シャクシコバの頭〜武奈ヶ岳〜コヤマノ岳〜カラ岳〜釈迦岳〜ヤケオ山〜ヤケ山
- GPS
- 10:34
- 距離
- 24.4km
- 登り
- 1,972m
- 下り
- 1,950m
コースタイム
- 山行
- 9:22
- 休憩
- 1:12
- 合計
- 10:34
天候 | 晴れ/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰路 - JR湖西線の北小松駅にて乗車 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■比良駅〜大山口〜金糞峠 比良駅からイン谷口までは問題ない道が続き、イン谷口バス停の標識の手前で左折。 大山口の標識の地点から正面谷へ。 青ガレの手前で小さな沢を渡渉し、岩っぽいゾーンへ。 岩の中を進むのではなく、その端にルートがある感じなので、岩場が苦手でもあまり問題はなさそうな印象。 その後のザレガレの辺りでは落石を起こしてしまう可能性がありそうなので、人が前後して歩いている際には注意が必要でしょうか。 登り切ると、金糞峠に到着です。 ■金糞峠〜大橋〜シャクシコバの頭 金糞峠から下って行き、ヨキトウゲ谷との分岐にて左に進み、大橋方面へ。 山と高原地図にある通り、道は左岸側にあります。 この日は残雪があり、普段の状況は分かりませんが、特に問題はなさそう。 沢の合流地点に標識があり、ここが大橋となっています。 近くに橋が架けられており、右岸へ渡ると、大橋小屋があります。 植林帯を進んで行くと標識があり、それに従って右折。 ここからは小川新道と呼ばれているルートのようです。 踏み跡が不明瞭な斜面を登り、右折してトラバース道を少し進むと谷に出合います。 谷はそれなりの傾斜ですが、水量は少なく、進みやすい辺りを登るのが良さそう。 ロープが設置されている辺りに倒木があったり、花崗岩が露出して滑りやすかったりするので、一定の注意はしておきたいですね。 登り切ると尾根に出合い、ケルンがあります。 斜度の増している辺りは倒木が目立ち、やや通行しにくくなっています。 どのようにやり過ごすかの判断を誤ると、危険な目に遭う可能性がありそう? 傾斜が緩み、少し先からは尾根はブナ林となり、とても素晴らしい。 最後は方向転換を経て、シャクシコバの頭の山頂へ至ります。 ■シャクシコバの頭〜中峠〜ワサビ峠〜武奈ヶ岳 シャクシコバの頭から中峠までは問題なし。 良い雰囲気の森林の道を辿って口の深谷に下り立ち、渡渉して支谷へ進みます。 分岐の標識に従って左俣を登って行くと、ワサビ峠に到着です。 ここからは人気のルートである西南稜を歩き、武奈ヶ岳山頂に到着です。 ■武奈ヶ岳〜コヤマノ岳〜八雲ヶ原 山頂から少し引き返し、分岐にて左折。 ザレた道を下り、その先の分岐で右折し、やや薄めの踏み跡を辿ると、P1181に到着。 コヤマノ岳の標識はそこから少し下った位置にあります。 進行方向に注意して南へ延びる尾根へ進みます。 踏み跡が分散している箇所もあるけど、尾根を外さなければ問題ないはずで、歩く人が多くないせいか、適度にクッションのある歩きやすい道が続きます。 上林新道四辻にて右折して下って行き、ヨキトウゲ谷のルートに合流します。 往路で通った道を戻り、標識に従って八雲ヶ原方面へ。 沢沿いの道を何度となく橋を渡って進むと、八雲ヶ原へ至ります。 ■八雲ヶ原〜カラ岳〜釈迦岳 ヤクモ池から西へ進み、比良ロッジ跡の横を通り、好展望の場所に至ります。 標識に従い、釈迦岳方面へ。 明瞭な道が続きますが、斜面が崩落している箇所があるので、前方に注意。 カラ岳から釈迦岳は問題なし。 ■釈迦岳〜フジハゲ〜ヤケオ山〜ヤケ山〜登山口〜北小松駅 釈迦岳から少し下って行くと、尾根はやせ気味になり、斜面が崩落している地点もあり、足下に注意して歩きたいですね。 フジハゲのピークの前後は好展望が広がっており、気持ちの良い尾根歩きになります。 ヤケオ山からの下りはやや急な斜面で、ザレている所もあり、疲れる下り道です。 P705の手前ぐらいからは適度なアップダウンのある道で、ヤケ山に至ります。 ヤケ山からは地味な道が続くとの印象で、段差が大きな所もあり、足下に注意して下りたいですね。 涼峠を経て、滝見台からは楊梅の滝がきれいに見えています。 登山口からは舗装路歩きとなり、20分程度で北小松駅に到着かな。 |
写真
感想
春本番を迎え、春の花を求めての山行。
昨年は見られなかったバイカオウレンを見るべく、今回は比良山系へ。
過去の山行でバイカオウレンの葉などをチェックしており、どのあたりを歩くべきかというのは頭の中に入っており、ある程度のルートの組み立てはできています。
それに加えて、未踏のシャクシコバの頭を訪れておきたく、ルートを設定。
残雪の具合も気になりつつ、歩いて来ました。
比良駅からスタートし、まずは真正面に堂満岳を見ながら進んで行きます。
部分的に山道区間となっている辺りには、ミツバツツジが咲いており、春の雰囲気。
下にも注意を払いながら歩いていると、イワカガミを発見。
つぼみがふくらんでおり、もう少しで開花のよう。
橋を渡って舗装路に出て、イン谷口のバス停を撮影。
何も考えないまま直進し、しばらく進んでから道間違いに気付き、引き返します。
大津ワンゲル道の登山口の横を通過した時に気付いておかないと。
早々のミスで恥ずかしいなと思いつつ進み、大山口に到着。
いつもはダケ道を下って来て、大山口を通過しているのだけど、今回は初めて正面谷を歩き、青ガレを経て金糞峠へ向かいます。
いくつもの堰堤を右に見ながら、ゆったりと登って行きます。
しばらく歩くと、前方に岩がゴロゴロした斜面が現れ、その手前の小さな沢を渡渉。
ここが青ガレですか。
ずっと写真で見ていて、どんな感じなのか想像していたのだけど、実際に目にすると、言葉にしにくい感慨がありますね。
岩の斜面へ突っ込んで行くのではなく、道は端っこにあり、登りだと問題なし。
少し先でトレイルランの方に道を譲り、自分のペースで進みます。
その先はザレガレの斜面となっていて、落石を起こしてしまいやすそう。
振り返りで琵琶湖を眺め、雪が少し残る最後の斜面を登り、金糞峠に到着です。
過去の山行で峠にはバイカオウレンが群生しているのをチェックしており、すぐに花を探してみると、しっかりと咲き始めています。
もう少し咲いているかと期待していたけど、まあ、これでも十分でしょう。
下って行くと、こちらの谷筋には雪がまだ残っており、雰囲気が一変。
その分、春の花の開花は先になりそうと思いつつ進み、分岐にて大橋方面へ。
ここからは初めてのルートで、奥ノ深谷の左岸を進んで行きます。
それなりに残雪があり、少し心配しつつ歩を進めて行きますが、特に問題はなく、一安心。
登山道から逸れて沢に近づいてみると、小滝の淵になっているのか、美しい色合いにうっとりしてしまいます。
大橋は沢の合流地点となっており、近くには小屋があります。
橋が架かっており、これを渡って右岸へ。
ここからは植林帯の道を少し進み、標識に従って右折し、小川新道へ。
地面は杉葉で覆われており、踏み跡は不明瞭な中、何となくで登って行くと、小さな沢と接する辺りで右へ続くトラバース道があり、そちらへ。
少し進むと谷に出合い、踏み跡はほとんど見えず、ここを登って行くようです。
『山と高原地図』だと、中途半端な位置に線があり、良く分からないんですよね。
沢の水量は少なく、滑りそうな感じでもないので、進みやすそうな辺りを選んで登って行きます。
ロープが設置されている辺りには倒木があり、ちょっと通りにくい。
花崗岩が露出していて、ちょっと滑りやすそうだったりで、気を付けつつ。
谷を登り切ると尾根に乗り、ケルンがあります。
しばらくは明瞭な道が続き、残雪は少しだけながらも、微妙に足を取られてしまったり。
はっきりと覚えていないけど、傾斜が増した辺りでは倒木が目立つようになり、従来よりは進みにくくなっているはず。
僕では感知できないような危険があるかも知れないので、じっくりと慎重に進みます。
完全に道を塞ぐ倒木があり、くぐるのも乗り越えるのも難しそう。
根っこの方を見ると、通り抜けるのに十分なスペースがあり、そちらを通ります。
高低差はわずかながらも岩場があり、ドキドキしながら登ります。
記憶はあやふやだけど、その後は緊張するような場面はなかったのかな。
その先の辺りでブナ林が広がる尾根となり、残雪と青空の中、ブナの木々は美しく輝いており、至福の時間となります。
ゆったりと歩き、最後の登りを経て、シャクシコバの頭山頂に到着です。
しっかりと登って来たという充足感があり、中峠から寄らずに正解です。
パンを食べながら、余韻に浸ります。
レコのジャンルを『雪山ハイキング』にすべきかななどと考えつつ下り、中峠に到着。
先着者さんがおられ、少しお話し。
先に出発し、雰囲気の良い斜面を下って行きます。
ワサビ平を経て、地味な支谷へ。
最後はぬかるんだ道となり、ワサビ峠に到着。
やはり、ここからは人が増え、ぬかるんだ道に閉口しながら歩きます。
歩くにつれて姿を変える西南稜は相変わらず心を惹きつけるものがあり、疲れを感じさせません?
写真を撮りながらののんびり歩きで進み、武奈ヶ岳山頂に到着です。
昼時でもあり、山頂は賑わっており、ちょっと落ち着かないけど、展望の良さには抗えず、ここで昼食にします。
分岐にて左折し、西南稜とはお別れ。
歩きにくい道には残雪があり、いつもとは違う歩きにくさです。
分岐でいつも通りの方向に進み、コヤマノ岳山頂に到着です。
少し下ると、コヤマノ岳の標識があり、コヤマノクラウンが変わらぬ姿で鎮座しています。
いや、いつもよりも美しいような。
予定では、中峠に戻ってヨキトウゲ谷へ下る事になっていたのだけど、時間短縮のためもあり、予備ルートとして考えていた上林新道へ向かいます。
所々で立派なブナが倒れていて、痛々しい。
四辻にて右折し、ヨキトウゲ谷のルートに合流し、程なくして写真18の分岐に帰還。
写真56の分岐から八雲ヶ原方面へ向かいます。
ここからもバイカオウレンが見られるはずだけど、残雪の状況から予想していた通り、所々で咲き始めているぐらいで、見頃はもう少し先のよう。
八雲ヶ原が近づいて来た辺りにバイカオウレンの群生があり、たくさん咲いています。
でも、写しにくい位置にあり、思ったような写真は撮影できず。
ヤクモ池に到着し、ちょっと休憩。
池にイモリの姿は見られず、がっくり。
ザレた道を登り、比良ロッジ跡を経て、カラ岳方面へ。
咲いているイワウチワがあるのではと期待しながら進むものの、見当たらず。
カラ岳を経て、その先ではバイカオウレンがちらほらと咲いているけど、背景が写真映えしない感じなので、撮影は程々に。
釈迦岳山頂に到着し、時間的にも問題なく、疲れも大した事はなさそうなので、予定通りにヤケオ山方面へ向かう事にします。
少し進んだ辺りからはやせ尾根となっており、琵琶湖側に好展望が広がるようになります。
昨年の5月に歩いた時も思ったのだけど、絶景を眺めながらの尾根歩きは何とも贅沢で、南比良と比べて歩く人が少ないのが不思議なぐらい。
ここでも期待通りにバイカオウレンはたくさん咲いており、歩いて来た甲斐があります。
道脇には所狭しとイワカガミの葉が茂っており、また来なくては。
フジハゲのピークに到着、ここからの展望も抜群です。
引き続き独特な雰囲気の尾根を楽しみ、ヤケオ山山頂に到着です。
釈迦岳からここまでの尾根歩き、心から堪能しました。
ヤケ山に向けて下り始めると、ザレた道となり、ちょっと歩きにくい。
倒木が目立つようなり、通行への支障はほぼないものの、以前よりも荒れた雰囲気です。
道脇にはショウジョウバカマが咲いているけど、標高が下がってもイワカガミに開花の気配はなし。
P705の辺りからはアセビやシキミの花が咲き乱れるぐらいとなり、植生の変化がつぶさに感じられるようになります。
ヤケ山に到着、後はもう下るのみかな。
昨年の台風による被害なのか、ここからも倒木が目立ちます。
順調に下り、涼峠を経て、滝見台から楊梅の滝を見やります。
ゆっくりと見ていたいけど、電車に乗り遅れたくないので、早々に下って行きます。
シシガ谷に架かる橋を渡り、登山口に到着。
電車には間に合いそうなので、舗装路を走らずに済んで良かった。
北小松駅に到着し、今回も無事にゴールです。
バイカオウレンをたくさん見られたし、初めてのルートを歩いて未踏のシャクシコバの頭の登頂も果たしました。
釈迦岳からヤケオ山への尾根歩きは素晴らしく、今回も堪能しました。
山歩きの醍醐味を凝縮したような山行となり、改めて比良山系の魅力を感じ取ったように思います。
これから咲く春の花を求めて、また近いうちに出かけよう。
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