黒金山,乾徳山,北奥千丈岳,国師ヶ岳,甲武信ヶ岳 〜西沢渓谷IN/OUTで5Kピークを巡る2泊3日〜

2019年05月02日(木) ~ 2019年05月04日(土)

• GPS: 56:55
• 距離: 46.9km
• 登り: 4,654m
• 下り: 4,647m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:01
• 休憩: 0:41
• 合計: 7:42

距離 14.4km 登り 1,984m 下り 1,507m

4:46 西沢渓谷駐車場
5:00 5:02 ねとりインフォメーション
5:05 5:06 近丸新道登山口
5:10 徳ちゃん新道登山口
5:18 二俣吊橋
5:26 三重ノ滝
6:10 6:21 七つ釜五段の滝
6:23 6:37 西沢渓谷終点
7:23 紅葉台
8:57 牛首
9:08 牛首ノタル
9:57 黒金山
10:00 大ダオ分岐
10:29 笠盛山
11:08 11:09 水ノタル
11:21 11:24 乾徳山
11:35 11:40 髭剃岩
12:06 扇平
12:09 月見岩
12:21 12:25 役小角像
12:28 高原ヒュッテ

2日目

• 山行: 9:02
• 休憩: 1:27
• 合計: 10:29

距離 13.8km 登り 1,495m 下り 694m

4:25 国師ヶ原
4:27 高原ヒュッテ
4:32 役小角像
4:46 4:48 月見岩
4:57 4:59 扇平
5:23 5:30 髭剃岩
5:47 5:50 乾徳山
5:59 水ノタル
6:30 笠盛山
7:09 7:13 大ダオ分岐
7:54 大ダオ
8:10 トサカ
9:22 10:02 ゴトメキ(御止木)
10:31 白檜平(窪平)
12:17 12:42 奥千丈岳
14:16 14:17 北奥千丈岳
14:23 三繋平
14:32 前国師ヶ岳
14:44 14:47 夢の庭園
14:54 大弛峠

3日目

• 山行: 8:39
• 休憩: 1:00
• 合計: 9:39

距離 18.5km 登り 1,176m 下り 2,440m

3:56 大弛峠
4:07 4:12 夢の庭園
4:36 前国師ヶ岳
4:40 三繋平
4:47 国師ヶ岳
6:14 国師ノタル
7:03 7:08 東梓
8:07 8:08 両門ノ頭
8:40 富士見
9:24 9:25 水師
9:37 2353m地点
10:02 甲武信ヶ岳
10:14 10:51 甲武信小屋
11:08 木賊山
11:13 戸渡尾根分岐
12:08 徳ちゃん新道分岐
13:08 13:19 徳ちゃん新道登山口
13:20 近丸新道登山口
13:35 西沢渓谷駐車場

天候

5/2晴れ 5/3晴れ 5/4晴れのち昼前から雷雨(標高上は霰(あられ))

アクセス

利用交通機関：

自家用車

4:30西沢渓谷無料駐車場
出発時7-8台ほど

コース状況／危険箇所等

【全体】
2000mより上で積雪あり、一部凍結してアイスバーンになっていたりするので、爪はなんらか必要。アイゼンよりはチェーンスパイクの方がいろいろ対応しやすい。
2200mより上はルートと時間帯によって踏み抜き多発。もっとも深いところで膝上くらいまで埋まりました。
【1日目】
乾徳山の岩場は冬山テン泊装備を持って登り降りするのはなかなか難儀でした。バランスを崩さないように注意。
【2日目】
大ダオ〜ゴトメキ〜奥千丈〜北奥千丈まで、基本的にルートが非常に分かりにくい。さらに正規ルートと思われるところが倒木で全く通行不能で大きく迂回を強いられたり。
またゴトメキへの登り2000m越えたあたりから時間が遅くなったせいもあるが、踏み抜き多発。ワカン持って来てよかった。
【3日目】
特に危険箇所なし。

写真

5/2 4:44

長い修理期間を経て、愛車が帰ってきました。
4:44行動開始〜♪

5/2 4:49

車両通行止めのバーを抜けると、いよいよ！って気分になります。まずは西沢渓谷を巡っていきます。

5/2 5:09

ヌク沢。

5/2 5:11

徳ちゃん新道への分岐。2日後にここへ下山します。

5/2 5:18

吊り橋を渡っていく。まだ薄暗い。

5/2 5:21

ここから渓谷の核心部(?)です。

5/2 5:27

大久保の滝。けっこう豪快。

5/2 5:32

三重の滝。

5/2 5:37

ふぐ岩。

5/2 5:37

うなぎの床。

5/2 5:38

人面洞。これよくわかんなかった。左下のがそう？

5/2 5:43

竜神の滝。

5/2 5:46

恋糸の滝。

5/2 5:49

貞泉の滝。

5/2 5:56

母胎渕。

5/2 6:04

カエル岩。無事カエルぜ。

5/2 6:07

方杖橋。

5/2 6:12

ラスト2。七ツ釜 五段の滝。

5/2 6:19

ラスト1。不動の滝。

5/2 6:28

黒金山への登山道と、西沢渓谷の帰りルートの分岐にでました。

5/2 6:33

トイレをお借りし、協力金を100チャリン。

5/2 6:36

黒金山入口です。

5/2 6:43

結構、急です。焦らず行きましょう。

5/2 7:07

シャクナゲがしゅごい。シャクナゲ見るには結構穴場なんじゃないか、ここは？まだシーズン前だけど。

5/2 7:13

特に名もなき巨岩。

5/2 7:22

チェックポイントの紅葉台到着。秋は紅葉がすごいのかしら？

5/2 7:38

標高があがって若干笹原になってきた。

5/2 7:56

雪もこの辺からちらほら。

5/2 8:45

倒木が・・・まあまだ生易しい。

5/2 8:51

ちょっと雪が多くなってきた。

5/2 9:08

牛首のタル到着。

5/2 9:09

気持ちのよい笹っ原。雲がモクモク。

5/2 9:46

牛首のタルから黒金山へ向かう途中。ちょっと足元が不安になり。チェーンスパイク装着。ところどころ踏み抜いたりもしたので、雨具ズボンをゲイターモードに変形。

5/2 9:54

9:54。最初のK。黒金山到着。

5/2 9:55

あっちが明日向かう、北奥千丈岳・国師ヶ岳方面。

5/2 9:55

ズームしたら金峰がちょっぴし見えている。

5/2 9:56

こっちが甲武信？

5/2 9:56

右端が雲取山かな？

5/2 10:01

黒金山から少し下ると、大ダオと乾徳山の分岐に出ます。今日は2個目のKの乾徳山を越えて、高原ヒュッテに泊予定。

5/2 10:30

途中の笠盛山。

5/2 11:11

高原ヒュッテ、国師ヶ原の迂回新道分岐にでました。

5/2 11:15

いよいよ乾徳山〜♪

5/2 11:23

2個目のK。乾徳山到着。

5/2 11:25

明日向かう大ダオと北奥千丈が見えている。遠っ。

5/2 12:07

岩場を慎重に降りて、手洗い水にでました。

5/2 12:08

上空は青空が広がっていますが、富士山は雲に包まれています。

5/2 12:22

前宮跡のお地蔵様にお賽銭。無事に1日目ここまで来れました。ありがとう。

5/2 12:25

役小角像にもお賽銭。ありがとー。

5/2 12:32

12:32本日の宿、高原ヒュッテに到着！

5/2 14:23

国師ヶ原を少し降って、錦晶水を補給。明日に備えて早めに寝ます。同宿の方、グループ3名いらっしゃいました。
1日目 終了〜。

5/3 4:48

おはようございます。2日目の朝、まずは夜明けの富士山から。

5/3 4:56

東の空から日が昇る。今日はどんな日になるか。

5/3 5:21

前日は人が多くて、ちょっと写真とるのを遠慮してましたが、5時台ならさすがに人いない。
まずは髭剃岩。

5/3 5:25

カミナリ岩。ここも慣れないとちょっと怖い。

5/3 5:29

胎内。

5/3 5:30

胎内の。。。産道？
嵩張るテン泊装備が邪魔やし、ザック下ろすのも回収すんのもめんどいので、胎内くぐりはしませんでした。空身なら多分通れる・・・はず。

5/3 5:37

雨乞岩。今日明日は雨降らないでくだされ〜。(という願いむなしく、3日目は・・・(ーー;))

5/3 5:39

やってきました鳳岩。昨日の下りも今日の登りも鎖は一切使わず。まず鎖の左側からとりついて、途中で鎖を越えて右側をよじ登っていくと、意外とすんなり行けます。逆S字みたいなラインどり。鎖に体重預けて腕力で登るの怖い。

5/3 5:44

登りきって下を見下ろす。こわー。

5/3 5:47

というわけで、乾徳山再び。今日は富士山をバックに。

5/3 5:48

この稜線を辿った先が黒金山。山頂直前で分岐になり左へ。大ダオに向かう。

5/3 5:55

乾徳山山頂と、富士山に背中を押され行ってきまーす。

5/3 7:10

大ダオ、黒金山分岐到着。前日黒金山から来てるので、ここから未踏ルートです。

5/3 7:19

爪がないと降りれない。山と高原の地図で破線ルートだけど赤テープ等はけっこう豊富。

5/3 7:21

某ビール会社も応援してくれている。

5/3 7:53

大ダオ到着。

5/3 7:54

明るくとても気持ちのよい笹原です。ここから徳和におりる道があります。

5/3 8:07

大ダオから少し登って振り返ると、乾徳山(右端)から黒金山(左端)への稜線が見えた。

5/3 8:22

ゴトメキへ向かって北西方向に進路を変えると、俄然破線ルートらしくなります。踏み跡うすい。テープまばら。尾根広い。倒木多い。の四重苦。

5/3 8:50

ゴトメキへ向かう登り。段々雪が深くなってくる。当然踏み跡もほとんどなく。踏み抜き多くてどうにも歩きづらい・・・

5/3 8:55

というわけで、じゃじゃーん。ワカン装着。ちと重いがやっぱこの区間は必要なんじゃないかという予想的中。

5/3 9:54

それでも結構登りに難儀し、ようやくゴトメキ到着。遠見山にも行けるようですが・・・今日は行きません。またいつか。

5/3 9:55

遭難碑。死んだら皆神様・仏様。お賽銭を納めて、この後の山行の無事をお祈りしつつ、ご冥福を願う。

5/3 10:14

シラベ平へ降りていく。ワカンは必要。

5/3 10:31

シラベ平到着。

5/3 10:33

ここから先は実線ルートなのでワカンはどうかな？いるかな？と思いつつ北奥千丈岳へ。

5/3 11:47

うっわ。道わかんねえ。。。しかも踏み抜き多発。ワカン持って来てよかった・・・。

5/3 12:03

赤テープは基本まばらです。しかも本道がこの有様。倒木の嵐で全く通れず。適当に迂回。そしてワカンでも多少踏み抜く。こりゃ大変。

5/3 12:19

どうにかこうにか奥千丈岳に到着。大ダオくらいまでで大分時間を稼いだが、ゴトメキ手前からが大ブレーキ。

5/3 14:16

奥千丈から北奥千丈までも、道不明瞭、テープまばら、倒木多い、踏み抜き多発で2時間かかった・・・
でも奥秩父最高点ようやく到着！第3のKです。

5/3 14:17

ここまで来ると金峰も良く見える。
平成最後は金峰2599mでしめ、令和最初は北奥千丈2601mで明けました！

5/3 14:24

ようやくドSな登りが終了し、一路大弛小屋へ。雪はまだ深い。

5/3 14:32

前国師ヶ岳到着。

5/3 14:54

14：54大弛小屋到着〜。
北奥千丈への登りでがんばりすぎたのか、なんかご飯食べる元気がない・・・若干気持ち悪い・・・

5/3 18:01

どうにかこうにか幕営整え、コーラを半分飲んだだけで就寝。大丈夫か明日？？？ 相変わらずフロアレス。寒すぎて寝れない！とかいうことはなかった。2日目終了〜。

5/4 4:36

おはようございます。3日目スタート。
まずはまだ薄暗い前国師。

5/4 4:37

朝ごはんもやっぱり食べれず、残りのコーラ半分飲んで出発。行動食の柿の種をなるべくチョコチョコ意識して食べながら、何とか甲武信をめざそう・・・オレがんばるよ、金峰・・・

5/4 4:49

前日、がんばって乗り越えた北奥千丈をバックに、国師ヶ岳到着。第4のK！

5/4 4:58

国師からの下り。雪は深いが、この時間ならまだよく締まっている。今日はワカンいらない。チェーンスパイクはスタートから甲武信までつけっぱなし。

5/4 6:15

国師のタル。

5/4 6:34

2224mピーク。

5/4 6:56

何か地球外生命体でも、うまれそうなコブ。

5/4 7:09

東梓。

5/4 8:08

両門の頭から、今日通ってきたルートを振り返る。

5/4 8:41

富士見。

5/4 9:25

水師。

5/4 9:38

甲武信、千曲川源流の分岐。

5/4 10:01

よっしゃー、甲武信ヶ岳到着〜♪
第5のKだ〜。

5/4 10:02

来し道を振り返る。今日もがんばった。夕飯、朝飯食えなかったけど、意外にここまで来れちゃいました。

5/4 10:51

甲武信小屋到着。ようやく食欲がちょっと戻ってきて、うどんとポカリをいただき、トイレも使わせてもらって大休憩。

5/4 11:09

甲武信小屋のお姉さんに、木賊山そんな大変じゃないよ、と聞き、うどんで元気が出たので、巻き道を使わず木賊山へ。無事到着！

5/4 11:14

あとは徳ちゃん新道で西沢渓谷へ降りるのみ！なんとか予定ルートを完遂できそう！

5/4 11:21

・・・と思ったら、雲行きが怪しい。大弛のお兄さんに5分5分くらいで奥秩父に雷雨が・・・と聞いていたが、、、

5/4 11:32

結構、降ってきた！霰(あられ)が。
このあとカミナリも真上くらいで鳴り出し、急いで降りていくと霰が雨になって、道がぬかるんで滑ってと、タダでは帰してくれんかった。

5/4 12:59

でも花には嬉しい雨。

5/4 13:01

何かの若葉も、とても気持ちよさそうでした。

5/4 13:09

雷には当たらず無事下山！

5/4 13:35

徳ちゃん新道の入口から駐車場までで大分雨脚強まり、最後はしっとりビショビショに、顔険しい。。。(ーー)

撮影機器：

COOLPIX AW130 NIKON

装備

個人装備

長袖フード付きシャツ(ibex150) ウェストウォーマー(mont-bellメリノEXP) ズボン(phenix夏用) 雨具兼ハードシェル上下(finetrackエバーブレスフォトン) 靴下(smartwool×2) グローブ1(BlackDiamondメッシュ) グローブ2(mont-bell Nomex) グローブ3(ISUKAオーバーミトン) ネックウォーマー(icebreaker) キャップ(patagonia) 毛帽子(smart wool) 防寒着上1(TNFライトヒートベスト) 防寒着上2(mont-bell EXアノラックUS) 防寒着下(NANGA ポータブルダウンパンツ) 防寒着＋(ISUKAダウンブランケット) 着替上下(mont-bell メリノLW長袖&タイツ) 靴(LOWAティカムII) テントシューズ(ISUKAロング) シュラフ(mont-bellダウンハガー900#2) シュラフカバー(SOLビビィライト) マット1(KLYMIT O-zone改) マット2(山と道 Minimalist Pad) ザック(OMM Classic32) アイゼン(snowlineチェーンセンプロ) ワカン(oxtosラチェット式) ご飯(3食分) クッカー(EVERNEWチタン深型640ml+チタンカップ400ml) 火器(EVERNEWチタンアルコールストーブ+ろうそく+ライター+防水マッチ+ファイヤースターター) 武器(シリコンスプーン+MSR折りたたみフォーク) 行動食(柿の種+揚げおかき+ドライフルーツ) 非常食(チョコ) 飲料1(水/EVERNEW 1.5L) 飲料2(スポドリ/salomonソフトフラスク 0.5L) 飲料3(水/salomonソフトフラスク 0.5L) テント(sixmoon designs HeavenTarp) テントマット(SOLエマージェンシーシート) ペグ(MSRブリザードステイク×8) コンパス(SILVA) ヘッドランプ(GENTOS) GPS時計(EPSON MZ-500S) カメラ(Nikon AW130) 筆記用具 山と高原地図 ファーストエイドキット 常備薬 保険証 携帯 サングラス タオル

備考

ティッシュとごはん炊く用のアルミホイル忘れた。。。

感想

da-na-suke

5Kといってもマイナスな意味のKではなく、たまたま今回の設定ルートの主要ピークが全部Kから始まるという(てんくらcheckしてて気付いた)・・・(^^;)。

目的は飛び地になっていた乾徳山のルートを、奥秩父主脈縦走ルートに繋げるということでしたが、この計画なら上手いこと周回で、破線ルートもあり面白そう、、、
実際、ルート的にとても楽しく、ワカンとチェンスパ、寝具のチョイスなんかも上手いことハマって良い旅でしたが、誤算がいくつか。

1．ワカンが必要という読みは当たったけど、だからもうそれはそれで登りが大変。
2．で、登りが大変すぎて、胃腸が全然働かないくらい疲れて、ご飯が食べれない。
3．あとワカンが2日目しか必要なく、1・3日目は単なる1.2kgの重り。

ようするに積雪、残雪期にこのルートはキツイ(K)！
夏だったらもっと良かったのかなー、とシミジミ思う。

ただ最後の雨も含めて、いろんな要素をてんこ盛りにした山行を、なんとかほぼ予定通りに出来た！というのはまたちょっと良い経験になったなと。
お疲れ様でしたー(^^)/♪