月山。濁沢〜清川
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- GPS
- 56:00
- 距離
- 28.6km
- 登り
- 1,700m
- 下り
- 1,690m
コースタイム
- 山行
- 7:25
- 休憩
- 0:30
- 合計
- 7:55
- 山行
- 7:02
- 休憩
- 0:53
- 合計
- 7:55
天候 | 一日目 曇り一時小雨 二日目 晴れ時々曇り 三日目 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コース状況/駐車地点〜烏川入渓地点 進入禁止の鎖を越え車道を少し歩くと車道は無くなり踏み跡になる更に歩くと刈払いされた小さな広場が有る、そこから急斜面を下る踏み跡が鳥川まで続いている 入渓地点〜濁沢〜念仏が原避難小屋 入渓地点から河原を下り濁沢出合に到着、二段の堰堤を越えるとゴーロが延々続く、ちょっとした滝も有るが問題ない、やがて8mの滝左岸を登るその上の20mの滝、まずは左岸の草付きの土壁を高巻きに掛かるが上に行くほど傾斜が増し灌木を掴んで岩場を乗り越えようと頑張ったが登れず一旦下降、滝をよく見ると傾斜は有るがホールドも有り登れそうなので取り付く、左岸から取り付き一段上がってシャワーを浴びながら右岸にトラバース、全身ずぶ濡れになる。左上して流水のない苔のクラックを一段登り最上段は右岸の流水の細い凹角を登る、傾斜は立っているがホールド豊富だ、しかしややもろいので慎重に登る、落ち口のホールドをつかんで力を籠めるとぼろりと欠けバランスを崩しそうになり冷っとする、別のホールドを探して何とか滝上に立つここが出来た。その後はゴーロや瀬を進み殆ど傾斜の無くなった流れの中を進んで右岸に見えた草地に上がってみると木道の続く登山道に出た。木道を先に進むとこじんまりとした念仏が原避難小屋に到着、遡行終了。 避難小屋〜清川橋 草原の中の木道を歩き問題なし 清川〜清川行人小屋 清川橋下から入渓、最上部までゴーロと瀬が続く、3m程の滝が中間部に有るが問題ないしかし川幅は広く流水豊富でしかも冷たい、この為以外と時間を喰う。詰めは本流を登り登山道に出ても良いが今回は1307mの二俣を左に入り細くなった流れを進み最後は草原の中を歩き東沢コースと横道が交差する登山道に出て遡行終了。すぐそこが清川行人小屋だ。 清川行人小屋〜月山山頂〜清川行人小屋〜岩根沢登山口〜駐車地点 ここはすべて登山道と車道で問題なし。岩根沢登山口〜駐車地点は車道だが途中崖崩れの為通行止め、約45分の歩き 念仏が原避難小屋 無人無料、布団毛布有り。水場は小屋下の登山道と沢の交差地点の沢水 清川行人小屋 無人、大人一人一泊1000円、布団毛布有り、水場は小屋の中に有る。トイレ有 |
写真
感想
月山、濁沢〜清川を登る。
濁から清へそして極楽浄土(山頂)へ登り身も心も浄化したいと思いこの沢旅に出発した。
一日目 濁へ。岩根沢林道車止め地点からスタート、踏み跡をたどり烏川に降り入渓、曇った空からゴロゴロと雷が聞こえ時々パラパラと雨が降る。川を下り濁沢出合いに進む、濁沢は名前のように濁っておらず澄んでいる。二段の堰堤を越え後はゴーロや瀬を延々と歩く滝やゴルジュのような所が数ヶ所あるが問題ない。ハイライトは中流部の20m位ある滝、これは左岸を高巻こうと取り付くが失敗、気を取り直して今度は滝身に取り付く、最初にシャワーでずぶ濡れになりながら一段上がり、苔のクラック、もろい凹角の流水沿いを登り落ち口に立つ、最後にハンドホールドが欠けた時は今思い出してもゾッとする。滝を登り始めたあたりから雨が降り出したがずぶ濡れになった身には気にならない。後は難所はなく雨も上がりやがて仏が原の草原の木道に出る、雲が多いが月山山頂が見える。少し歩くと念仏が原避難小屋、二階建てで広くは無いが布団毛布も有り水場も近く快適だ、単独行の男性が一人いた、彼は二階に自分は一階に陣を取って寝床とする。酒を飲み腹いっぱい食って19時頃就寝。夜外に出てみると月が照り月山山頂の明かりが見えた。
二日目 清へ。朝、快晴の気持の良い草原を月山を正面に見ながら進む、清川に下り入渓。清川は川幅広く水量が多く勢いが有りそして冷たい、まさに清という感じ。川自体に技術的な困難さは無く中間部に3m程の容易に登れる滝が一か所あるくらいでゴーロや瀬が連続する、上部まで水量や勢いは変わらず水の冷たさは増す、やがて沢を二分する程の枝沢と出会いやっと水量は減る、この上てちょっと雪渓が残っている所が有り水芭蕉が群生していた。傾斜の無くなった瀬を登って細い枝沢を左に入り30分も歩くと登山道との交差地点に出て遡行終了。ちょっと歩いて誰もいない清川行人小屋到着、7年振りになる。30分程すると男性単独行がやって来る、今晩は彼と自分だけの宿泊だ。二人とも一階に陣どる、彼は地元山形の方で自分より少し先輩のようだ、少し山の話などをする。今晩も飲んで腹いっぱい食って19時頃就寝、外は濃い湿った霧が立ち込めて来た。
三日目 極楽浄土へ。早朝、濃い霧の為出発をためらい食事後天候待ちをする。単独行の方は姥沢から来ているので横道コースを戻ると言っている、そうこうしているうちに霧が晴れ青空が見えてくる。行動食とお茶、貴重品をだけ持って単独行の方より一足先に出発、清川の源流をたどる東沢コースを登る。優しい光と爽やかな風の吹く中草原にお花畑、上部に大雪城と青空、眼下に雲海を眺めながらまさに極楽浄土への道を進む。途中登山道脇に写真撮影の為にビバークしたという一人の男性に会った、朝方までガス、明るくなってガスが晴れ朝日を見る事が出来たと言っていた、さぞ素晴らしい写真が撮れたのだと思う。上部で雪渓を少しだけ歩き(以前来た時は長々と雪渓を歩いた記憶が有るが今年は雪が少ないのか?)山頂へ、神社内にば入らず入口付近を最高到達点とする。山頂付近は多くの人々がおり山小屋がありお金を払ってお祓いをしないと登れない最高点があり浄土というより現世そのものだった。山頂付近でお茶を飲んで休憩する、念仏が原にはガスが掛かっているが眺めは上々だ、やっぱりここは極楽浄土である。帰りは同じコースを戻る、途中胎内岩を潜り現世に戻る覚悟をする、とは言っても気持ちの良い下りを一人のんびり楽しみながら歩く。下るにつれ気温が上がり日差しが強くなる、小屋に戻り荷物をまとめ室内を軽く掃除し協力金1000円を箱に入れて烏川コースを下山開始、烏川の日差しの強い河原の渡渉点で足を水に浸して一休み、最後の登りを頑張っていると下って来た男性が熊を見ましたよとニコニコと言っていた、幸い熊には会わず岩根沢林道駐車地点に戻り登山終了。
さて身も心も浄化したかというと山旅の間にそんな瞬間が有ったかもしれないが現世に戻った今、また元に戻ってしまった感が否めない。まあそういうのが普通なのかもしれない。
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