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Yamareco

記録ID: 185523
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父

飛龍山・竜喰山・唐松尾山・和名倉山(丹波〜秩父湖)

2012年04月28日(土) ~ 2012年04月29日(日)
 - 拍手
GPS
01:05
距離
33.5km
登り
2,731m
下り
2,810m

コースタイム

■ 4/28(土):
5:30 奥秋キャンプ村
5:42 登山口
7:54 サオラ峠(サヲウラ峠)
9:39 前飛竜
10:39 飛竜権現神社
11:01 飛龍山(2077m)
11:32 飛竜権現神社
11:37 禿岩
13:54 竜喰山(2011.8m)
14:28 将監峠
14:56 山ノ神土
15:41 唐松尾山(2109.2m)
16:23 山ノ神土
16:48 将監峠
16:55 将監小屋(テント泊)

■ 4/29(日):
5:08 将監小屋
5:15 将監峠
5:32 山ノ神土
8:21 二瀬分岐
8:39 和名倉山(白石山)(2036.0m)
9:11 二瀬分岐
11:06 造林小屋跡
12:04 反射板跡地
13:13 秩父湖(大洞橋)
天候 ■ 4/28(土): 晴れ
■ 4/29(日): 晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年04月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
■ 行き: JR奥多摩駅〜(西東京バス)〜丹波バス停
■ 帰り: 三峯神社から秩父湖の自由乗降区間〜(西武観光バス)〜西武秩父駅
コース状況/
危険箇所等
■ 丹波の登山口に登山ポストは見当たらず。自分はJR奥多摩駅の登山届提出箱に入れてきた。

■ 登山道ではアイスバーン状の残雪、崩れやすい細い道、落石跡、崩落気味の沢、倒木、岩場など、注意が必要な箇所が結構あった。

■ 千代蔵休ン場〜和名倉山山頂、二瀬分岐〜秩父湖の破線ルートは道迷いに注意。赤テープ等の目印や踏み跡はあるので、それら両方を見失わないよう集中していれば大丈夫だと思う。
出発前夜は丹波の奥秋キャンプ村でテント泊。自分しか宿泊者がいなかったので、炊事場の屋根の下にテントを張らせてもらった(写真は撤収後)。
出発前夜は丹波の奥秋キャンプ村でテント泊。自分しか宿泊者がいなかったので、炊事場の屋根の下にテントを張らせてもらった(写真は撤収後)。
丹波川にかかる橋から北を望む。正面に見えるピークがたぶんサオラ峠。まずはあそこまで登らないといけないようだ。
丹波川にかかる橋から北を望む。正面に見えるピークがたぶんサオラ峠。まずはあそこまで登らないといけないようだ。
R411を丹波バス停のほうへ戻り、民家の横から登山口方面へ入る。
R411を丹波バス停のほうへ戻り、民家の横から登山口方面へ入る。
この道標に惑わされて道を間違え、大きくタイムロス(写真にある細い道ではなく、車道をそのまま進むのが正解)。
この道標に惑わされて道を間違え、大きくタイムロス(写真にある細い道ではなく、車道をそのまま進むのが正解)。
ようやく正しい道に復帰。裏向きになっている一番上の道標には「至サヲウラ方面」と書かれている。ここから動物避けフェンスの中を通っていく。
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ようやく正しい道に復帰。裏向きになっている一番上の道標には「至サヲウラ方面」と書かれている。ここから動物避けフェンスの中を通っていく。
物々しいフェンスの扉には「熊出没注意」。しばらくの間、ときどきホイッスルを鳴らしながら歩いた。
物々しいフェンスの扉には「熊出没注意」。しばらくの間、ときどきホイッスルを鳴らしながら歩いた。
山腹を登っていく。ところどころにミツバツツジが咲いていた。
山腹を登っていく。ところどころにミツバツツジが咲いていた。
開けたサオラ峠に到着。
開けたサオラ峠に到着。
サオラ峠からしばらくは、なだらかな気持ちのいい道を歩く。
サオラ峠からしばらくは、なだらかな気持ちのいい道を歩く。
やがて尾根が細くなり、岩場や木の根道の急登が続く。
やがて尾根が細くなり、岩場や木の根道の急登が続く。
前飛龍に到着(ガイドブックによると、本当の頂上はこの少し先のようだ)。
前飛龍に到着(ガイドブックによると、本当の頂上はこの少し先のようだ)。
傍らにある岩塊に登ってみる。
傍らにある岩塊に登ってみる。
岩の上から南東方向の景色。登ってきたミサカ尾根(右奥へ続く尾根筋)と、奥多摩の山々が見える。
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岩の上から南東方向の景色。登ってきたミサカ尾根(右奥へ続く尾根筋)と、奥多摩の山々が見える。
前飛龍を過ぎると残雪が現れ始める。
前飛龍を過ぎると残雪が現れ始める。
一旦クマザサの平坦な道になった後、再び岩と木の根道が続く。
一旦クマザサの平坦な道になった後、再び岩と木の根道が続く。
飛龍権現神社の分岐。
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飛龍権現神社の分岐。
傍らには小さな祠。結構たくさんのお賽銭があった。
傍らには小さな祠。結構たくさんのお賽銭があった。
飛龍山山頂に到着。
飛龍山山頂に到着。
あれっ、標柱に何も書いてない・・・!? 不思議に思いつつ、何枚か写真を撮る。
あれっ、標柱に何も書いてない・・・!? 不思議に思いつつ、何枚か写真を撮る。
どこかに山名が書かれた板が落ちていないか・・・と標柱の裏側に回ってみると、なんとこっちに書いてあった!
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どこかに山名が書かれた板が落ちていないか・・・と標柱の裏側に回ってみると、なんとこっちに書いてあった!
飛龍権現の分岐に戻り、ちょっとその名に抵抗を感じる「禿岩」に寄る。
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飛龍権現の分岐に戻り、ちょっとその名に抵抗を感じる「禿岩」に寄る。
禿岩。山の斜面に突き出た岩場になっている。
禿岩。山の斜面に突き出た岩場になっている。
禿岩からの景色・南西方向。中央にあるのが大菩薩嶺。空気が澄んでいれば、その奥に富士山が見えるはずなのだが。
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禿岩からの景色・南西方向。中央にあるのが大菩薩嶺。空気が澄んでいれば、その奥に富士山が見えるはずなのだが。
禿岩からの景色・西方向。中央にあるのが国師ヶ岳、北奥千丈岳。
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禿岩からの景色・西方向。中央にあるのが国師ヶ岳、北奥千丈岳。
禿岩からの景色・これから向かう北西方向。中央にあるのが竜喰山(りゅうばみやま)で、写真右奥のなだらかな山頂が和名倉山。左側には唐松尾山などを経て左奥に甲武信岳が見える。
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禿岩からの景色・これから向かう北西方向。中央にあるのが竜喰山(りゅうばみやま)で、写真右奥のなだらかな山頂が和名倉山。左側には唐松尾山などを経て左奥に甲武信岳が見える。
将監峠へ続く縦走路にも、ところどころに残雪が。アイスバーン状で滑りやすい。
将監峠へ続く縦走路にも、ところどころに残雪が。アイスバーン状で滑りやすい。
飛龍山から続く稜線を振り返る。
飛龍山から続く稜線を振り返る。
飛龍山からの縦走路は、岩の乗り越えがあったり崩落気味の沢があったりで、思っていたほど歩きやすくなかった。写真のような桟橋を渡るところも2ヶ所ほどあった。
飛龍山からの縦走路は、岩の乗り越えがあったり崩落気味の沢があったりで、思っていたほど歩きやすくなかった。写真のような桟橋を渡るところも2ヶ所ほどあった。
縦走路の途中から斜面に取り付き、クマザサのヤブを直登して竜喰山へ向かう。写真は斜面の中ほどから下を振り返ったところ。
縦走路の途中から斜面に取り付き、クマザサのヤブを直登して竜喰山へ向かう。写真は斜面の中ほどから下を振り返ったところ。
まずは上方に見える鞍部を目指す。
まずは上方に見える鞍部を目指す。
鞍部に登り着き、ここから稜線上を竜喰山へ向かう。山頂へ続くわずかな踏み跡にはいたるところに鹿の糞が散乱していて、獣道でもあるようだ。
鞍部に登り着き、ここから稜線上を竜喰山へ向かう。山頂へ続くわずかな踏み跡にはいたるところに鹿の糞が散乱していて、獣道でもあるようだ。
鞍部から反対の大常木山方向にも、うっすらと踏み跡があった。
鞍部から反対の大常木山方向にも、うっすらと踏み跡があった。
何度かにせピークに騙された後、竜喰山山頂に到着。ひっそりしているかと思いきや、おばさま方約10名(おじさま1〜2名を含む)の集団が!
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何度かにせピークに騙された後、竜喰山山頂に到着。ひっそりしているかと思いきや、おばさま方約10名(おじさま1〜2名を含む)の集団が!
置いてあった看板を手に記念撮影。それにしても、2012年辰年で話題になった山なのに、ひとつも2012と書かれた標識がないとは・・・。
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置いてあった看板を手に記念撮影。それにしても、2012年辰年で話題になった山なのに、ひとつも2012と書かれた標識がないとは・・・。
竜喰山山頂から将監(しょうげん)峠の間は通る人が多いのか、赤テープ等があり踏み跡もはっきりしていた。ただ、稜線を歩いてくると、山頂を直進ではなく90度左へ曲がる感じなので注意。
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竜喰山山頂から将監(しょうげん)峠の間は通る人が多いのか、赤テープ等があり踏み跡もはっきりしていた。ただ、稜線を歩いてくると、山頂を直進ではなく90度左へ曲がる感じなので注意。
正面に唐松尾山方面が見える(一番高いところではなく、左端のピークが唐松尾山)。
正面に唐松尾山方面が見える(一番高いところではなく、左端のピークが唐松尾山)。
見晴らしのいい箇所を過ぎた後、クマザサの斜面を下って縦走路に降り立った(写真は振り返って見たところ)。将監峠から竜喰山へ登る場合は、この赤テープのあるところから斜面に取り付くことになる。
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見晴らしのいい箇所を過ぎた後、クマザサの斜面を下って縦走路に降り立った(写真は振り返って見たところ)。将監峠から竜喰山へ登る場合は、この赤テープのあるところから斜面に取り付くことになる。
将監峠に到着。ここでお泊り用品一式(テント、シュラフ、マット)をデポして、唐松尾山まで往復する。
将監峠に到着。ここでお泊り用品一式(テント、シュラフ、マット)をデポして、唐松尾山まで往復する。
この頃にはかなり脚が疲れていたので、眺めがいいという西御殿岩はパス。きっとまた来る機会があるだろう。
この頃にはかなり脚が疲れていたので、眺めがいいという西御殿岩はパス。きっとまた来る機会があるだろう。
唐松尾山山頂に到着。あまり見栄えのしない山頂だったが、後でガイドブックを調べると北の岩場からの展望がよいそうだ(そうと知っていれば行ったのに〜)。
唐松尾山山頂に到着。あまり見栄えのしない山頂だったが、後でガイドブックを調べると北の岩場からの展望がよいそうだ(そうと知っていれば行ったのに〜)。
将監峠へ戻り、広々とした気持ちのいい斜面を下りていく。将監小屋と色とりどりのテントが見えてきた。
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将監峠へ戻り、広々とした気持ちのいい斜面を下りていく。将監小屋と色とりどりのテントが見えてきた。
階段状になったテント場にテントを張る。1日中足を締め付けていた登山靴を脱いでほっと一息。今日の行動時間は11時間以上。さすがに疲れた〜。
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階段状になったテント場にテントを張る。1日中足を締め付けていた登山靴を脱いでほっと一息。今日の行動時間は11時間以上。さすがに疲れた〜。
水場は小屋のすぐ脇にあり、徒歩0分。水量も豊富で勢いよく流れ出ていた。
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水場は小屋のすぐ脇にあり、徒歩0分。水量も豊富で勢いよく流れ出ていた。
翌朝。5時過ぎに出発。山の端から朝日が差してきた。
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翌朝。5時過ぎに出発。山の端から朝日が差してきた。
あれがリンノ峰だろうか?
あれがリンノ峰だろうか?
竜喰山と将監峠を振り返る。
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竜喰山と将監峠を振り返る。
南には大菩薩嶺、そして富士山。
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南には大菩薩嶺、そして富士山。
あれが西仙波か、それとも東仙波か・・・? このへんは地名の標識がなく(あるいは見落としたか)、どこがどこだかわからぬまま通り過ぎてしまった。
あれが西仙波か、それとも東仙波か・・・? このへんは地名の標識がなく(あるいは見落としたか)、どこがどこだかわからぬまま通り過ぎてしまった。
カバアノ頭。和名倉山への登山道からは外れたところにある。
カバアノ頭。和名倉山への登山道からは外れたところにある。
東仙波、西仙波、唐松尾山方面を振り返る。
東仙波、西仙波、唐松尾山方面を振り返る。
和名倉山方面。木々が茂ったピークのひとつ向こうにあるのが山頂のようだ。
和名倉山方面。木々が茂ったピークのひとつ向こうにあるのが山頂のようだ。
二瀬分岐。ここから東へ向かう。
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二瀬分岐。ここから東へ向かう。
家族に伝えたか? 伝えてません・・・。
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家族に伝えたか? 伝えてません・・・。
途中で開けた場所に出る。たぶんここが千代蔵休ン場だろう。
途中で開けた場所に出る。たぶんここが千代蔵休ン場だろう。
やがてうっそうとした樹林帯に入る。木々の間が狭く、ザックにくくりつけたマットが引っかかって難渋した。
やがてうっそうとした樹林帯に入る。木々の間が狭く、ザックにくくりつけたマットが引っかかって難渋した。
和名倉山山頂に到着。遠くから見たときも平坦な山だったが、ピークという感じはせず眺望もない。
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和名倉山山頂に到着。遠くから見たときも平坦な山だったが、ピークという感じはせず眺望もない。
この写真で「禿岩」に反応した理由がバレるか。
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この写真で「禿岩」に反応した理由がバレるか。
二瀬分岐に戻り、秩父湖へ向かう。2万5千分の1の地形図には描かれておらず、「山と高原地図」でも破線になっているルートだが、テープや踏み跡がありさほど迷いやすくはない。
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二瀬分岐に戻り、秩父湖へ向かう。2万5千分の1の地形図には描かれておらず、「山と高原地図」でも破線になっているルートだが、テープや踏み跡がありさほど迷いやすくはない。
北の斜面は残雪が多いところも。
北の斜面は残雪が多いところも。
北ノタルを過ぎ、その先のピークは東側の斜面を巻いていく。細い道でやや歩きにくい。
北ノタルを過ぎ、その先のピークは東側の斜面を巻いていく。細い道でやや歩きにくい。
「この先、スズタケのヤブ 遭難多し!」の張り紙が。
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「この先、スズタケのヤブ 遭難多し!」の張り紙が。
といってもしばらくの間はヤブも現れず、明瞭な尾根筋を迷うことなく進む。
といってもしばらくの間はヤブも現れず、明瞭な尾根筋を迷うことなく進む。
やがて特徴に乏しい平坦な場所に出る。この先がスズタケのヤブになっていて、どっちへ進めばいいか迷ってしまった。さっきの張り紙は脅しじゃなかったか。
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やがて特徴に乏しい平坦な場所に出る。この先がスズタケのヤブになっていて、どっちへ進めばいいか迷ってしまった。さっきの張り紙は脅しじゃなかったか。
少しさまよった後、落ち着いてもう一度下ってきた場所に戻ってみると、赤テープと白テープ(写真ではわかりにくいが、右側の木の幹に巻かれている)の間に踏み跡が続いているのを見つけた。やはり「よく見ること」が肝心だ。
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少しさまよった後、落ち着いてもう一度下ってきた場所に戻ってみると、赤テープと白テープ(写真ではわかりにくいが、右側の木の幹に巻かれている)の間に踏み跡が続いているのを見つけた。やはり「よく見ること」が肝心だ。
そこから先は人1人通るのがやっとの幅の、ヤブの中の踏み跡が続く。踏み跡自体は明瞭だが、スズタケの葉が茂るとヤブ漕ぎのようになりそう。また、テープが巻かれた木が倒れてしまっているものも多く、定期的に整備してくれる人がいないと迷ってしまいそう。
そこから先は人1人通るのがやっとの幅の、ヤブの中の踏み跡が続く。踏み跡自体は明瞭だが、スズタケの葉が茂るとヤブ漕ぎのようになりそう。また、テープが巻かれた木が倒れてしまっているものも多く、定期的に整備してくれる人がいないと迷ってしまいそう。
スズタケのヤブを抜けると、足元がザラザラと崩れやすい斜面を下る。
スズタケのヤブを抜けると、足元がザラザラと崩れやすい斜面を下る。
名前はわからないが、緑の葉と紫色の花が付いた群生が。春なんだなあ。
名前はわからないが、緑の葉と紫色の花が付いた群生が。春なんだなあ。
造林小屋跡。というより、もう跡形もない感じ。
造林小屋跡。というより、もう跡形もない感じ。
小屋跡の脇には、なぜか一升瓶(?)が大量に散乱していた。夜な夜な酒盛りをしていたわけではないだろうし、何に使われていたのだろう?
小屋跡の脇には、なぜか一升瓶(?)が大量に散乱していた。夜な夜な酒盛りをしていたわけではないだろうし、何に使われていたのだろう?
森林軌道跡の車輪と線路。
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森林軌道跡の車輪と線路。
しばらくは軌道跡を進む(撤去されたのか線路はない)。ほとんど高低のない道だが、倒木や落石跡、崩落箇所が多く荒れている。廃道になりかけという感じ。
しばらくは軌道跡を進む(撤去されたのか線路はない)。ほとんど高低のない道だが、倒木や落石跡、崩落箇所が多く荒れている。廃道になりかけという感じ。
なぜ東京大学?
東京大学の看板から振り返って見たところ。ここから斜面を下る道が分岐していたが、軌道跡をもう少し先へ進む。
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東京大学の看板から振り返って見たところ。ここから斜面を下る道が分岐していたが、軌道跡をもう少し先へ進む。
間もなく平らな場所に出た。ここが反射板跡地だろう。
間もなく平らな場所に出た。ここが反射板跡地だろう。
傍らに「登尾沢ノ頭」と書かれた標識もあったが、ピークはここではなくさらに上にあるはず。
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傍らに「登尾沢ノ頭」と書かれた標識もあったが、ピークはここではなくさらに上にあるはず。
秩父湖方面を示す標識。靴紐を締め直し、ここから急斜面を下っていく。
秩父湖方面を示す標識。靴紐を締め直し、ここから急斜面を下っていく。
やがて尾根がはっきりしてくる。
やがて尾根がはっきりしてくる。
しばらくは尾根筋を下るが、途中でほぼ直角に右へ曲がり、そこからは再び斜面を下っていく。
しばらくは尾根筋を下るが、途中でほぼ直角に右へ曲がり、そこからは再び斜面を下っていく。
樹間に秩父湖の緑色の湖面を見ながらぐんぐん下り、T字状の分岐を左へ進むと長い吊り橋(大洞橋)に着いた。
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樹間に秩父湖の緑色の湖面を見ながらぐんぐん下り、T字状の分岐を左へ進むと長い吊り橋(大洞橋)に着いた。
吊り橋のたもとの道標。歩いてきた左側は「行き止まり」と書かれているが、登山道はある。
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吊り橋のたもとの道標。歩いてきた左側は「行き止まり」と書かれているが、登山道はある。

感想

■ 今回の目的
 ゴールデンウィーク。日帰りでは困難な山ということで、以前からなぜか気になっていた和名倉山(白石山)と、2012年辰年にちなんで話題になった竜喰山(標高2011.8mで四捨五入すると2012m)に登ることにした。丹波から秩父湖へ縦走するコースを設定し、途中の将監小屋でテント泊。

 JR奥多摩駅から丹波行きのバスは、朝イチの便でも丹波着が9:30。それから登り始めたのではあまりに遅すぎる。なので前日(4/27)の午後に半日年休を取って、その日の最終便(17:45丹波着)で丹波まで行き、奥秋キャンプ村でテント泊することにした。自分と同じようなことを考える人がほかにもいるかと思ったが、その日の奥秋キャンプ村の宿泊者はテント・バンガロー含めて自分1人だけ。貸切状態だった。

 今までテント泊は1泊しかしたことがなかったが、今回2日続けてテント泊にしたのは上記の理由と安上がりなことに加えて、もうひとつ理由がある。もし今後アルプスを縦走したいなどと思った場合、テントの2泊や3泊は当然のようにできなければならない。そのためのトレーニングとして、あえてバンガローや小屋泊ではなくテント泊を選んだ。整備されたキャンプ場と山中とではだいぶ条件が違うが、徐々に経験を積んでいくということで。

■ 山行の感想
 前飛龍や禿岩、山ノ神土から和名倉山方面へ向かう区間など眺めのいいところもあったが、全体的には無味乾燥な登山道と展望のきかない山が多く、あまり好き好んで行くルートではないなあ・・・というのが率直な感想。もちろん、それでつまらなかったわけではないが。

■ 思わぬ暑さと水分不足
 今回は荷物が重くなるのを嫌って、2日とも水を必要最低限しか持たなかった。しかし予想外の暑さ(下界では夏日だったそうだ)で喉が渇き、完全に水分補給が足りなかった。そのせいでパフォーマンスがかなり落ちたと思うし、下手をすれば熱中症になるところだった。

 荷物が重くなっても水は持つべし、でも荷物が重いと余計に疲れる・・・。将監小屋のような潤沢な水場がたくさんあればいいのだが(喉がカラカラで辿り着いた将監小屋の水の美味かったこと!)、難しい問題だ。やっぱり身体を鍛えて、少しでも重い荷物を持てるようになるしかないか。

■ 軍手が必要
 アイスバーン状になった残雪で足を滑らせ、2回後ろに転んでしまった。いずれも氷そのものではなく、氷の下にある木の根で滑ったのが原因。そのうち1回は、手をついたときに手のひらを擦りむいてしまった。もし軍手(手袋)をはめていれば防げた怪我で、以前八ヶ岳のテント内で軽度の凍傷になったときも軍手をしていれば防げたはず。どうも自分にとって、軍手は必需品のようだ。

■ 偶然の再会
 2日目、東仙波から和名倉山へ向かう途中で、3月11日に三ツドッケへ登ったときにお会いした男性2人組とすれ違った。こんなにたくさんの山がある中で再会するなんて、すごい偶然! 聞けば秩父湖から入山して丹波へ下るそうで、自分と正反対のルートだ。二瀬分岐からの破線ルートの状況を詳しく教えてもらい、参考になった。

 お名前は聞かなかったが、もし2度目の再会があったら聞くことにしよう。それにしても、すれ違ったのはたしか7時台。とてもその日の朝に秩父湖を出発したとは思えない(半日はかかるはず)ので、どこか途中で泊まったのだろうか?

■ 帰りは大混雑
 これまでは帰りのバスや電車で座れないということはまずなかったのだが、今回は秩父という観光地に加えて好天のゴールデンウィーク。バスも電車も満員で、ほんの少ししか座れなかった。登山靴を履いた足が疲れて非常に辛かった。

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コメント

シブいっすねえ。
スミマセン。奥秩父ってどこがどこだか、サッパリ分かりません。

こういうところを歩くと、きっとルーファイスキルがアップするのでしょうねえ。ウーム、見習わなければ…

PS 帽子の下の秘密暴露ありがとうございました。
2012/5/1 22:04
マイナーですかね〜
geraniumさん、こんにちは。
私もあまり詳しくなくて、途中で見えた山名はみんな後からカシミールで調べたものです。
どっちかっつーとマイナーな地域かもしれませんが、将監峠はよかったですよ!
秘密、バレましたか(笑)。
暑くてうっかり帽子を脱いで写真を撮ってしまいました。
2012/5/2 6:48
なるほど!キャンプ場で前泊ね!
はじめまして。

丹波から将監小屋へ向かうのに、バスの時間不便だなぁと思って
色々探していたら、このレコに出会いました。

なるほど、丹波のキャンプ場で前泊とはナイスアイデア!
いただきっス

まだ若干の残雪があるようですが、軽アイゼンとかはなくても大丈夫そうですか?
荷物が重いと、余計に足元が滑りやすいですよね…。
2012/5/6 21:55
奥秋キャンプ村、お勧めです
chunkichiさん、はじめまして。
前日半休を取る必要はありますが、キャンプ場はお勧めです。
私が泊まった奥秋キャンプ村は、持込テント宿泊+環境衛生協力費でわずか700円でしたし。
(近くにある「奥秋テント村」は、3000円以上するようなのでお間違いなきよう・・・)

私が登ったときは、軽アイゼンがあったほうがいいな〜というところが何ヶ所かありました。
ただ着脱が面倒ですし、必要ない区間も多いですからね〜。
持っていくなら、6本ではなく軽量な4本で十分かと思います。
2012/5/7 8:02
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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