【兎岳】立俣尾根〜笠松尾根 可愛い名前にエゲツナイ2本の藪尾根!
- GPS
- 16:13
- 距離
- 31.7km
- 登り
- 3,014m
- 下り
- 3,033m
コースタイム
天候 | ・1日目・・・晴れのち曇り ・2日目・・・晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
◎立俣尾根 ハードな尾根です。 ・取付きは北俣渡駐車場付近の電柱裏の踏み跡から入ります。 ・僅かにマーキングが有りますが獣の踏み跡を追った方が早いと思います。 ・今回はブヨが大量発生しており10発くらい刺されました。 ・ルートを通じて倒木帯の通過に時間を要すので計画に余裕を持た方が賢明です。 ・ハイマツ帯の濃い場所は部分的。ハイマツ漕ぎ的には優しい部類だと思います。 今回はハイマツ帯の北側、ダケカンバとの境目をトラバースし、砂礫の島が見えた地点から三角点に直登しました。 ◎笠松尾根 ・三角点付近から南下側を見るとハイマツの中に踏み跡が有るのが見えるのでそれを追うのが一番早く楽だと思います。 ・2200m付近から笠松山ピーク付近まで尾根が広い暖斜地でルート取りが難しく、倒木が多いので時間が掛かる。 ・1615m付近分岐で西に延びる尾根にマーキングがあり、今回歩いた方向へは×印のマーキングがありました。 そちらの方が良い道なのか?未確認なのでわかりません。 ・林道への下降点はかなりシビア!半島型の崖マーク右隅あたりが急斜面ですが下降可能です。 ※yama–takeさんの記録を参考にさせていただきました。とても信頼できる内容で助かりまさした。 |
その他周辺情報 | ・兎岳水場・・・十分な量が出てました。 |
写真
感想
『南アルプス南部は山が一つ一つ大きい!』
これは悪沢岳から茶臼岳方向へ縦走する方が良く言う言葉ですが、百名山の赤石岳や聖岳以外のマイナーピークも堂々と聳え、高低差が大きいので言われる言葉だと思いますが、その中でも兎岳と大沢岳は登山者の心を折る役割を担っています。
大沢岳は百間洞から巻く事が可能なので素通りする方が多いのですが、兎岳に関しては可愛らしい名前とは裏腹に聖岳・光岳方向へ向かう為に二つのアップダウンで登山者の脚を奪います。
今回はそのかわいい兎岳が提供する2本の大きな藪尾根を歩いた記録です。
◎1日目
車で初めて来る遠山川沿いの登山口。 現在は林道崩壊で便ヶ島までは行けず、芝沢ゲートで行き止まり。
芝沢ゲート駐車場に車を停め、ゲートとは逆方向の北又渡方向へ歩き発電所を通り過ぎたカーブにある電柱裏の踏み跡から尾根へと入ります。
部分的な細かい説明は写真に書いてありますが、この尾根をアプローチに使った自分が愚かでした。
2日目にメインの山行を計画していたので「疲れないように...疲れないように」と歩いたつもりでしたが、平たい尾根に延々と続く倒木帯!疲れた原因は急登やハイマツ漕ぎとかでは無く倒木帯の通過でした。
おかげ様で兎岳に着いた時には疲労困憊。15時から水を汲みに行き小屋に戻ったのは16時過ぎ。
翌日の出発時間は3時を計画していたのでリカバリーは約9時間。ハードな尾根の下り・登り+長い一般ルートを歩くのに耐えられる体力が回復するとは到底思えず今回は取り止める事にしました。
夕食時に計画の変更を決めていたので、残念な気持ちはありましたが兎岳避難小屋でご一緒した二名の登山者さんに面白い話を聞かせてもらい楽しい一夜になりました。
またどこかでお会いできる日を楽しみにしています!
◎2日目
翌朝は快晴! 目標の尾根はハッキリと見える。
後ろ髪を引かれる思いですが、予想通り脚は重くサッサと下山するのが賢明だと言い聞かせ兎岳で写真を撮って笠松尾根へ突入。
昨日と同程度の藪漕ぎを覚悟していましたが、こちらは人の手が入った形跡がありスイスイとハイマツ帯を通過し樹林帯へ。
樹林帯に入ってからもしばらくは綺麗なマーキングが随所に巻かれ「楽勝!」と喜んだが、2200m付近からはシダと倒木トラップに苦しめられた。
最後の林道下降点は厳しいと分かっていたので慎重に着地点を探りながら下降していたのでピンポイントで林道に下りる事が出来ましたが、ノーマークで下りていたら本当に危ない尾根だと思います。
次回は一般ルートでゆっくりと登り聖平小屋に一泊してから望む事にします。
間違ってもバリエーションルートをアプローチに使ってはいけないと学習した山行でありました。。。
コメント
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数年ぶり2度目のコメント 失礼します。
昨年のワタシのルートと同じなので、いろいろと懐かしく拝見しました。 それにしてもこの速さには驚くばかりです。
今年またここを下りに行く予定なので、楽しみです。
kaikaireiさんが当初考えていたルートはどこかしら? ○○か○○のどちらかと推測しましたが、また楽しみにしています。
今回の山行ではyama-takeさんのレコを参考にさせていただきました。 とても信頼できる記録で助かりました!
やはり伊那山域の尾根は倒木が多くハードですね
当初考えていたルートは誰かに先を越されると嫌なので伏せているんですよ 誰も行かないと思いますけど...(笑)
今年も同じ尾根を歩かれるという事ですので記録を楽しみに待っています!
全く知らない尾根、とても楽しく拝見させていただきました。
やっぱりkaikaireiさんの藪山行、大好きです。
今後予定されてる森山から大籠、実は去年我々も計画していたのですが、お流れになってしまったのでそちらも楽しみにしています!
sunatomoさん、コメントありがとうございます。
赤石岳・聖岳に挟まれ地味な存在の兎岳ですが、大きな藪尾根を2本も提供している藪山愛好家にとっては愛すべき山です!
とても濃い深山の雰囲気を持つ尾根ですので是非歩いてみてください。sunatomo さんの体力なら何も問題ありません。
大籠東尾根計画されていたんですね!
自分が尊敬している藪屋さんが敗退している難所があるので、すんなり通過出来るとは思いませんが最強の相方がいるので何とか多い岳まで抜けようと思います!
kaiさん、こんばんは!
レコが続いていたので、ノーマークでした
遅コメにて失礼致しますm(_ _)m
私にとっての宿敵の兎岳、二つの難解な尾根歩きで走破されましたか
やはり、この手の山行でこそ、本領発揮ですね。
立俣尾根は考えもしませんでしたが、考えなくて正解でした
笠松尾根ですが、以前計画したものの、二の足を踏んで頓挫。
写真と感想から、断念して正解だったと安堵しています。
やはり常人は、一般ルートが「いつも安心のロリエ」でございます
ところでマムシって、ガラガラ蛇の様にとぐろを巻いてから尻尾を振るわせ、威嚇音を出すんですね
今シーズン、初めてそのような行為に遭遇し、ドン引きでした。
tailwindさん、おはようございます! 山行の狂い咲き状態です
実は今日も山に行っていて先ほど帰宅しました
兎岳は因縁の相手でしたか! 伊那地方に住むtailwindさんですと、やはりこの二つの尾根で行ってみたくなりますよね。
特に盛ってる記録ではないと思いますので簡単に言うつもりはないのですが、笠松尾根は体力のある方なら兎岳まで抜ける事は大丈夫だと思います!
マムシの遭遇場面見てました?
まさに尻尾を震わせ威嚇してましたよ! 自分は蛇に苦手意識はないので「そんなに怒ってコラよ!」とストックで頭を軽く叩いたらストックに噛み付いたので「コラよ!」ともう一度叩いたら今度は猛スピードで下山していきました。
マムシとシマヘビは美味と言いますので死ぬまでには食べてみたいけど、やっぱり可哀そうという気持ちがでてしまいますね。
兎岳避難小屋で水を分けていただいた者です。
聖平小屋のご主人への伝言ミッションはしっかりと果たしときましたよ👍
あの後、茶臼に泊まり翌日に光岳ピストンを予定してたんですが、疲労と夕方の雷雨への懸念で金曜日に下山しました。
実は下山間際にiPhoneが突然初期化するというトラブルに見舞われ、5日間の写真が全部パーになってしまいました……今もまだ凹んでおります。
バリルート歩きのお話は大変刺激的でした。一般ルートでもヘロヘロになってしまう自分には一生ムリではありますが、やはり山歩きを続けるには体力は必須で、トレーニングの重要性をあらためて思い知った今回の山行でした。
ちなみに、ヤマレコでは書いてないんですが、YAMAPではU-sabby でたまに記録残してます。
またいつか何処かの山で遭遇できたら楽しいですね😊
sasameさん、小屋では楽しいお話しで不気味な小屋での一夜がとても楽しい夜になりました
聖平への伝言もありがとうございました! 今年は聖平小屋に遊びに行けるのか未定ですが、あそこは第二の家みたいな場所で本当にお気に入りなんです
写真全部消えちゃったんですか!!!
ってか、突然初期化するとか怖すぎっ! そちらの道のプロですらそのようなトラブルに遭遇するのですから恐ろしい...。
廃道歩きを趣味にしているので、やっぱり体力増進には気を使っていますが、悪沢岳〜茶臼岳までの縦走は一般道とは言えハードですからね。 光岳をパスしたのも頷けます
あまり自分は小屋を利用する事は無いのですが、お二人と過ごした避難小屋での時間が楽しかったので癖になってしまいそうです
また何処かの山で会いましょう! きっと会えるような気がします。
kaikaireiさん、こんにちは!
久々にヤマレコ見てたら素晴らしいレコが出ていたのでコメントしました。以前、自分も兎岳に行くコースで行ってみたいと思っていたコースだったので興味深かったです。やはり日帰りではキツそうですね…。
最近、まともな登山が出来ていないので自分が行ったかのごとく楽しませてもらいました!
KーMENさん、おひさしぶりです。
このルート、当初は自分も日帰りで考えていたのですが、キャンセルとなった2日目の計画があったので泊まりとなりました。
結果的に身軽な装備で行ったとしても、ギリギリ、、、いや、下降地点は暗くなるとアウトなので無理だったかも、、、です。
でもルートとしては良い藪尾根なので是非歩いてみてください。
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