(個人14)八ヶ岳 硫黄岳、中山尾根、赤岳-阿弥陀岳PH
- GPS
- 22:23
- 距離
- 25.4km
- 登り
- 2,560m
- 下り
- 2,880m
コースタイム
12月31日 6:00赤岳鉱泉-6:15中山乗越-6:50取り付き-10:21稜線-10:47地蔵尾根-11:17行者小屋-11:40赤岳鉱泉
1月1日 6:00赤岳鉱泉-6:50行者小屋-8:00地蔵尾根分岐-8:45赤岳8:57-9:00分岐-10:15阿弥陀岳10:40-11:00中岳とのコル-11:30行者小屋11:40-12:00赤岳鉱泉
1月2日 6:15赤岳鉱泉-7:35美濃戸山荘7:55-8:43美濃戸口
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
|
写真
感想
2011年12月30日〜2012年1月2日まで八ヶ岳でテン泊山行にいってきました。
12月30日
深夜3時。KB氏に自宅まで迎えに来ていただき一路八ヶ岳へ出発。
美濃戸口でナビに惑わされて道を間違えるも、印刷してきた地図で美濃戸山荘までのルートを確認しなおして事無きを得ました。
ナビで赤岳山荘や美濃戸山荘などと入れると、違うルートを走らされそうになることがあるようですので、目的地には八ヶ岳山荘と入れて、その向かいの登山道を登るようにしてください。
FFでもチェーンがあればなんとか行けます。スタッドだと凍結している時は4駆じゃないと無理でしょう。
ただし上に上がるのと下に止めるのとでは片道1時間違うので頑張って上に上がれる車で行ったほうがいいと思います。
頑張って上まで上がった
赤岳山荘の駐車場は雪にうっすらと覆われていました。
管理のおじさんに1000円を払うと、今日は雪が少ないから気をつけてとの暖かい言葉をいただきました。
やっぱり雪が少ないんだなぁと思いながら準備をして歩き出します。
歩き始めは確かに雪が少ない様子。
でも進んでいくうちに小川には氷が張っていて寒いことはわかります。
ここから標準タイムと同じで赤岳鉱泉まで二時間。きっちり時間をかけて登りきりました。
今回テン泊は私一人なのでテントやらシュラフやら食事やらを持って計30kg。重かったです。
まず迎えてくれたのは巨大なアイスキャンディ。初めて見ました。
快晴の青空と太陽の下輝いています。
赤岳鉱泉に到着したらテン泊代金1000円/日を赤岳鉱泉の受付に払って早速設営開始。
今回のテントは初めて外で設営するヒルバーグアクト。初めての山岳テントで、初めての雪山でのソロテン泊ということで初めてづくし。初めてづくしはこのあとも続きます。
雪山での幕営ということで竹ペグを持っていったのですが、雪が少なくてすぐに地面にぶち当たってしまいました。
ちょっと不安でしたが、周りの人がやっているように岩を持ってきてそこに張り綱を回して貼ります。
アクトの底4隅は地面にペグダウンしなければいけないのですが、それはできないのでこちらも張り綱をつけて岩に回して張りました。
この時は強度に不安があったのですが、周りを雪で固めれば少々の風ではびくともしないことが後から分かりました。
テントを張ったらいらない荷物を中に放り込んで今日の目的である硫黄岳に向かいます。赤岳鉱泉の入り口のすぐ向かいに登山道入り口があるので、そこでアイゼンを履いていざ出発。
天気もよく最高の登山日和です。
薄く雪がついた登山道をひたすら登ります。樹林帯は風もなく暑いぐらいの体感温度でした。
2時間弱ほど歩いて稜線へでると風がとても強く吹いていました。慌ててアウターを着込んでニット帽にフードを被ります。
稜線からは明後日に狙おうと思っている赤岳、阿弥陀岳がくっきりと見えていました。
ここから硫黄岳の山頂までは少しだけレベルが上がります。最後の部分では細い踏み跡をトラバース気味にあるくのでアイゼンを引っ掛けないように注意しながら歩いて行きました。
稜線から15分も歩くと硫黄岳山頂に到着です。私は初めての八ヶ岳で初めての硫黄岳、KBさんは初めての冬山に無事登頂できました。
硫黄岳山頂の風の強さはとても有名なようです。下山してから数人と話をしましたが、皆さん同じように話されていました。
ここであまりにも寒いのでバラクラバをかぶろうとニット帽を脱いでちょっと手が緩んだ隙に風にニット帽を持っていかれました(T-T。
気に入っていたのですが残念です。
爆裂火口の写真を取ったり、しばらく風景を楽しんだりしてから下山しました。
下山は途中上着を脱ぐ程度で特に休憩も取らずにとっとと降りたところ、登りの半分の1時間で下山できました。
ちょっと調子にのりすぎたかも。
その証拠に、KBさん、下山後背中から湯気が・・・(^^;。
このあとKBさんは日帰りということで帰られました。
残された私はというと、前夜1時間しか寝ていなかったことと歩荷の疲れがどっと出てきてしまい、荷物をテントの中にぶちまけて、凄まじく腹が減っていたので90秒でできるマカロニを二人前かっこんでシュラフに入って爆睡。
3時間ほど寝たところでKBC大佐が到着して起こしてくれました。
夜はKBC大佐と酒盛り。酒は白波、食べ物もハムや卵、キムチを持ってきてもらって自炊なのになんて豪勢。
しかし、疲れからか全然私が盛り上がらない。
翌朝5時半に出発の約束をして七時頃に早々においとましまたシュラフに入って爆睡しました。
12月31日
この日の予定は中山尾根をクライミングでした。
2時頃に目が覚め、あと2時間半も寝れば起きれるなと。携帯も目覚ましかけてるし大丈夫だろうと思っていたのが甘かった。
次に目がさめたのが5時半(><。
起きたと同時にテントを飛び出してKBC大佐に6時出発に変更してもらうように伝え、朝飯も食わずに準備を済ませて6時ちょっと過ぎに赤岳鉱泉を出発しました。
赤岳鉱泉から行者小屋に向けて歩いて行くと、中山展望台との分岐点があり、そこから東に行くと中山乗越から尾根に入りますが、その頃はまだ真っ暗。
そこから取り付きに向かって尾根を直登し詰めていきます。
中山尾根につくとちょっとの差で先行ペアが1組。
我々も準備し先行パーティーが1P途中まで行くのを待ってからKBC大佐が取り付きます。無事TOし、次に私がフォローで登って行きます。
1P目は何事も無くTO。
2P目は雪稜を巻いてそこで先行パーティーがピッッチを切っているところを1Pでぶっちぎりました(^^;。
先に飛び出した我々はその後3Pを順調にこなし無事TOして尾根へ。
尾根からは去年最後の富士山が綺麗に見えました。
その後地蔵尾根を下り行者小屋を通り越して赤岳鉱泉へ。翌日に通る地蔵尾根の下見もできました。
無事初の中山尾根から降りてきてKBC大佐と固く握手を交わしたあと、KBC大佐は私が持ってきたロープを担いで下山してくれました。
その日の晩御飯は、KBC大佐が食材が余ったということでおいてってくれたハムとチーズ、そして自分で持ってきた餅を棒ラーメンに投入。
チーズとハムの塩ッ気がラーメンや餅とマッチしてなかなかいける組み合わせで満足したあと、少し睡眠。
寝る前に少し見た夕焼けに浮かぶ阿弥陀岳やテン場はとても綺麗でした。
5時頃にもそもそ起きて、長すぎるアイゼンのベルトをカットし、ヘッドランプのベルトが外れないようにテープでベルトを外すための切れ目を塞ぐ作業をチョコチョコと。
6時頃テントを出て赤岳鉱泉のBINGO大会へ。2枚ビンゴカードを購入し、開始を待ちます。
7時を少し回った頃ビンゴ大会が始まり
、
周りがあたっていく中順調にリーチが出来上がっていくも遂にはビンゴにならず残念な結果に終わりました。
実は会のSRIWくんもそこにいたのらしいのですが、全然気づきませんでした(^^;。
ビンゴ大会もじゃんけん大会も当たらず、テントに戻って年越しどん兵衛を食べてふて寝しました。
1月1日
年も明けたこの日、今年最初の山行になる、赤岳鉱泉-赤岳-阿弥陀岳-赤岳鉱泉のピークハントです。
この日は6時ぐらいに出発できればいいやと思っていたので特に目覚ましもかけずにいたのですが、自然に4時頃に目が覚めました。
前日、朝ごはんを食べなくても結構動けたのでこの日も朝ごはんは食べずにもそもそとシュラフの中でうだうだしてから6時過ぎに出発。
あたりはまだまだ真っ暗です。
まずは地蔵尾根を目指して行者小屋へ向かいます。
中山乗越を超えて行者小屋から地蔵尾根へ。
上がっていくうちに夜が明けて来て森林限界に近づくとモルゲンロートに燃える阿弥陀岳が姿を表してきました。
眼前に広がる尾根を見てあそこまで行くのはきつそうだなぁと漠然と感じていました。
稜線に上がると太陽が姿を表し、遠くにはいつもの富士山が綺麗な裾野を雲上に広げてそびえ立っていました。
今年の初日の出を拝み、富士山の写真をとってから赤岳展望荘を超えて赤岳に向かいます。
赤岳への登りは斜上しているのですが一部傾斜がきつい部分があるので注意して進まなければなりません。
また、稜線では途中地形によって風が強くなるところと弱まる所があることに気づきました。鞍部では沢状地形を登ってくる風が集まって風が強くなる傾向がありました。
赤岳の山頂についたら記念撮影。初赤岳です。
ここで昨晩名刺をもらったMさんとスレ違い。Mさんは文三郎尾根から赤岳に上がってきたそう。お互いに写真を撮り合ってからまた赤岳鉱泉であいましょうと言って別れました。
ここから少し南に下ったあと、文三郎尾根、阿弥陀岳との分岐からそちらに入って行きます。
しばらく急な下りとトラバースを行くと文三郎尾根と阿弥陀岳への分岐につきます。
ここから中岳を超え阿弥陀岳への急登を行きます。
雪が多い時期にはこのルートは雪崩が多く登れないそうなのですが、まだ今の時期は東側の尾根を上がることができるのでそこから素直に登ります。
一部のパーティーは北陵を上がっていました。
振り向くと赤岳と中岳の急峻な尾根がくっきりと見えます。
急登を登っていくと偽ピークに一回騙されました。
それをひとつ超えてしばらくいくと阿弥陀岳の山頂に初到着です。富士山もバックに記念撮影
山頂は広くゆとりはあるのですがなんせ風が強くて寒い。少し雲も出てきました。なのでお地蔵さんに手をあわせてから記念撮影をして、行動食を少し食べたあととっとと降りちゃいました。
当初ここから文三郎尾根を下る予定でいたのですが、雪が少ないので夏道にトレースがついていて雪崩の心配もなさそうだったので中岳に登り返さずに阿弥陀岳を降りたところから夏道を伝っておりました。
行者小屋まで来るとピークは完全に雲に隠れてしまっていました。とてもいいタイミングで降りてこれたと思います。
赤岳鉱泉に戻ったらまずは今年はじめての山行の無事を祝して一杯(w。
その後テントに戻って軽く寝たあと外に出るとMさんが帰ってきていました。
Mさんにお願いして初めてのアイスクライミング体験をさせてもらいました。
この日の晩御飯も棒ラーメンにハムとチーズと餅を入れたものを食べて、この日はなにもやることが無いので7時には寝ました。
1月2日
この日は下山の日です。
6時にテン場出発を目指し4時に起きます。荷物をまとめてテントの外に放り出し、テントをたたんでザックに放り出した荷物と一緒に詰めこみます。
テントのあとは体温で地面が溶けていました。
KBC大佐がロープを持って帰ってくれたとはいえそれでも30kg弱あるザックを担いで凍結している登山道をアイゼンをきかせながら歩いて行きます。
2時間弱で美濃戸に到着。
美濃戸山荘に野沢菜が売っていたのでお土産に購入し、ここから美濃戸口まで50分ほど歩きます。
美濃戸口に着いたら八ヶ岳山荘でお風呂500円に入ってさっぱりしてからバスに乗って茅野駅へ。
ここからは甲府まで中央線、甲府から富士までは身延線で行きます。
身延線に乗るの初めてです。
身延線は途中線路が崩壊しているためバスによる代替輸送が行われています。
富士からは東海道で三島まで来てようやく今年の越年山行が完了しました。
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