赤石岳〜百間尾根〜奥聖北尾根〜聖岳〜上河内岳〜鳥小屋尾根
- GPS
- 25:25
- 距離
- 35.5km
- 登り
- 4,194m
- 下り
- 4,358m
コースタイム
- 山行
- 4:48
- 休憩
- 2:09
- 合計
- 6:57
- 山行
- 8:14
- 休憩
- 2:09
- 合計
- 10:23
- 山行
- 6:12
- 休憩
- 1:45
- 合計
- 7:57
天候 | 9/13 曇り(視界良好)、9/14 快晴のちガスのち快晴(雲海の上)、9/15 快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■百間尾根 標高2610-2640mは股くらいのハイマツ漕ぎ。その上のハイマツは踝以下のところが多く問題ない。 ハイマツ帯と樹林帯の境付近ではよくあることですが、シラビソの幼木密集帯でズタボロになります。 樹林帯は樹間は広くはない。下山ではやや歩きにくいという印象だった。藪漕ぎはありません。方向さえ間違えなければ取付き付近までは問題ないと思います。 赤石沢に降り立つところは岩崖なのでロープないと無理だと思います。 ■奥聖北尾根 埋まるようなハイマツ漕ぎは標高2550m付近で距離にして5mくらい。実際に行けば分かると思うが稜線西側はハイマツが生えていない区間が多く、仮に稜線上でハイマツが伸びていても逃げられる。標高2550m付近より上のハイマツはあっても膝下で済みます。 樹林帯とハイマツ帯の境はシラビソの幼木とシャクナゲが密集しているところがあり、ズタボロになります。 標高2370m上の樹林帯は傾斜ゆるいですが、樹間も広くはなく足元ばっちりではないので歩きにくいです。藪漕ぎはありません。 標高2370m以下はかなり急で岩っぽいところも多い。しかも草や砂利や朽ちた倒木などで足元が固まってなくて怪しい感じ。藪漕ぎはありませんが、写真も参考にしてください。尾根上の岩を巻きながら歩くところも多いのでルーファイが所要時間にかなり影響を与える尾根でしょう。 ■鳥小屋尾根 森林限界下は道とマークあり藪漕ぎはありません。急な箇所などは尾根上を行かないところもあるので注意が必要。マークも道も迷わないほどはっきりしているわけではないのでルーファイ力は必要。 ハイマツ帯でも道はあるが、胸くらいのハイマツ漕ぎをしながら強引に道上を突破する感じです。茶臼岳山頂付近の最上部は道がよくわからない。 |
写真
感想
9/13
自宅を3時半頃出て畑薙に6時半頃到着。金曜日だから余裕だろうと思っていたら、7時半の1便2台に全員乗り切らず、7時半に無線で呼んでおりてきた臨時便に8時44分に乗車。まさかの9時43分に椹島に到着しました。
大倉尾根は多くの区間で、出発が遅くなったけど赤石山頂を目指す単独の方2人と一緒に歩きました。この珍道中がとても楽しく、全く疲れることなく赤石山頂に到着することができました。
山頂小屋では榎田さんらと黄昏時のマジックアワーを堪能した後、中秋の名月も狙う。その後、この日赤石山頂で百名山を達成された方を囲んで宴会。とても楽しい夜でした。
9/14
6時に出発の予定が朝のマジックアワーを堪能の後に、榎田さんやちえこさんと話が盛り上がり出発が圧倒的に遅れビリw ちえこさんには息子などという呼称で呼ばれ一緒に笑顔で写真。とても楽しい一時でした。
さて、7時53分出発。百間平には8時46分に到着し、とりあえずは百間平の頭とでも呼びますが、標高2782mピークへ向かいます。ここからは他では得られない絶景が得られました。
百間尾根の森林限界上は下るにしたがって聖岳が迫力を増してくるのが素晴らしい。森林限界下はちょっと下りでは歩きにくかったですね。最下部は予想された以上に全面岩崖で懸垂しないと安全には下れませんでしたが、11時28分、無事に赤石沢の百間洞出合に降り立ちました。
出合付近は本当に穏やかで沢靴などなくても飛び石で対岸に簡単に移ることができました。
11時56分、奥聖北尾根には4時間もかからずに登れるでしょうから予定通り奥聖北尾根を目指すことにします。樹林区間で手間取ったら奥聖の北尾根でテントを張ればよいので気楽です。
奥聖北尾根、下部はかなり急で大岩の巻き多く、あまり登りやすい尾根ではなかったですが、順調に300m/hのペースで標高を稼いでいく。ハイマツ帯に差し掛かったところで背丈くらいのハイマツが伸びていることがわかり、気合を入れ直しますが、距離にして5mくらい漕いだところでハイマツのないところに逃げられて拍子抜けでした。以後ハイマツ漕ぎといえるハイマツ漕ぎはなかったです。
さて、ハイマツ漕ぎがないということで奥聖北尾根はとても展望のいい尾根なのですが、あいにくのガスガスで展望はありませんでした。しかし奥聖の山頂が近づいたところで突然の快晴!!!奥聖山頂には15時35分に到着。以後快晴の中独占状態で最高の時間を過ごすことができました。
聖岳からは当初聖岳直接尾根で聖平に降りる予定でいましたが、それは赤石山頂を6時にちゃんと出て聖岳に14時に到着した場合です。結局聖岳にも1時間以上いてしまったので一般ルートで下山することにします。のんびりと下って今日は聖平でテント泊としました。夜は前日一緒にあるいたEさんと語らいながら過ごしました。
9/15
この日何も考えていませんでしたが、レンタカーを20時に返却しなければならないので畑薙に14時には到着したいと思っていました。ということで当初は聖沢登山口に普通に降りて10時半のバスに乗るつもりでいたのですが、この日も入山時の予報とは異なり完全な快晴!!上河内岳に登ることにしました。
上河内岳は実はまだ2回しか登ったことがなく、どちらも展望はなかったのですが、3回目の登頂にしてはじめて南ア南部もうひとつの展望台を堪能することができました。
上河内岳からは東尾根から伊谷山経由でウソッコ沢ということも勿論浮かびましたが、激しい尾根との噂はかねがね聞いておりましたので14時に下山できる見込みなし。Eさんから茶臼岳で待っているとの連絡がきたことも重なり、普通に茶臼岳まで向かうことにしました。
茶臼岳でEさんと再開。超絶景に30分以上もいてしまう。茶臼岳からは一般ルートか鳥小屋尾根かで悩みますが、鳥小屋尾根なら一般ルートと同じくらいのペースで下れそうなのでせっかくだから鳥小屋尾根を歩いてみることに。
茶臼岳を10時58分に出発。鳥小屋尾根は最上部どこを行けばいいかわかりにくく、このとき14時下山全然無理じゃね?と頭を過ぎりますが、尾根筋がはっきりしてきてからは尾根上の廃道らしくちゃんと道が残っておりました。急な区間はかなり怪しかったですが、樹林帯も美しく、これが茶臼岳の正規ルートであった方が真っ当なんじゃないかと思えるくらいの良ルート。標高1403m点以下、一般ルートに合流するまではとてつもなく急な砂利で、気をつけていても2回くらいコケましたが、14時に無事に畑薙大吊橋に下山。そこから車道を歩くのは辛かったですが15時には臨時駐車場に到着し、白樺荘で温泉にも入り、渋滞すごかったですが何とか20時ちょっと過ぎにはレンタカーを返却することができました。
3日間よい天気の中南ア南部3000m稜線を満喫してくることができてよかったです。
コメント
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Evergreenさん、行かれたんですね!
自分が好きな山域、行きたかった尾根の記録なので久しぶりに興奮したレコでした。
二つの尾根は一般登山道から観察していたのですが、ハイマツの深さは見当がつきませんでした。 判断基準が曖昧な方でなくEvergreenさんの記録なので今後の山行計画でとても助かります!
素晴らしい記録ありがとうございました。
kaikaireiさん
ありがとうございます。
自分も悪沢・赤石・聖の辺りが一番好きなところなので、ここに関しても以前からずっと温めていたコースでした。今回無事予定通り歩いてくることができてよかったです!やはり南ア南部の3000mバリは他とは一味違いますねw
スマホから焦って書いてルートについて曖昧な箇所があったので先程追記しておきました。
計画で仰られていたとおり、いずれの尾根も取付き付近が異様に急でしたが、それ以外の区間はkaikaireiさんがよく行かれているような藪尾根よりは圧倒的に歩きやすいと思います。
まともなハイマツ漕ぎがほとんどなく他では得られない展望を得ながら歩けるのもこの2つの尾根のメリットですね。バリエーションとは思えないような絶景が得られます。
kaikaireiさんなら一泊二日で入れ込めるような尾根だと思いますので是非行かれてください!
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