1Day縦走【上日川峠-大菩薩嶺-★★★-笹子雁ヶ腹摺山-笹子峠】
- GPS
- 09:56
- 距離
- 29.7km
- 登り
- 2,003m
- 下り
- 2,790m
コースタイム
歩行時間8:47+休憩時間1:08=全行程9:56
標準コースタイム15:10、短縮率66%
天候 | 薄曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
日影ゲートに前日自転車をデポして、家までサイクリング。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
○上日川峠-福ちゃん荘-雷岩-大菩薩嶺 日本100名山のアプローチだけあって、大変歩きやすいです。 福ちゃん荘までは、登山道と舗装路を選べます。私は、ウォーミングアップのため舗装路を歩きました。 福ちゃん荘で道を分けます。唐松尾根を登りました。一気に標高差340mを稼ぎ、雷岩に出ます。雷岩からは、緩やかな登りで程なく大菩薩嶺に到着します。雪解け後のため、ぬかるんでました。 ○大菩薩嶺-雷岩-大菩薩峠-熊沢山-石丸峠-狼平-小金沢山 大菩薩峠まで気持ちの良い尾根を下っていきます。足場は、石ころですので、走る場合は、注意が必要です。眺めが良いので脇見をしていると足をくじきますので注意して下さい。 大菩薩峠からうっそうとした樹林帯を登り熊沢山まで登ります。突然視界が開け防火帯が現れ、またまた気持ちの良い尾根道となります。高度を下げ石丸峠を通過。石丸峠先200mに牛ノ寝通りへの分岐を分けます。1957mの小ピークを越え。狼平を過ぎてから小金沢山への登りとなります。たいした急登はなく、開けた山頂に到着します。 ○小金沢山-牛奥ノ雁ヶ腹摺山-川胡桃沢ノ頭-黒岳-湯ノ沢峠 細かいアップダウンをくり返しながら徐々に高度を下げていきます。牛奥ノ雁ヶ腹摺山までは、1400m、累積標高+68m、-93mと数字からもなだらかなことが分かります。 奥ノ雁ヶ腹摺山から高度を140mほど下げ、コルから登り返します。200mほど歩くと登山道に鹿の屍があります。異臭が漂っていますので、すぐに分かると思います。 川胡桃沢ノ頭は、標識がなければ分からないようなピークです。この先も登り基調です。小さな下りを交えて黒岳に到着します。黒岳手前には、大峠への分岐があります。 黒岳からは、小ピークを二つ越えて、一気に下降します。標高差240m、距離770m、俯角22度でした。左側がガレていてスリルがあります。 ○湯ノ沢峠-大蔵高丸-ハマイバ丸-天下石-米背負峠-大谷ヶ丸 湯ノ沢峠から東に少し下ると避難小屋と水場、トイレがあるようです。湯ノ沢峠先に「湯ノ沢峠のお花畑」があり、時期になると花が咲くようです。 大蔵高丸へは、尾根を直登するコースが廃止され、東に大きく巻くコースが整備されています。 ハマイバ丸までは、標高差10m以下の小さなアップダウンが続き、緩やかに高度を落としていきます。 小さなピークを越えながら天下石への登り返しをして、米背負峠まで高度を落としていきます。ハマイバ丸から米背負峠まで、1840m、累積標高+60m、-260m、俯角7.6度です。 大谷ヶ丸までは、100mほどの登り返しとなります。この区間は展望がありません。 ○大谷ヶ丸-コンドウ丸-曲り沢峠-大鹿山-大鹿峠 途中不明瞭で滑りやすい尾根道を一気に高度を下げます。ややなだらかになった標高1400m地点には、防火帯があり、間違って誘われてしまいます。右手に細い登山道がありますが、標識はありませんでした。 コルからちょっとした登りでコンドウ丸に到着します。 コンドウ丸から曲り沢峠まで歩きやすい下りです。曲り沢方面への下降点がありますが、荒れているとの注意書きがありました。曲り沢峠は、コルという感じは余りなく、大鹿山手前まで下っていきます。 トレイルは、大鹿山に直登するコースと、左を巻くコースに分かれます。大鹿山は、展望もなく、その後の下りは足場が悪く急斜面でした。 大鹿峠は、ベンチがあります。標高は1,110mくらいです。ほぼ笹子峠(1,100m)と同じ標高です。 ○大鹿峠-お坊山-トクモリ-米沢山-笹子雁ヶ腹摺山-笹子峠 大鹿峠からお坊山まで距離1,370m、標高差300m、俯角20度と今回のコースで一番きつい部分です。尾根をジグザグに登りつつ、山頂が近づくにつれ、やや左を巻いて傾斜をゆるめていきます。 お坊山を過ぎると、笹子の村落が眺められます。富士山は、尾根の左側に見えるようになります。 お坊山から先は、急斜面の岩尾根となり、途中クサリなども設置されてます。急なアップダウンをいやという程くり返します。トクモリや米沢山のピーク以外に沢山のピークがあります。米沢山からは、笹子雁ヶ腹摺山が眼前にそびえ立っているのが見えてきます。 最後の小ピークを過ぎ、距離370m、標高差100m、俯角23度の急斜面を登りきると、本日最後のピーク笹子雁ヶ腹摺山に到着です。南面と西面の展望が良く、富士山も見ることができます。 山頂からは笹子駅に直接下る道を分け、一気に高度を下げます。山頂直下は、傾斜がありますが、良く整備されています。鉄塔が現れると急斜面も終わりです。尾根を巻くような感じで徐々に下っていき、2個目の鉄塔にぶつかり、その先尾根に出たところで尾根沿いに下ると笹子峠です。 ○笹子峠-笹子峠登山口-甲州街道峠道-日影ゲート 笹子峠から、良く踏まれたトレイルを下るとすぐに赤い鳥居の天神宮があります。やがて左下に車道が見えて登山口に到着です。旧甲州街道は、勝沼側が日影ゲート手前のところで土砂崩れのため、笹子駅側も閉鎖されているようです。駐車場には車が見あたりませんでした。 登山口から日影ゲート手前までは、甲州街道峠道という登山道が整備されてます。距離1,600m、高低差200m、俯角10度で、歩きやすい道です。 |
写真
感想
○計画
今年の目標第一段を実行しました。大菩薩嶺から笹子峠までの1day縦走です。
交通手段は、笹子峠に前日自転車をデポしておき、当日上日川峠までヨメに送ってもらうことにしました。帰りは自転車で自宅まで帰る事にして、もし無理そうなら、電車で輪行することにします。
ルートは、上日川峠-大菩薩嶺-大菩薩峠-石丸峠-小金沢山-牛奥ノ雁ヶ腹摺山-黒岳-湯ノ沢峠-大蔵高丸-ハマイバ丸-米背負峠-大谷ヶ丸-コンドウ丸-曲り沢峠-大鹿山-大鹿峠-お坊山-米沢山-笹子雁ヶ腹摺山-笹子峠-笹子峠登山口までです。
沿面距離28.5km、累積標高+2280m、-2820m、標準コースタイム14時間25分の長丁場です。標準コースタイムの70%として10時間5分ですので、朝6時に上日川峠を出発して、16時に笹子峠登山口に到着です。笹子峠から甲府の自宅まで自転車で1時間30分として薄暗くなるころには自宅に戻れそうです。
逆コースのほうが登り主体でヒザの調子の良くない私には都合が良いのですが、これですと富士山を背中に歩くことになり、楽しみが減る可能性があります。コースタイムも登りが多い分伸びると思います。
当初4月28日(土)に計画していたのですが、Microsoftの作りの悪いクラウドサーバ移行に頓挫して仕事になってしまいました。楽しみにしていた春スキーの予定を中止して30日(月)にずらしました。
28日は快晴。Microsoftなんか大っ嫌いだ! ユーザのことを考えない身勝手なサービス停止に一人毒づいてました。
○前日
自転車をデポしに行くと日影ゲート先で路肩崩壊のため車両通行止め(平成23年9月から未定)の立て看板が立ってました。
とりあえず車で登ってみると国道20号分岐から3.1kmのところでゲートが降りてました。笹子峠から45分程度の歩きが増えてしまいますが、致し方ありません。
上日川峠-日影ゲートまでの歩行は、沿面距離31km、累積標高+2280m、-3080m、標準コースタイム15時間10分、目標コースタイム10時間37分となりました。
○山行当日
・予定よりやや遅れて上日川峠に到着しました。お互い気をつけてとお別れして6:11登山開始です。
・先日単3電池を交換したばかりのPolar GPSセンサが早々にバッテリーチェックのアラーム。大変持ちが悪いです。価格が高い割に不満点の多い心拍計です。マルチスポーツ用途となっていますが、ランニングのシーンでしか評価してないような気がします。超有名なトレイルランナーも使用していますが、満足してるのか?とっても疑問です。
・今回は薄曇りで、富士山がかすかに見える程度です。28日に歩けてれば最高の眺めだったのにと羨みながら歩きに徹します。
・大菩薩嶺から続く稜線は、気持ちいいです。ところどころ草原のように開けていて、気分良く歩けます。
・後半のバテは予想より少なかったのですが、やはり左ヒザの痛みは出ました。
今回、サポータから、キネシオテープに変更してみました。貼って2時間程度で伸びてくるため、休憩のたびに追加でベタベタ上に貼り足していきました。これがなかなか良くて、以前のように足が曲げられなくなる程の痛みが出ませんでした。
私の場合、左膝の外側半月板のあたりが痛むのですが、その部分にアンダーラップを折りたたんだ「こより」を当てて、膝のお皿を持ち上げるようにキネシオテープで固定します。
縦に切れ目を入れたキネシオテープで皿のまわりを固定して、太もも上部まで貼ります。外側の痛みのある部分でクロスするようにX字に貼ります。
追加で貼る場合は、外側を重点的に貼っていきます。後半は大腿四頭筋が疲労しているので、長めに切って太ももの筋力をカバーしてあげると良いようです。
・キネシオテープですが、表面が滑りにくい素材のため、ズボンとの相性が良くありません。ヒザを上げるたびに、太ももの部分がすれてズボンとの抵抗が気になります。
この日は、薄日が差したりで多少暑かったから半ズボンになりましたが、ロングズボンの場合、対策を考えないといけません。
テーピングを追加で貼っていくときも、太もものかなり上までめくらないといけません。ズボンを下ろすという恥ずかしい手法もありますが、人が多いとちょっと・・・。
・南下する今回のルートは、下り中心のためコースタイムを短くできますが、筋ダメージが大きかったです。3日経ったのに大腿四頭筋の筋肉痛がまだ残ってます。
しかも、後半急稜なアップダウンをいやという程繰り返すため、精神的にもきついです。人に会わなくなるのもモチベーションの低下につながります。逆行程のほうが、先に進むにつれて、人が多くなりますので、気が紛れると思います。
・30km越の山行は久しぶりでした。以前よりも体力がついてるようで、後半のペースダウンが少なかったのは、評価できる点だと思います。今年の目標の一つが良い感じで行けましたので、第二段の目標クリアが楽しみです。
○帰りのサイクリング
ずーと楽ちんな下りです。国道20号線は、車の交通量が多くて怖いですが、信号に引っかかる率が低いので、我慢して走りました。
距離22.9km、所要時間50分、平均時速27.1Km/h(信号停止含む)。
○食料、水分
ゼリー飲料10個持参(ハイカロリー系8個、アミノ酸系1個、プロテイン系1個)全て消費しました。アミノ酸は、山行前に持ってきたものを1個飲んで、途中4時間くらいのところで1個飲みました。プロテインは、山行終了後、日影ゲートのところで飲みました。
ハイドレーションパックにミネラルウォータ1.5リットル。200mlほど余りました。
○装備
24リットルザック、容量2リットルのハイドレーションパックにミネラルウォータ1.5リットル(1.3リットル消費)、ゼリー飲料10個(全て消費)、スマートフォン、スマホ充電用リチュウムイオンバッテリ、心拍計GPSウオッチ、ハンドタオル、デジカメ、ポール、地図(コピー)、キネシオテープ、カッターナイフ、タオル、家と自転車の鍵、予備単三電池1個、ビニール袋、熊鈴、靴擦れテープ。
トレランシューズ、登山用カーゴパンツ、長袖ドライシャッツ、指先を切ったイボ付き軍手。
○未使用のもの
テーピング、ゴアテックスレインウェア(上のみ)、お金、ペーパー、ファーストエイドと薬少々、予備単四電池3個、ヘッドライト、ハンドライト、レスキューシート、免許証、保険証。
○自転車にデポしたもの
クリアグラス、手袋、オーバーズボン、ジャケット、輪行袋。
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