聖岳、赤石岳
- GPS
- 49:33
- 距離
- 31.2km
- 登り
- 3,688m
- 下り
- 3,713m
コースタイム
- 山行
- 4:33
- 休憩
- 0:55
- 合計
- 5:28
- 山行
- 8:32
- 休憩
- 1:48
- 合計
- 10:20
天候 | 1日目:全般に小雨(早朝は晴れ間有り)、2日目、3日目は快晴、但し西風強し |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
椹島へ下山後、東海フォレストのバス(指定の山小屋宿泊証明で乗車可)で畑薙臨時駐車場 |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山道はしっかりしています。 赤石岳からの東尾根への取り付きまでの支尾根の急坂下降、急斜面のトラバースには滑落しやすそうな岩場が数か所あり。特に雨天の下降時には注意が必要 |
その他周辺情報 | 臨時駐車場の近くの白樺荘で日帰り入浴(510円) 聖沢ルートは聖平小屋まで携帯は通信不可(聖平の縦走路まで出て(3分)兎岳方面に少し登ると携帯通信可能(DoCoMo) 稜線上での携帯はほぼ使用可能 |
写真
装備
MYアイテム |
ちゃむ
重量:-kg
|
---|
感想
今年退職した会社の仲間たちとの年に1回のアルプス登山。今年は、南アルプス南部の百名山、聖岳と赤石岳を周回するプランに。。
当初は、7月28日からの予定だったが、折から西へ逆走して上陸した台風12号とかち合ってやむなく1か月延期。で、今回になったのだが、今回も直前に台風19、20号が相次ぎ接近、前日まで大雨が降り、抜けた後も不安定な天気が予想され(てんきとくらすでは月曜日以外はC判定)て、悩ましかったが、日曜日以降は下界の静岡市の天候は晴れとの予報だったので相談の結果、決行することに。
それでも夜行で走った畑薙への道では崖からの落石が散乱し、水が溢れていたので登山口までのバスが出るだろうかと最後まで心配だった。
案の定、翌日6時45分発の聖沢登山口へのバスは、やって来たものの上部の林道の様子を確認するまでと椹島からのバスが下って来るのを待ってから約1時間遅れて出発した。それでも聖沢登山口の手前500m辺りにある橋の手前で再び足止めになってしまう。その先の崖が土砂崩れを起こしていたためだった。既に重機がやってきて修復作業をしていたので暫く待つうちに通れたが、それでも登山口には1時間20分遅れての到着だった。
天気の方も青空が見えて日が出す瞬間があるもののガスが掛かって小雨が降るという良く分からない状況で、初めから雨具装備で登山を開始した。
樹林の中の急登を300mほど登るったところに聖平小屋までの最初の標識(1/7)があり、この後もほぼ1時間ごと位に一つずつ増えていくので目安として分かりやすい。暫くトラバースが続いて聖沢吊橋(2/7)を渡ると二度目の急登が始まり、一気に標高2100mまで持ち上げる。残念ながらガスが掛かっていて見えるはずの聖岳の姿も見ることはできなかったが、標識5/7の先にある岩頭滝見台から対岸の沢を落差200mも有ろうかという滝を見ることができた時は、思わず息をのんだ。大雨直後で水量も普段より多いことから迫力のある景色になったものと思う。
その先にある慰霊碑の立つ絶壁の岩頭から見下ろす沢も足がすくんだ。その後、小さなアップダウンを繰り返してトラバースをして沢の吊橋を渡るともう聖平に入り小屋はすぐだった。終始、ガスが掛かり小雨模様の天気だったが、どうせ樹林の中の歩きなので気にはならなかった。
聖平小屋はこじんまりとした小屋であったが、水が豊富、施設が清潔で当日は混雑ということもなく過ごしやすく感じた。外部のトイレが200m位離れていて遠く、夜に往復するときは足元が不安だったのが玉に瑕だろうか。でも、トイレは水洗で綺麗でした。
二日目の朝も濃いガスの中で明け、出発した5時頃もまだガスが掛かっていたが、聖平分岐から登りに掛かるうちにガスが晴れてきて眩しい朝日を浴びた聖岳が眼前に姿を現してくれた。小聖岳で一服して一気に聖岳の山頂へ登る。西からの強風に飛ばされそうになることも有ったが、周囲の景色に目を楽しませながらの登高はむしろ悦びでもあった。そして3,013mの山頂へ。好天の下、360度の大展望。東に富士山、北には目の前に赤石岳、その奥には隠れて見えにくいが荒川三山、遠くには仙丈ケ岳が望める。西には中央アルプス、御嶽山、恵那山、南は上河内岳から光岳までの南アルプス南深部の山々。本当に運が良かった。
赤石岳は真正面に聳えるが、そこへ至るには西側の兎岳から中盛丸山、百間平を経由してループを描くように辿るのでまだまだ遠い。天気が悪くなれば、百間洞の山の家泊りも考えていたが、百間洞に12時前に着けて未だ晴れていれば赤石山頂小屋まで行くつもりで出発。見た目以上に険しい兎岳、中盛丸山とアップダウンを繰り返す。終始、赤岳、そして通ってきた聖岳の雄大な姿を見ながら歩けたのはこれまでのアルプス縦走の中でも1,2を争えるものだったと思える。
中盛丸山からは角度も変わって赤石岳、横に荒川三山、塩見岳、白峰三山、甲斐駒、仙丈ケ岳などの南アルプスオールスターキャストを指呼に捕らえることができた。
大沢岳手前の下降点からトラバース気味に百間洞山の家には予定通り12時前に着くことができた。この山小屋も山深くこじんまりしているが、沢の近くにあって水も豊富で泊まってみたいなと思える所だった。
百間洞山の家は標高2,470m余りなので赤石岳には650mの登り返しがあるので気を引き締めて百間平へ向けて出発する。
沢を詰めるように登って急斜面を300mほど一気に登った百間平は北アルプスにおける雲の平のような雰囲気を持った台地だった。目の前に赤石岳と悪沢岳、荒川中岳、前岳の三山の圧倒的な姿を望みながらたどる平坦な台地の歩きは疲れを忘れさせてくれた。
そしていよいよ赤石岳への大斜面トラバース。。ガレた石だらけの登山道はなだらかで最後の急斜面の九十九折れの道へ繋がる。そして肩まで上がって目の前に山頂とそのすぐ下に建つ山頂避難小屋を見た時はやっとたどり着いたという思いで一杯になった。
山小屋にまず入ってから山頂へ。3,120mの高みからの大展望を堪能した。山頂避難小屋は素泊まりが基本なので狭い食事スペースでは次々と人が入れ替わって食事を作っては済ませていくが、中にはなかなかに手の込んだような料理を作るグループもあって感心もした。この小屋は避難小屋と名付けられているように狭く収容人数も少ないが中は割と清潔だし、夜には管理人の奥様?の素敵なハーモニカ演奏も聞けることで評判が良いのもうなづけた。
管理人の方から満月が富士山の裾野から登るよと言われて、同じタイミングで起こる日の入りの夕焼けとその赤い夕陽を浴びる富士山とその横から上がる満月をじっくりと観賞することができたのは、山頂小屋ならではと満足して床についた。
【今年の山行31回目】
今回の歩行距離:32.6km 2018年の累積距離:446.8km
1日目 9.2km、2日目 13.4km、3日目 9.6km
今回の累積標高:3,430m 2018年の累積標高:38,027m
1日目 1,796m、2日目 2,040m、3日目 370m
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する