北岳・小太郎山
- GPS
- 30:53
- 距離
- 22.4km
- 登り
- 2,568m
- 下り
- 2,572m
コースタイム
5:05 芦安駐車場
6:00 広河原インフォメーションセンター
6:15 広河原山荘 6:30
6:48 白根御池分岐
8:30 二俣
10:12 二俣・白根御池分岐
10:33 小太郎分岐 11:17
12:31 小太郎山 12:55
14:42 小太郎分岐
15:27 北岳肩の小屋
(広河原〜小屋 9:27)
2日目
5:32 北岳肩の小屋
5:50 両俣分岐
6:18 北岳 7:21
7:55 北岳肩の小屋
8:36 小太郎分岐
8:55 二俣・白根御池分岐
10:10 白根御池小屋 10:33
12:30 白根御池分岐
12:58 広河原山荘
13:04 広河原インフォメーションセンター
14:15 芦安駐車場
(小屋〜広河原 7:32)
天候 | 一日目:晴、午後はガスあり 二日目:晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
タクシー 自家用車
県道20号を突き当たりの「源」交差点を右折、次の「芦安入口」を左折して しばらく道なりに進み、沓沢橋を渡り、金山沢温泉の前で左折すると 第一駐車場から第三駐車場へつきます。 詳細は下記のリンクが公式のようです。 http://www.city.minami-alps.yamanashi.jp/kanko/yama/files/shiei-parking01.pdf 芦安駐車場からはマイカー規制なのでバスかタクシーで広河原まで行きます。 バスも乗合タクシーも料金は同じ1000円+協力金100円なので、 乗合タクシーの方が小回りが利き楽な気がします。乗合タクシーの方が便数も多い。 始発もバス5:30に対し、乗合タクシーは5:10で、広河原着では30分くらい先に着き、早く歩き始められます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
北岳の登山道には不明瞭な道はありません。 大華沢二俣までは一部雪渓を歩くこともありますがアイゼン等は不要 (つけてる人は居なかったし、傾斜もたいして無いです) 右俣コース、肩の小屋を経由して山頂へのコースもゆっくり進めば問題なし。 草スベリ、白根御池のコースは傾斜が急であるものの普通の登山道と同様。 小太郎山への小太郎尾根の道は結構道が不明瞭ですが 基本は尾根を伝っていき、矢印や赤丸ペイントのマークを探しながら行けば 部分的に西側に巻いていく道も分かると思います。 おかしいと思ったらすぐに周りを見渡せば、ルートを見つけられる程度です。 (何度かあれって思い、周りを見て、ああっ、こっちだったというのがありました) 北岳の登山道に慣れていると急に荒れた道になった気がしますが ガレ場、段差等を体全身を使って堪能できます。 |
写真
感想
二日間の休みが取れたので、前から気になって行きたかった北岳に行ってきました。
北岳肩の小屋に予約を入れ、ルートを考えるのですが、どうも一日目が小屋までだと物足りない気がしました。
そこで気に止まったのが小太郎山です。北岳に登るついででもなければ、あまり登られることのなさそうな山です
(小太郎山ごめんなさい)
そこで、小太郎山を一日目に組み込むか、一日目は北岳頂上に行き二日目に組み込むか散々悩みましたが、
とにかく小太郎尾根分岐まで行ってから考えることにしました。
「南アルプスNET」
http://www.minamialps-net.jp/index.html
ここが、いろいろ参考になると思います
(一日目)
芦安駐車場に車を止め、乗合タクシーで広河原へ
そこからだらだらと広河原山荘へ行き、そこで登山届けをだしたり、
靴紐を結びなおしたり、最終チェックして登山開始です。
登りは大華沢二俣〜右俣〜小太郎尾根分岐です
二俣までは単調な登りの普通の道です。途中から雪渓があり
その雪渓の上を少しだけ歩きますが、大体は雪渓の横の普通の登山道を歩くことができます。
中にはあえて雪渓を歩く人も居ますが、滑ったりなんかあると面倒なので、
基本登山道を歩くことにしました。
二俣はすごい人です。平日だというのに・・・でも年配の方が多いなぁ〜
右俣コースは結構な急勾配ですがお花畑があったり、北岳の頂上やバットレスを
見ながら登ることができるので多少は気が紛れるのでお勧めです。
小太郎山分岐に着いた時は、頂上もなんとか雲に覆われていなかったのですが
ここで昼食を取ろうとした時、衝撃の事実が判明しました。
朝コンビニで買ったおにぎりがザックの中に無いのです!
そういえば、買ったおにぎりをザックに入れた記憶が無いなぁ・・・
おにぎりはあきらめて、持ってきているラーメンを作って食べました。
ラーメンを持ってきていてよかったです。じゃないとお昼抜きになり
この後の行動が大きく変更せざるを得なかったはずです。
でも、おにぎりだけのはずがラーメンを作って食べるという時間がかかることをしたため、
食べ終わって頂上を見ると雲に覆われていました。
(正確に言うと、東側に雲かかかっていて、西側ははんとか踏ん張って晴れていました。)
この状況を見て、これじゃあ、北岳の頂上に登ってもたいした展望は望めないと思い、北岳の頂上は明日の朝に賭けて、
今日は小太郎山に行ってこようと決断。
小太郎尾根の道は、はじめは稜線沿いの歩き易い道だったのですが、だんだんと道も荒れて行き、
ルートも何度も見失いながらようやく小太郎山の頂上に到着しました。
そこから見た北岳はさっきとたいして変わらないのですが、
稜線の東側に雲かかかっていて、西側ははんとか踏ん張って晴れていました。
でも、その稜線を見て、結構歩いたなぁというのが正直な感想。
逆に言うとこの距離を戻るのは結構しんどいなぁって感じ。
まあ、そうは言っても戻らない訳には行かないので戻りました。
山と高原地図に載っている参考タイムは往復で2時間50分でしたがそれ以上かかりました。
たぶん3時間30分くらいかかったな、特に戻り(登り)はきつい。行き(下り)はだいたい予定通りだったのに・・・
ここに来るまでに結構登っているので足にもきていたのかもしれません。
(この参考タイムよりかかるというのは私では珍しい)
小太郎山は北岳登山道のように整備された道を歩いてくると
その荒れ具合、ルートの分かりにくさなどが加わって、楽しかったです。
なんか、よく整備された北岳登山道を歩いてきたので余計にそう感じたのかもしれません。
小太郎山は万人にお勧めできる訳ではないですが、ちょっとワイルドな感じがして非常に楽しめました。
そこから小屋までは少しでした。
小屋泊りは本当に久しぶりでした。
標高3000mにある小屋なので色々と大変だと思います。
でもビールが500円なのは良心的な気がしました。
下手な観光地や祭りではそれ位する気がするので買うのに躊躇いはありません
そして、飲む!
プふぁ〜、たまらんです。
しばらくして夕食、5時からです。
その後、夕日、日没を見て後は寝るだけです。消灯は8時
しかし、このあとが大変でした。
隣に寝た人のいびきが凄いのなんのってたぶん小屋中に響き渡っていたと思います。そんなのが耳元で大音量なのです。
とうぜん、ろくに眠れませんでした。精々うとうとするくらいです。山小屋には耳栓が必要ですね。
夜中にトイレに行こうと外に出ると星空が凄かったです。
満天の星空が本当に降って来そうです。しばらく見てましたが寒くて退散。
(二日目)
うとうとしていると4時位からみなさんゴソゴソと活動が始まりました。
朝食は4時15分からとのこと、私も起きて日出を見ることとし
寒い中太陽が出てくるのを待ちましたよ、う〜さみ〜
太陽が出てきたのは4時45分くらいかな、いや〜感動しますね
その後、朝食をとり、弁当を受け取り、荷物をまとめて出発
小一時間あるいて頂上へ
頂上の展望は素晴らしい!!!
まさに360度の大パノラマ、雲は遥か下のほうにありますので
大体の山は雲の上に出ています。とにかく目立つのは富士山です。
日本第二位の山から、日本第一位の山を見る。
その富士山の姿の美しいこと!
他にも北アルプス、中央アルプス、八ヶ岳、奥秩父山塊、南アルプスの山々、仙丈ケ岳、甲斐駒ケ岳、
鳳凰三山、間ノ岳など見たい放題です。
そして、空はどこまでも青い、綺麗な青空です。
1時間くらい頂上に居ましたが、降りるのがもったいなかったです
なんか、いつまでもここに居て、この神々しいまでの綺麗な景色を見ていたい気持ちになりました。
下りは、肩の小屋、小太郎尾根分岐、草スベリ、白根お池、広河原のコース
昨晩あまり良く寝れてないので、疲れが良く取れていないのですぐに足にきました。
でも途中、小太郎尾根分岐の近くで再び雷鳥の砂浴びを見てなんとなく
得した気分になり、すこしパワー回復です。
御池小屋で弁当を食べ、なんか足がよれよれで広河原に降りてきました。
時間も予定より多くかかりました。
何度か転んで、単独行なんで怪我でもしたら命取り!時間掛かっても良いから
安全第一で行こうと心に決めてよれよれ降ります。
足はよれよれの癖に、「ああっ、もう終わってしまう、もっと山にいたい」って
思いましたが、乗合タクシーが出発になればそそくさと乗り込みました。
そして、芦安の駐車場に戻り、今回の山行は終わりました。
北岳は何もかもがグレートです。
登る距離も、降る距離も、そしていびきの音量もです。
小太郎山に行かなければ、もっと楽な山行かもしれませんが、
無事行って来れて終わってみれば非常に充実し、満足な山行でした。
あと、北岳は非常に花の多い山でした。
これが、結構つらい登り降りの気を紛らわせてくれた気がします。
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