間ノ岳〜北岳(広河原周回・左俣→草すべり)
- GPS
- 29:38
- 距離
- 18.0km
- 登り
- 2,278m
- 下り
- 2,273m
コースタイム
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 0:52
- 合計
- 5:52
- 山行
- 6:40
- 休憩
- 2:17
- 合計
- 8:57
天候 | 9月6日…快晴・微風→ガス 9月7日…大快晴・微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス タクシー 自家用車
中部横断自動車道-白根IC-芦安第3駐車場(車中泊)-乗合タクシー-広河原 ●9月7日 広河原-路線バス-芦安駐車場 ※芦安第3駐車場の直上が芦安バス停。バス停の反対側が第2駐車場兼タクシー乗場。 第2第3ともトイレあり。第5まで下ると大分離れる。 駐車場までの道は、途中から擦れ違いに難儀するような舗装路になるので不安になるが、カーナビを信じて進むこと。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
さすが日本屈指の人気百名山なだけあってよく整備され、登山者も多い。 ただ高低差と勾配がなかなかなので、登り下りともある程度の覚悟が必要。 あと、梯子や岩場・崖っぷちもあり、ガレ場での落石のリスクも少なからずあるので注意。ヘルメット着用の人もチラホラいた。 ●トイレ…各山小屋で協力金納めて使用。大樺沢二俣にも仮設トイレあり。 ●水場…大樺沢・左俣コースは沢沿いなので南アルプス天然水飲み放題。北岳山荘、御池小屋で自由に補給可。 ●NTTドコモ電波状況…広河原〜左俣〜トラバース〜北岳山荘までは終始可。主稜線だと、弱くなることもあるがそれでも圏外はほぼ無いものと思われる。 ●コース ・広河原〜大樺沢二俣 樹林帯の中を徐々に角度を上げながら沢沿いを涼しく登っていける。二俣手前2100m辺りで視界が開け始め、バットレスを要する北岳と八本歯を見られる。二俣はトイレもあり、振り返れば鳳凰三山も見え、休憩適地。 ・左俣コース〜八本歯のコル〜トラバース道分岐 二俣からはガレ場で角度が更に急になり、右手にバットレスを見ながらの正に直登。木製ハシゴは幾つもあり、しんどいが一気に高度を稼ぐ。コル前後は岩場もあり。 ・トラバース道〜北岳山荘 トラバース分岐では吊尾根分岐への直登でなく、北岳山荘・間ノ岳方向へ斜面に付けられた崖っぷちの道を徐々に下る。三国志の蜀の桟道や黒部の水平道を連想させる箇所もあるが、お花畑が広がる。一見の価値あり。 絶壁が終わると主稜線直下の巻き道となり、なだらかに山荘テン場へ直行する。 ・北岳山荘〜間ノ岳〜北岳山荘 よく言われるように「日本最高所の天空の散歩道」ではあるが、決して楽ちんではない。ゴツゴツガレガレした岩の道で、登り下りも距離もそれなりにある。 ただ、稜線も、間ノ岳山頂部も、ひたすらに絶景である。濃霧や悪天だと怖い稜線ではあるが、北岳よりもう一度来たい。 ・北岳山荘〜北岳〜小太郎尾根分岐 間ノ岳への稜線と同じで絶景が続く。ただ擦れ違いに気を遣うような狭さの岩場の狭路が多々ある。両手を使う場面もあるが、北岳山頂は感動ひとしおである。抜群の展望。 山頂から少し下った地点で振り返ると、日本標高ナンバー1~3を一望できる箇所がある。見逃さないようにしたい。 整備された岩の道を一気に下ると肩の小屋は休憩適地。小太郎尾根分岐も含め、北アルプスや千丈を望める最後の地点。 ・草すべり〜御池小屋〜広河原 小太郎尾根分岐から少し下ると、草すべりコースか右俣コースかの選択を迫られる。 右俣+大樺沢の方が、やや勾配が緩やかで時間も短めらしいが、変化と小屋の利便性を求めると草すべりになる。噂通りの九十九折りの急降下で、膝に来る。途中御池小屋で一服して、樹林帯を緩やかにトラバースするが、結局また急降下して大樺沢コースと合流して広河原に至る。 |
その他周辺情報 | ●最寄りのコンビニは、白根ICからの道中にセブンイレブンやローソンがある。 ●日帰り温泉は、芦安にいくつかある。 |
写真
感想
日本百名山39座目、40座目。
この2座を結ぶ稜線は必ず歩いてみたかった憧れの道であった。
ましてや日本第2第3の高峰で且つ第1の高峰も存分に見られるときたら行かない理由は無い。
当日は平日だったが登山客が多く、始発のバス(路線バス1台)と控えていた乗合タクシー(9人乗り?が5台ほど)が100人前後を5時半に広河原へ運んで行ったにもかかわらず、私も含め乗りあぶれた登山客100人ほどが2時間以上芦安で並んだまま足止めを食らう悲劇から始まった。
往復してきた乗合タクシーの何台目かにやっと乗れ広河原に着いたのは2時間遅れの8時半近く。
予定では右俣コースで北岳山頂を踏み北岳山荘泊、翌日間ノ岳ピストンし左俣コースから下山だったが、急遽反対回りに変更し、現地で登山届を書き直して出発したが、これが実は幸いした。
北岳山荘のロケーションは最高である。ここにはいずれテン泊しに来なければならぬだろう。また、施設の設備、スタッフの対応含めて申し分ない。
初日は正午頃からガスり始めて日没までパッとしなかったが、翌日起床すると大快晴。
体力的に不安で、ガスガスなら間ノ岳か北岳のどちらかに登って下山しようと思っていた気持ちが吹き飛び、サブザックを忘れたので荷物を少し山荘にデポさせてもらい、当初の通り間ノ岳ピストンからの縦走をすることにした。
間ノ岳山頂〜北岳山頂間は、正に「天空の散歩道」である(散歩道との表現は多少語弊があるが)。体力さえ持てば、スキップしていたいほどの絶景だ。事実、間ノ岳山頂では嬉しくて一眼レフを手に小走りしてしまった。
結果から言うと、総じて登り下りは当然つらかったが、今までの山行の中で1、2を争う素晴らしい山行になった。
名前も分からないような花も数え切れない程たくさん咲き乱れ、ガスのお陰で雷鳥も1、2mの至近距離で見られ、とんでもない大快晴の絶景。
この山域、そして南アルプスに何度も足を運びたくなった。
間ノ岳からの南アルプスの眺望を、是非お薦めしたい。
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