阿能川岳〜小出俣山〜俎山稜〜谷川岳
- GPS
- 12:51
- 距離
- 23.0km
- 登り
- 1,976m
- 下り
- 2,068m
コースタイム
- 山行
- 11:59
- 休憩
- 0:48
- 合計
- 12:47
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
阿能川岳は3年前に行ったが、ガスで全く何も見えない状態だったので、晴天の日に行かねばと思っていて、出来れば俎山稜を縦走して谷川に抜けたいと考えていた。
状態が良ければ、特に問題なく日帰りで抜けられるはずだが、直前にまとまった降雪があるという良くない条件。大丈夫か?とやや不安を抱えた中でのスタートであったが、何とか歩き通すことが出来た。ラッセルを長時間こなせることが出来たのは絶景に因るところが大きかったと思う。終始、絶景が続く素晴らしい縦走路です。お勧めです♪
3年ほど前だろうか。bowさん、gankoさん、yoshiさんと阿能川岳に初めて登った際に出会ったパーティが今回のルートを1泊で行っており、こんなルートもあるのかぁと「いつか行きたいリスト」の上位にランクインしていた。厳冬期に1泊2日で晴天になる確率はかなり低くそれが土日に重なるとなると中々難しい。さらにソロで行く気はしないルートなのでパートナー都合もある。残雪期であれば行きやすいとは考えていたが、ラッセルなく雪が締まっていれば日帰りで抜けられそうな事もわかった。去年くらいからyoshiさんとチャンスを狙っていたところ今回「条件よく」行く事となった。
土合に1台配車し仏岩ポケットパークにもう1台で向かう。行動開始は5:50。火、水曜あたりに積雪あったのはおさえていたが登山口の雪の状況見てワカンはおいて行った。
トレースはない。尾根に出るとかなり明るく、今日の天候は期待できそうな予感。と同時に意外に積雪量ある事に気付く。上がるにつれ脛ラッセル、時折膝ラッセル、さらに吹き溜まりは雪を崩して上がる状況。全行程で阿能川岳までが一番体力を要した気がする。大汗かきつつ「今日は阿能川岳ピストンかな」などと考えつつも小出俣山への分岐点で小休み。ここまで4時間半かかっていた。
とりあえずyoshiさんから「小出俣山まで雪の状態見つつ進み、そこで考えましょうか。川古温泉に降りる手もありますし」という事で西へ進む。降り出しにいきなり豪快に踏み抜き、宙づり状態。横にずれてかろうじて足がつきホっとしたが脱出も中々大変だった。その後はやや雪が締まり、今山行で一番快適に歩けた。1時間20分ほどかけて小出俣山から谷川乗越方面への分岐にたどり着く。この直前に小出俣方面からきた2人パーティとすれ違う。同じように雪が深く5時間かかったとの事。
食事とり小休みしつつ我々はルートを判断する事になる。今後は雪が締まりつつある事を予想し、「ロープウェイ下山は間に合わないけど行きましょう」と二人で判断。
谷川乗越へ急降下し本谷ノ頭を目指す。締まっていると予想していたが、実際は踏み抜き多発でスピード出ず。本谷ノ頭まで1時間を要する。その後無名ピークを超えたあたり。ここはよく覚えている。2シーズンほど前に谷川上ノナメ沢を遡行して詰め上げた箇所だ。川棚ノ頭がそびえているが、高低差ありだるそう。「キツいな〜こりゃ」と言っていたら「もちろん巻きますよ」のyoshiさんプラン。あ〜それは思いつかなかった。ほぼ同じ標高を辿れ楽出来ました。このあたりは雪もやや締まっており、ほどよいスピードで進めた。俎瑤亘明沼Δ縫┘咾里靴辰櫃かなり発達し、スゴい景観だった。南側はものすごい斜面だ。ここを詰めあげる鷹ノ巣沢も楽しみだ。
オジカ沢ノ頭までは体力的にキツい登り返しだった。避難小屋で小休み。
小出俣山でテンション上がって「いくぞ〜〜」という気力はほとんど残っていなかった(笑) 国境稜線からは東行と思われるトレースあり。肩ノ小屋目指して進むが、風が冷たい。雪も締まってきて、まだまだ雪山状態だなぁと感じる。肩ノ小屋ついたら、yoshiさんは山頂踏んでくるとの事。「パス!」で自分は休憩。
その後は本日おそらく相当の人出であったろう天神尾根の快適トレースを辿り惰性で降りていく。ロープウェイは確か16:30が最終なので予定通り歩いて降りる。
終わってみると13時間弱のロング山行となった。直前の降雪で景観が4月のものではない真っ白さ。写真は気持ちよく撮れました。と同時にワカン置いて行ったのは判断としては誤りだった。が、その状況でも突破出来たので充実感、やり切った感は相当なもの。雪山は当分いいかな(笑)というくらいの完全燃焼!!でした〜
yoshiさん、かなりの部分のラッセルありがとうございました。
p.s.
下山後、自分が落としたネックウォーマーと耳あてを車に届けていただいており、拾っていただいた方ありがとうございました。
疲労困憊の状況で、すごくホッコりした気分にさせて頂き感謝です。
(hirokさん、ありがとうございました〜〜!)
コメント
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yoshi629さん stkさん こんばんは
初めてコメントさせていただきます。埼玉のchiiと申します。
素晴らしいレコをありがとうございます。good job!としか
コメントできません。お疲れ様でした。
chiiさん初めまして。
実家埼玉のstkです
「good job」ありがとうございます〜
自分的には結構なロング頑張ったので、達成感でいっぱいです。
今日は体中痛いですが
コメントありがとうございます。
快晴の下、会心の山行だったなあと余韻に浸っている中でのお褒めの言葉はかなりうれしいです
数年前から山を始めたとのことですが、調べれば調べるほど、登れば登るほど行きたい山は増えると思います。いろいろな山にいろいろなシーズンに行ってみて下さい。長く楽しめる趣味になると思いますよ
槍は私も憧れの山でした。いつの日にか是非
同日、小出俣山に行った者です。まだ記録はあげていません。昨年より小出俣山から肩の小屋へ抜ける勢いで行っていますが今年も断念しました。昨日は重たい雪にさぞかしご苦労されたかとおもいます。 素晴らしい記録から状況などもよくわかり大変参考になりました。こちらはひとりでしたのでバス タクシー チャリで戻る予定だったのでどうしても時間が限られてしまいます。焦ります。2台のデポ作戦で必ずや来年は!と、英気を与えて貰えたとても嬉しい記録に感謝です。ありがとうございました!
追記 そういえば朝、仏岩の駐車場でチャリを置いて車で去って行った変な人いませんでしたか? ボクです。
E-gunmaさん、はじめまして
小出俣直下ですれ違った二人の方に、ソロの方がピストンされたとのお話聞きましたがE-gunmaさんでしたでしょうか?
雪は重かったですね! 湿雪ラッセルお互い大変でした。肩ノ小屋は遠かったです ソロだと緊急装備含め全部持つから中々大変ですよね。
リベンジできることを祈ってます
E-gunmaさん、はじめまして
みなかみの街中では大して降ってなかったのでちょっと舐めてました・・やっぱり山は違いますね。予想以上のラッセルには苦労させられました
このルートは状態をしっかり見極めれば、十分日帰りできると思います。注意ポイントは○風が強い時の俎山稜の稜線の通過 ○トラバースで通過するときは滑落(川棚の頭は特に急峻なのでクラストしているとかなり危険です)
やはり何と言ってもエスケープが取りにくいというのが恐いですよね。精神的なプレッシャーも大きいですし
でもそれらを乗り越えて谷川岳にたどり着いた時は最高の気分を味わえます。是非、挑戦してみて下さいね
yoshi629さん、お久しぶりです(youtaroさんのコラボレコ以来です)
stkさん、初めまして
私が駐車場に到着した時に出発するお2人の姿を拝見したので、
何故だかほっとしたものです。
終始潜りやすいコンディションでトレースを付けていただき感謝です。
トレースなければ、ワカンの脱着を繰り返してプラス1時間かなあ、
なんて考えながら歩いていました。
てっきり阿能川岳を目指していると思っていたら、
山頂手前でトレースが小出俣山へ向かっていてびっくり。
周回ルートかとずっと思っていましたが、
俎経由で谷川岳まで、しかも日帰りとは驚愕の一言。
天気には恵まれましたが、驚異的な体力に驚きです。
主脈を歩く時にいつも気になっていた俎堯∩農欧蕕靴い任垢諭
p.s.
落し物のご本人で良かったです。
違ったらさぞかし迷惑だろうなあと想像しながら、
状況からして99%間違いないだろうなあと推理して楽しんでいました。
hirokさん、こんばんは
初めましてと思いつつ、6年ほど前に蛭ヶ岳で会ってました
耳あて・ネックウォーマーありがとうございました! 炎天下ラッセル(メインはyoshiさんですが)で汗だくになり、普段は常備する耳あてとネックウォーマーを暑さのあまり外しました。ズボンのポケットつっこんでましたが、ファスナー甘かったようでいつの間にか無くなってました。。高価なものではないですがネックウォーマーとかは15年も使ってたので、戻ってきたときは嬉しかったです
出発するとき黒っぽい車で来られた方見えましたが、それがhirokさんだったようですね。
yoshiさんのリードで行けたようなルートですがよかったです。オススメです
hirokさん、こんばんは。
こんなところで会うとは思ってもいませんでした。隣で準備している姿を見て、山慣れている感じの人がいるなあとは思っていたのですが、まさかhirokさんとは
この日は想定以上のラッセルでした。三岩岳辺りでは結構深かったので、ひょっとしたら敗退も有り得るな・・と思ってました。絶景に後押し(誘惑)されて歩き通してしまいましたが、さすがに疲れましたね
今回のルートは本当に展望の良い好ルートです。お奨めですよ。
車に戻ってきて帰ろうと思ったらフロントガラスに何か紙が見えたので、なんだろう?と思ったら素敵な手紙で感動しました。落し物を拾って持って来てくれただけでなく、ラッセルに感謝の言葉を述べるとは、なんていい人がいるんだろうと温かい気持ちになりました ありがとうございました。
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