御嶽山から乗鞍へ 藪の中を歩く
- GPS
- 24:01
- 距離
- 49.0km
- 登り
- 3,782m
- 下り
- 2,937m
コースタイム
- 山行
- 14:26
- 休憩
- 1:49
- 合計
- 16:15
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
御嶽山の不明確箇所 チャオゴンドラ分岐〜遊歩道入口‥遊歩道近くになるとかなり笹薮が酷い 遊歩道入口〜日和田登山口‥殆ど廃道寸前という感じ。赤テープが割とありますので、それを丹念に辿る事 乗鞍の不明瞭箇所 阿多野登山口〜尾根取付き‥トラバース気味になると笹薮がトラバース道の上に覆い被って来ます。 尾根取付き〜中洞権現‥ほぼ道ははっきりしてます。逆コースですと下りの場合は中洞権現からが少しわかりにくいと思います。テープとケルンを目印にして下さい。 中洞権現〜乗鞍山頂‥乗鞍に向かう場合はなんの問題もありませんが、下る場合は山頂の手前をロープを超えて左へと降りて行きます。道標とかはありません。赤マーク等はあります。 |
写真
感想
前日の蜂に刺された腕も腫れがかなりひいたので、予定通りヤマレコの友達の方と百名山の99座目の御嶽山へ一緒に中の湯から登った後、山頂近くの二ノ池山荘でお別れして、乗鞍へと繋げる為、継子岳経由で日和田に降りる事にはした。
継子岳迄は徐々に高度を下げながら、気持ちのいい良い稜線歩き。
御嶽山では一点の曇りもない快晴だったが、残念ながら継母岳ではガスが発生出て来た。しばしの休憩の後、出発。どんどん下り、カール状の底に着く。川が流れている。
『水場なんてあったかな?』と思いつつ、腰を下ろして休む。YAMAPのアプリを見ると現在地が発生どうもおかしい?
『あー、間違えた!』
日和田に向かうのではなく、ほぼ反対方向の四ツ池に下ってしまった‥。継子岳からは日和田方面への道しかないと思い込んだのが失敗の原因。
仕方なく、トボトボ戻る。1時間以上のロスとなり、再び継母岳へ戻って来た。
気持ちが焦り、直ぐに日和田へと下りだす。急な下りで道もあまり歩かれてない感じ。それでも、チャオゴンドラ分岐迄は未だ良かった。分岐よりの日和田への道は心細くなった来た。やがて笹が被るようになり、深いところでは笹を掻き分けて進む。
やがて林道に出た。
『やれやれ後は林道歩きで済むのか』
ところが地図をよく見ると林道から再び登山道に入るようだ。
果たして、その地点に到着すると、笹薮に向かって、道標が道を示していた。
(林道から日和田への道はもはや道とは言いがたいものだった‥)
悪戦苦闘の末に予定より1時間半ぐらい遅れて日和田の登山口にやっとたどり着いた。ここから、乗鞍の登山口のアイマックスキャンプ場まで18キロも未だある。
急いで歩き出すが、当然日が暮れる。
ヘッデンを着けて歩く。
かなり夜もふけた頃、ヘッデンを着けた人間が向こうから歩いて来た!自分も同じ状態だが、夜更けにヘッデンを着けた人間が歩いているのは怖すぎる!
すれ違い様に恐る恐る見て見ると登山者らしい。
思い切って声をかけてかけるとなんと乗鞍から降りて来たという。まさに明日自分が歩く道だった。道の状況を聞くとやはり下部の方の笹が酷いらしい。笹薮通過に手こずって途中では夜となり、暗闇の中をなんとか下山したという事だった。思わず、道の状況を色々聞いてしまった。
今度は相手の方が行く道を聞くと明日御嶽山に登るという事で、しかも日和田からの道だった。
今度は自分が、日和田からの道がどんなに酷いかを話す番となった。
色々と情報交換して助かったが、ますます明日が不安になって来た。
暗闇の中を不安な気持ちのまま、アイマックスキャンプ場に着き、疲れた体をシェラフ人間潜り込ませた。
翌朝、4時前にも出かけたかったが、少し寝坊した。自信がないのである。林道歩きが約1時間半あるので、少しでも距離を稼ぎたいのだ。
登山道入口に着いた時は既に明るくなっていた。登山道が分からず暫くうろうろする。
やっと見つけてホッとして、いよいよ登り出す。最初は昨日教わった通り、あまり笹は被っていない。ジグザグに高度を上げていく。やがてトラバース気味の道となると笹薮が横倒し気味というなり、1メートル歩くのも苦労した。これも教えてもらった通りだった。しかし、トラバース気味の方箇所は比較的短く、なんとか尾根筋に出た。ここからは笹薮はあまりないという事だったが、意外と笹薮が続いた。
しかし登るにつれて笹もさほど苦にならず、道も比較的明瞭で順調に登って行った。標高2400メートルを超えると岩場が出てきて、視界が一気に広がった。
乗鞍の山並みがばーんと目の前にそびえ立つ。笹がなくなった後はハイマツの中を歩くがこちらはさほど大変でもなく、千町尾根の稜線に出る為に最後の登りをゆっくりという歩いた。
千町尾根の中洞権現に着いた。もう、ここから乗鞍山頂迄は1時間番ぐらい。しかもちゃんとした登山道♫
しかし、未だ標高さ400メートルもある‥
疲れた足を高天原の絶景で癒されながら一歩一歩乗鞍山頂へ進む。残念ながら北から風が強く、乗鞍山頂付近はガスに覆われてしまった。
それでも乗鞍山頂に着いた時はガスが切れて、一瞬晴れた。
御嶽と乗鞍を登り切った!
すっかり満足して、観光登山では賑わう山頂を直ぐに降りて畳平へ下っていった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
momohiroさん、こんばんは
御嶽山ではとてもお世話になりました。
おかげ様で楽しい歩きが堪能できました。
しかし日和田口への下山と翌日のアイマックスからの登りは笹コギが大変でしたね。
実線コースなのに実質廃道間近な感じ・・・
我々の祈りが通じて雨じゃなかったのはせめてもの救いでしょうか
ところでmomohiroさんのGPXから察するに先輩が日和田高原先を歩かれている間に、我々は国道361で横を通り過ぎてしまっていました 先輩が日和田高原を通過されたのが1725頃、我々がすぐ東の長峰峠を1734に、先輩が国道361に出られた箇所を1739に通過でした。
この辺で先輩が歩いてたら、とりあえずお声かけしようと話してたのですよ。(赤線つなぎながら一応)惜しかったですね
いずれにせよ、御嶽山=乗鞍岳の赤線ツナギの偉業達成お疲れ様でした。
先輩ならでは スバラシイです
ShuMaeさん、コメントありがとうございます。
国道361号線を走ってられたんですか
声をかけられたら、心が折れたかもしれません。
それぐらい、日和田登山口への下りは廃道化に近く、へとへとになりかかっていました。
でも、頑張って歩き続けて、アイマックスからの登りは大変でしたが、それ以上に2400mになり、樹林帯から出た瞬間の絶景は感激ものでした
momohiro先輩、こんばんは
強烈な藪漕ぎでしたね おつかれさまでした
よく歩かれている登山道と歩かれない登山道、こうも差が出来るものかと驚かされました。
(2015年噴火で閉鎖された箱根駒ヶ岳周辺の登山道が今こんな感じになっております )
改めてルートと距離数を拝見すると驚くべき健脚
私も見習わなくてはなと思いました
saki15さん、御嶽山ではありがとうございました。
自分でも背の高さぐらいの笹薮だったので、saki15さんとかだと笹薮はホント大敵でしょうね。
でも、自分の歩きを見習っちゃだめですよ。
夜歩くと、不審者と間違えられてお話ししたように警察に職質されてしまいます
10月の連休にチャオから御嶽山に上がろうと思っていました。(同行者の体力により、ロープウェイからになりそうですが)
10年以上前にチャオのゲレンデから原生林遊歩道経由で継子岳に登ったことがあります。
(夏も土日はゴンドラ営業していたころです)
遊歩道の木道が整備されて間もなかったようで、日和田道との合流まではとても歩きやすかった記憶があります。
(平日だったこともあり、継子岳往復の間に見かけた人は、飛騨頂上の方から継子岳に散策に来ていた人達だけでした)
momohiroさんの記述では、継子から下りてきてチャオゴンドラ分岐までは「未だ良かった」とのことなので、そのルートを歩いている人たちはそこからは原生林遊歩道経由でチャオのゲレンデで下山しているんでしょうね。
10数年くらいだと木道はまだ健在でしょうし。
問題は、チャオのゲレンデが草刈りされているか。。。かな(^_^;
なにはともあれ、気になっていた日和田から継子岳へのルートがどうなっているのか、大変参考になりました。
ありがとうございましたm(^_^)m
yuyu0614さん、初めまして。
チャオゴンドラ分岐までは下の方は笹薮が背の高さ近くはありますが、道は割とはっきりしています。
途中で倒木とかあるので多少大変ですが。
赤テ−プとかもあるので迷う事はないでしょう。
道も踏み固められている感じなのでソコソコは歩かれているのではないでしょうか。
日和田道は道がふわふわで全く歩かれていないようでした。
少しでも、参考になれば幸いです
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する