霊峰白山縦走 美濃禅定道から加賀禅定道へ(上在所~一里野)
- GPS
- 29:04
- 距離
- 45.2km
- 登り
- 3,492m
- 下り
- 3,618m
コースタイム
- 山行
- 3:05
- 休憩
- 0:17
- 合計
- 3:22
- 山行
- 7:03
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 7:48
- 山行
- 9:24
- 休憩
- 2:19
- 合計
- 11:43
天候 | 13,14:曇後雨,15:晴後雨,16:曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
大阪5:55-(JR在来線3350円)-9:44美濃太田9:56-(長良川鉄道1690円)-12:04北濃駅12:30-(バス・石徹白線,310円)-13:05上在所 ※石徹白(いとしろ)線オンデマンドバスは、平日、土曜運行。利用には要事前予約 (乗車の1時間前までに予約センター[0575-82-5311]に連絡) 復路: 一里野13:28-(コミュニティバス100円)-13:48瀬女(道の駅)13:50-(北陸鉄道バス800円)-14:37鶴来14:46-(北陸鉄道190円)-15:11新西金沢15:32-(JR190円)-15:37金沢16:45-(阪急バス 大阪-金沢線3400円(早割1))-21:37大阪 ※コミュニティバス(加賀白山バス TEL:076-272-1893) http://www.city.hakusan.ishikawa.jp/otherdata/bus/oguchi2_2.html?1003 |
コース状況/ 危険箇所等 |
美濃禅定道: よく整備された登山道。刈払いされていました。 加賀禅定道: よく整備された登山道。刈払いされていました。雨の直後はスリップ注意!登山道に雪渓の残る箇所は、なるべくルートを見失わない様、注意しながら雪渓上を歩くこと。 |
その他周辺情報 | 小屋: 神鳩ノ宮避難小屋(収容:15名、水場:徒歩5分、携帯トイレブース有り) 奥長倉避難小屋 (収容:20名、水場:無し、トイレ有り) テン場: 南竜山荘(300円/泊、水道・トイレ有り) 白山国立公園パンフレット: http://www.kagahakusan.jp/file/info/documents/soto.pdf http://www.kagahakusan.jp/file/info/documents/uchi.pdf 下山後の温泉: 癒しの湯 天領(バス停まで徒歩6分) ・料金:650円 ・営業時間:平日11:00〜19:00、土日祝11:00〜20:00 |
写真
感想
夏山シーズン、到来!まずは、お花の百名山、白山を目指します。
以下、道中記録です。
◆1日目 上在所〜石徹白登山口~石徹白大杉~神鳩ノ宮避難小屋(避難小屋泊)
神戸からJR在来線を乗り継ぎ、長良川鉄道の終着駅に下り立つ。途中、長良川では、鮎釣りがシーズンに入り、多くの釣人が長い竿を出していた。人気があるんですね。長良川の清流は気持ち良く、川で遊んでいるだけで気持ち良さそう。
コミュニティバスで上在所に移動。神社に道中安全をお詣りしてから歩き始めた。まだ梅雨が空けておらず、今日は雲が多い。気温それほど高くなく、7kmの林道(舗装路)歩きを、なんとかこなした。
石徹白登山口で、準備を整えて出発。樹齢1800年の石徹白大杉は、迫力があった。そこから急登に取り付く。しばらくすると雨が降り出し、次第に本降りに。雨宿りの岩屋(かむろ杉)にて、カッパを着る。急登を登りきり、神鳩避難小屋に無事、到着。水を汲み、夕食後、早めに就寝した。
夜、小屋の中を照らすヘッデンの光で目を覚ます。時計を見ると9時半過ぎだった。雨が降り続く中、ナイトハイクで歩いてきたのか?しばらくすると、更に先に行ってしまいました。世の中には、すごい人が居るものだと感心して、再び寝に入った。
◆2日目 神鳩ノ宮避難小屋~三ノ峰~別山~南竜ヶ馬場(テント泊)
夜、強い雨が降り続いた。小屋ではdocomoの電波が届かず、天気予報が見れなかったが、朝起きると雨は止んでいた。ラッキー。
準備を整え、歩き始めた。雨を予想して、カッパを着ていたが、暑いのですぐに脱いだ。登山道脇に咲くニッコウキスゲが綺麗でした。
銚子ヶ峰、一ノ峰、二ノ峰と繋いで、三ノ峰避難小屋前で、ランチ休憩。そこで、兵庫県から来られた3人組のパーティと少しお話させて頂く。昨日、一ノ瀬から入り、ジブリ小屋に宿泊して、別山を登って来たとのこと。登山道上に雪は特に残ってなかったと聞いて、一安心。その中の女性は、スパイク地下足袋を履いていた。聞けば「靴だと足がどうしても痛くなる」そうだ。山で地下足袋を履いているのは、例外なくベテランの方ばかり。足の運びが上手くないと、地下足袋でなかなか歩けないですね。
そこから、一路別山平を目指す。道中は色とりどりのお花がわんさかで、とっても楽しい道でした。デカザックを背負っているため、かがむのが大変なのですが、写真を取らずにはいられない。
途中、一人の若い行者さんとすれ違う。白装束を身にまとい、法螺貝に菅笠の出で立ち。別山に参拝して、戻る途中だと伺った。さすが、修験の山ですね。
この日はガスが濃く、楽しみにしていた別山が見通せないのが残念!別山平の御手洗池で休憩後、別山へ。山頂もガスに巻かれた。(;_;)
そこから、一路北へ進む。油坂には、残雪無し。今年は例年に比べて、雪が少なかったようです。
油坂を下りきった所で、今日も雨に降られる。カッパを着て、南竜ケ馬場のテン場を目指した。なんとかテン場に到着。強い雨が降る中、テントを設営し、一安心。水を汲んで夕ご飯の後、早めに就寝。
◆3日目 南竜ヶ馬場~室堂~御前峰~大汝峰~四塚山~美女坂~奥長倉避難小屋(避難小屋泊)
気持ち良い朝を迎える。朝ごはんを食べて、テントから顔を出すと、お隣さんも、ちょうど起きた所で、少しお話させて頂く。愛知から来られており、山頂は昨日登った。朝早くは見晴らしが良かったが、次第にガスに巻かれたとのこと。山、あるあるですね。学生の頃、ワンゲル部に所属し、いろんな山に行かれたとのこと。社会人になってからは、渓流釣りブーム(こんなのあったのですね、知りませんでした)に乗り、岐阜県界隈の沢はほとんど行き尽くしたと伺った。歩き始めた石徹白も、釣りのメッカらしく、よくご存じでした。渓流釣りは、なかなか面白そう。アマゴのパーマークは綺麗ですね。
すっかり話し込んで出発が遅くなってしまった。この日の宿泊予定地の奥永倉避難小屋は、水場が無いらしく、水をいつもより余分に担ぐ。デカザックが更に重くなり、ずっしり堪えた。トンビ岩コースが問題無いことを小屋で確認して、急登を登り始める。上部は少し雪が残っていたが、ステップが切ってあり歩き易かった。(念のため持参したチェーンスパイクの出番は無かった)
トンビ岩を過ぎて、室堂平に乗る。ここは広々としており、なかなか気持ち良い場所でした。更に進んで室堂の小屋で休憩。ここでも、奥永倉避難小屋の水場の情報を確認するも、やっぱり無いのではないか?手前の油池の水場で汲むのが無難とのこと。
その後、大汝峰の麓にザックをデポし、白山山頂を周遊。お池巡りコースと大汝峰を空荷で往復した。その後、ザックを担いで、大汝峰のトラバース道を進む。でっかいクマの糞が落ちていた。(南竜山荘の小屋番さんが言っていたクマの痕跡ですね)
シロバナのイワカガミも見つける。ラッキー!
景色の良い七倉の辻でお昼時となり、ランチ休憩。濡れた装備を干して、パンとコーヒーを頂きました。ここで、ソロのおばちゃんが下から上がってきた。聞けば、一里野から歩いてきたとのこと。登山道は特に問題無い様で安心しました。油池の水場も立ち寄った。ちょろちょろだが、出ていたとのこと。貴重な情報をありがとうございました。石川県在住の方で、白山ばかり登っているそうだ。近くにこんなお山があれば、誰でもそうなると思います。
しばらくして、おばちゃんは、「オオサクラソウ」を探しに釈迦新道を下りていった。お花好きなんですね。ご飯を食べ終えて出発準備中に、おばちゃんが戻ってきた。お目当てのお花は、無事見つかったとのこと。(近くにあると聞き、私も一目見てから出発しました)
四ツ塚を越え、長~い長坂を下る。どでかい荷物を背負っているので、簡単に転ける上に、ダメージも大きい。泥濘んだスリッピーな登山道を慎重に下った。
油池の水場で、水を補給。看板では「水場まで5分」とあったが、結構な距離を下り10分ほどかかった。おばちゃんの情報通り、水は細いが出ていた。1.5Lを補給して、デカザックが更に重くなった。
ここから天池までは、結構雪が残っていた。最初の雪渓で道をロストし、藪こぎする羽目になる。GPSで確認すると正規ルートから10mほど外れてしまっていた。無駄に体力を浪費した。ここで学習し、以降の雪渓は、なるべく雪の上を歩いた。
天池を過ぎ、尾添尾根へ。ここは長い木道の気持ち良い所でした。(でも、水に濡れた木道はめちゃめちゃスリッピーで一回ずっこけた)
美女坂の頭にたどり着き、急坂の美女坂を激下る。(美女岩はガスで確認できず)
疲れ切って底に降り立ち、そこから登り返す。暫く進むと奥永倉避難小屋が見えた。やった~!歩き切ったぞー。大量の水を背負った行動時間11時間の長い1日が終わった。この日も、泥の様に眠った。
◆4日目 奥長倉避難小屋〜しかり場〜ハライ谷〜一里野
朝起きて、準備を整え、小屋を出発。標高をどんどん下げると、次第に気温も高くなる。檜新宮にお詣りした後、急坂を下る。植生も変わり、アジサイも出てきた。もう低山歩きだ。
時折、ハチが周囲を旋回し、大きな羽音を立てて威嚇する。近くにハチの巣でもあるのでしょう。刺激しないよう、足早に立ち去る。
雨でドロドロの登山道を慎重に下り、最後はハライ谷登山口に飛び出した。ここで、登山靴をスリッパに履き替えて、一路一里野を目指す。
一里野公園のステージで、濡れた装備やテントの一切合切を天日干し。翌日は仕事なので、旅の後片付けはできるだけ済ませておく。
その後、お風呂で4日間の汗を流した。
バス、電車を乗り継ぎ、金沢へ出て、最後は大阪行きの高速バスに乗った。
長い縦走が終わった。梅雨の空けぬ中、大きなトラブルなく、歩き通せたことに感謝。
雪解け時期、一気に花開き、登山道脇が賑やかになる。花の百名山は、お花好きにお薦めです。
今日も良い山でした。
(1日の消費量 水1.2L、燃料80ml(夜30ml+朝30ml+昼20ml)
荷重16kg、アルファ米 6/8食、行動食 500ml×0.4本)
kickeyさん、
写真とレコを読んで、自分が行った気に少しなりました。
私は山歩きもヤマレコも初心者ですが、地元でもう少しトレーニングを積んだら、いつかは自分の足で訪れ、この目で見たいという目標ができました。
ありがとうございます。
今後とも、よろしくお願い致します。
Kumainkobeさん、こんばんは。
昨年、初めて訪れた白山。余りにも良い山だったので、今年も再訪することになりました。雪解けのこの時期、登山道脇には、色取り取りのお花が咲き乱れ、お花好きには最高の山ですね。
私は特に別山がお気に入りです。石徹白から別山に至る道は楽しいです。バスが、上在所までしか入らないので、林道(舗装路)歩きが大変ですが、そこさえ乗り切れば、楽しい尾根歩きを満喫できますよ。お薦めのお山です。
kickey、
情報ありがとうございます。
白山、中でも別山、楽しそうですね。
しっかりメモしておきますね...φ(・_・
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