大尾山〜小野山〜水井山〜横高山〜比叡山〜てんこ山〜瓜生山〜大文字山
- GPS
- 10:08
- 距離
- 29.9km
- 登り
- 1,809m
- 下り
- 1,979m
コースタイム
- 山行
- 8:30
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 10:08
天候 | 晴れ/曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
京都市営地下鉄 - 御陵〜四条 260円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
東海自然歩道、京都一周トレイル、比良比叡トレイルなどになっている区間が大半で、基本的に歩きやすいルートが続き、標識も十分にあるはず。 注意するとすれば、以下の辺りでしょうか。 川迫谷を辿り、大尾山へ向かうルートについては、少し難易度が上がりますが、それなりに歩き慣れている人であれば、問題はないでしょう。 滝を高巻く辺りなど、鎖場となっていますが、初心者向けに設置されているのかなとの印象で、基本通りに歩けば良いはず。 降雨後などで沢の水かさが増していると、普段よりも進みにくくなるので、注意しておきたいですね。 倒木帯がありますが、登りでは問題ないでしょう。 下りの場合、過去のレコでは、倒木帯は右岸を通って通過するとの認識がないと、途中で引き返す羽目になってしまうようで、注意が必要かと。 横高山からの下りはそれなりの急斜面です。 台風による被害があったようで、倒木が多くなっており、それに対処すべくなのかどうか分からないけど、階段が設けられており、以前よりは歩きやすくなっているとの印象。 |
写真
感想
台風による降雨の影響が残っていそうなので、状況を想定しにくい所は避けたい。
今年は比叡山に行っておらず、過去の2回は真冬だったため、次は違う時期にと思っていたので、今回はここへ。
山行の前日には、京都では五山の送り火があり、可能であれば、大文字山にも行っておきたく、そちらへ辿り着くようなルートを設定。
どこから登り始めるかで迷ったのだけど、北寄りの大尾山へまず向かうべく、大原へ。
大原バス停を出発し、全国的にも有名な三千院の参道を歩いて行きます。
参道は沢沿いの道なのだけど、水量は明らかに多めで、この先が少し心配です。
登山口から入山し、まずは川迫谷を辿るルートへ。
すぐに音無滝に着くと、台風による降雨の影響が残っており、いつもより水量が多く、まずまずの迫力です。
涼しさは程々ぐらいだけど、しばし滝を眺めつつ体を休めます。
滝を高巻く辺りには鎖が設置されており、高所恐怖症の身としては、それなりに高度感はあるけど、普通に歩いていれば問題のない範囲でしょう。
普段であれば、滝の上の辺りで渡渉して左岸へ移るのだけど、水量的にドボン指数はそれなりに高そう。
すぐ先で右岸へ戻る事になるので、渡渉せずに進んでみると、ここはほぼ問題なし。
沢沿いを嫌って、比叡山を目的地としたのだけど、ちょっと苦戦しそうな感じ。
まあ、でも、この谷ルートは4度目なので、どうすべきかを想定しやすいはずなのです。
その後も普段よりは水量が多いので、やや難易度が上がっているものの、ほぼ対処でき、二の滝を経て、先へ。
この近辺には、昨年の秋の台風による倒木があり、少し通りにくくなっているけど、ある程度の処理はされており、登りでは問題は少ない。
そんな中、辺りを注意して窺っていると、期待していたイワタバコを発見。
具体的な情報を得ていた訳ではないけど、可能性はあると思っていました。
でも、ここに咲いているのは、僕の技量では近づき難い。
その後、ピークを過ぎていそうな感じだけど、イワタバコは所々に咲いており、高揚感を伴いつつ堪能し、三の滝を経て、先へ。
沢を離れ、尾根を登って行くと、少し風が吹いており、心地良い。
『大尾山の肩』の標識を見ると、すぐに大尾山山頂に到着です。
忘れずに書くようにしますが、本来の山名は『梶山』です。
もう空腹なので、パンを食べつつ休憩しますが、木々の成長により、山頂からの展望はほぼ失われており、琵琶湖を見渡す事はできなくなっています。
縦走路を南下します。
比良比叡トレイルとして定着して来ているのか、林道と並走する辺りの踏み跡が以前よりも明瞭になっているような気がします。
少し林道を歩いた後、再び山道を登って行くと、小野山山頂です。
ピーク感に乏しく、通過点という感じ。
展望のある辺りを経て、仰木峠に到着です。
大尾山まではコースタイムぐらいで歩いていたけど、この辺りは緩い設定のようで、貯金ができつつあるよう。
何とか大文字山に届くかも?
ここから先、これまでは積雪期に北上して歩いていたのだけど、今回は真夏に南下するので、色々と違うはず?
しかし、全体的に地味なルートで、季節ごとの違いとかをあまり感じさせてくれない。
水井山の山頂の辺りは以前と違い、倒木の被害が大きかったようで、木々が失われてしまい、明るくなっています。
横高山の山頂は以前とあまり変わらず、やや荒れた雰囲気。
時間の余裕がないので、少しだけ処理をするに留めておきます。
急斜面の辺りは倒木が多く、それらに対処するためか、階段ができています。
そのせいか、以前よりも歩きやすそうな。
まあ、下るのは初めてなのだけども。
下り終えると峠となっており、ここは峰辻と呼ばれているよう。
少し進むと玉体杉があり、展望所となっているので、ここで昼食にします。
団体さんなどとすれ違いつつ歩き、延暦寺の西塔エリアへ。
それなりに参拝者や観光客の姿がありますが、暑さもあってか、程々ぐらい。
ドライブウェイに架かる橋を渡り、これまでに歩いていない京都一周トレイル区間へ。
外国人観光客など、それなりに歩いている人はいます。
気になっていた展望所にて、休憩。
スキー場跡を経て、少し先からは観光客に交じって歩き、四明岳の駐車場方面へ。
この辺りも程々ぐらいの人出で、これまでと同様に進み、大比叡山頂に到着です。
比叡山は双耳峰となっており、標高が高く、三角点もあるこちらが比叡山の山頂という感じでしょうか?
もう一方の山頂である四明岳は京都側にあるのだけど、有料ゾーンとなっており、険しい道程が予想されます?
山頂を辞し、来た道を戻り、京都一周トレイルに復帰します。
この時期だし、特に見所となる物もなさそうで、黙々と進んで行きます。
この暑さなのに歩いている人はそれなりにあり、物好きな人がいるもんですね。
ん、自分もそうなのか?
展望所などで休憩しつつ、標高を失って行きます。
水飲対陣跡を過ぎると、小さな沢を擁する谷をいくつか越えて行く事になり、ちょっとだけリフレッシュ。
石鳥居を経て、てんこ山へ続くと思われる踏み跡があるので、そちらへ。
特に問題なく歩き、てんこ山山頂に到着です。
この先は踏み跡が明瞭で、せっかくなので、どこへ続くルートなのかを確認します。
確認を済ませ、京都一周トレイルに復帰します。
大文字山へ行くのか、どうか。
結構な疲労度の中、心は揺れ動きながら歩き、瓜生山山頂に到着です。
断念する理由が見つからないまま進み、大山祇神社にてお詣りすると、すぐに登山口へ至り、程なくして北白川仕伏町バス停に到着です。
ここでゴールとしたいとも思うのだけど、やはり足は前へと進んでしまうので、大文字山へ向かうしかないようです。
疲れている身には、舗装路からの照り返しは厳しいものがあり、我慢しつつ歩いて行くと、観光エリアに突入です。
人通りは多いけど、ピーク期の密度に比べると、結構な差があるはず。
入山する前に、最後の自販機でドリンクを購入。
まだ十分に予備はあるけど、体が甘味を欲しがっているようです。
それなりに歩いている人はいるけど、思っていたほどではない。
大原を起点にしている人は他にいないでしょう。
明らかに疲れており、購入したドリンクがのどに心地良い。
順調に登っていたのだけど、次第に苦しくなり、何とか千人塚に到着し、休憩。
とにかく暑く、しんどい。
ドリンクも飲み干してしまう。
頃合を見て出発し、視覚的に厳しそうな階段を休まずに登り、何とか火床に到着です。
ここも意外と人は多くなく、普段通りぐらい。
設置されている温度計を見て、ちょっと驚いてしまうけど、そんなには高くないはず。
一連の写真を撮り終え、横棒の辺りでパンを食べつつ体を休めます。
小さな消し炭を拾い、山頂へ向かいます。
いつもよりも長く感じられる道程を歩き、大文字山山頂に到着です。
火床でも少し長めに休憩したけど、ここでも体を休めます。
少し下って行き、京都一周トレイルに合流し、トレイルのルートを辿ります。
足の裏の状態があまり良くなく、少し痛む。
我慢の歩きが続き、久しぶりに七福思案処に到着。
思案するまでもなく、アケボノソウの確認をすべく、ルートを選択。
しかし、当該の場所では、アケボノソウを確認できず。
今後の推移を見守りたい。
惰性で下り、このルートの登山口に到着。
シャツを着替えて、先へ。
この日も頑張って歩き、御陵駅の出入口にてゴールです。
行程的には、前の週の比良への山行よりも軽いと思われるのだけど、展望などで気が紛れる要素が少なかったり、風が吹いている時間が限られていたりで、今回の方が疲労度は高かったですね。
大文字山への登り返しでは、2年前の夏の武奈ヶ岳への登り返しの時の苦しさを思い出しました。
まあ、あの時よりはマシだったはずだけど。
そんな感じで後半は苦しかったのだけど、序盤の大尾山への登りは楽しかったですね。
増水した沢は視覚的にも良い感じだったし、難易度も程良かったかな。
そして、淡い期待だったイワタバコを堪能できたのが最大のポイントで、改めて大尾山は良い山だと感じました。
また機会を見て、歩きに行きたいと思います。
というか、この季節にこのロングコース
やっぱり、vgさん、タフ!若いっ
イワタバコ、咲いててよかったですね。
前情報なく、自分の推測で行ってみて、
その通りだったら、それは嬉しい
でも、足の調子は気に掛けて。
続くようなら、少し控えめにしておかれるのがよろしいのかと…。
お疲れ様でした。
もうそんなには若くないのだけど、頑張って歩けば、これぐらいは何とか。
出発前に想像していたよりも厳しく、大文字山への登りでは暑さでへろへろでしたが。
大尾山の川迫谷のルートはこれまでに歩いており、イワタバコが自生する条件が整っているかなと思っていたので、少し期待していました。
ピークは過ぎているっぽかったけど、期待以上に咲いていて、嬉しかったです。
帰宅後に調べてみると、fu-tyanさんの2016年8月のレコがあり、これが記憶の片隅に残っていたのかも知れません。
いずれにせよ、今後も自生地として残って欲しいですね。
シロバナネコノメソウ、カタクリ、イワタバコ。
京都の山の中でも地味な存在のような気がするけど、これらの花が見られるはずなので、大切な山として認識されると良いなと思います。
足の状態は深刻ではなく、普段の生活では支障はありません。
この時期、汗で靴の中は湿りがちだし、ドボンもあったりで、足の裏を傷めやすい状況だったはず。
やはり少し無理をして歩いていたと思われるので、当面は軽めの山行となるようにしたいと思います。
思った事をきちんと実行できるのかは、ちょっと自信がないけども?
相変わらず達者ですね。私なら匙では足らずスコップを2本ほど投げているでしょう。
曙草は無かったですか?
7月25日には確かにあったのですが、鹿にでも食べられたのでしょうかね。
今日は節黒仙翁とか桧扇とか有ったら良いなと思って歩きましたが、鷺草だけでした。勿論この辺りでそんな花を見た事無いの当たり前かもしれませんが。
前回の比良への山行は大変ではあったけど、思っていたよりも苦労せずに済み、今回も大丈夫だろうと思っていました。
でも、標高の違いなど、諸々が重なったのだとは思うけど、今回の方が疲れてしまいました。
ドリンクに不安が出ないよう、1000ml程度は帰宅時に残るぐらいの量を持って行っており、最も軽い時期よりも3kg以上は重いザックを背負っているはずなので、疲れない方がおかしいのだけど。
yjinさんから労いの言葉をいただき、光栄です。
アケボノソウについては、あまり自信がありません。
少し似た葉の植物はあったけど、丈が低く、どうも違うとの印象でした。
この時期にどのような姿になっているのかの知識がなく、きちんとした判断ができないのです。
見誤りだけでなく、見落としている可能性もあり、どちらかであってくれれば良いのですが。
yjinさんかheheさんがまた確認してくれるのではと期待しています。
サギソウは見てみたいと思いつつも、まだ見ぬままですね。
昨年、金勝アルプスへは行ったけど、湖南アルプスは未踏のままです。
岩場への苦手意識を払拭するためにも、歩いておくべき山域だとは思っているのですが。
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