赤石岳・聖岳(椹島-赤石岳-兎岳-聖岳-聖平-聖沢登山口)
- GPS
- 76:30
- 距離
- 29.3km
- 登り
- 3,647m
- 下り
- 3,607m
コースタイム
- 山行
- 8:36
- 休憩
- 1:28
- 合計
- 10:04
- 山行
- 11:05
- 休憩
- 1:24
- 合計
- 12:29
天候 | 20日-22日午後:雨・風強い 22日午後-23日午後晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
私は、最初に日本アルプスに登ったのが46年前1972年の鳳凰三山であった。観音岳から南を見ると、塩見岳の右にフワフワと小さなピークがいくつか並んでいるのがあった。あれはどこだろうと帰って調べると、それが大沢岳、中盛丸山、兎岳であった。以来40数年、いつかはと思いながら4年前は赤石で敗退し、今回は再チャレンジである。
東名の事故で出鼻をくじかれたが、その後は順調で2時過ぎには臨時駐車場到着。しかし横浜からずっと雨で全く止みそうにない。
21日朝4時起床で5時過ぎに椹島を出た。傘を差しながらである。赤石小屋を過ぎても止みそうになく、増してこの辺りからカメラを手放せなくなる景観が待っているはずであったが、一向に晴れないまま山頂の避難小屋に到着。今夜はここで泊り客1名で過ごす。消灯までは小屋守のEさんとだべる。その夜は小屋が壊れるかと心配になるようなひどい風が吹いたが、翌朝もまだ風の余波が残っていた。
3日目は同じく5時過ぎに出発。今日がこの旅一番の難関である。Eさんにはさんざんご心配していただいた手前、石にかじりついてでも聖平まで行く覚悟である。時間節約のため百間洞の小屋には寄らず直接大沢岳を目指す。登り切ったら山頂かと思いきや、小さなアップダウンがあってようやく山頂に到着。何も見えないし風も強い。カメラもザックの中にしまったままだ。
百間洞分岐を過ぎ、次は中盛丸山である。地図では15分となっておりたいしたことはないと踏んでいたが、ダラダラとした結構な登りである。途中、今日2回目のライチョウとの遭遇。
次は小兎岳だ。しかしまたも森林限界を下回る灌木帯まで下る。この辺りは2700mくらいが森林限界で、灌木帯まで下ると2500m代になっていると思われる。また300mかよ、と思いながら歩を進める。
小兎岳を過ぎるとすぐに「水」と書かれた岩があった。ザックをデポしてポリタンを持って這松の中に入るが、かなりな急坂である。しかも日ごろなら水の流れは少ないのだろうが、雨の中そこら中に流れができているし、大部分は濁っているのだ。その中できれいそうなものを探し出して何とか1箸曚匹んだ。帰りはヒーコラ言いながらデポ地点まで帰る。
さあ、水は補給したのであと2つのピークをがんばるぞ、と思い直して出発。
ここから兎岳までも結構ある。途中でまたライチョウに遭いながら兎岳着。そしてすぐに避難小屋を示す標識に出会った。この辺りで単独の方と2人連れの方に出会う。ここで12時前の計画であったが、12時はかなり回っていた。しかしこの時間で避難小屋泊まりは無いであろう、と考えて先へ進む。
13時少し前、目の前に大岩壁が現れた。一体どのように登って行くのか、自分に登れるのか、と不安にさせられる岸壁である。少し腹ごしらえをして登りにかかる。道は確かに急だが、手をずっと使わなければならないほどではなく、岸壁の東側を上がっていく。この辺りで今日最後の単独行者とすれ違う。言葉を交わすと今日は避難小屋泊まりとのこと。
この後は比較的順調に、しかも雨も止んだので出てきたライチョウに誘われてカメラも取り出して撮影しながらのいつものスタイルになった。なんと急速にガスが晴れて展望が効くようになってきたではないか。待望の撮影タイムである。
15時ごろ聖岳到着。井川のビジターセンターにも電話が通じたので、聖平に伝言を頼む。
聖岳からは時間を気にしながらではあったが、富士山・笊ヶ岳、上河内・茶臼・光岳を前にしてこれまでのうっ憤を晴らすようにカメラを駆使したのは言うまでもない。そして少し遅くはなったが無事に小屋に到着。あくる日の予定も順調にこなすことができた。
お世話になった方々に感謝である。
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