89.木曽駒ヶ岳「秋がくれた切符」中岳・宝剣岳・剣ヶ池
- GPS
- 04:30
- 距離
- 4.2km
- 登り
- 520m
- 下り
- 525m
コースタイム
天候 | 曇り 時々霧 雨 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
そこから先はバスとロープウェイを利用します バスとロープウェイ往復:4130円 |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に整備されて登りやすかったです ただし、宝剣山荘から宝剣岳は岩場鎖場があるバリエーションルートです ヘルメットがある方は着用した方がいいです |
その他周辺情報 | 早太郎温泉 こまくさの湯 を利用。入浴料:610円 |
写真
装備
MYアイテム |
akira1969
重量:-kg
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個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
スマートフォン
時計
タオル
手ぬぐい
ツェルト
ストック
カメラ
三脚
自撮棒
充電器
水筒
ヘルメット
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備考 | 初めて「山専ボトル」を持参しました。中は温かいお茶を入れたのですが保温力が良くて驚きました。 |
感想
第89座 「秋がくれた切符」
9月23日に平ヶ岳に登る予定だったが、台風17号接近のため泣く泣く宿泊予定だった民宿や夜行バスのキャンセルをした。夜行バスの方はキャンセル料を取られたが仕方がないと割り切った。と同時に今年中に百名山90座到達は難しくて断念しようかと思っていた。10月中旬に今年最後の百名山登山として尾瀬至仏山登山のプランニングをして夜行バスと山小屋の予約を済ませた。
その翌週、どこかの山を登れたらいいなと思ったのだが、週間天気予報を見ても28、29日両日とも天気が悪かった。しばらく経って28日の方が雨予報ではなかったので、この日に登山することに決定。しかし、度々予報が曇りだったり雨だったりと二転三転したので、登山へ行く決心が固まらなかった。
木曽駒ヶ岳登山を決意したのは前日の27日のことであった。予報は雨マークが付いていたが、雨が降るのは早くて午後15時頃で来週は台風がまた来るかも知れなかったので、たとえ曇りでも行ける時に行くべしと思って、パッキングや「コンパス」への登山届の提出を済ませて、菅の台バスセンター駐車場へ向けて出発したのは22時頃だった。翌28日の1時半頃に菅の台バスセンターの駐車場に到着した。夜空を見上げたら満天の星空が輝いていたので、
「ひょっとしたら、予報は外れて晴れるんじゃねーの?」
と僕は思った。
あれから仮眠を取れればいいなとは思ったが、寝付けないまま28日3時を迎えた。
この頃になると車中泊していたクルマから次々と登山者が出て来て準備を始めていた。僕も準備を始めて、バス乗り場のベンチに自分のザックを列の最後尾に置いて、
僕自身は切符売り場の列に並んでいた。4時半過ぎに切符売り場が開いて販売開始した。僕は首尾良くバスとロープウェイの切符を購入して、5時の臨時便のバスと5時40分の始発のロープウェイに乗ることが出来た。そして、5時50分に千畳敷駅に着いて、予定よりも早く登山開始することが出来た。
6時15分千畳敷駅を出発。駒ヶ岳神社で安全登山を祈願して、カールを降るような感じで遊歩道を歩いた。チングルマの綿毛がなびき、カールは黄土色に染まっていて、下界では暑い日が続いているが山の上では確実に秋が来てるんだなぁ〜と感じた。八丁坂分岐まで来ると「ここから先は登山の装備が必要です」の看板が立っていた。僕は「ここからだな」と思って八丁坂を登り始めた。
登山道は比較的整備されていて歩きやすかった。振り返るとホテル千畳敷の建物が小さく見えていた。見上げると乗越浄土まであと少し。目指す場所が可視化されているのって、やる気が出ていいなぁ〜と思いいながら登った。そして乗越浄土まで登って宝剣山荘へ行った。まずは宝剣岳に登ろうかと思ったが霧が濃くて今はパスしようと思って中岳へ向かった。
雨は降ってないとはいえ、霧が濃くて遠くまでは見えなかった。7時半頃に中岳に到着。返す刀で木曽駒ヶ岳山頂へ向かった。一旦降って頂上山荘やテン場を横目で見ながら登って行くと、そこが山頂だった。8時15分、気が付いたら一本も立てることなく(水を飲むために立ち止まった場面は数度あったが)着いたことになる。山頂は霧で全然見えなかったが、やっとこれで百名山89座目。10月中旬に尾瀬至仏山の登山が決まっているので、今年中に90座到達の望みも見えて来たか?
山頂を降る頃には霧が晴れる場面があって、登山道にはたくさんの登山者が往来しているのが見えた。頂上山荘でトイレを拝借して(使用料:200円)、出番なしで終わるのは惜しいと思ってヘルメットをかぶって宝剣山荘へ向かった。宝剣山荘まであと少しというところで、宝剣岳の霧が消えて、厳つい山容を現した。
まるで僕に「登れるものなら、登って来い!」と誘うように。
僕は決意した。宝剣岳を登ることを。
宝剣山荘にザックをデポして、ヘルメットもかぶったままで宝剣岳に挑んだ。最初は無難に岩場鎖場を通過したが、山頂直下の鎖場が一番緊張した。こんな緊張感は久し振りだ。無我夢中で岩やブッシュ、鎖を握って通過して、宝剣岳山頂に着いた。さすがに一番高い岩に登るのは年齢的にも困難と思って遠慮したが、せめてと思って岩にタッチした。帰りも無難に降って宝剣山荘に無事に戻ることが出来た。
八丁坂を降る時だっただろうか? 右スネを岩にぶつけてしまって、後で風呂に入ったら、出血はなかったが赤いアザが出来ていた。油断大敵であった。八丁坂分岐で剣ヶ池に向かって歩いた。この頃になると小雨が降って来た。途中、獅子のたてがみのような草紅葉を見て剣ヶ池に着いた。ここから眺める宝剣岳も良かった。比較的いい感じで今回の登山を終えた。ロープウェイもバスも混んでいたが待ち時間はほとんどなく無事に菅の台バスセンターの駐車場に着いた。その後は早太郎温泉 こまくさの湯で風呂と昼食、「早太郎伝説」が気になって光前寺に立ち寄って帰宅した。
曇ってはいたが、千畳敷カールの紅葉を楽しんで、宝剣岳で久々のスリルを味わっうなどの目標を達成出来て良かったなと感じた今回の山旅であった。