20010817-19滑川→馬場島→剱岳→立山→美女平→立山駅
- GPS
- 56:00
- 距離
- 66.0km
- 登り
- 4,269m
- 下り
- 3,795m
コースタイム
- 山行
- 13:11
- 休憩
- 3:52
- 合計
- 17:03
- 山行
- 5:31
- 休憩
- 2:49
- 合計
- 8:20
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
新大阪1931→サンダーバード45→2246富山2249→2303滑川 20010819(日) 立山1438→\1170→1542富山1608→サンダーバード40→1928新大阪 |
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予約できる山小屋 |
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感想
猛暑が続く8月の第三週末、昨年今年に引き続いて日本アルプスでカモシカ山行にチャレンジしました。今回は日本海から北ア北部の名峰、剱岳と今年開山1300年を迎える立山に登り、立山駅まで自分の足で下山するという行程です。今回も天気にもまずまず恵まれて予定通りの行程を何とか踏破することができました\(^_^)/。
8月17日(金)、18日(土)
新大阪からサンダーバード、普通電車を乗り継ぎ、滑川駅に到着。身繕いと夜食の後、和田の浜付近の日本海を目指す。この季節にしては結構涼しい。今回のLSDバッグの重さは出発前の計測で水無しで6.0kg。海岸までのんびりジョグで進む。途中ローソンあり。到着した海岸はコンクリートで護岸され、足を海水につけるのは無理。記念写真を撮った。3分程海岸沿いに進み、小さな河口の手前で波しぶきに手で触れ、再び記念写真。その辺にいるカップルに怪訝そうに見られて少し恥ずかしい(^_^;)。ここからいよいよ馬場島・剱岳に向けてジョギングモードで出発。JR滑川駅から登山口の馬場島まで焼く35km弱か?。県道320号線で北陸本線を高架で越え、国道8号線に出た所(柳原東)にもローソン有り、以後はコンビニは見あたらなかった。
少し南西に進んだ柳原交差点の自動販売機で1回目の給水休憩。ここから又県道320号線をゆっくりとひた走る。大榎交差点を越え、早月川に出るまでの大浦付近(県道141号線が合流する交差点か?)で2回目の給水休憩。
入会橋で早月川を渡り、以後は早月川沿いの道(県道67&333号線)を溯っていった。養豚場を過ぎ、休校中の白倉小学校の手前、北陸自然歩道の道標のある所(鉢バス停?)の自動販売機で3回目の給水休憩。
豊隆橋で早月川を渡ると箕輪集落。テニス村や温泉もあるらしい。この先は舗装道とはいえ砂が積もり街灯も無くなり真っ暗でヘッドランプを頼りの走行となる。
上市町に入ると何故か砂が無くなり走りやすくなる。が、突然通行止めのゲート!車道は河原に降りて迂回しているらしい。しかし、歩行者は大丈夫と思い、そのまま車道を進む。路面に落石が落ちてたりしたが、特に問題なく反対側のゲートに辿り着けた。
上市駅方面からの車道(車で来るときはこの道を来ることになるのだろう、4台の車が抜いていった)が合流する三叉路の少し先に「伊折まで3km、馬場島まで12km」の標識有り。先は長い。あせらずじっくりゆっくり走る。
剣橋の手前の自動販売機で4回目の給水休憩。剣橋を渡り、伊折橋を渡ると伊折集落。ここの自動販売機で5回目の給水休憩。
「馬場島まで6km」の標識がある剣青少年研修センターの自動販売機で6回目の給水休憩。結局自動販売機での給水で2250mlのスポーツドリンクを飲んだことになる!この頃になると何となく周囲が明るくなり始めた!
「馬場島まで3km」の道標を過ぎ、前方に恐竜の背のようなギジャギジャの剣北方稜線が見えてくると俄然元気が出てくる、が足は既に重い(--)。小又沢を渡る橋の辺は虫もうるさかった。
中山登山口まで来ると剱岳が格好良い!上り坂を登り切るとようやく馬場島に到着(^^)。登山補導所は鍵がかかっていた。結構多くの車とテントがある。その内の何人かが早月尾根を登るのだろう。
水1lを補給し行動食を食べて、1時間弱休憩後、早月尾根の登りに入る。標高差約2240m、距離約6.9km!少し先に出た福井ナンバーの車のパーティを抜き、快調に登り始めた。が、それも最初の内だけでだんだん足が動かなくなり、ペースが徐々に落ちてくる。樹林の途切れたところから猫又山や赤谷山が望め、気持ちが和まされる。一カ所背後に大日連峰が見渡せる所があった。
ロープの急登を登り切った所の露岩からも広く展望が開ける。ここから少しの登りで早月小屋手前の展望の良いピーク(2224mP)到着(^_^)。わずかの下りでようやく早月小屋到着、3時間くらいで着けるかと思っていたがやはり甘かった。
この先、水場は剣山荘まで無いので、小屋でミネラルウォーター(500ml\300)を2本買って水分を補給、行動食を食べしばし休憩。テントが2張、剣のピストンに行っているのだろう。私が馬場島についた頃に出発した単独行男性も休憩しており、12時までの制限で登ってみるとのことだった。
40分弱の大休止後、出発。樹林帯を登っていくと降りてくるパーティ幾つかとすれ違った。何となく単独行の人が多い感じがする。
登るにつれ、池ノ平山等の剱北方稜線や小窓尾根、更に剱尾根と凄い迫力で望めるようになる!森林限界を超え、いつの間にか2614mPを過ぎ(5年前に早月尾根を下った時はその辺りの残雪でミルク氷を食べた覚えがあるが、今年はほとんど残雪が無い)、迫力有る岩尾根をヘロヘロになりながらも着実に登る。途中約2720m地点のコル状の所で休憩。
「2800m」の道標の有る所に登りつくと眼前に剱岳本峰がデカイ!12時を過ぎるとそろそろガスが登ってきて展望が妨げられるが、今日はまだ良い方だろう。夕立の気配は無い。
連続する鎖場を登り切ると漸く別山尾根との分岐点到着。そこからわずかの登りでやっとこさ日本海から12時間49分かかって祠のある剣岳山頂\(^_^)/。ガスのせいで残念ながら展望はあまり無し、少し遅かったか。記念写真を撮ってもらい、行動食・水分を補給ししばし休息。半袖Tシャツにランパンでもそれほど寒くなかった。
頂上の登山者も少なくなり、静かになる頃、剣山荘に向けて下山開始。カニのヨコバイの所で追いついた単独行男性は池ノ平から剱北方稜線を縦走してきたとのこと。大荷物とはいえかなり見てて怖い感じだったが、大丈夫だったのだろうか?平蔵ノコルからは先行パーティがたくさんいて落石に十分注意しながら快調に下る。
たくさんの登山者の休憩する剣山荘で水の補給。風呂のある剣山荘も魅力的だったが、明日の行程を考えてできるだけ先に進むことにした。クロユリノコルまで行き剱御前経由で別山乗越まで行こうとしたが、道は余りよくなさそうで半袖にランパンじゃチョットきつそうだったので穏健に山腹の道を辿って別山乗越に向かった。
剣御前小屋の前にもたくさんの登山者がいた。ここから別山南峰に登る。硯ヶ池は完全に干上がっていた。いったん下って登り返して、真砂岳手前の分岐、一ノ越まで行くのはさすがに無理であり、当初の予定の通り、内蔵助山荘でこの日は宿泊した。一泊二食付きで\8000。
17時半から夕食、その後小屋の前から夕日とそれを浴びて赤く染まる後立山連山の雄大な展望を楽しみ、その後、さすがにすぐに寝込んでしまった。
8月19日(日)
5時前起床、9時間以上眠ったことになり睡眠不足解消(^^)。小屋の前で鹿島槍の右肩から登る御来光、シルエットの後立山を眺める。素晴らしい展望だ!剱岳や槍穂高が見えないのだけが残念。
5時半からの朝食後、6時過ぎに出発。10分弱の登りで真砂岳、頂上部は平坦でトレイルランに適している。一下り後、富士の折立に向けてガラガラの急登、昨日の疲労で早くも足が重い(-.-)。
稜線に登り着き、左にわずかの登りで富士の折立到着。早くもガスが涌いてきており、剱岳は見えず。でも、富士山、槍穂高(槍は穂先だけ)、笠ヶ岳は見ることができた。西側は一面の雲海で昨日出発した海岸線が見えないのが残念。
その後、大汝休憩所、大汝山頂上、雄山神社と登山者の多い稜線を快調に歩いていく。雄山神社はさすがに人が多い!今回は有料の雄山神社はパス。三角点の所から五色ヶ原をバックに記念写真を撮ってもらい、その直下にいた雷鳥の雛2匹を写真に収め、一ノ越に下り始める。
たくさんの人がどんどん登ってくるので、落石に注意してガンガン下る。一ノ越山荘で休憩後、浄土山を目指す。こちらの方は人が少ない。富山大学研究施設のあるピークで縦走路をはずれ、浄土山のピークへ。大学生らしき者達がたくさんいた。
ガス涌くピークを後に室堂に駆け下る。室堂は凄くたくさんの人!玉殿の湧き水で水を補給し、行動食を食べた後、予定通り、立山駅に向けて下る。
室堂から天狗平まではコンクリートで固めた道、高原気分満喫状態でジョギングモードで下れた。天狗平の方曰く、この小屋にもランニング登山に狂ってる人がいて、ちょっと剱岳まで往復しに行っているそうだ。
天狗平から美女平近くまではほぼ木道が整備されている!車道を渡り、しばらく行くと両側は背丈を没する笹、ランパンでは少しきつかった。そこを抜けると池塘が点在し、ワタスゲが揺れる気持ちの良い湿原地帯となる。
一ノ谷への急降下の手前で「元服記念登山」なる一行とすれ違う。中学1年生位が対象とのこと、いろんなイベントがあるものである。ただ、参加者が3名と少なく寂しい感じだった(サポートの大人の方が数が多かった)。まぁ今の中学生にとっては登山よりももっと楽しいことがたくさんあるから仕方ないか・・・
一ノ谷への急降下は岩を階段状に切ってあり初心者ハイカーでも問題なし。飛び石で最初の沢を渡り、木の橋で一ノ谷を渡ると一登りで弥陀ヶ原に到着。この辺りも高原気分を満喫しながらトロトロ走る。弥陀ヶ原ホテルへの分岐を過ぎるとハイカーも少なくなりまもなく車道を渡ると追分。ここから松尾峠展望台への道が分岐している。ここで大休止。
この先、弘法で再び車道を渡る。対岸の歩道は少し登ったところに入り口があるが、わかりにくかった。
道は樹林帯の中を行くようになる。タテヤマスギの大木を何本か見ることができた。八郎坂の分岐を過ぎるとほとんど人はいなくなり、美女平付近まで誰にも会わなかった。大観台からはガスの中、称名ノ滝がかすかに見えた。悪城ノ壁からははるか500m下の称名川を見下ろせる。樹林が茂った断崖だが、結構高度感がある。
なだらかな木道から階段状の道を急降下すると車道に出て、そこが滝見台。美女平−室堂間のバスが乗客に称名ノ滝を見せるために一時停車するところである。結構何台もバスが来て乗客が私の方を怪訝そうに見ているとまるでサファリパークの動物になった気分・・・
更に木道を進むと五度車道を横切る。渡った所のベンチでのんびり休憩。ここからは土の道。ブナやタテヤマスギの大木も多い!散策道の分岐を2カ所過ぎ、しばらくで美女平に飛び出す。
バス待ちの人を横目に、建物の前を通り過ぎ、看板のあるところから材木坂の道に入る。下り始めてすぐに道が分岐し、ペンキマークがあったり右の入り口は木で塞がれていたりで左が正道のようになっていたが、ここは右が正解だった。
樹林帯の急坂をスリップしないようにひたすら下るが、標高が低くなるにつれて暑さにへばってくる。「ナツツバキ」「材木石」の説明板を過ぎ、鉄塔の所に出るとゴールは近い。最後はケーブルカーの線路のすぐ横を下り、ケーブルカーの乗り場の建物のすぐ横、案内板の有るところで駐車場に降り立った。
すぐに富山行きの電車が出るので着替えもせず、スタンプを押してスポーツドリンクを買って電車に飛び乗った。富山でも26分の待ち合わせで富山市発のサンダーバード40号の自由席にどうにか座ることができ、そのまま帰阪した。自由席は結構混雑しており、なかなか車内販売が来なかったが、どうにか幕の内弁当をゲットすることができた(^_^)。
馬場島までは夜中に延々と続く車道、早月小屋まではあまり展望のない樹林の中の急登で、途中から足が動かなくなりました。しかし、早月小屋より上部では展望も開けしんどいながらもどうにか日本海から13時間弱かかって剱岳に登頂することができました(^_^)。早月尾根ではやはりあまり登山者にも会うこともなく、北アルプスのメジャーな山域で静かな山も味わうことができたし、更に今年開山1300年という立山にも10年ぶりに登頂でき、最後は近年整備されている歩くアルペンルートを駆け下って立山駅まで歩程を延ばすことができ、個人的には大満足の週末山行でした\(^_^)/。
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