大峰奥駈 吉野 〜 八経ヶ岳

2012年04月27日(金) ~ 2012年04月29日(日)

• GPS: 55:00
• 距離: 44.7km
• 登り: 3,565m
• 下り: 3,004m

コースタイム

4月27日晴れ、ド晴れ
観音峯登山口駐車場よりバス、電車で吉野へ
吉野9:00-大天井茶屋跡16:00

4月28日晴れ、更にド晴れ　手加減してくれ
茶屋跡5:00-五番関7:00-山上が岳9:00-大普賢岳13:05-行者還小屋16:30

4月29日晴れ、もはや雨降りがどんなだったか思い出せない
行者還小屋4:30-八経ヶ岳9:00-林道終点12:30-熊渡13:30-駐車場14:30

アクセス

利用交通機関：

電車 バス 自家用車

コース状況／危険箇所等

雪は弥山小屋から八経ヶ岳へ登る途中に少しあるだけでアイゼン等は不要でした

水場の水は二蔵近く、小篠、行者雫水ともに綺麗な水がでていました

とはいえこの3日は晴れ方が夏みたいな上に乾燥がすごくて水分をとっても摂っても

すぐに喉や唇が乾いてキツかったです

写真

4/27 5:28

5時頃観音峰登山口駐車場へ近くのバス停から7時31分のバスに乗るか、川合まで出て7時10分のバスに乗るか公共交通機関を乗り継ぐ場合、この差はでかいよね

4/27 5:29

で、川合まで歩いていくことにする、トンネルは明るいんで怖くはない、怖くはないっ!

4/27 6:27

小一時間かけて川合のバス停へ、斜向かいにある交番に登山届を出す。

4/27 6:30

途中で買ってきたおにぎりなぞを頬張りながらバスを待つ　

4/27 7:12

バス来た!
高まるぅぅううっー!

4/27 8:11

下市口駅着、自分1人が完全に浮いてる。世間はまだ平日なので当たり前だけどw
周りからの「何だよお前もう休みなのかよ」という視線をやりすごしながら　ほとんど人の居ない吉野行き方面の乗り場ですごす
天気は晴れ、勝った!

4/27 8:35

吉野駅着　立派な駅舎(屋根だけ)

4/27 8:35

4/27 8:41

4/27 8:56

ここからしばらくは観光、入国の目的は?と問われれば即座に『すぅわいとしーんぐ』って答えれる

4/27 9:30

ココは抑えておくでしょう

4/27 9:31

何か特別に何かを見れるらしいので(不勉強極まりないw)1000円払ってでかザック背負ったまま中を徘徊wいやしかしあの仏像の迫力はガチやった

4/27 9:54

続いて吉水神社へ　パワースポットで印を切ってえ〜いっ!とか言ってた、でかザック背負ったDQNは私です。(看板に書いてあったやり方を忠実に実行しただけです)

4/27 10:04

4/27 10:08

新緑のモミジの破壊力たるや　視力が4.0になって服が透けて見えるようになるんじゃねーかと思うわけないでしょ

4/27 10:59

観光はここまで　俗世にわかれを告げていざ奥駈へ

4/27 11:41

ものの30分でコシアブラに気を取られるなど
こいつは晩飯の焼きそばの中へ放り込まれました

4/27 11:42

昼飯は吉野で買ってきた柿の葉寿司　
木の箱入りで、もう少しゴミにならないの無いの?って聞いたら『これが一番環境にいいパッケージなんだ』と力説しながら包装紙にくるんでビニール袋に入れてわたしてくれた。え?

しかし、うめぇ

4/27 13:31

足摺着　大峰の避難小屋は概ね手入れがされてて綺麗

4/27 13:32

ただしここで1人で泊まるのは無理ww

4/27 14:18

続いて二蔵宿小屋

4/27 14:20

ここも綺麗、一応本日の目標はここなので水場で水を汲んだが時間はまだ15時前　天候は晴れ、気圧配置を見ても強風が吹く可能性も低いので場所があればどこでもテントは張れるし　少しでも先に進もう

4/27 14:27

二蔵より6〜7分歩いたところにある水場

4/27 17:24

1時間ほど登ったところに(大天井岳山頂手前)に良さげな広場を発見。　
本日はここをキャンプ地とする!
メシ喰って寝ちゃおうと思ったけどヘリコプターが日没までひっきりなしに飛んでた、何かあったんかな?

4/28 3:36

大阪方面の夜景を眺めながら柿の葉寿司の残りを頬張る。そして寝る

4/28 4:44

2日目　夜中にテントの周りを動物がウロウロして浅い眠りしかとれず、やや不機嫌に4時半出発
そしてのっけからモーニング虎ロープ、
こいつを擬人化したら魔女的な何かになるね、いやならないね

4/28 4:47

夜明け前に大天井ヶ岳着、看板の字面が心なしか怖い、暗いからだけではないような
ここで御来光をとも思ったけど先が長いので気づかなかった事にして5時半ごろにアレ?いつの間に?　っていう作戦。確信犯

4/28 5:28

五番関着、これが何度も誰かの写真で見てきた結界の門か
実際にこの目で見ると違って見える　かと思ったけどそうでもなかった　

4/28 5:58

苔むす登山道をてくてく　ずっと同じような道が続くので自分がどれぐらい歩いたのかっていう感覚がおかしくなってくる　アレ?もうここまで来た?って得した気分になったのは3日間で2回だけだったという衝撃の事実は置いておく

4/28 6:01

そのうちの1回目がここ、鍋カツギ行者
どんな云われがあるのか知らないけど随分強引だなぁとか　錆びた中華鍋みないなの眺めながら先を急ぐ、
もはやここが修行道である事など頭の片隅にもない

4/28 7:09

洞辻茶屋着。この辺から道の整備の行き届き具合が飛躍的に向上する。
茶屋に仏像に階段に・・・　もはやチャラい

(再度確認しますがここはとてもアレな所で歴史的にもうんたらかんたらな場所です、可笑しいのは僕の頭です)

4/28 8:18

をぉ、ここが有名な縄に縛られて吊るされる西の覗の岩だな!　いやーチャラい!　そして空が青い!!そして昨日奥千本を後にしてから誰にも会わない!!!(そろそろ寂しいらしい)

4/28 8:20

西の覗から下を覗いてみた、チャラくない、ごめんなさいゴメンナサイ

4/28 8:42

チャラいとかいいながら予定よりずっと時間を使って徘徊w　ここで参道を工事する人に会った、人類の生存を24時間ぶりに確認、論文でも書こうと話を聞いていたら昨日のヘリコプターはこの工事の資材をピストン輸送してたからだったという　たいして面白くもないオチを拾って先へ

4/28 8:48

5月3日に開いたらそれはそれはチャr・・・　もとい賑やかになるであろう世界遺産を前に佇む。
静かに悦に入ろうと思ったけど隣で重機&石切サンダーが唸りを上げるステキ空間で自分が山上にいるのか下界にいるのか分からなくなってくる。

4/28 9:51

人類生存の確認もできたので先へ進む。
小篠宿着、テントが一張りあった　

4/28 9:51

避難小屋の中、外国のエロいマッサージしてくれるところじゃないよ!　(ここまで結構な時間と距離を歩いてきたけど、今のところ何の徳も積んでないらしい)

4/28 10:51

近くの水場、ここの水は美味しかった!
ここで大休止、昼飯喰ってコーヒー沸かしてくつろぐ
『さて、先を急ぐとするか』『イヤじゃ、ワシは行きとーない!』という内容の小芝居を脳内で繰り広げつつ身支度を整える

4/28 13:21

水太覗

4/28 14:39

このあたりが一番キツかった　鎖、梯子、鎖、鎖、階段、虎ロープぐらいな勢い　七曜岳に着いたころには完全に脚力を使いきってた　

4/28 14:45

4/28 16:10

行者雫水も綺麗で美味しくて量も申し分なし

4/28 16:21

白目を向きながら行者還小屋へたどり着く

4/28 16:23

先着者が2名、小屋の中は2部屋に分かれてて片方にはロフトもあるが
この人　先に着いたからってこの荷物の広げかたは無いだろ1人で篭ってオ○ニーでもするつもりか、そうなのか　ならしょうがないね

4/28 16:23

もう一部屋の人はもはや後光がさすレベルw
この後、更に二人の方が自分と同じく息も絶えだえにたどり着いて、どう思ったか二人共こちらの部屋で装備を解いて就寝してた(うち、女性1名)

4/28 16:57

自分も結構派手にイビキかいちゃうんで極力迷惑にならないように重い荷物を背負ってロフトに上がる
それにしても綺麗で快適な避難小屋だった

4/29 3:41

2日目にして靴擦れをおこす、コレを持ってきててよかった。パッキングをしていたときの自分を褒めてやりたい。ただし日焼け止めを家にリップクリームを車に忘れてきた自分にはケツバットな

4/29 5:08

翌朝4時半に出発、途中の稜線で御来光を拝む
少しは真っ当な人間になってきた気がするがよく考えてみたら単純に疲れてるだけだった

4/29 5:49

廃墟もある　そして地図にも廃墟と書いてある
皆が認める公認の廃墟、廃墟オブ廃墟である

4/29 8:04

そしてついにバチが当たる。
ば、ば、バッテリー落としたぁあああああああ
宿便まで出てスッキリしましたってか!?
下痢の俺でももう少し頑張るで!嘘だけど
流石に戻って探すとか時間的にも体力的にも無理なんで八経ヶ岳まではiphoneで写真を撮りながら
八経ヶ岳についたら昨日まで使っていた残り17%の予備バッテリー使うことにする。
そして僕はこれを境に真人間になります。

4/29 8:04

弥山小屋着

4/29 8:06

こんなクローズドな営業小屋見たことないわwww
ささくれた心に来るものを拒む小屋の出現で疲労はピークへ

4/29 8:42

後ろから来る人にどんどん追いぬかれながら般若心経を唱えて歩く、
ただし　ぐぁんじんだいぼーさつ　から一気に　ぎゃーてーぎゃーてーへ飛んで終わる、なぜなら途中を俗世に置いてきたら
これはしょうがない

4/29 8:54

百名山　八経ヶ岳着　さすがに感動した つか、達成感が疲労感上回った 5分後これから4〜5時間かけて下るのk・・・　 いや、言うまい

4/29 9:45

下る、黙々と下る　不安だった膝はどうにかもってくれているが　足の裏が痺れてきた

4/29 13:32

熊渡着、車が普通に走ってるよ!
途中の記憶も写真という記録も残ってない、多分エクトプラズム吐きながら歩いてたはず

4/29 14:02

みたらい渓谷遊歩道を歩いて駐車場へ、
人が1人歩くのに丁度よいていどの道をGWで晴れで当然人が多くて・・・
そんな中を地蔵でも背負ってんのか?っていうようなザック背負って3日間風呂にも入らず唇が乾いて話しかけられても上手く受け答えられない39歳がそう、わたしだ!!

4/29 14:23

マイナスイオンに癒されるフリをして休憩、
もはや遊歩道の階段にさえも太刀打ちできない体にされてしまった。

4/29 14:49

そしてここに堂々のゴール!
今なら　疲労困憊の憊って字を2回書けば覚えられる、いや覚えられない
このあと、30分ぐらいかけて装備を解いて車に乗り込んで洞川温泉へ　
風呂入ってオランジーナ飲んだら元気になった、
こりゃどっちかに何か入ってたな

とにかく疲れたけど達成感と話の種だけは充分にえられました　ありがとうございました


注)わたしはとてもまじめないいひとです、むりやりおもしろくかいてます　ぺこり

撮影機器：

iPhone 4S Apple

NEX-3 SONY

感想

hirock

もう二度とやらない、つかできないw

多分、ここが今の自分の限界かと　しかしよく歩いた

コメント

satokun

なるほど！！
hirock様
初めまして。
土日は天気最高！！と言うか暑すぎでしたね
自分は観音峰〜稲村を徘徊しました。

レポを読ませていただきましたが、
観音峰登山口に車を置いて吉野から入山と言うのが
目から鱗でした！！　テント無くても小屋を
使えば何とかなりそうですよね？　

一度チャレンジしたいと思います

hirock

コメントありがとうございます
いやはや、本当にいい天気でしたよねぇ
観音峰〜稲村も八経ヶ岳から下る間　眺めながら歩いてましたけど
なかなかに急な山でかっこよかったなぁ

ルートは　そうですねぇ小屋を繋いで行くのは充分に可能かと思いました、もちろんツェルト等ビバーク品は必要でしょうけど＾＾

あと、何かあった場合　洞川温泉へエスケープできるルートが何本かあるのは心強かったです

今のシーズンなら水もちゃんと出てるし　楽しい行程でしたー