北沢峠-甲斐駒-鋸岳-角兵衛沢-戸台
- GPS
- 64:05
- 距離
- 18.5km
- 登り
- 1,821m
- 下り
- 2,870m
コースタイム
戸台登山口 0507
戸台大橋 0530-0621
(バス)
北沢峠 0700
仙水峠 0819-28
Co.2500付近 0901-11
駒津峰 0955-1007
巻き道直登分岐 1034
摩利支天分岐 1054-1106
摩利支天 1116-23
摩利支天分岐 1135
甲斐駒 1205-30
甲斐駒九合目表示1249
Co.2720付近 1259-1307
六合目石室 1345泊
8/4
六合目石室 0442
(ルートを外す)
烏帽子岳分岐 0549-0600
中ノ川乗越 0625-35
第二高点 0726-40
鋸岳第一高点 0837-0900
角兵衛沢源頭 0913-17
Co.2300付近 0957-1005
大岩下小屋 1025-43
Co.1430付近 1130-42
戸台川 1205
寝木小屋沢出合下1219-25
第一号床固 1252
第二堰堤 1311-24
白岩堰堤 1330
(休) 1417-25
戸台登山口 1436-1500
天候 | 両日とも晴れ、午後のガスも少な目 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
戸台大橋から北沢峠までバス(なお、戸台大橋から乗車の場合、 増発時は最後の便になる決まりになっている。この日は6本目に乗車) |
コース状況/ 危険箇所等 |
戸台登山口に登山ポスト。届けは2枚複写式。プライバシー配慮あり。 六合目石室から烏帽子岳分岐までの間が判りにくい。巻き道から尾根に向かって 登り始める場所を見落として迷う。 (1パーティ+単独4名中、私を含め単独3名が同じ感じで間違った) 六合目石室の水場は十分に出ていたが、大岩下岩小屋の水は、いく筋かの垂水が 岩から滴っているだけのもので、一番太いので、0.5l/分位か、もっと少ないかも。 なお、ルート図は第二高点〜第一高点間のみ携帯のGPSによるもので、他は手で描いたもの。 |
予約できる山小屋 |
北沢峠 こもれび山荘
|
写真
感想
8/3
戸台の河原の駐車場は3台駐車。そのまま河原を歩けば良いらしいが、
橋本山荘経由の車道を遠回りしてしまった。とはいえ20分少々で戸台大橋着。
河原でテント泊していた4人パーティと共にバスを待つ。
仙流荘で人が多ければ、臨時便が出るが、戸台大橋から乗車の場合は
時刻表表示の時間ごとの最後の便になる決まりになっているとのこと。6台目で乗車。
全員着席、運転手が親切に説明してくれるのも、芦安-広河原の
バスと違って印象が良い。(途中で鹿穴が見える所も説明してくれる)
北沢峠は当然あふれるばかりの人。
新築中の駒仙小屋を過ぎ、仙水小屋のおいしい水を賞味し、仙水峠で休憩。
ほぼ快晴であり、ガスもほとんどなく、視界抜群。
雷雨の心配もしなくて良さそうである。
急登で駒津峰へ向かう。登りらしい登りは6月以来であるからか、
ペースがいまいち。ヒイコラ言いながら登る。
しかし、登り着いた駒津峰からの展望は素晴らしい。
雷雨の心配もないので、摩利支天へ寄り道。この辺りから、カンカン照り
ではあるが風も通り、ややペースが掴めてきたが、さすがにあちらこちらで
ガスも上がってきた。
それほど数はないが、花も咲いてはいる。
写真にあげたものの他。ミヤマコゴメグサ、ミヤマニガナ、ヨツバシオガマ、
イワツメクサ、ミヤマダイコンソウ、イワナシ等。
にぎわう甲斐駒山頂には1205着。ガスに覆われ始めるのと同じ位。
約20年ぶりの山頂だが石造りの祠は変わらない。
25分休んで鋸岳へ向かう。ほんの少し進んだところで、ミヤマダイコンソウやハクサンイチゲ
などが群落を作っている。往復10分かそこらなのに、誰も立ち寄らないのは
勿体ないことではある。人も居ないし気持ちが良いのでゆっくり歩く。
雷鳥に少しの間程先導してもらい、途中で一回休みを入れると、間もなく長い鎖がある。
そこから20分程行くと、巨岩に埋もれた格好の六合目石室が見える。
(ガスの時は、しばらく尾根を進んでから戻り加減の踏跡をたどると思われる)
この日は朝の4人パーティ+単独5名で、これ以上増えるときつくなる。土曜だと
土間まで使わなければ無理かも。
水場は3分先のザレ場から往復15分で、さほど太くないが冷たく、まだしばらくは
涸れないと思われる。
ザレ場でも携帯が通じたが、翌朝小屋の中でメールが受信されたのにびっくりした。
(Auガラケー)
8/4
小屋泊メンバーのしんがりになり4時半過ぎに出発。三ッ頭の登りの途中まで
目印があったが、マルバダケブキの群落や八ヶ岳に気を取られてしまい、
間もなく見失う。最初は巻き道で途中から尾根に上がる所の目印を見逃したものと
見られるが、迷う人が多いと見えて、中途半端な踏み跡がずいぶん多く、少し上がっては
下ったりと、体力を余分に消耗した上にテントマットも傷め、2589三角点付近で
やっと、ほぼ尾根上のルートに復帰した。
烏帽子岳への分岐の所で休んでいると、烏帽子岳方面から人が来た。
寄り道ではなく、この方も迷った末に烏帽子との間に出てきたとのこと。
(あと一人、一番に出ていった方も迷っていて山頂で追いついてきたので、
この日小屋から鋸へ向かった5チーム中3つが迷ったことになる)
中ノ川乗越へ下ってまた休む。難路だが、時間はあるので、体力の温存を
心がける。第二高点への登りは岩が細かくて安定しておらず、登りにくいが
タカネビランジが多かった。
絶景の第二高点から第一高点へはすぐに行けそうに見えるが、一旦戻るような
向きで長野側へ尾根を下って恐ろしげな谷底へ下る。鹿窓への登り口は最初は
想像に反して登山道風だが、最上部は長い鎖である。この鎖は鹿窓の山梨側に
固定されているもので、つまり上まで一本である。
鎖は途中で一旦不要になるが、またその上で鎖が欲しくなる場所があるので、
できれば、先行者が鹿窓を抜けるまで間をあけた方がよいと思う。
(といっても、下から鹿窓は見えないのであるが)
鹿窓を過ぎてやれやれと思っていると、最後に小ギャップの下りと登りの長い鎖。
あまり腕力をセーブしないで来たので、最後の登りがきつかった。
0837山頂着。第二高点でも絶景だったが、核心部を終えた段階では景色も
違って見える。見える山は全部見えていたはずである。
9時に山頂を後にする。角兵衛沢の下りは想像していたとおりで、踏むそばから
崩れる最悪の斜面。斜度が少し緩いので落石を起こすには至らないのが救いで
あるが、精神的に疲れる。おまけにカンカン照りである。
まあ、それも大岩下岩小屋まで。そこから先は普通の下りになったのでまだ良かった。
大岩下岩小屋の水は、いく筋かの垂水が岩から滴っているだけのもので、
一番太いので、0.5l/分位か、もっと少ないかも。
その後は、道は良くなり、日差しは木漏れ日程度になったが暑い。15分程
首に巻いた手ぬぐいを絞ると、汗がボタボタと落ちる。
戸台川へ降りた所で、渡渉点を探して川岸を歩いているうちに片足をぬらすが、
その気持ちよさのあまり、そのままじゃぶじゃぶと渡ってしまった。
戸台川の河原歩きは、風こそ通るものの、照り返しが強く、日もあまり陰らず、
まいった。
水は大岩下でたっぷり汲んだし、河原ゆえに熱中症の懸念もないのだから、
辛抱強く歩けば良いだけだが、苦行であった。
白岩堰堤からあとは車道跡が現れ、あとはこれを歩くだけと思ったが、車道は
間もなく完全に跡形もなくなり、再び河原歩きとなる。照り返しに嫌気がさし、
長袖を水に浸して着てみたりする。
あと十分位と思われる所で気力が尽きて休みを入れた。こんなことはこれが最初。
ともあれ、あらゆる意味で充実しきった山行であった。
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