白馬三山トレッキング(栂池自然園in/猿倉out)
- GPS
- 15:01
- 距離
- 23.8km
- 登り
- 2,168m
- 下り
- 2,743m
コースタイム
- 山行
- 5:19
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 5:53
天候 | 初日:曇り→小雨→晴れ、2日目:視界良好の曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス
復路:猿倉→白馬八方バスターミナル→新宿 |
コース状況/ 危険箇所等 |
往路、白馬乗鞍岳手前に、50m位の雪田を直登する箇所あり。ベンガラ(赤い粉)やロープもあり、登りはゆっくり着実に登ればツボ足で問題ないが、下りはチェーンスパイクなどがあったほうがよさそう。小蓮華山、そして白馬岳まで、何度も登り返しがあるので、標高差以上に疲れます。 復路、白馬岳〜杓子岳〜白馬鑓ヶ岳間は、何度も下っては、登り返す羽目に。私は白馬岳頂上宿舎にザックをデポし、空身で行き来したので大して疲れませんでしたが、荷物背負ってると、特に杓子岳の急登はしんどそう。 また、今回は大雪渓を下りに利用。登りと違い、楽ちんハイペースで下りれますが、12爪アイゼンあっての実績。登りのハイカーはほとんど軽アイゼンで、下りも軽アイゼンのハイカーが多い印象。下りは、雪にザクザクささる12爪アイゼンを、たとえ持参が重くても、切にお薦めします。守られてる安心感がハンパないです。また、雪渓通過により、靴底が濡れるため、岩場での転倒に最新の注意が必要。なお、大雪渓手前の小雪渓は、幅1m弱の平らな雪道を50mほど横断するだけですが、すれ違いは何m間隔かで設置された踊り場でやり過ごすなど、極めて慎重な対応が必要。万一下側に落ちたら、下手すると数百mほど滑落し、命はないでしょう。 |
写真
感想
2ヶ月前から新宿⇔信州の高速バスを予約した白馬三山の大縦走計画。来週末には梅雨明けしてそうですが、梅雨明け前、最後の週末。直前まで大雨予報でしたが、木曜辺りから「初日は何とか曇り、2日目は晴れ」予報に変わり、予報を信じて3週連続となる日本アルプスへ!
予定より早く、6時前に栂池高原駅に到着。6:30の始発ゴンドラで、栂ノ森駅経由、栂池自然園駅へ。途中、ガスった白馬岳と、クリアな小蓮華山、白馬乗鞍岳が望めます!途中駅の栂ノ森駅からは、浅間山、四阿山がクッキリ見え、思ったより天候は上々、モチベーションup♪
天狗原まで、黙々と登っていく途中、ガスの取れた白馬岳や五竜岳も見え、事前の天気予報がよいほうに変わったことに感謝感激!天狗原では、ワタスゲや果穂になったチングルマ、ミズバショウなど、知った花が数多!木道を進み、岩場を登り、最初のピーク、白馬乗鞍岳へ。
多数の岩稜帯を越え、50m近い雪田を直登し、平坦な場所に出ると、ライチョウ祭り!短時間に4羽(カップル×2)も出会えました♡。ケルンがある白馬乗鞍岳のピークを越えて進んでゆくと、ほどなく白馬大池、そしてその後ろの北アルプス最北部、朝日岳や長栂山、五輪山などが見えてきます。
白馬大池前のベンチで朝食(パン)を摂り、トイレを借り、再びハイクアップしてゆきます。進むにつれ、小雨が降り始め、小蓮華山まで登り降りを繰り返しますが、眺望はなく、そこそこ寒い感じ…。
新潟県最高峰・小蓮華山からの、白馬三山ビューを楽しみにしてましてが、諦め、速攻通過し、三国境へ。すると、ここで、日本海(富山湾)側、そして朝日岳方面が急に雲が取れ、絶景が始まる!白馬岳までの山頂稜線も、富山側(右)はずっと晴れてて、絶景続き!ただ、信州側は眺望ゼロが続きます。
そんなかんや、百名山88座目、白馬岳へ登り詰めましたが、何の眺望もなく、明日に期待して、早々に白馬山荘方面へ下ります。本当は、白馬岳頂上宿舎でテン泊予定で、重たい荷物を担ぎ上げてきましたが、強風&小雨のため、断念して、白馬山荘へ素泊まりに。宿泊経費が、1,200円→7,000円にupしたのが痛いですが、まー、仕方ない。明日の絶景を信じて投資と割り切ります。
部屋へも一番乗りで、持参のパン食べたり、山岳本読んだり、昼寝したり、小雨の中、数時間、時間を潰します。で、昼寝から16時頃目覚めると、雨がやんだ感じ。慌てて外へ出ると、何ということでしょう!眼前に剱岳ドーン!!!剱岳だけでなく、立山、黒部五郎、水晶、鷲羽、槍もドーン!百名山以外にも、眼前には旭岳、毛勝三山、赤牛、野口五郎、針ノ木、などが見え見え!この時点では、明日向かう白馬三山の2座、杓子岳と白馬鑓ヶ岳は見えませんでしたが、大満足!
その後、自炊メシを食べてから再び外へ出ると、何ということでしょう!杓子岳と白馬鑓ヶ岳がクッキリ、眼前にそびえ立ちます!こんなに近かったんだ、とビックリ!明日への希望がメキメキupします。
日の入り(19:15頃)に合わせ、白馬岳へ再登頂するも、雲が多く、明確な日の入りは見えませんでした。が、富山市街地、能登半島のどっか、松本方面などのイルミネーションがとてもキレイに見えたのは収穫でした。
戻った後は、歯を磨き、20時には就寝。1,500mを5時間半で登った心地よい疲れのためか、よーく、眠れましたね。
翌朝は3:30に起床。私以外にも、アーリーバードがたくさん。さすがは山頂直下の山小屋です。4:30過ぎがご来光タイムのため、4:00頃に山荘を空身で出発します。すると、山頂には私が一番乗りでした!夜明け前、佐渡ヶ島とかくっきり見えてびっくり。富士山も夜明けの前から見えてて、昨日のリベンジができることを確信!
今回、初利用となる登山アプリ「日の出日の入りマピオン」を使うと、妙高山の上からご来光との情報。すると、その通り、妙高山の上から陽が昇ります。ご来光の瞬間は雲が遮ってましたが、ほどなく妙高山の上に朝陽が昇り、一同歓喜の声!サイコーの天気です。
いつものごとく、登山アプリ「山座同定ナビ」(Android専用)で山座同定を楽しみます。越後駒ヶ岳、燧ヶ岳、日光白根山、金峰山など、かなり遠い山まで見渡せることにビックリ!一番のびっくりは、南アルプスAll Stars!北より、鳳凰三山〜光岳まで、全部同定できるミラクルビュー♡。感激です。方角的に中央アルプスのみ、木曽駒ヶ岳しか、見えないんですね。2週間前に登頂した鹿島槍ヶ岳(登頂時は晴れ)、五竜岳(登頂時は雨)が近くに見えることに、改めて感動です。
その後、一旦白馬山荘まで下り、荷物整理をして、リスタート。すぐに、白馬岳頂上宿舎に到達。ここでザックをデポして、杓子岳、白馬鑓へ向かいます。実は、元々の計画は、白馬鑓ヶ岳経由で白馬鑓温泉へ下り、そこから猿倉まで下る予定でしたが、鑓温泉は未営業で、かつ前後の雪渓が荒れてて危ないとの情報を昨晩山荘で得たので、ルート変更し、杓子・鑓を空身でピストンし、頂上宿舎から大雪渓を下って、同じ猿倉まで下りることにしました。
おかげさまで、身軽に杓子岳、白馬鑓ヶ岳のアップダウンをこなし、お花畑に囲まれ、何度も撮影で立ち止まりますが、コースタイム×0.7位でサクサク進みます。行く先々で、お花畑、百名山ラウンドビューが展開され、頬がゆるみっぱなし(笑)。2日目の目的地、白馬鑓ヶ岳まで来ると、乗鞍や常念など、白馬山荘からでは見えなかった北アルプス南部の山々も見え、かつ、立山、五竜岳、毛勝三山のみ、ピンポイントで、この日初めて陽が差し込み、美しさにウットリ。白馬三山の山頂で、かなーりゆっくり時を楽しみましたね。
さて、メインディッシュは終わり、頂上宿舎まで戻り。サブディッシュの大雪渓にモードを切り替えます。やはり、戻る途中のお花畑群に心癒され、来る時も撮った場所で、また撮ってしまう感じです(笑)。
頂上宿舎でザックを回収し、朝メシ(パン)を摂り、トイレを済ませ、いざ、下山開始。どこから大雪渓が始まるのか、ワクワクしながら、進みます。日曜なので、登りハイカーはそんなに多くなかったと思いますが、200〜300人位とはすれ違った…かな!?。土曜だとハンパない人出でしょうね、きっと。
小雪渓の前でひと呼吸おき、慎重にすれ違い、更に黙々とくだると、いよいよ大雪渓。元々白馬鑓温泉から下る時も必要と思い、12爪アイゼンを持参してましたが、4月の会津駒ヶ岳以来、3ヶ月前ぶりのアイゼン装着。会津駒へ登った時は、次に使うのは今冬と思ってましたが…。
12爪アイゼンだと、安心感抜群で、ザクザク刺さるので危なさを感じません。登り下り共に、ハイカーの大半が軽アイゼンでしたが、下りは重くても、12爪アイゼンがいいと、個人的に思います。しかし、所々に大小の岩が留まっており、あんなのが無音のまま落ちてきたら、恐怖ですね。直撃したら滑落して、死んでしまう可能性大と思います。
大雪渓が終わると、程なく、白馬尻小屋。トイレを借り、再び下山開始。あっという間に猿倉です。猿倉へ下り立った時は、やはり、嬉しかったですね。予定より2時間ほど早く下山でき、ちょうどよい白馬八方バスターミナル行きのバスがあったので、白馬八方から新宿行きのバスも一本予約を早めることができました!
今回は、梅雨の最終盤に、お花畑と百名山ラウンドビューが楽しめる、白馬三山大縦走ができ、初となる白馬大雪渓も下りと言えど経験でき、大満足。唯一の誤算は、テン泊→小屋泊への現地判断での変更でしたが、これも重たいザック(今回は12爪アイゼン込で13〜14kg)を背負ってどの位のペースが出せるかを推し量る上で、よい経験になりました、実は。と言うのは、8月に北アルプス最奥部、及び南アルプス深南部〜南部への各5泊6日のテン泊大縦走を計画しており、重さは多分、15〜17kg位と踏んでます。今回、そこそこの急登や登り返し含め、累積標高2,400mを登りましたが、コースタイムは総じて0.8を切れました。このペースを維持できれば、余裕を持った山行となりそうです。もちろん、当日の天候起因の部分も大きいですが。
さて、百名山も、ついに末広がりの88座まで来ました。悪天に阻まれない限り、8月終了時点で98座になっている計画です。2016/8/11、初代山の日に富士山へ登頂したのを1座目に、3年弱でここまで来ました!今年中の完登は、現在規制中で入山できない草津白根山次第です。(阿蘇山も今年5月に行きましたが、規制中で登れず、外輪山登頂をもって、阿蘇高岳への登頂とした)
草津白根山に登れるようになれば、百座目にする山は決めてます。草津白根山が9月までに登れない場合は、草津白根山がいつかわかりませんが、百座目になります。乞うご期待♪
happygoyeahさん
こんばんは〜
山行開始から何回もお会いしましたよね〜
晴天ではないけど、360°オールビューでしたね〜😆
絶景たまらんかったですよね〜
実は俺っちもソロが多いので、またどこかでお会いしたときは、話相手になって下さいね😆
いやー、初日の登山口直後の抜いたり抜かれたりから始まり、何度もお会いし、かつ二日間、全く同じルートを辿り、白馬鑓温泉経由をやめて、白馬大雪渓経由で猿倉、といった現地判断まで一緒で愛着(以心伝心感)を感じます♪。レポ拝見しましたが、オコジョとコマクサに私は出会えなかったので、うらやましいです!
2日目の白馬鑓、この2日間で最高の眺め、と現地で伺いましたが、同感でした!私も約1時間(のうち半分は独り占め)、白馬鑓にいて撮りまくってましたが、レポの時刻見る限り、takadiveさん達が杓子にいる間に、私が追い抜いてしまったようですね(笑)。
takadiveさんの写真144番目の集合写真左後ろに、私が佇んでました(笑)。私も、95%ソロの東京ハイカーなんで、今度会えたら、運命なんで、一緒にSea to Summitしましょう!(この1年で、利尻山、宮之浦岳の離島2座は、Sea to Summit to Seaをしました!)
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