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Yamareco

記録ID: 1620830
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

家族で奥穂高岳へ

2016年08月10日(水) ~ 2016年08月12日(金)
情報量の目安: S
都道府県 長野県 岐阜県
 - 拍手
子連れ登山 まみち その他4人
体力度
7
1~2泊以上が適当
GPS
54:19
距離
42.0km
登り
2,210m
下り
2,205m
歩くペース
標準
1.11.2
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:02
休憩
2:08
合計
8:10
距離 17.8km 登り 983m 下り 232m
6:20
6:21
9
7:04
7:05
4
7:52
7:57
3
8:00
8:17
14
9:34
10:45
19
11:04
11:05
59
12:04
12:33
66
13:39
48
2日目
山行
6:21
休憩
2:09
合計
8:30
距離 6.5km 登り 992m 下り 1,007m
6:26
4
6:30
42
7:12
7:17
34
7:51
8:24
90
9:54
10:27
70
11:37
11:39
52
12:31
13:18
36
13:54
14:02
23
14:25
14:26
26
14:52
4
3日目
山行
5:07
休憩
1:06
合計
6:13
距離 17.5km 登り 163m 下り 953m
6:23
33
6:56
65
8:01
8:14
32
8:46
16
9:02
9:15
38
10:05
10:18
2
10:20
40
11:05
11:20
46
12:06
12:16
8
12:24
7
12:36
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2016年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
予約できる山小屋
横尾山荘
2016年08月15日 08:13撮影
8/15 8:13
2016年08月19日 22:53撮影
8/19 22:53
2016年08月19日 23:00撮影
8/19 23:00

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え ザック ザックカバー 昼ご飯 行動食 非常食 飲料 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 日焼け止め 保険証 携帯 時計 タオル ストック ナイフ カメラ ポール

感想

初めて山の日が制定された2016年、子ども達も大きくなってきたので家族で山へ行くのも最後の年になるかもしれないと思い、山の日を挟んで山へ行くことにした。
家族で山行きが最後になるかもしれないと思へば、行く山はいろいろと考えましたが、長野県最高峰の奥穂高岳しか無いでしょう。
 初めての山の日から登り始めると混雑が予想されるので、仕事に何とかけりをつけて2日の休みを得て10日から登ることとした。

そして8月10日
早くに起きて出かけたつもりだったが、結局午前5時30分、予定より遅れて沢渡(さわんど)駐車場へ到着。
既に市営の第1〜3駐車場は満車、さすがに夏休み期間とあって大変な混雑状況だ。
バスの時間も微妙なので、案内されるがままに梓駐車場に駐車をして、そのままタクシーに乗り込んだ(駐車料金は1日600円、3日間なので1,800円を支払った)
さわんどから上高地までのバス料金は1,250円、30分間隔で運行していますが、5人家族だったから定額(4,200円)のタクシーを利用したほうお金も時間もお得でした。
上高地へ来たのは本当に久しぶり、2013年に単独で焼岳登山で近くを通過して以来、家族と来たのは2011年の槍ヶ岳登山以来のことになる。
いつ来ても気持ちの良い上高地たが、朝は清々しくて目にも体にも気持ちが良い。
06:12 新しい上高地トンネルを抜けてバスターミナルへ到着。
早速装備を装着して歩き出す。今日の予定は涸沢ヒュッテまでなので標高差約800mとそれほど大きくはないのですが、行程が約15劼板垢い里任舛腓辰箸世運看曄
06:20 上高地散策路を行く
06:21 河童橋で記念撮影ですが、長男は後ろで単独行動中…
06:22 梓川の流れは澄んでいてとてもきれい
06:25 天気は上々、日差しがとても強いので、できるだけ早めに高いところまで登れればいいなぁ
06:37 林間は涼しくて歩きやすいのだが、長男は平たんな道は面白くないようで、不満たらたら
06:57 木々の間から梓川と明神岳手前の2,263mのピークが見える。娘もまだまだ元気、元気
07:03 明神館に到着。せっかくだから記念撮影をしようと思ったのだが、元気すぎて行動がバラバラで撮影失敗…
07:08 徳本峠(とくごう)への分岐点
07:17 散策路に渡河あり、冷たい清水に喜ぶ娘
散策路は車も走れそうな道なので足の負担は少ないのだが、あまり面白くはないので長男たちは勝手に前に進み出す。一方娘は至ってマイペースなので歩みは遅いのでこの辺からばらけ出す。
07:43 足が痛いといいつつもお茶らける次男坊、この時はそれでもなかなか快調に歩いていたのだが…
07:44 空と迫る明神岳の厳つい山容は迫力満点、でも登山道はないから、一般人では登るのはちょっと無理。
07:58 徳沢に到着。水があるとすぐに飛びつく娘
08:06 徳澤園で休んでいると次男坊がしきりに足が痛いと言うようになった。一番体力的には問題が無いと思われたが、とんだ誤算。
08:30 仕ないのでバンテリンを塗って、しばらく休養、娘は水辺にいるカモやつり橋で遊んだりして時間を潰す。
本当に歩けないほど足が痛いのなら戻るざるを得ないのだが、見た感じはそれほど重症とは思えないのでとりあえず横尾まで行くことにした。
横尾までの道も平たんですが、徳澤までの道と比べると少々アップダウンがあるのでなんとなく登山らしくなってきた。
09:30 結局、次男坊は文句を連発しながら横尾に到着。しかし、ここではもう山には登りたくないといって動かくなくなってしまった…
行くぞ!と言っても、帰る!としか言わず。膠着状態。
その間娘と長男はトンボを追いかけたり、つり橋で遊んだりとして過ごす。
小一時間、休息をして次男坊に声を掛けるが、足、痛い!帰る!としか言わない。仕方ないので再度バンテリンを塗って様子を見ることにする。
1時間以上経過してくると長男も娘もしびれを切らしてきた。
次男坊に様子を聞くと、また、足痛い!帰る!の繰り返し。帰るにしても11劼睚發い堂爾襪靴無いけどいいのか?と言っても帰る!としか言わない。
横尾まできてしまえば登るのも標高差700mくらいあるけど距離的には6卍度。
家族での最後の山行かと思って選んだ、せっかくの奥穂行きが横尾で終了か…
何を言っても「足痛い!帰る!」としか言わないので、もうこれ以上文句を言うんだったら強制終了で上高地に戻るしかないかと思っていたところで、とうとう妻が動き出した。
「ここまで来たんだから山へ行くの!!」
その一言で登山隊はようやく重い足取りを涸沢へ向けて動かすことになった。
10:48 十分に休息した長男と娘の足取りは軽く、次男坊を取り囲むおいら達から先行する。
11:11 1.3劼諒燭燭鵑米擦里蠅30分近くかかっているので、次男坊の足取りは軽やかとは言えないが、覚悟を決めたのか比較的静かに歩いている。
11:12 長男だけは元気が有り余って、さっさと先行。
11:29 林間歩きなので眺望はないが、時たま見える屏風岩の岸壁は北アルプスを歩いているんだという意識を取り戻す。
11:31 登山道はきれいに整備されていて歩きやすい。道幅は多少狭いので行き違いは難儀する場所はあるけれどこれだけ整備されていれば不足はなし。
11:54 娘はおいらのストック奪って使っているのでなかなか好調
12:04 横尾から2.4辧∨榁橋のふもとでお昼休憩。パンと飲料でお腹を満たす
12:35 30分間たっぷり休んで、ここからがようやく表れた本格的な登山道急登
12:55 急登といっても先日登った燕岳の合戦尾根に比べれば距離が短いので大して苦にはならない。ガレ場のトラバースも何か所かあるけれどそれほど怖くはありません。
13:04 ここで登山道は西から南へ折れ曲がり、眺望も得られるようになる。
13:17 強烈な日差しの中をしばらく歩くとSガレに至る。木が無いので眺めがよく、のんびりと歩きたい気持ちになるが、足元の看板には「落石多発!休まず進め!」の看板があり、危険地帯だと警告する。
上部と下部はこんな感じ。
登山道には
マーキングがしてあるものの、大きな石でも足をのせるとグラつくので慎重にそして素早く通過する。
13:23 足元には盛りを過ぎているがキリンソウ
13:25 視線を上げると穂高らしい岩々した山、位置的に北穂高岳につながる尾根だろうか
13:27 後ろをうかがうとSガレを通過しようとしている妻と娘の姿が米粒のように見えた。おいらも息子たちにかなり引き離されてしまったが、後続の妻たちとも随分と離れてしまったようだ。
13:35 涸沢への道のりは標高差は少ないが、行程が長いので随分と足に疲れがたまってきた。再び林の中を歩いているのだが、木々の間から今日の目的地「涸沢ヒュッテ」が見えてきたので少しだけテンションアップ。
13:50 目の前に見えていた涸沢ヒュッテが見えなくなったところに休憩適地あり。息子たちが余裕で休んでいたのだが、一緒に休もうよと声を掛けても、「追いつくの待っていただけだから先に行くよ」ととっとと先に行ってしまった。
13:52 中年男性、一人で寂しく休憩中
14:03 休憩して呼吸が整ったところで、ほかのパーティーの後について歩き出す。目の前には涸沢槍かな
14:04 背には常念岳につながる、横通岳か
14:07 ヒュッテ間近の登山道は階段状に整備され歩きやすい
14:13 涸沢ヒュッテと涸沢小屋への分岐点、ここまで来ればヒュッテまではあともう少し
14:24 分岐から約10分、ヒュッテの看板発見、この石段を登り切ればヒュッテだろう!
14:25 涸沢ヒュッテ到着! コースタイムでは6時間20分のところを8時間…
足が痛くて泣きそうだった次男坊は平気な顔で石段にちょこんと座っていた…
何だったんだ、あの大騒ぎは! もう!心配かけさせやがって。
早速チェックインの手続きをする。夏休み期間中とはいえ、休日前なのでそれほどの混雑はなく別館の「キリンソウ」という5人スペースを割り当ててもらったので1人1枚スペースは確保できた。
結局足が痛いと騒いでいた次男坊は「足痛い!疲れた!!」と言って布団に潜り込んで早々に寝てしまう。
14:57 長男とおいらは涸沢ヒュッテ名物のおでんを食す。おいらは玉子とさつまあげ、長男は玉子、糸こんにゃくとだいこん
おでんを食べ終わったころにようやく妻と娘も到着。息子たちに遅れること1時間以上だったが、年齢を考える立派なものだ。
標高差は少ないとはいえ、ペースがめちゃくちゃでみんな疲れたようで荷物を運びこんで一息つくといつの間にか布団の上で一寝入り。おいらも布団でうたたねしていると、夕飯のアナウンスが聞こえてきた。
17:04 夕飯、この時間を利用して山岳救助隊員が奥穂の山の遭難発生状況などを説明する。傷ついたヘルメットを持ってヘルメットの説明も併せてあったので、明日の奥穂行きは家族のヘルメットもレンタルして登ることにした。
夕食を食べ終えてから景色を楽しむために一人、外へ出る
18:00 登ってきた横尾谷の彼方には東天井岳の緩やかな山容
18:01 西は対照的に空を引き裂くような穂高の荒々しい山
18:01 氷河に削られた涸沢カールに林立する、初めて目の当たりにするカラフルな涸沢のテント群。いつかはテントで山行きもいいなあと思いますが、重量増を考えると今の体力じゃ、ちょっと無理かなぁ。
18:02 どこが奥穂の山頂かわからないけど、明日は頂上に皆で立てるか…
夕陽に輝く前穂の頂と輝く上弦の月
18:03 刻々と表情を変える山と空
18:35 ぐっと気温の下がった涸沢で夕焼けを待つも不発…
ヒュッテ内に戻り、備え付けの漫画を読んだりしてくつろぐ。
日が沈み、あたりが暗くなったところで娘がふらりとやってきた。「星見よう」の一言に誘われ、一緒にデッキで夜空を見る。
標高2,300m越えの星空はやはり格別、月明かりに負けずに星が輝いている。デジイチは担いで持ってきたが、三脚は軽量化のため持ってこなかったのでデッキにデジイチを置いてとりあえず撮影だけして見ることにする。
ペルセウス座流星群の極大日が近づいていることもあって、思ったより多くに人々が流星が流れることを期待してデッキに寝転がる。
20時を過ぎると尾根に月が沈み、空のコントラストは一段と高くなり、天の川の無数の星々が夜空を南北に流れているようだ。
下界では決して見ることができない星空、三脚を持ってこなかったことを後悔しながら娘と簡単な星空談義
熱帯夜とは無縁の山の寒空では30分も空を眺めていると、体が芯から冷えてきた。
このままでは風邪を引いてしまうので、残念ながら一つも流星をみることなく寝床についた。
8月11日 午前0時過ぎ、「お父さん!すごい星空だよ!」長男の声が真夜中に聞こえた。
ヒュッテの窓から外を見ると、4時間前より素晴らしい星空が目の前に広がる。
起こしてくれたのは有り難いが、奥穂行きを考えると正直寝ていたい…
布団の中で葛藤すること30分、だんだん目が覚めてきてしまったので意を決して長男とデッキへ
あぁ起きて良かった…
そう思える星空が目の前に広がる。
手に持つデジイチに三脚がないことを激しく後悔するほどだ。
目に飛び込むわが銀河の微光星の光、久しく感じることを忘れていた光
星を見るっていいなあと再認識しながらも、山の冷気に体温をを奪われすぐに寝床へ
寝床の窓から東天井岳方面を覗き見ると、屏風岩上空にスバルの輝きを見る。
季節は真夏だが深夜には冬の星空が顔を出すんだなあとしみじみ感じたところで記憶がなくなった。
8月11日 山の朝は早い。
赤らむ東の空にモルゲンロートを期待する。
撮影する人、山に向かう人、行き来する人、朝から多くの人が涸沢で活動している。
多くの人は撮影組、カメラ片手のお気楽組から三脚装備の本格派まで、穂高の岩壁に狙いを定める。
太陽が水平線から顔を出したようだが、残念ながら東の空には雲の気配
残念ながら穂高の岩壁は赤くならず
05:13 早出も考えて今日の朝食はお弁当を選択しておいた。
05:15 人の少ないデッキで朝食を摂ったのだが、こんな寒空でお弁当を食べているのはわが家族のみ。
05:25 雲は多めだが、天気は良さそう
涸沢ヒュッテには連泊するので荷物は軽めに(それでも雨具と飲料、非常食は装備する。子連れなのでトレランのように軽装は危険と判断)した。これから奥穂への登山道はヘルメット推奨地域なので、おいらは自前のヘルメットを装着し、子ども達はレンタルヘルメットを借りて装着
06:27 ちょっと出発が遅くなってしまったが記念撮影をしてもらい出発
06:28 奥穂方面の天気は上々、岩肌と緑のコントラストがまぶしい 
06:28 涸沢ヒュッテから少し下った山岳救助隊常駐所の脇が奥穂への入り口
06:53 今まで登ったことのない、特徴的な岩だらけの登山道を登って行くとヒュッテはもうあんなに遠くになった
06:53 視線を北に移すと北穂
06:53 西に移すと遠くに奥穂
06:57 見晴岩
06:57 見晴岩から振り返るとヒュッテの屋根が光る。
06:59 30分もたつと娘達の遅れが顕著になるが、妻がついているから大丈夫だろう
07:08 氷河地形のカールらしい風景
07:16 登山道はこのカールを北に横断する形で進む。
07:26 しばらく進むと涸沢小屋からの登山道との合流点になるのだが、目立つ標識がないので、下山時は迷いそう。
07:26 ここから登山道は南へ向きを変え、牛の背のようなザイテングラートヘ一直線
07:34 標高が2,600mを超えるころには常念岳が見えてきた。
07:44 ザイテングラートに近づくにつれ、登山道は少しずつ険しさを増す
07:49 ザイテングラートの取り付き部
07:50 ここからはハイマツの間を縫うように進むことになる。
07:51 妻と娘は彼方
07:56 ようやくしんがり到着、表情にはまだまだ余裕あり
08:03 ザックを下してゆっくりと休憩、ゼリー飲料でエネチャージ
08:17 ここからは三点支持をしながらの急登、あっという間に高度を稼ぐ。先ほど休んだ場所の先には涸沢ヒュッテが見える
08:19 またまた娘がしんがりに。小学生にはちょっとこの急坂は辛いか…
08:31 第一の鎖場登場
08:38 この鎖場を超えるとザイテングラート一番の急登が見えてきた。
08:42 先行する妻と息子たちは鎖を伝いながら上へ、へ。
08:49 遅れる娘、ようやく鎖場に到着。でも鎖場もはしごもそれほど高さはないので難なくクリア
08:58 ザイテングラートの一番の難所をクリアして、笑顔!
09:00 ピラミダルな常念岳をバックにピース
09:01 ようやく先行した妻たちに追いつく
09:06 ホタカ小ヤ20分の表示を見たとたんに、息子たちは10分で登ってみよう!と言って急にスピードアップ、あっという間に見えなくなった。 
09:17 残されたおいらと娘はマイペースで登り続け、穂高岳山荘の姿は見えないが、岩でできたテラスは見えてきた。
09:18 どうしても遅れる娘
09:22 時には全く姿が見えなくなるが、ちゃっかりと岩場に腰を下ろして人に背を向けて休んでいたりする。そんなことをしながら登っているので登るスピードは牛歩戦術並み
09:37 遅れる娘
09:47 あまりの遅さに穂高岳山荘に10分で到着した長男が駆け下ってきた。娘の荷物を奪うとあっという間に駆け上がっていった。
09:49 お兄ちゃんに荷物を持ってもらっても相変わらずのマイペース
09:53 ようやく岩のテラスへ
09:54 穂高岳山荘で休憩。持ってきたカロリーメイトやお菓子、そして山荘で買った飲み物で栄養補給して山頂への呼吸を整えます。
今日はここまで続きは次回に
予定時刻をかなり過ぎてはいますが、無事に穂高岳山荘にたどり着きました。
10:02 山荘の裏に回ると岐阜の名峰、笠ヶ岳、そして奥穂
10:23 穂高岳山荘の食事は10時からだったので早お昼をとってから登ることも考えたが、重くなったお腹で登るのはどう考えても得策でない。でも、ラーメンにカレーと食欲をそそるメニューとその香りにノックアウトされそうだった。
10:31 このまま食べてばかりではいつになっても登れないので意を決して登ることに。
10:36 いきなり始まる梯子と鎖場ですが、食いしん坊の娘はさけるチーズを食べながら登っている。危ないから早く食べろ!と一喝
10:39 登り始めて数分でこの高度感、急な鎖場も梯子もここでおしまい。ここからの難易度はザイテングラート登りより楽な感じ。
10:45 一気に高度を稼いだので、涸沢岳の背後にはいつの間にか槍ヶ岳が見えてきた。
10:51 娘と一緒にゆっくりと登っているので、息子たちはまたまた先行
10:58 登山道の見える涸沢岳とその背後に槍ヶ岳、さらに奥には北アルプス最深部の三俣蓮華の山々
10:58 視線を左に寄せると、特徴的な縞模様の笠ヶ岳の優雅な姿
10:58 行く先は奥穂らしい岩が続く
10:59 景色を撮影をしていたら、姿が見えなくなってちょっと心配していた娘もようやく姿を見せた。
11:08 遅れる娘なんて、関係ねぇとばかりにマイペースで進む、息子たち。
11:08 娘は慎重派、歩みは遅いが着実に登る。
11:12 ピッケルが刺さっているよ
11:12 晴れていれば後立山の山々まで見渡せるはずですが、残念ながら雲があるようだ。
11:14 息子たちは既に山頂に到達したようだ。
11:15 山頂から視線を左にずらすと、なかなか怖そうな断崖
11:16 登ってきた道を振り返るだけで絵になる眺め
11:23 登りながら右を見るとジャンダルム。山頂には人が4人
11:24 今度は西穂から縦走してみたいもんだ。
11:26 やっと山頂へ到着
狭い山頂は記念撮影で渋滞中
11:30 順番が来たので、おいら家族も撮影してもらった。中央構図と槍をバックの2枚撮影してもらった。撮影していただいた登山者に感謝!!
11:34 本当は頂上からのパノラマ撮影をしたかったのだが、順番待ちされている方が多いので頂上から少し降りた場所でパノラマ撮影
北アルプス最高峰、すべての景色が下に見える。雲が多くて最高の眺めとは言い切れないが、唯一無二の風景をしばし堪能
山頂へ到達して気が緩んだのか、お腹がすいてきた。
早く穂高岳山荘に戻ってお昼にしよう!
この続きは次回に。
このブログを書きながらニュースを見ていたら、白馬大雪渓が崩落の危険性ありで明日9月1日から通行止めになってしまうとのこと。
雪不足で崩壊が進んで、数か月間は通れないとのことなので、今シーズンの登山は鑓温泉または栂池からのルートとなってしまうようだ。
いいコースなだけに残念です。
みんなお腹がすいて早く穂高岳山荘に戻りたいといった気持ちが優勢だったのか、おいらと娘以外はあっという間に姿が見えなくなった。
娘はそんな状況でもマイペースなので、ゆっくりと下っている。そんな娘をもどかしく思っていると細い登山道をずっと動かない登山者がいる。
邪魔だなあ、なんて思ってよく見てみると何かを撮影しているようだ。
娘と二人で目を凝らしてよく見てみると、登山者の視線の先にはライチョウがいました。しかも雛を3羽も従えていました。
そおっと近づいても一向に逃げる気配はありません。
それどころか親鳥は登山道へ出てきて砂浴びを始めてしまいました。
これほどまでに近くでライチョウを見たのは娘は初めて、おいらも単独で鹿島槍を登った時以来でお昼のことなんて忘れて、ほかの登山者も巻き込んでの大撮影大会になってしまいました。
ハイマツの中を駆け回る雛と砂浴びを楽しむ親鳥をじっくりと観察したところで、ライチョウが砂浴びする登山道を迂回し、最後に記念撮影をしてすっかりと見えなくなってしまった妻たちを追いかける。
念願のライチョウ、しかも雛まで見られてウキウキの娘ですが、そうは言っても娘の歩きが早くなるはずもなく、始終マイペースで下ります。
しばらくは槍ヶ岳を目で楽しみ、足では奥穂のゴツゴツとした登山道を味わいながら下ります。
山頂から穂高岳山荘までのコースタイムは30分だったと思いますが、はるかに超える時間をかけてようやく山荘間近の梯子へに到着
12:22 連続する梯子を難なくクリアしてようやく山荘に到着
山荘につくと、先に着いていた息子たちは腹ペコで反乱寸前…
急いで穂高岳山荘に入り、食堂へ
12:35 山頂から戻ってきたらみんなで山荘でラーメンを食べるよと言っておいたのですが、スパイシーな香りに誘われて、おいらはカレー(900円)にしてしまいました。
12:36 他のみんなは仲良く醤油ラーメン(900円)×4を注文
いつも昼食はパンとかカップラーメン等ばかりなので、そうしたものと比べるとやはり格段に美味しく、元気も2割増し。
予定時刻は当然のオーバーしているので、食事が終わると急いで山頂へ向けて軽量化した装備を元に戻す。
13:15 そして名残惜しいが穂高岳山荘の岩のデッキから常念岳を眺め、奥穂の岩壁を背にして下りましょう。
13:18 登ってきた時よりテントの数がずっと増えている。さすがに山の日。
13:40 さすがに午後になったので登ってくる登山者は少なくなった。狭い場所があるので行き違いで時間がかかると思っていたがこれならスムーズに下山できそうだ。
13:42 山での事故は疲れてくる下りに重大事故が発生する。長男も次男も疲れてないと言い張るが、万が一を考えておいらが先行する。
13:45 自分が下っているときは気にならないが、こうしてみると高度感あるねぇ
13:47 天気は良くて、山の天気は変わりやすい。岐阜県側から雲が湧き上がってきたようだ。
13:47 見下ろしていた常念岳の山頂は下るにつれて目線と一緒 
13:47 振り返るとマイペースの娘と妻の一行はまたまた見えなくなった。
13:52 行程が短いので余裕の二人
13:58 少しづつ近づく涸沢ヒュッテ、ザイテングラートももう少しで終わりだ。
14:03 ここでザイテングラートは終わり。ここからは危険度はぐっと下がる。
そんなことを見透かしてか、長男はトイレに行きたいから先行して良い?と聞いてきた。この先なら大丈夫だろうと先行を許すと、あっという間に先に行ってしまった。
遠ざかる長男を見て、次男も俺も行って良い?と先を行く
14:21 次男にもあっという間に引き離され、行きと同様独りぼっちになってしまった。昨日は足が痛い!もう帰る!!とわめいていたのは何だったんだよ…
14:22 パノラマコースと涸沢小屋への登山道の分岐点は少々わかりにくい。下ってきた勢いで進んでしまうと分岐点をスルーしてしまう。あとで次男坊に聞いてみたら行き過ぎてしまったようだ。
14:24 カールを削るように下っていく。岩畳のように整備された登山道、
14:28 妻たちはどこ?と思い、上を見るが姿は見えず…
14:29 その代わり周りを見るとに猿がいた。ここの標高は約2,500m、聞くところによると常駐しているわけではないが、日中はこの辺りまで活動範囲としているようだ。
14:32 うちのサルもよく見ればはるか彼方…
14:44 飛行機雲とトンガリ涸沢槍
14:44 涸沢のテント場は行きより随分とテントが増えたような気がする。
14:4 ゴロゴロと横たわる大きな岩
14:48 奥穂の矢印が見えるとヒュッテはもう目と鼻の先
14:54 涸沢山岳総合相談所の脇を通り抜け、ヒュッテへ到着
14:55 デッキは昨日とは比べ物にならないくらいの人・人・人! 夕食前のおやつに昨日と同じようにおでんを食そうと思ったが相当長い行列で断念
長男は30分前、次男坊も20分前にはヒュッテに到着していたようで、すっかりリラックスモード。
15:52 おいらが到着してからおよそ1時間後に妻と娘もヒュッテにやってきた。二人ともすっかりお疲れモード…
おでんとか食べたかったみたいだがあまりの行列に断念
16:18 夕食までは時間があるのでヒュッテ内でくつろぐ。イカロスの壁なんていう漫画がおいてあったので昨日から読み始めていたのだが、この時間を利用して7巻まで読破
16:56 昨日より早めに食堂へ。いつもは小食の長男は山小屋の夕食の値段(1,500円)を気にして全部完食。
17:23 夕食後は昨日と同じくデッキで景色を楽しむ。赤く染まる空と山を期待する。
18:44 しかし、雲が出てきてあえなく終了…
19:15 その後もたびたび外に出て、空と山を眺めていたが、雲は時間を追うごとに広がって、星も期待できそうにないので、早めに就寝することにする。
今日はここまで、続きは次回に
真夜中、目を覚ますと星明りが目に飛び込んできた。
家族全員をたたき起こして、静かにデッキへ
ほとんど人のいないデッキで家族一同、空を見上げる。
午前1時を過ぎているが、涸沢には明るいテントがかなりある。
まだ活動中なのか、これから活動開始なのか。
01:56 空を見始めてから約20分後、アンドロメダ大星雲に向かって流星が夜空を流れた。
02:02 天の川もよく見え、固定撮影でも撮影可
流星を見た後は家族は明日に備えて床に戻る。
おいらもしばらく微光星の優しい光を楽しむが、暖まる心とは裏腹に冷え切る体、フリースを着込んではいたがおいらもそれほど長くはデッキにいられなかった。
次に山に来るときは重くなってもポラリエを担いで来ようと心に誓って寝床に着いた。
今回はここまで続きは次回に
8月12日午前5時前、前日に引き続きモルゲンロートを期待しデッキに並ぶ。
04:36 夜と朝の境目
04:37 東天井岳方面が赤らむ
04:38 振り返ると穂高もわずかに赤らむ
05:03 赤く染まる穂高
05:07 さて、朝食のアナウンスが聞こえてきたぞ。
05:08 最後に赤みが薄らいできた穂高の山々を撮影して終了
05:10 朝食は鮭と卵がメイン。標高が高いせいかご飯はちょっと…ですが、あっという間に完食
05:28 今日で最後になる山並みを撮影
忘れ物の無いように片づけをして、最後に記念のピンバッジ等を買って外に出る。
06:23 最後に記念撮影をして下山へ
06:26 さよなら、穂高の山々たち、また逢う日まで。
06:33 まだ下り始めたばかりですが、既に息子たちの姿は見えず…
06:41 遠ざかる穂高の山々をバックに。
07:15 ゆっくりマイペースの娘とSザレ
07:19 既に300m近く下った
07:22 とにかくもたもたしないで下りましょう。
07:24 横尾の谷  
07:42 下りは楽ですが、少しづつ上がる気温はあまり楽しくないですね。
08:01 ようやく本谷橋に到着ですが、息子たちは待ちくたびれた様子。聞けば30分
も待たされてとのこと。
08:02 川辺で少しだけ休んで、
08:12 オレンジのキャップは大分の高校生。同じ時間帯にヒュッテを下山し始めて、この時は知る由もないがこの後下山後のコンビニまで度々遭遇する一団だった。
08:31 しばらく歩くと息子達は完全に見えなくなった。
08:41 屏風岩が見える。横尾への道は東から南へ進路を変えた。
08:42 岩小屋跡。ここまで下がってくると登山道は林道のように平らになる。
08:56 明神の山を見つつ川沿いを下っていくと
09:00 横尾へ到着
09:07 ペプシで水分補給
荷揚げのヘリや一歩にも遭遇
09:16 横尾は奥穂や槍ヶ岳、蝶ヶ岳への分岐の要所、こんな看板を見ていると予備日を使ってまだまだ山に滞在したくなってしまいますが、息子たちは完全に帰還モード。ここから上高地までは11辧何事もなければ昼には帰還できそうだ。
09:17 歩き始めたばかりですぐに息子たちの姿がまたまた見えなくなった。
09:26 林道とはいえ、多少のアップダウンがあり。行き時は気にならなかったけど疲れがたまってきているのでボディブローのように体力が削がれる。
09:52 そういっても登りよりはずっと楽で、しばらくすると新村橋に到着。
09:53 この先は奥又白池に続くようだ。
09:56 随分くたびれて歩き方がぽよぽよになっている娘
10:05 徳澤に到着。先行した息子たちがここで待っていると思ったが見当たらず。さらに先まで行ってしまったか…
10:18 いないと思っていた息子たちは徳澤のトイレの前で待っていた。
10:25 明神岳
10:41 水
11:00 単調な林道を進んでいくと徳本峠への分岐
11:04 明神館前。ここまでくると随分と人が多く賑やかだ。
11:05 待っているかと思った息子たちはここには居らず。さすがにこの時間になるとお腹がすいてきたので遅れている妻と娘たちを待っている間にパンを食す。しばらくして娘たちと合流。
11:41 河童橋まであと1.5辧△茲辰靴磧次△△箸發少しだ。
11:47 ツリガネタケ? 息子がいないのでわかりません…
11:58 河童橋まで0.4辧
11:59 小梨平のキャンプ場を抜け、
12:02 河童橋まで0.1
12:04 清水橋でなぜか記念撮影 By娘 くたびれた中年夫婦を撮るなよな…
12:05 ようやく河童橋に到着
12:07 賑わう河童橋
12:11 ここに戻ってきたら定番のソフトを食す!
12:12 黙々と食す
12:22 最後に河童橋で記念撮影。残念ながら奥穂の山々は雲の中
12:24 これで穂高の山々とはさようなら。タクシー乗り場に移動します。
12:28 タクシー乗り場付近に猿が現れた。人に慣れているようで脅かしても動じることなく、堂々と食事に楽しんでいましたね。
この後はタクシーに乗って沢渡に戻り、息子の鉄活動に付き合った後に昼食を食す。
その途中にたまたま立ち寄ったコンビニで大分の高校生とまた合流、そのほかにPTAの知り合いともバッタリ出会ってちょっとびっくり。
あとは疲れを感じながらも無事に自宅まで帰って奥穂行きは終了となりました。
久々の長丁場、しかも家族全員での山行きとあっていろいろと問題がありましたが、無事に帰ってこれて幸いでした。
娘にはちょっと長い行程なのでキツイかなと思いましたが時間はかかりましたが無事登頂し、ライチョウまで見られたことが一番のラッキーでした。
奥穂の山頂は思ったより狭くてゆっくりと滞在することができなかったので、次は娘が槍ヶ岳に登ったことがないので、槍ヶ岳に登頂しゆっくりと山頂でくつろげたらと思ってます。
また、このブログを見て、簡単に穂高に行けるのでは思ってしまう人もいるかもしれませんが、今シーズンの北アルプスでは遭難が多発、ザイテングラードでも下山中の滑落死した人が3人もいます。
技術的に難しいコースではありませんが、細心の注意を払って登っていただけたら、素晴らしい景色に出会え、楽しい登山が楽しめる思います。

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