残雪期谷川岳全山縦走
- GPS
- 80:00
- 距離
- 38.0km
- 登り
- 3,772m
- 下り
- 4,202m
コースタイム
- 山行
- 7:15
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 7:15
- 山行
- 9:05
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 9:05
- 山行
- 9:00
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 9:00
天候 | 5/1晴れ、5/2晴れのち曇り〜10時頃からガス〜雨〜曇り微風〜午後強風、5/3晴れ風あり〜夕方からガス濃く強風、5/4曇りのち晴れ・風あり |
---|---|
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
帰路は土合駅から帰京 |
写真
感想
会社の仲間4人と三国峠から平標山に登り谷川連峰を3泊4日で馬蹄形に縦走しました。既に当時でも化石化していたキスリングを背負っての最後の山行となりました。当時の山道具、ダブルヤッケ、ニッカボッカ、鉄製のスコップ、ポリタン等は一掃しましたが、木柄ピッケルだけは今でも愛用しています。以下は当時の山行記録です。
4月30日(土)
上野駅で本当は参加するはずだったK君の見送りを受けて、22:45発越後湯沢行の電車に乗る。ビール等を飲みながら話をしているうちに1:43閑駅に到着。
5月1日(日)
後閑駅で残りのウィスキーを飲んでしまい、寝袋を出して仮眠。5:50に予約しておいたタクシーの迎えで国道17号線三国トンネル入口に行く。天気は晴れ、今日の行程は短い。トンネルの横から急坂が続く。三国峠で一服、その後、ウィスキーの影響か日頃の運動不足からか20〜30分でダウン。休憩も20〜30分、尺取虫のように進み方だが、三国山を登り、大源太山を巻いて、平標小屋にはPM2:00に早々と到着。テント場は狭く、2張でいっぱいになっていたので、スコップを使い、全員土方の上、宅地造成。ウイスキーを空けてPM7:00就寝。
5月2日(月)
今日は長丁場、起床3:00、余裕十分の5:40出発。平標山までは雪の登り、仙ノ倉山を右に見ながら1ピッチちょっとで山頂に立つ。稜線は雪のない夏道となる。仙ノ倉山頂から今日行く山々が見えるが、かなり遠い。特に仙ノ倉山に続くエビス大黒ノ頭へのアップダウンが激しい。途中でドラム缶を横にしたような避難小屋があった。苗場方面の山々が相変わらず良く見えていたが、10時を過ぎたころからガスが上がり出す。早めの昼食をとって万太郎山に向かう。この頃からガスが雨に変わり、風も強くなる。今日の天場はまだまだ先、バテ気味になってくる。大障子の避難小屋を通り、幾つかのピークを越えて、目的地のオジカ沢ノ頭に着く。雨は上がり、周りの山々が見えている。今日も雪の上に宅地造成し、テントを張る。風が強いので、更に雪の壁を作る。明日でT君と別れるので宴会を開く。ボトルを空け、歌を歌ったのち就寝。
5月3日(火)
若干寝過ごし4:30起床(結果としてこの1時間半の遅れは痛かった)。6:45出発、谷川岳の登りとなる。山頂直下に小屋も見える。小屋の前まで行くと、何と「オジカ沢ノ頭避難小屋」と書いてある。今登っているのは谷川岳ではなく、昨日の目的地オジカ沢ノ頭だったのである。急に谷川岳が遠くに感じ、疲れがどっと出る。ピークを越え下り、登りの後、肩ノ小屋に到着。今日以降アルコールがないためビールを3本買う(T君差入れ)。谷川山頂で対岸の最後のコース、清水峠〜白毛門が見えている。更にその後方に尾瀬方面の山々、武尊山、日光の山々、巻機山が望まれる。下山するT君と別れ、一ノ倉岳、茂倉岳へと向かう。芝倉沢の急斜面にスキーで下りる人、アイゼンで下りる人、上ってくる人などが多かった。長い蓬峠への道をバテバテで下り、またまた風を避けて雪の上に整地の上、テントを立てる。今日も昨日に負けず長い長いコースであった。
5月4日(水)
今日は3時起床、食料が残り少々、若干心細い。5:20出発。疲労がたまり体が重い。2ピッチで清水峠へ。いよいよ朝日岳への長い登りが始まる。蓬峠から先は雪が多い。連日の腐れ雪のため、靴の中がグチャグチャ。疲れた体を気合を掛けながら引き上げる。トップのF君は快調のようだ。ペースは早めで見込んでおり10時過ぎに朝日岳山頂に到着。対面の谷川岳〜茂倉岳が素晴らしい眺望で迫ってくる。予想に反して、人はかなり入っている。昼食の後、笠ヶ岳へ向かう。笠ヶ岳〜白毛門はほとんどが雪の尾根となっており、笹の藪漕ぎは免れた。笠ヶ岳からは白毛門の登りを除くと急な斜面を滑らぬよう慎重に下りる。白毛門に着いてコンデンスミルクで氷ミルクを作る。もう先に山はない。本当は途中1泊の予定であったが5/5を完全休養日にすべく日程短縮のため、土合まで急坂をヨレヨレになって下る。16:30に土合着。暫くすると強い風雨が襲ってきた。ラッキー、電車の中でビールで乾杯、帰路についた。
今回は雪が少なかったためか、天候に恵まれたためか、アイゼンは全然使わず途中でT君に持ち帰ってもらった。また、ピッケルも行動時は使用せず、テントを固定するためのペグ替わりとなった。コースは非常に長く、体力消耗が激しかったため、全員がバテバテだった。特に4日以上の縦走は暫く経験していないので(E君は経験なし)、3日間の体力しかないことを痛感した。
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