荒川岳・赤石岳/南南アの3000m峰とお花畑を散歩


- GPS
- 51:53
- 距離
- 28.5km
- 登り
- 3,106m
- 下り
- 3,088m
コースタイム
- 山行
- 6:58
- 休憩
- 0:13
- 合計
- 7:11
- 山行
- 7:55
- 休憩
- 1:47
- 合計
- 9:42
- 山行
- 5:35
- 休憩
- 1:58
- 合計
- 7:33
07:45 畑薙駐車場
08:45 椹島 09:00
11:10 小石下
12:30 清水平
13:55 見晴台
15:10 駒鳥池
16:20 千枚小屋
●7/28
05:32 千枚小屋
06:24 千枚岳
07:57 東岳(悪沢岳)
09:50 中岳
10:25 前岳
12:04 荒川小屋 12:55
13:30 大聖寺平
14:38 小赤石岳
15:08 赤石岳
15:15 赤石避難小屋
●7/29
05:15 赤石避難小屋
07:10 富士見平 07:25
07:50 赤石小屋 08:30
11:35 椹島
天候 | 7/27 晴後曇 7/28 晴後曇 7/29 晴後曇 麓は夕立 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・悪沢岳からの下りは岩場がありますが、慎重に下りれば特に問題ありません。 ・むしろ2日目千枚岳から赤石小屋まで行く行程がガイドブックなどに載っていますが、泊まりの山行に慣れた人で無いと厳しいでしょう。1日目にコースタイムより大きく遅れるようであったり、2日目に疲労を感じるようであれば赤石小屋まで行くのは大変なので、赤石避難小屋や荒川小屋を使った方が良いでしょう。折角のお花畑を駆け足で通過したり、赤石岳を目前に下山していくことになってしまいます。 畑薙ダムからのバスは小屋に宿泊しないと乗れません。 またこの山域へのアプローチは道路がよく通行止めになるので注意が必要です。 東海フォレストのサイトに情報が載っていますので、必ず確認しておきましょう。 http://www.t-forest.com/alps/ |
写真
https://www.360cities.net/image/mtarakawadake-higashidake-japan
https://www.360cities.net/image/mtarakawadake-japan
ってことで0時頃に星を見るため外に出たのだけど、ガスで星は見えませんでしたので、すぐ戻って寝た。
そして翌朝カメラにはこんな写真が残っていた。太陽じゃなくて月です。
https://www.360cities.net/image/mtakaishidake-japan
感想
4月に申請した有給休暇で3連休となっていたので、2泊3日でどこか行ける所は無いか探していた。どうせなので皆で一緒に行き辛い所にしようと思い、アクセスの不便な南アルプスの南部、荒川三山と赤石岳の椹島から周回コースへ行く事にした。片道6時間、皆に行くと言っても誰も来ないだろうな…。
ちなみに2泊3日は初めてなので3日目にまともに歩けるかどうか少し心配だ。そんなことで今回はテントは持って行かず、小屋に泊まる事にした。
時計回りか、反時計回りかは、3連休では無いのでまあどちらも同じかと思い、ポピュラーな反時計回りとした。(3連休だと1日目に千枚小屋、2日目に赤石小屋が混むので、時計回りにすると良いらしい)
1日目は千枚小屋(新築)に泊まるとして、2日目は…赤石小屋までは私の脚だと厳しそうだし、そんなに急いで下りるのも勿体ないので食料を持参して赤石避難小屋に泊まる計画とした。
仕事も何とか調整し、よしいくぞー!
●前日~畑薙第1ダム臨時駐車場
午後9時頃には出発しようかと思っていたが、当日まで仕事が忙しく準備が出来ていなかったので、あれやこれやで午後10時半出発。オリンピックの男子サッカーのスペイン戦の実況を聞きながら、新東名の島田金谷ICに25:30位に到着。新静岡ICから県道27号線の方が近いが、東海フォレストのサイトでもricalojpさんのレコでも島田金谷ICを勧めていたので、夜間の運転でもあるし道の良さそうな島田金谷IC経由にしました。
…が結構な山道でした。タヌキだかキツネだかを避けつつ2時間程の運転で長島ダムに到着。ここからさらに細い道になるので2時間程仮眠して、朝が来てさらに1時間の運転で畑薙第1ダムの夏季臨時駐車場に到着。本当にICから3時間かかるんだ。すでに臨時バスが出ているらしく、バス停に登山者が並んで居ます。
●7/27
7:45のバスに乗り約1時間のデコボコ道で椹島に到着。日焼け止めを塗ろうとしますが容れ物から出てきません。中身はタプタプ言っているのに?若干強めに容器を押すとボン!という音がして日焼け止めが飛び散りました・・・口が詰まっていたようで、口の部品ごと外れました。ザックや手が真っ白に…9:00頃の椹島でそんな事をしていたのがこのレコを書いている者です。
椹島を出発して暫くすると川沿いに歩いて吊り橋を渡ります。高い所苦手なので若干ビビリつつ進みます。つり橋を渡ると尾根に取り付いて、あとは千枚小屋までひたすら登ります…と思ったら2箇所ほどピークを乗り越えて行くので結構下る個所がありました。なかなか高度が稼げない…と焦っていると、「ウォーミングアップのつもりで頑張ってください」との看板。先は長い。
清水平では水場があり、とても冷たい水が出ていました。がぶ飲みしてしまった。
大体3~4時間も歩いていると、同じペースの人が固まってくるようだ。埼玉日高の方、神戸西宮の方、甘いトマトをくれた方、少し年配のご夫婦の方、などと休憩すると追いつき追い越されで少し話をする。
千枚小屋まであと少し、という所で会社からの電話が携帯に入る。一瞬無視しようかとも思ったが、出る。用件はすぐに片付きスッキリ。
千枚小屋には16:30頃到着。3年前の火事以降仮の小屋で営業していたのだけども何日か前に新しい小屋が出来てオープンしたてとのことでとても綺麗。
今日は120人らしく、混んでいるとはいえそれ程窮屈でも無かった。前の日はツアー3組65人の団体が居て大変な混雑だったそうだ。ツアーは今日は荒川小屋、明日は赤石小屋の予定らしい。これは赤石避難小屋も混みそうだ…
寝床が隣の人は100名山を90幾つか登った人だった。あとは南アルプスの南の4座と屋久島と言っていたので95か。こんなところまで来る人はそういう方たちが多いのだろう。大菩薩嶺とは登山者の雰囲気も全く違う。
晩飯では7人のグループと相席に。地域のバラバラな所から集まった7人なのだそうだ。なんの集まりだろう?。今日結構大変だったようだが、明日は赤石小屋まで行くそうだけども大丈夫だろうか?
●7/28
朝3:30に起きて朝食まで外で写真を撮ったりして過ごす。朝食後ご来光を見て5:30に出発。良く晴れている。昨日の疲れもほとんど無く快調だ。2500mを越えると高山病なのか軽い頭痛がする事もあるのだが今日は問題無い。
千枚岳から丸山に登ると塩見岳や間ノ岳など南アルプス北部の山々が見えた。また、ここからは東岳(悪沢岳)、中岳、前岳と3000m超のピークを踏んで行く。結構アップダウンは多く東岳(悪沢岳)から中岳へは200m程の登り返しがある。景色が良く、登山道脇には花も多い。
前岳から荒川小屋に向けてトラバース気味に降りて行くと、柵で囲われた大きなお花畑がある。一面の黄色いキンポウゲと白いチングルマの大群生だ。写真をたくさん撮ったが、一面に咲いている様子がなかなか上手く撮れない。
荒川小屋には丁度お昼頃に到着した。水場で水を補給したが、ここの水場は大量に出ていてとても冷たく、今日のように晴天で日光にさらされてきていると本当にありがたい。小屋の横のベンチで昼食を作って食べた。
荒川小屋を出発して大聖寺平へ向かうトラバース道を歩いていると、前後に人がいないのに気がついた。このペースで行くと15時半ごろに赤石避難小屋だろうか。雲行きも怪しくなってきた。どうやらさっきまで周りにいた人たちは大部分が荒川小屋泊まりで、赤石小屋や避難小屋に行く人はもっと早くこのあたりを通過しているらしい。最後尾に取り残されたと思うと焦る。
大聖寺平からの登りを登り切ると小赤石岳の肩に出る。ここから赤石岳へはとても見晴らしが良さそうな所だが、あいにくガスで今一つだった。
小赤石岳まで行くと、他の登山者にも追いついて安心した。前岳に寄ったり荒川小屋でのんびり昼飯を食べたり、お花畑で写真を撮ったりしている間に抜かれて離されていたらしい。
赤石避難小屋には15:15に到着。雷は来なかった。宿泊は35人位でぎゅうぎゅう詰めという程ではなかった。20:00までは他の宿泊者と小屋番や5人の富士山写真家たちと酒を飲んだり話をしたりして過ごした。小屋番さんの奥さんのハーモニカ演奏もあった。日も暮れる頃20代くらいの男2人が小屋に入って来たので皆で拍手で迎えた。迎えられた方はビックリだろう。完全に飲み屋状態だ。聞くと椹島から千枚岳を経由して登ってきたらしい。明日は聖岳を経由して椹島に降りるらしい。凄いなあ。
小屋番が言うには今日は流星群の日で星を見ると良いとのこと。0時頃に外に見に行くがあいにくのガスで見れなかった。
●7/29
4時頃に起きて外に出て準備をしたり写真を撮ったりして、5時頃に出発。今日は下るだけだが、その標高差が2000mにもなる。時間は6時間程度とのこと。
少し降りた所にかなり大きなお花畑があった。荒川小屋近くのものに比べれば少し小さいが柵が無いので写真は撮り易い。
富士見平からは赤石・聖・荒川がぐるっと見渡せる。残念ながら富士山は雲の中だったが、ここで小休止。ここからは樹林帯の中を下る。
少し降りると赤石小屋で、ここで朝飯。とビール(笑)
赤石小屋から3時間ちょいを、ひたすら樹林帯を下る。途中で登ってきた登山者は逆にひたすらの登りで汗だくだ。例のツアー団体はかなり下へ降りているらしく、巻き込まれることはなさそうだ。
脚が疲れて歩くのに嫌気がさしてきた頃に椹島に到着。避難小屋で一緒だった顔も何人か居た。お互いにお疲れ様と声を掛けます。少し話をしてみると、京都からの人、鳥取から来た人、大阪から来た人、と日本各地から来ているらしい。鳥取の方は車で10時間とのこと。遠方から来るだけの価値はあるという事でしょう。
13:00のバスに乗り畑薙ダムへ14:00到着。
帰りは県道27号線で口坂本経由で新静岡ICへ抜けたが、この道は2時間ほども山道が続く非常に厳しい道で疲れた。時間的には早いが夜間こちらを通るのは大変だろう。
あまりに遠いので、計画を立てている時は2度目は無いなと思っていましたが、遠からずまた来てしまいそうだ。
下のVRパノラマは上が赤石岳のちょっと降りた所。下が荒川三山の東岳(悪沢岳)と中岳の間。VRパノラマは全部で5つ。他の3つは写真のコメントのリンクから見れます。
Mt.Arakawadake-Higashidake
Mt.Arakawadake
Mt.Akaishidake sunrise
Mt.Akaishidake
Mt.Akaishidake Fujimidaira
南ア南部ゴールデンルートの完全保存版ですね!
sako59さん、いやはや力作です。
荒川岳南面のお花畑、広すぎて旨く撮れないって言う方が多いですね、私なんかは全然ダメ。
いいです、あの構図。
ricalojpさん、こんにちは。
家を出発する直前にricalojpさんの逆周りレコを発見して畑薙ダムへのアプローチの参考にさせてもらいました。ありがとうございます
お花畑はどうやっても十分に撮れた気がしませんね。難しいなー。パノラマで撮ってみれば良かったかもしれませんね。
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