憧れの谷川連峰主脈縦走! 平標山〜仙ノ倉山〜万太郎山〜谷川岳
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- GPS
- 13:09
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 2,432m
- 下り
- 2,095m
コースタイム
- 山行
- 6:36
- 休憩
- 0:11
- 合計
- 6:47
- 山行
- 6:07
- 休憩
- 0:16
- 合計
- 6:23
天候 | 二日間とも晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2018年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
仙ノ倉山〜谷川岳は泥濘多くスパッツが有ると良い エビス大黒の頭周辺とトマノ耳〜オキノ耳は岩場に雪が残り要注意 |
その他周辺情報 | ふれあい交流館で入浴 570円 |
写真
感想
以前から歩きたいと思っていた谷川連峰の主脈縦走です。
下山後の交通の便を考えて、平標山から谷川岳に抜ける事にしましたが、
越後湯沢駅から平標山登山口に向かうアプローチのバスの時間が微妙で、
埼玉県の自宅を始発で出発しても9時5分発しか間に合わず・・・
新幹線に乗れば1本前の8時20分発のバスに間に合うので、
45分を稼ぐ為に新幹線に乗る事にしました。
どうせなら2020年に引退する2階建のE4系新幹線、もちろん2階席に乗車してみたかったので、最寄りの停車駅ではなく、始発の東京駅まで赴いて自由席に乗り込みました。
発車の30分前に並んだので2階自由席窓側を確保、沿線の景色を楽しみながら暫しの列車旅でした。
越後湯沢駅からはバスで平標山登山口に移動、登山者用駐車場のトイレで用を足し、
登山届けを提出して出発です。
45分を稼いだとはいえCTを計算すると、越路避難小屋に到着するのは
16時25分頃の見込み、CTよりも少し早めに歩かないと暗くなってしまいそうです。
手前にもエビス大黒避難小屋が有りますが、翌日の行程が長くなってしまうので、
やはり越路避難小屋までは行きたいと思いました。
そんな事情も有りまして、あんまりゆっくり歩くわけにもいかず、
CT通りより少しだけ早めに歩いて明るいうちに越路避難小屋を目指す事になりました。
松手山コースは最初から階段多めで鉄塔のある場所まで登ります、
明るい広葉樹の森を登ります、所々に色づいた木々が見られました。
1合目、2合目と歩を進めて4合目が大きな鉄塔の真下、
ここから少しだけ平坦な道を歩いてまた登りです。
松手山コース、地図で見るほど急登でもないし、良く整備されて歩き易い道です。
松手山の山頂で少しだけ休憩、行動食を少し食べてお腹を満たしました。
ここからは見晴らしの良い登山道、いかにも谷川連峰らしい景観が広がります。
天気もいいので、ハイカーさんも多く歩いていました。
平標山のピーク手前で少し疲れてきたのでペースダウン、
それでも予定より少しだけ早く山頂に到着しました。
お腹も空いていたので山頂でお昼にします、
パンを二つ食べて仙ノ倉山に向かいます。
何しろ見晴らしがいいので、これから向かう先まで良く見えて、
地図を見ながらあの左から2番目に見えるピークが仙ノ倉山だろうとか
次々と変化する景色を楽しみながら歩けました。
仙ノ倉山から先はすれ違う人も少なく、階段も無くなり、
ドロドロな箇所も有ったりして注意しながら歩きます。
エビス大黒ノ頭付近は岩場に雪が残って少し緊張する登高でした。
エビス大黒ノ頭を越えると割と緩やかなアップダウンが続いて、
目の前にドンと聳える万太郎山の中腹に越路避難小屋が有ります。
だんだん、陽も傾いてきましたので寂しい気分です。
避難小屋に近づくと、表にストックが3組ほど立てて有ったので、
何人かいらっしゃるのだろうと思いノックしてドアを開けてみましたら
中に6人、炊事などしていました。
まだ入れるよと声を掛けていただき、ホッと一息つきました。
先にいらっしゃったのは新潟の山岳会5人パーティと埼玉のソロの女性、
5人パーティは赤谷川から登ってこられたとのことで、明日は谷川岳方面に、
ソロの女性は西黒尾根から登ってこられて、明日は平標へ抜けるとの事でした。
早い時間ならコーヒーでも飲みたいところですが、
到着が4時でしたから、どちらかといえばもう夕食の時間ですね。
そんな訳で夕食にしました。
夕食はおでんのパックと焼肉です、いつものパターンですね(笑)
コッヘルに移したおでんを温めて、温まったところで持参したビールをプシュっと^^
5人パーティーの皆様からもおすそ分けなど頂きました、これも美味しく頂きました。
そして肉を焼きながらワインとか日本酒とか頂いて、
そろそろ寝る支度って感じになりましたがまだ7時前だったりして(笑)
山の夜は早いって事ですね。
翌朝は4時頃から皆さん起き出して支度をしていました。
平標山方面に抜けるソロの女性は5時過ぎには出発していきました。
自分も5時20分頃には支度が整いましたので、5人のパーティーより一足先に出発しました。
越路避難小屋から万太郎山までは緩やかに、しかし確実に高度を上げていきます。
東㑨ノ頭付近で北北東に方向を変えてからは痩せ尾根が続きました、無雪期は問題無いですが積雪期は要注意な感じです。
歩き始めて30分もするとかなり明るくなってきました、日の出も近そうです。
風がやや強いので吹きさらしの稜線は結構寒く、日の出が待ち遠しく感じました。
気温は3℃くらい、風は風速10m/sくらい吹いていたんじゃないかな。
万太郎山の頂上でしばらく日の出を待っていましたが、じっとしていると寒いので先に進んだら吾策新道分岐の辺りで日が昇り始めました。
大障子ノ頭に向かってどんどん高度を下げていきます、
振り返ると朝日に染まった万太郎山が綺麗でした。
ちょっとした岩場を通過して大障子ノ頭ピークに到着、
前方の稜線に小屋らしきものが見えました、一瞬「肩ノ小屋?」と思いましたが
そんなはずはない、あの稜線はオジカ沢ノ頭だからオジカ沢ノ頭避難小屋だろうと思い直しました。(^^;
ゆるや緩やかなアップダウンを歩いていくと、唐突に眼下に避難小屋が見えました、
大障子避難小屋ですね。
公称収容人員7人、越路避難小屋と並んで主脈稜線上では大きい方の避難小屋です。
ザックを置けそうな棚なども有って少しだけ越路避難小屋より広そうです。
続くちょっとしたピークが小障子ノ頭、緩やかなアップダウンの一つって感じです。
オジカ沢ノ頭への登りの最中に向かう稜線上で雲が出てきました、
ほとんど登り切った肩の部分にオジカ沢ノ頭避難小屋、公称収容人員3人の小屋ですが、
床面が緩やかな弧を描いているのと、置いてあるすのこが破損している為に
あまり居心地は良くなさそう、エビス大黒避難小屋よりは少しだけ広そうな感じがしました。
オジカ沢ノ頭に登った辺りで薄く雲が出てきました、
今日の天気予報は朝のうちは晴れるとの事でしたが、ガスが出るのは早そうな感じですね。
目の前の谷川岳、薄く雲がかかり始めましたが肩ノ小屋が見えました、
「肩ノ小屋まで〇〇m」って標識がいくつか有ったので肩ノ小屋がゴールみたいな気がしてきました(笑)
オジカ沢ノ頭からの下りは痩せ尾根、岩場、そして一箇所だけ鎖場が有って、
なかなか険しいルート、無雪期は特に危険な個所は有りませんが、
気を抜かずに慎重に通過します。
真横から見た俎山稜の吊尾根はやっぱり格好いいです、
いつも遠くから眺めるだけだったので間近で見られて嬉しさもひとしおです。
ここから肩ノ小屋までは穏やかな笹原の稜線歩き、吊尾根見たさに何度も振り返りながら肩ノ小屋を目指します。
そして肩ノ小屋に到着、ガスが出てきていたので急いで山頂へ向かいます、
縦走の最後を締めくくるピークですから、やっぱり晴れているうちに登りたいとおもいまして。
ひと登りでトマノ耳に到着、オキノ耳へ向かう下りは雪が凍ってかなり滑ります、
少し歩いてオキノ耳に到着、まだガスに包まれる前でしたので景色を楽しめました。
肩ノ小屋に戻った頃には随分とガスが出てきましたので、ギリギリ間に合いました。
肩ノ小屋の前で早目のお昼ご飯を食べていたら避難小屋で一緒だったパーティ―の皆さんが登ってこられましたのでご挨拶して別れます。
肩ノ小屋は今期の営業は終了しましたと入口に貼ってありまして、
小屋番さんが小屋閉めの作業などしておりましたがまだお手洗いは使えました。
お昼を食べ終わって10時20分、帰りの便を確かめたらベースプラザ12時20分発の
バスが有りました、これなら間に合いそうだなと思ってこれを目指す事にしました。
天神平までのCTが1時間45分ですから、少し早目に歩けばロープウェイの乗車時間を合わせても2時間でベースプラザに着けそうです。
そうと決まれば出発です、今まで通りのペースで歩けば問題なく着けると踏んでいたので焦る事もなく下って行きます、
歩き始めて何だか新鮮な感じ、そう言えば無雪期の天神尾根を歩くのって随分久しぶりです、ゴールデンウイーク頃でも肩の広場は一面に雪が残っていますから、
この階段を歩いたのって何年ぶりかなぁ。
下り始めたら完全に雲の中、真っ白な中を下って行きます。
幸い、そんなに濃いガスでは無かったので視界は悪くなかったです。
天神尾根は流石に人が多く、家族連れや初心者と見られる人たちも多かったですが、
紅葉のピークは過ぎていたので渋滞になるほどではありませんでした。
ひと下りで熊穴沢避難小屋、肩ノ小屋からここまで50分くらい、
これなら問題無く12時20分のバスに間に合いそうです。
ここから先は平坦に近いトラバースルート、まだまだ登ってくる人が多いです。
11時45分、天神平に到着しました。
ロープウェイで登ってきた大勢の観光客の方が散策しています。
ロープウェイ乗り場横の水道をお借りして靴を洗い、ストックなど仕舞ってから
ロープウェイ乗車待ちの列に加わりました。
ロープウェイに乗ったのが12時少し前でしたので、12時20分発のバスには問題なく間に合いますが、調べたら土合駅を12時39分に出る電車が有ったので、
土合駅まで歩いて電車に乗る事にしました。
水上で降りて近くの自転車店で無料のレンタサイクルを借りてふれあい交流館へ向かい、ここで日帰り入浴です。時間が早いためかお風呂は貸し切り状態でした。
ここから備忘録
クロージング
いつも通りの長袖ハーフジップシャツ1枚
下はトレッキングパンツでスタート
平標山でお昼休憩の際に薄手ソフトシェルを羽織り、
そのまま越路避難小屋まで。
避難小屋ではジオラインLWのニーロングタイツと長袖ハーフジップシャツの上からダウン上下を着て快適でした。
二日目も朝から長袖ハーフジップシャツ1枚+薄手ソフトシェル
下はトレッキングパンツでスタート、
朝のうちは手が寒かったけど中綿入り作業用手袋で問題なく過ごせた。
防寒テムレスも持って行ったが出番なし。
飲食物
水は全て最初から担いだ。
アクエリアス500ml×2本(1日に1本)
二日目の朝食用に550mlくらい、予備に600ml持ったが予備は使わなかった。
ビール500ml×1本、ワイン320ml×1本、日本酒1合紙パック×1個、全て飲んだ。
初日昼食、パンを2個
夕食はおでんパックと豚ロースの味付き肉を冷凍して持参、焼いて食べた。
二日目朝食はカップのインスタント蕎麦とカップヌードル ぶっこみ飯
昼食はパン2個
ガスの消費は夕食におでん温めと焼肉、朝食で湯沸かしで使用して計24g
寝具
マットはZライトのショート、シュラフはポリゴンネスト6×4を使った、
ダウンの上下を着こんだまま寝たが明け方に2℃くらいまで冷え込んだので
足元が冷えた、象足を持って行けばよかったかな。
筋肉痛は二日目から少し出た。
ザック重量は初日出発時点で12.3kg、
避難小屋満室に備えてドームシェルターも持って行ったので実質はテント泊装備、
その割には軽く出来たかな。
以前から憧れていた主脈稜線、天候にも恵まれてとても良い景色を楽しめた、
また行きたいな、次は逆方向で谷川岳から平標山に行ってみたい。
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