奥穂高岳、前穂高岳
- GPS
- 32:50
- 距離
- 24.4km
- 登り
- 1,971m
- 下り
- 1,959m
コースタイム
- 山行
- 8:12
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 9:27
天候 | 6日:ガスのち快晴のちガス 7日:快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
オール夏道。奥穂高岳でクマの目撃あり。涸沢に降りていったらしい。土曜日は登山者が多く、紀美子平が混雑。 |
写真
装備
個人装備 |
調理器具
ライター
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
日焼け止め
携帯
時計
ナイフ
カメラ
テント
テントマット
ヘルメット
|
---|---|
共同装備 |
調理器具
ライター
ヘッドランプ
GPS
ファーストエイドキット
日焼け止め
携帯
時計
ナイフ
カメラ
テント
テントマット
ヘルメット
|
感想
初めてのテント泊登山。
有休を取ってバスの予約をすると、運のいいことにてんきとくらすでは晴れの予報が出ていました。
着いてみると、しばらくはガス、路面は朝露で濡れており、予想と違うながらもこの後晴れると信じて平坦な林道を歩きます。
やっぱりエキスパートの集まる山域だけあって、少し早めに歩いているのにどんどん抜かれていく。
テント泊装備は11kg。
一般的には軽い方かもしれないが自分にとっては未知の領域。
平坦な道ですら辛くなるのではないかと心配していましたがそこまでではなかった、というのが印象です。
ただ本谷橋を過ぎて傾斜が急になっていくと途端に息が上がりペースが遅くなりました。
涸沢ヒュッテまでが遠くて遠くて…
もう今日は涸沢で泊まろうと一時は本気で考えた程でした。
でも涸沢の景色を見て思いました。
こんな快晴の天気で穂高を満喫しないのはもったいないと。
今回ももったいないオバケが自分に付きまといます。
涸沢から見る穂高岳山荘はとんでもなく高い位置にありました。
たとえ空身でも登れなさそうに思えましたが、時間はあるしゆっくりでもいいから登ろうと決意しいざ出発!
もう、涸沢小屋までのわずかな傾斜で疲労困憊ですよ。
テント泊の受付に何度行こうと思ったことか。
ちょっと歩いては休み、ちょっと歩いては休みを繰り返してようやくザイテングラードの取り付きに到着。
大体半分くらいと言ったところでしょうか。
もうここでテント張っていいですかね?(一瞬でバレそう)
ここからは三点支持で行かなければならない箇所が続きます。
特別危険と感じる場所はなかったですが、涸沢カールの急な斜面に盛り上がった岩場にいるという状況と、もう後戻りできない状況を考えた時に言いようのない恐怖を感じたような気がします。
穂高を舐めてはいけないですね。
虫の息で穂高岳山荘に到着すると、もう辺り一面ガスに覆われてました。
テントを張れる場所は少なく、平日だったから良かったものの、休日なら満杯になるかどうか賭けかもしれません。
初めてのテント泊はバーナーで汁物などを作って食べたり、山荘で食べたり飲んだり、星空を眺めたり、それはそれは楽しい時間でした。
いつのまにか疲れはなくなり明日の山行にも期待が持てる感じです。
この疲れは食べ物の問題なのか高度順応の問題なのか元々の体力の問題なのか。おそらく全部でしょうけどね。
どうしたら疲れずに山歩きできるのか、皆さんどんなトレーニングや行動食をしてるのか気になるところです。山荘でもテント場でもやたらジャンダルム行くと言ってた人が多かったような。
そういえば山荘にいた時、山岳救助隊の方がいらしてました。
奥穂高岳の方で滑落があったようで。
翌日お世話にならないようにしなければ。
翌日日の出の後登山開始。
(涸沢岳も行きたかったが時間と体力の関係でパスしました。)
最初の登りは一歩間違えれば滑落なので緊張しました。
でも昨日と同じ装備なのに体が軽くて、今回の山行で初めて楽しめているという感覚になりました。
途中ずっと見える景色も素晴らしくて、笠ヶ岳や、槍への稜線はもちろん、北、中央、南アルプス、八ヶ岳、富士山等、この私(?)に見えない山などないと言わんばかりの光景でした。
あんまり立ち止まってパシャパシャやれる場所ではないかもしれませんが、もう二度と見れないかもしれないと思うとここでももったいないオバケが発動しカメラ小僧になりました。
奥穂山頂では祠でのちょっとした写真行列になっていました。あそこに登るのはちょっとだけ怖かったけど、絵になる(今で言うバエる)んですよね。制覇した感が気に入ってます。
後、山頂でちょっとしたクマ騒ぎがありました。
すぐ近くまで来たとの事。
実際に目にする事はなかったが、どうやってあんな急斜面を登って来るのか気になります。
ここ最近、この辺りでずっと目撃情報が出ている気がしますが、被害が出たり駆除しない所をみると、大人しい種類なのですかね。知らないけど。
奥穂からの吊尾根は基本的に岳沢側を巻いていく感じでした。ところどころ急な所はあるけれど「恐怖」より「楽しい」が勝つ感じでした。
ジャンダルム〜西穂高岳の稜線が一番間近で見られる場所かもしれません。
紀美子平では、前穂高岳の往復点の為、ザックをデポして行きました。
ここでは同じ様にデポする方や弁当などを食べる方などで凄く賑わっていました。
前穂は急斜面なので落石が起きたら紀美子平って結構危ない箇所ではある気がします。往復時は慎重に。
前穂までの道は一番岩登りという言葉が当てはまりそうな地形でした。
30分程の短い時間ではありますが、身軽なせいか楽だし、ルートファインディングや手足の置き方など考えながら登る楽しみがあります。
ただ細かい石がゴロゴロしているので落石には特に注意が必要になります。
景色も奥穂同様素晴らしかったです。
重太郎新道からはちょうど上高地や岳沢小屋から登って来る人たちと重なる時間帯なのですれ違い待ちが多かった印象です。
森林限界が早めに来るので、今回のような夏場の晴天では登りにはキツイのではと感じました。
当初はこのルートから穂高岳山荘に行こうとも考えていましたが、自分としてはやめて正解だったかも。
岳沢小屋が見えてからなかなか着かないのもこの登山道の特徴かと思います。
ここに着く頃には疲れ果てて、有料の水をガブ飲みでした。
あと自分も含め、オランジーナ買う人の多い事。あの微炭酸はたまらないですよね。
岳沢小屋から上高地へ降りる時、一度道を間違え、分岐で沢の方を降りてしまうと言うミスをしました。何人か同じ間違えをしていたので注意が必要と思います。
最終的には合流すると思いますが結構歩きにくい所なので戻って正解でした。
分岐に目印やロープが欲しいところです。
おかげで温泉の時間に間に合わず、汗の臭いをバスや電車に充満させてしまいました。
唯一の苦い思い出。
帰るまでが登山と痛感しました。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する