
8/7 13:41
4番目の3000m峰、荒川中岳
この日は中岳の避難小屋に泊り
【7日目】台風の接近前に次の宿へ入りたいので、悪沢岳をパス
2018年08月08日 06:25撮影 by  X-T2, FUJIFILM
3
8/8 6:25
【7日目】台風の接近前に次の宿へ入りたいので、悪沢岳をパス
中岳避難小屋と悪沢岳
2018年08月08日 07:24撮影 by  X-T2, FUJIFILM
1
8/8 7:24
中岳避難小屋と悪沢岳
1時間で荒川小屋を通過
2018年08月08日 08:21撮影 by  X-T2, FUJIFILM
8/8 8:21
1時間で荒川小屋を通過
沢に下りず、赤石岳の対岸をトラバースしていく
2018年08月08日 08:53撮影 by  X-T2, FUJIFILM
1
8/8 8:53
沢に下りず、赤石岳の対岸をトラバースしていく
大聖寺平から登りが始まる
2018年08月08日 09:04撮影 by  X-T2, FUJIFILM
8/8 9:04
大聖寺平から登りが始まる
少し登ると伊那の街と中央アルプスの山並みを眺められる
2018年08月08日 09:31撮影 by  X-T2, FUJIFILM
2
8/8 9:31
少し登ると伊那の街と中央アルプスの山並みを眺められる
1時間ほどで稜線に出る
2018年08月08日 10:16撮影 by  X-T2, FUJIFILM
8/8 10:16
1時間ほどで稜線に出る
さらに30分ほど歩いて5番目の3000m峰、小赤石岳
2018年08月08日 10:41撮影 by  X-T2, FUJIFILM
1
8/8 10:41
さらに30分ほど歩いて5番目の3000m峰、小赤石岳
強くなった風雨の中を頑張って赤石岳避難小屋へ
この日はここに泊り
2018年08月08日 11:22撮影 by  X-T2, FUJIFILM
8/8 11:22
強くなった風雨の中を頑張って赤石岳避難小屋へ
この日はここに泊り
【8日目】台風が去り、快晴となった
6番目の3000m峰、赤石岳
悪沢岳をパスしたのでここが今回の最高地点
2018年08月09日 05:17撮影 by  X-T2, FUJIFILM
3
8/9 5:17
【8日目】台風が去り、快晴となった
6番目の3000m峰、赤石岳
悪沢岳をパスしたのでここが今回の最高地点
朝日に照らされる小赤石岳
奥に荒川三山
2018年08月09日 05:18撮影 by  X-T2, FUJIFILM
3
8/9 5:18
朝日に照らされる小赤石岳
奥に荒川三山
雲が流れる稜線
2018年08月09日 05:22撮影 by  X-T2, FUJIFILM
1
8/9 5:22
雲が流れる稜線
朝日の中を大倉尾根に下りる
2018年08月09日 05:34撮影 by  X-T2, FUJIFILM
8/9 5:34
朝日の中を大倉尾根に下りる
山は秋の気配
2018年08月09日 05:42撮影 by  X-T2, FUJIFILM
1
8/9 5:42
山は秋の気配
嫌らしい道を2時間下って赤石小屋に着き、少し休憩
2018年08月09日 07:22撮影 by  X-T2, FUJIFILM
8/9 7:22
嫌らしい道を2時間下って赤石小屋に着き、少し休憩
ここから下は割と普通の山道になった
2018年08月09日 08:43撮影 by  X-T2, FUJIFILM
1
8/9 8:43
ここから下は割と普通の山道になった
椹島まであと90分!
2018年08月09日 08:46撮影 by  X-T2, FUJIFILM
8/9 8:46
椹島まであと90分!
そして最後の階段
2018年08月09日 10:31撮影 by  X-T2, FUJIFILM
1
8/9 10:31
そして最後の階段
目の前を10時半のバスが通り過ぎて行った
2018年08月09日 10:32撮影 by  X-T2, FUJIFILM
8/9 10:32
目の前を10時半のバスが通り過ぎて行った
ようやく椹島に到着
2018年08月09日 10:38撮影 by  X-T2, FUJIFILM
8/9 10:38
ようやく椹島に到着
今日も無事下山!
わぁ、疲れた
2018年08月09日 10:40撮影 by  X-T2, FUJIFILM
2
8/9 10:40
今日も無事下山!
わぁ、疲れた
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 予備靴ひも ザック ザックカバー サブザック 行動食 非常食 調理用食材 調味料 飲料 ガスカートリッジ コンロ 食器 調理器具 ライター 地図(地形図) 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 針金 常備薬 日焼け止め 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ナイフ カメラ

感想

北沢峠から椹島まで南アルプスを縦走するプランを検討し、無理のなさそうな8〜9日で歩けるように日程を組む。
初日は自宅から北沢峠へ移動して「こもれび山荘」に前泊し、8月2日から山に入る。


【1日目】
5時に山荘を出て仙丈ケ岳への登山道をゆっくり歩き始める。この前後に登り始めるグループが多く、1時間半ほどは追い越したり追い越されたりが続く。
樹林帯が終わりハイマツの尾根に出る頃から次第に足に疲れを感じ、小仙丈ヶ岳に到着したところで大休憩。その後も重い足を引き摺りながら、出発から5時間擁して仙丈ヶ岳山頂に着く。

この日はここまでで、仙丈小屋に下りて宿泊。定員一杯で布団1枚に2名で朝まで身動きできず。


【2日目】
5時40分頃に小屋を出て、先ずもう一度仙丈ケ岳へ。山頂には先客1名のみ。ガスの中で展望はないのですぐに大仙丈ヶ岳方面へ。ガスはやがて晴れてきて30分ほどで大仙丈ヶ岳のピークへ。ザレた道を200mほど下り、その後は幾つかの小さなピークの続くハイマツの尾根を歩いて行く。

伊那荒倉岳を過ぎた辺りから前月の台風のためと思われる、かなり大規模な倒木が何か所もあって道を塞いでいる。途方に暮れそうになるが、目印のリボンを捜しながら、その方向へ最短距離で倒木を伝い歩いて越えて行く。
(倒木については両俣小屋が近く整備するとのことだったので、その後解消された可能性がある)
独標まで来ると倒木も一段落し、樹林帯の中をさらに歩いて野呂川越から野呂川沿いへ下り、両俣小屋に泊まる。

この日、山道で出合った登山者は2、3名。
両俣小屋は基本的には釣りの拠点と見え、小屋泊まりの登山者は4名だけだが、開放的で居心地が良い。


【3日目】
この日も良い天気。

5時過ぎに小屋を出て野呂川越への急登を登る。意外に早く稜線に戻れて樹林帯の中の道をアップダウンしながら歩いて行く。この日の最難関は野呂川越からの標高差700mの三峰岳(みぶだけ)。樹林を出て直射日光を浴び始める地点からそそり立つピークが見えて戦闘意欲を減退させる。

仕方なく休み休み、少しずつピークに近づき、両俣小屋を出てからほぼ5時間かけて三峰岳に到着。
三峰岳からは間ノ岳に繋がる登山道があり、ここを通じて白根三山側から登山者が仙塩尾根側へ移動して来る。このため、殆ど他の登山者と出会わなかったこれまでと異なり、これ以降は比較的よく擦れ違うようになってくる。

三峰岳から1時間半ほど尾根を下り歩いてこの日の宿、熊ノ平小屋に到着。この時は一人二人だった客は、夕食時には30名ほどに増える。
熊ノ平小屋の夕食はとても工夫してあって美味しく、疲労した体にも食欲を回復させてくれるのが嬉しい。寝室のスペースも広く、接客も気持ちが良い。


【4日目】
また快晴で暑い日。

二つ目の3000m峰、塩見岳を目指す。稜線上のマイナーピークを探して踏みながら北俣岳を往復してくる、というカップルと前後しながら2時間ほどで北荒川岳。ここから眼前に聳える塩見岳は大きく、迫力十分。
崩壊している斜面を回りこんで避け、急な斜面のザレ尾根をハアハア言って登り切って、北荒川岳から2時間で北俣岳分岐。ここでカップルと別れ、さらに1時間かけてようやく2番目の3000m峰の塩見岳の東峰、さらに3番目の西峰に到着。

暫く景色を楽しんでから小屋へ下る。西峰の下りとそれに続く天狗岩の下りは急こう配な上に岩礫、砂礫の混合した足元なので落石や滑落に非常に気を使う。頂上から約1時間かかって今日の宿、塩見小屋に到着。
三伏峠から塩見岳を往復する客が多いようで混雑している。

塩見小屋は熊ノ平小屋と対照的に就寝スペースが狭めで食事も工夫が欲しい感じ。


【5日目】
この日も快晴だが、台風接近のニュースが入って来てこの後の方針を考える必要が出てくる。情報があまりに少ないので困るが、最悪だと三伏峠から下りられるように小河内岳で停滞することを考える必要があるかも知れない。

塩見小屋を6時に出て先ず三伏峠まで下る。多少のアップダウンはあるが、あまり疲れることなく2時間半ほどで三伏峠の小屋に到着し、30分ほど休息を取る。三伏小峠屋までの区間では多くの登山者とすれ違った。

急な登りを1時間ほどで烏帽子岳に到着。塩見岳や北部の山々の展望が良い。さらに前小河内岳を経て2時間ほどで小河内岳に着き、山頂近くの小河内岳避難小屋に泊る。

避難小屋に泊まるのは初めてだが、南アルプスの避難小屋は夏の間は管理人さんが常駐していて寝具の貸し出しや、簡単な食事も作ってくれるので安心できる。

ここは見晴しが良く、夕景・朝景の撮影に期待したが、台風の影響かどちらも山頂付近がガスに巻かれて実現せず。


【6日目】
朝起きるもやはり霧の中。台風の動向はあまりよく分からないが、次の荒川中岳の避難小屋までは進むことにして出発。
小河内岳の頂上に出て荒川岳方面への登山道を探すが、ハイマツの中に入っていく道跡がどれも行き止まりになってしまい、20分ほどあちこち迷う。もう一度頂上標識に戻って目を凝らすと、しっかりとした登山道がありホッとする。

2時間余りかかって板谷岳付近まで下って来ると雨がかなり強くなってきたので、雨具を着ける。疲れてきたので高山裏の避難小屋でコーヒーを淹れて貰い大休止。この小屋は狭くてあまり泊まりたくない。テント場を使う人が多そうな場所。

腰を上げて荒川岳へのトラバース気味の登山道を2時間ほど登って行くと荒川岳のカールの底に出る。雨も上がっているので雨具を脱ぎ、照りつけるようになった陽射しの中を休み休みカールを登る。高山裏を出てから3時間ほどかかって荒川岳の稜線に出る。

さらに20分ほどで前岳の山頂、荒川小屋方面への分岐を過ぎて、稜線に出てから40分ほどかかって荒川中岳の避難小屋に着く。

台風の詳細な動向はあまりはっきりしないが、管理人さんが異様に博識で消灯間際まで話に花が咲く。


【7日目】
台風は関東の東縁を霞めて北上するらしく、南アルプス山域への影響は相変わらずよく分からない。少なくとも日中に大きな悪化はなさそうなので、取り敢えず赤石岳の頂上小屋まで急ぐことにする。

朝の間は多少の風はあるものの天気は良く歩き易い。小屋を出ると荒川小屋から登って来たらしい数名の登山者とすれ違う。分岐から谷へ下り、沢山の花が咲く中を赤石岳の姿を見ながら赤い屋根の荒川小屋へ向かう。

1時間で荒川小屋に着くが、そのまま素通りして大聖寺平らへのトラバース道に入る。これで赤石岳の深い沢へ下りずに済むのは有難い。
大聖寺平付近は若干風が強いが心配した程ではなく、むしろ登るには程よい涼しさ。ここから緩斜面をゆっくりと頂上への稜線へ登って行く。

大聖寺平から1時間ほどでガスのかかる小赤石岳の肩に達し、さらに小赤石岳を過ぎて赤石岳本峰への登りにかかったところで突然風雨が強くなってきたので慌てて雨具を着ける。頂上に近づくと立っていられない程の風だが、何とか凌いで雨の中の頂上標識を撮影し、20mほど低い場所にある赤石岳避難小屋に入る。

大らかで親切な管理人さん夫妻(?)に迎えられて寛いだ後、すぐに3時間ほど昼寝をしてしまう。台風の影響は相変わらずはっきりしないが、明日の朝の絶景を期待して夕食後、早めに床に就く。


【8日目】
夜中から風が出てきて時々目を覚ます。2時頃に外へ出てみると真上の空は晴れて星が出ている。これは期待できると、3時前に撮影の準備をして頂上へ向かう。

期待通りに東の地平から昇って来たオリオンと細い月がちょうど富士山の真上に輝いている、…が、肝心の富士山の前に大きな雲があって見えない…。 そのうち退くだろうとセッティングをしながら待つが、却って雲は増え、どんどんこちらへ向かって来る。

結局夜が明けても雲はどかず、折角の早起きも報われなかった。台風は北方に去り、雨風の影響も納まったようなので椹島へ下山することにし、朝食後に管理人さんに礼を言って小屋を後にする。

朝日の指す中、赤石岳を下り、小赤石岳との境から大倉尾根に入って椹島へ向かって下りて行く。色々な花が咲いている中を暫く下りると、急な斜面を左手にしてトラバースしながら下る細い道になる。岩の上を歩く部分も多くて、朝露で濡れてもいるのでかなり滑り易く、非常に嫌らしい区間。これが赤石小屋に着くまで1時間余り続いて精神的にも酷く疲れる。

赤石岳から2時間ほどかかって赤石小屋に着き、少し休むと同時にペットボトルの水を購入して補給する。ここから椹島までは標高差1500mを下りる。最初のうちはこれまでと似たような歩き難い道だが、すぐにより整備された林の中の登山道になり、長くはあるが安心して歩けるようになって心が落ち着いてくる。

椹島−赤石岳−荒川岳−千枚岳−椹島 の巡回ルートは人気のある道のようで、比較的多くの人とすれ違うし、道も良く整備されている。赤石小屋からの残りの道程も長かったが、今回の縦走の最後の部分なので噛みしめながら歩を進める。

赤石小屋から2時間余り下りると気温が格段に上がり、沢の音も聞えてきて、下界に近づいている雰囲気が強くなってくる。やがて、今までとは異なり人工的な臭いのする直線的な九十九折の道を下り、セミの声を聞きながら鉄の階段を下りると最後の舗装道路に出る。と、10時半発のバスがちょうど目の前を通り過ぎて行った。

赤石岳を出てから5時間半ほどで椹島ロッジに無事下山。
脱力感で次に何をすればよいのか直ぐに整理できないなか、ベンチに座り込み、冷たいビールを飲みながら次のバスを待った。


【山行の総括】
5年前の北アルプス縦走以来の長期縦走だったが、山域についての知識・情報の少なさ、山の大きさ、距離の長さ、途中の小屋の少なさ、登山道の整備状況の違い、歩いている人の少なさ、体力の低下、などが重なって、毎日毎日が緊張の連続だった。

長い区間を縦走する人は意外に少なく、毎日顔を合わせて親しくなるような人が少なかったのも北アルプスとの違いで少々寂しくはあったが、代わりに避難小屋の管理人さんたちが皆個性的で、話を聴いているのも楽しかった。

歩いてみて人が多くてよく歩かれていると思った山域は、(1)広河原〜白根三山〜熊ノ平〜塩見岳〜三伏峠、(2)椹島〜赤石岳〜荒川岳〜千枚岳〜椹島。 いつか(1)のルートを歩いてみたい。(当分来たくないが)

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:1143人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 塩見・赤石・聖 [6日]
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら