剱岳 . 立山縦走
- GPS
- 49:30
- 距離
- 19.6km
- 登り
- 2,206m
- 下り
- 2,195m
コースタイム
09:15 室堂⇒ 10:00 雷鳥沢キャンプ場⇒
11:20 別山乗越(昼食)12:00⇒ 12:50 剱沢キャンプ場⇒ 13:00 剱沢小屋
8月2日
03:50 剱沢小屋⇒ 04:15 剣山荘⇒ 04:45 一服剱⇒
05:30 前剱⇒ 06:30 剱岳 07:00⇒
09:05 剱沢小屋 09:30⇒ 10:15 別山への分岐⇒
11:00 別山(昼食)12:30⇒ 13:15 真砂乗越⇒
13:40 内蔵助山荘
8月3日
05:30 内蔵助山荘⇒ 05:40真砂岳⇒
06:20 富士ノ折立⇒ 06:40 大汝山⇒
07:15 雄山⇒ 08:05 一ノ越⇒
08:50 富山大学立山研究所⇒
09:15 浄土山⇒ 10:00 室堂山⇒ 10:45 室堂
天候 | 8月1〜3日すべて快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
扇沢すぐ手前にある大町市営無料駐車場に車を置きました。 関電トンネルトロリーバスに乗り約15分で黒部ダムへ到着、長い階段を下りて黒部ダムの堤を5分程歩き黒部ケーブルカー。 黒部駅よりケーブルカー(5分)で黒部平駅に到着。 立山ロープウェイ(7分)で、大観峰に到着。 立山トンネルトロリーバス(約10分)室堂に到着しました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
8月1日 文明の力を借り今回の登山出発点の室堂に着きました。 周囲は公園のように整備され石畳の道が入り乱れ、まずは地図と案内板で確かめミクリガ池や硫黄の匂いが立ち込める地獄谷を見ながら雷鳥沢キャンプ場へと下がりました。 橋を渡り本格的な登山道(雷鳥坂)に入りジグザグに登り剱御前小屋がある別山乗越に向かいました。 剱御前小屋は大工さん達が裏手で増築中でした。 ここからは岩稜の剱岳がどっしりと目の前に見え、不安やら期待を感じながら昼食を採りました。 剱沢への下がりは夏道が通れて、雪はほんの少し有るだけでした。 剣山荘に向かう登山道はかなりの雪が残っているのが見えましたが、アイゼンをつけないで下がれるようでした。 剱沢小屋にチェックインして、明日登頂予定の剱岳へのルート及び注意個所などの細かい説明を受けました。 8月2日 早朝ライトを点けサブザックを背負い小屋を出発、雪渓を渡り剣山荘の裏手から一服剱へ登りました。 予定通り一服剱付近まで登ると夜も開けてきて、本格的な岩登りをしても安全な明るさになりました。 一服剱から武蔵谷コルに下がりガレ場を登り返し大岩を巻いて、段々と厳しくなるクサリ場を登り前剱に着きました。 平蔵谷雪渓を見ながらコルに下がりカニのタテバイを登り、標高2999mの剱岳山頂に着きました。 すでに数人の先着者がお互いに記念写真を撮りあっていました。 山頂には祠と新しく埋設された三等三角点があり、そこからの眺望は最高級で北アルプスは目の前に広がり遠くに富士山まで見える360°の展望でした。 時間が経つにつれ山頂には登山者が多くなり始めたので、朝食を簡単に採り混まない内に下山する事にしました。 下りルートのカニのヨコバイをクサリにつかまり体を保持しながらトラバース、そしてステンレス製の長い梯子を下がり平蔵のコルで上りルートに合流しました。 前剱の門付近で下りルートに別れ前剱手前で再度上りルートに合流して前剱に登り返しました。 大岩付近で富山県警山岳警備隊員が玉の汗をかきながら二人ガンガンとばして登って来ました。 前剱を過ぎた上りルート付近で事故が発生したようで、しばらくすると富山県警のヘリが飛来して前剱を旋回していました。 直接には見えませんでしたがホバーリングしている音が聞こえ負傷者を吊り上げ救助したようで、富山湾方向に飛び去って行きました。 緊張した岩場から解放されのんびりと下がり、剱沢小屋で荷物をまとめ明日の水を補給して一休みしてから剱沢を登りました。 剱沢キャンプ場を過ぎた分岐から標高2874mの別山へ向けきつい勾配を直登しました。 予定時間よりかなり早かったので心行くまで剱岳を眺め、別山北峰まで足を延ばし硯ヶ池の雪解け水で足を冷し至福の時を過ごしました。 別山から真砂乗越に下がり少し登り返して真砂岳直前を尾根から離れ二日目の宿内蔵助山荘へ下がりました。 8月3日 今日は小屋で朝食を食べてゆっくりと出発しました。 直ぐに標高2861mの真砂岳を越え、内蔵助カールを左手側に右手側は明け行く室堂を見ながらひと登りで標高2999mの冨士ノ折立に着きました。 ここからはほとんど高低差は無く、目標にしていた立山最高峰の標高3015mの大汝山に着きました。 大汝山に登った事により日本の三千メートル峰21座すべてに登頂しました。 直ぐに標高3003mの雄山になり、山頂の雄山神社で拝礼を受けました。 少し下がった標高2991.6mには一等三角点と山名表示盤がありました。 一ノ越への下りは急斜面のガレ場でした。 下からはアリのように絶え間なく続いて登山者が登って来ました。 一ノ越山荘がある一ノ越から登り返して標高2831mの浄土山に向かいました。 富山大学立山研究所や軍人霊碑があり、山頂から見える立山カルデラの向こうには高原湿原の五色ヶ原が見えました。 室堂山は丘のようで団体の中学生や散策を楽しむ人が多く混雑しているので室堂に即刻下がり登山を終了しました。 |
予約できる山小屋 |
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写真
感想
下界ではロンドンオリンピックが開催され、日本選手の活躍が報じられ盛上っています。
今年こそはと内に秘め準備してきた岩稜剱岳と、立山に登り日本の三千メートル峰21座完登を達成しました。
中高年から始めた登山初めて登った一番低い三千メートル峰標高3013mの聖岳登山で山頂から下がる、時登山者から日本の三千メートル峰21座ある事を教えて頂きました。
その時は山も解らず気にも留めていませんでした。
登山を続けていると自分でも登頂できそうになり、南アルプスから登り始め北アルプスに足を向け今日に至りました。
剱岳
登頂達成し気のゆるみが出る山頂からの東大谷側の下がりは特に注意が必要と教わりました。
岩場に慣れていない登山者も登って来るので渋滞や事故に巻き込まれる恐れがあるので早朝出発した方が良いと思います。
有名な上りルート「カニのタテバイ」下りルートの「カニのヨコバイ」はそれほどの高度感は無く、落ち着いて臨めばクリヤーできると思います。
一服剱から前剱付近には花がたくさん咲いていました。
山岳警備隊員
富山県警山岳警備隊員が事故現場へ急行する姿を見ました。
いつでも出動できるように待機しているのかロープに40L程のザックを背負いハーネスをつけ、まず一人が先行して登って行きました。
そのあとを追うように一刻も早く現場に向か追うと、二人が息を切らして登って来ました。
思わず道を開けて頼もしい姿を追いました。
登山者は周到に準備して緊張感を持って登山しないと申し訳ない気持ちになりました。
剱沢小屋
予約が必要です週末にかけて満室のようです、剱岳の眺めが良く部屋もきれいで畳が新床でした。
シャワー室がありトイレも水洗、水も豊富にありました。
夕食は焼きたての肉で富山コシヒカリを食べ満足感を味わいました。
内蔵助山荘
稜線から少し外れているので混まないと判断して予約しました。
当日は空いていましたがやはり週末にかけては満室のようです。
水は天水、雪を溶かして使用していました。
トイレはバイオトイレのようでした。
夕食はアジのフライに富山コシヒカリ、朝食は生野菜のヘルシーメニユーでした。
裏立山連峰の眺めが良くご来光が見られるようです。
最高の天気に恵まれ、初めて入った山でしたがいろんな情報を登山者から聞き明日へつながる楽しい登山になりました。
これを機に北アルプスに目を向け一座でも多く登頂したいと思います。
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